No.366 アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー

作品基本情報

原題

A Connecticut Yankee in King Arthur's Court

作者

マーク・トウェイン

発表年

1889年

媒体

小説

原語

英語

あらすじ

コネチカット生まれのちゃきちゃきのヤンキー、ハンクが昏倒から目を覚ますと、そこは中世円卓の騎士たちの時代だった!
科学の知識で、魔術師マーリンに対抗し、石鹸や煙草作りに始まり、ついには新聞や電話網まで整備して、次第にお人好しのアーサー王の側近として地位を固めていくが…。(「BOOK」データベースより)

奇書性・実験性・特殊性概要

タイムトラベル、パラレルワールド、架空戦記

特筆すべき点

『トム・ソーヤーの冒険』の著者として知られるアメリカの大文豪マーク・トウェインの異色作。
あるアメリカ人の主人公がひょんなことからイギリス中世のアーサー王の時代にタイムスリップしてしまう。
主人公は近代的な知識を基にアーサー王に取り入り、アーサー王の国に文明開化を起こすというのが大まかなストーリー。

ウェルズの『タイム・マシン』より6年も早い作品は、元祖タイムトラベル小説の1つとしても数えられている。
また主人公が異世界にやってきて、やりたい放題できるというストーリーは、昨今流行る異世界転生ものにも通じるものがある。
ただ無知と迷信が蔓延るイギリスの中世や、大量の敵兵を皆殺しにする近代兵器の残虐さなど、トウェインらしい文明批評的な面も忘れてはならない。

入手するには

早川書房、東京創元社、角川文庫などから発売。

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