No.383 涙香迷宮

作品基本情報

原題

涙香迷宮

作者

竹本健治

発表年

2016年

媒体

小説

原語

日本語

あらすじ

明治の傑物・黒岩涙香が残した最高難度の暗号に挑むのは、IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久! これぞ暗号ミステリの最高峰!
いろは四十八文字を一度ずつ、すべて使って作るという、日本語の技巧と遊戯性をとことん極めた「いろは歌」四十八首が挑戦状。
そこに仕掛けられた空前絶後の大暗号を解読するとき、天才しかなし得ない「日本語」の奇蹟が現れる。
日本語の豊かさと深さをあらためて知る「言葉のミステリー」です。 (講談社サイトより)

奇書性・実験性・特殊性概要

作者自作の「いろは歌」48首の暗号

特筆すべき点

四大奇書『匣の中の失楽』で有名な竹本健治の推理小説。IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久が活躍する〈牧場智久シリーズ〉の1作。
明治の文人の黒岩涙香が残した「いろは歌」48首の暗号を解読しながらストーリーが進められていく。
この「いろは歌」、実は黒岩涙香が残したというのは設定だけで、全て作者が自作したという驚愕の代物。
もちろん暗号部分も作者が製作したもので、非常に精巧に作られた暗号が48個も登場する展開はただただ圧倒的。
その病的なほど作りこまれた内容は、『匣の中の失楽』に匹敵すると言っても過言ではないほど。
なお一応殺人事件とかは起きますが、あくまでメインは「いろは歌」の暗号解読で事件は添え物程度にしか過ぎないです。

入手するには

講談社より発売。

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