No.392 本にだって雄と雌があります

作品基本情報

原題

本にだって雄と雌があります

作者

小田雅久仁

発表年

2012年

媒体

小説

原語

日本語

あらすじ

本も結婚します。出産だって、します。小学四年生の夏、土井博は祖父母の住む深井家の屋敷に預けられた。
ある晩、博は祖父・與次郎の定めた掟「書物の位置を変えるべからず」を破ってしまう。すると翌朝、信じられない光景が―。
長じて一児の父となった博は、亡き祖父の日記から一族の歴史を遡ってゆく。そこに隠されていたのは、時代を超えた“秘密”だった。仰天必至の長編小説!(「BOOK」データベースより)

奇書性・実験性・特殊性概要

結婚・出産・飛翔する「本」、マジックリアリズム

特筆すべき点

『増大派に告ぐ』でデビューした小田雅久仁の第二長編。
何といっても特異なのはその設定で、雄の本と雌の本とあいだに生まれることあるという「幻書」という本。
それは出版されたことも書かれたこともない、この世界に存在しないはずの本。
生まれるとすぐに飛び去ってしまう幻本を捕えるためには、ページを羽ばたかせて飛ぶ本を押さえ、特別な象牙で作った蔵書印を押さなければならない。
この奇想天外な設定を基にある親子四代の物語をマジックリアリズム的に描く、エンターテイメントと純文学が融合したような軽妙かつ重厚な味わいを持つ作品である。
第3回Twitter文学賞国内部門では第1位を獲得した。

入手するには

新潮社より発売。

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