No.371 煙か土か食い物 Smoke,Soil,or Sacrifices

作品基本情報

原題

煙か土か食い物

作者

舞城王太郎

発表年

2001年

媒体

小説

原語

日本語

あらすじ

腕利きの救命外科医・奈津川四郎に凶報が届く。連続主婦殴打生き埋め事件の被害者におふくろが?
ヘイヘイヘイ、復讐は俺に任せろマザファッカー!故郷に戻った四郎を待つ血と暴力に彩られた凄絶なドラマ。
破格の物語世界とスピード感あふれる文体で著者が衝撃デビューを飾った第19回メフィスト賞受賞作。 (「BOOK」データベースより)

奇書性・実験性・特殊性概要

ビートの効いた文体、凄まじい暴力描写、アクロバティックな推理

特筆すべき点

舞城王太郎のデビュー作で第19回メフィスト賞受賞作。
特徴的なのはやはり全ての舞城作品に通じる圧倒的ビートの効いたその文体。
福井弁(舞台が福井のため)によるほぼ改行なしのあちこちにオノマトペを散りばめた文章が、最初から最後まで洪水のように氾濫する。
また常軌を逸した人物造形やバイオレンス描写も強烈。舞城王太郎がどういう作家かこの本を読めば一発で分かるので入門書としても最適だ。
ちなみに体裁は一応推理小説なのだが、推理がアクロバティック過ぎるので本格推理を期待すると間違いなく面を食らう。
推理にはあまり期待せずに、ただひたすらにその文体の濁流に身を任せて楽しむべし。

入手するには

講談社より発売。

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