FFシリーズ総合エロパロスレのまとめ

ルーネス×レフィア9



 レフィアは座っている。
 インビンシブルの片隅、ルーネスを足で弄る際によく座る大きな木箱の上に、である。
 脚を組み、膝の上で頬杖を突く姿は学者の外見と相まって、どこか物憂げで大人びている。
 靴はきちんと履いており、意外なことに足の下にルーネスはいない。
「はぁ……何でこんなことになったのかしら」
 くすぐったそうに組んだ脚を揺する。
 レフィアの横で小さな呻きが漏れた。もちろんルーネスである。
 ズボンも穿かず、露わになっているはずのモノは現在見えていない。
 何故かといえばレフィアの腿と腿の間に挟まれているからだ。

 数分前。
「レフィアを脱がさなきゃ、直接擦り付けて汚れてもいいんだよな?」
 行為前のルーネスの言葉に、レフィアは軽く頭痛を覚えた。
「……なんか凄い飛躍してる気がするんだけど」
「この前『どうせシャワー浴びるから好きに汚せばいい』って言ったじゃないか」
「……」
 言った。おかげで酷い目に遭ったのだが確かに言った。
「……で、聞くだけ聞くけど今度はどんな変なこと考えたのよ?」
 股でなどと言ったら即座に張り倒すつもりで、軽く本を取りだして牽制などしてみた。
「腿」
「は?」
「太腿で」
「……」
 学者の服装唯一の直接的色気。
 白い肌が露出している自分の腿を見下ろして、レフィアは少し泣きそうになった。
 そして現在。
「すべすべしながらも結構肉の付いた腿が適度に圧力を加えてきてくれて、これはもう何というか」
「実況はいいから!」
 真っ赤になり、ちょうど良い位置だったので肘鉄を鳩尾に突き入れた。
 身じろいだルーネスの男根が少し腿の間から抜け、また改めて深く突っ込まれる。
 どことなく象徴的な光景と、密着してくるごわごわした陰毛のくすぐったさにレフィアは目のやり場に困り、眼鏡の下の目頭を押さえた。
「だって黙々とやるのも嫌だろ」
「私はこの見境無しの変な棒が収まればそれでいいんだってば」
「見境はあるぞ。可愛い子と美人にしか反応しない」
「はいはいはいはい」
 苛立たしげに口走り、ぐいぐいと体重をかける。
 やはりしっかり掴める手よりは性感が薄いようで、ルーネスの反応も先日に比べれば余裕があった。
「ねぇ、本当にこんなのでイケるの?」
「そこを妄想するだけで散々抜いてきたからまったく問題は」
「あるわよ!」
 体を前倒しにすると、筋肉が締まり体重がかかり、さすがにルーネスも黙った。
 が、同時に漏れるように先走りも溢れた。
「……痛くないの?」
「痛い」
「……じゃあ気持ちよくないはずでしょ」
「いや、腿だから気持ちいい」
 噛み合わない。
 突っ込む気力も萎え、レフィアは体を揺すってさっさと刺激を加えた。
 木箱に座り、脚をぶらつかせるだけでいいのだからレフィアとしては楽な作業だ。
 が、着衣しているとはいえ性器にかなり近い部位で男根を刺激しているというのは何かと妙な気分になる。
 先日男根を調べ尽くしたため、腿の間がどうなっているか容易に想像できるというのも大きい。
 湿っぽい感触が自分の汗なのか先走りなのかは分からないが。
 汗、と考えてふと閃くことがあり、それを実行してみた。
「……こういうのは?」
 上に乗せていた右脚を手前に引き寄せて、右膝裏と左腿とでペニスを挟んだ。
 緊張のせいか予想外にかいて溜まっていた汗でぬめっと滑り、即座に後悔したが。
「っ! 結構いいかも。レフィアの汗が摩擦を和らげてまるで」
「だから実況はいいから」
 右脚を軽く持ち上げて落とすと、空気の泡が潰れる間の抜けた音が響き、ルーネスは呻いた。
「俺のために色々工夫してくれたんだから、その感想ぐらい言っても罰は当たらないだろ?」
「当たるわよ。私が当てるもの」
 ルーネスの快感のために頭を使ったというのが無性に悔しく、二度三度腿を上げ下げしてルーネスを呻かせた。
 そしてまた腿で擦る。ルーネスが感じているのは間違いないのだが、どうも決定打に欠ける。
「……まだ?」
「早く腿に濃いのを出してほしいのか?」
「なんか物っ凄い語弊がある言い方だけど、さっさと終わらせてほしくはあるわね」
「じゃ、燃料いただきってことで」
「え? ……ま、また!?」
 髪に顔を突っ込まれたのを流れと感触で理解した。
「あのね、髪は女の子の命って言ってね。そんな軽々しく扱っていいもんじゃなくて」
 ふがふがと息を吸いながらルーネスは神妙に頷いた。
「大体ルーネスからは何もしないってルールなのに、この前といい何でこう」
 レフィアの肩を掴んでさらに頭を押し付けてお下げを鼻で梳きながら、ルーネスは申し訳なさそうに頷いた。
 文句を言おうとしたレフィアではあるが、
「……本当に燃料になってるし」
 腿の間がすぐぬるぬるとし始めるに至り、レフィアは諦めの息を吐いた。
「シャンプーの香料とレフィアの香りが見事な割合でブレンドされてそれが腿の」
「実況禁止」
 腿を手で押さえることで圧力を加え、何とか黙らせる。
 が、どうにも痛みで黙ったわけではなかったらしく、
「んっ、出る」
「……髪でそんな興奮されるってのもすごい複雑」
 溜息をつくレフィアの腿にどろりとした感触が広がった。
「……熱」
 ルーネスを手で押し戻して腿を上げると、腿の間に白濁した液体が糸を引いた。
 傾斜のある腿の上を精液はゆるゆると流れ、床に垂れ落ちそうになる。
 反射的にそれを手で堰き止めてしまい、さてどうしたものかとまた目元を押さえた。
「どうしよ、これ」
「ちょっと恥ずかしいけど舐めてもいいぞ」
「私がちょっとで済まないでしょそれは」
 スカートの裾で拭くわけにもいかず、やむを得ず手の平で腿に塗り込んでみた、
 油のように肌に馴染まないそれは、目に見えてレフィアの肌を広く汚した。
 それでも今更拭く物を持ってこさせる気にもならず、半ば意地になってぬちゃぬちゃと塗りたくった。
 腿を一周するように塗り、腿の付け根近くまで塗り広げるとようやく目立たなくなった。
「こうしてレフィアの中に俺の精子が入っていくのを目の当たりにすると感慨深ぎゃ!」
「うるさい、さっさとズボン穿きなさいよ!」
 ぺらぺらの雑誌を眉間に刺されながらも、ルーネスは満ち足りた様子でレフィアの言葉に従った。
「まったく、女の子の体を何だと思ってるのよ……」
 自分が取った精液の処理方法が後になって恥ずかしくなり、レフィアはぶつぶつ言いながら腿をさすった。
 よく見ればてらてらとしているのが見えるし、立ち上る異臭は隠しきれない。
 早急にシャワーを浴びる必要があった。
「じゃあお返しにまたレフィアが気持ちよくなるのを手伝うってのはどうだ?」
「結構です!」
 半分トラウマなキス事件を思い出して小声で怒鳴ると、木箱から軽く飛び降りた。
 そうして、汚れた腿を隠すためスカートを手で伸ばして歩き出す――ように見せかけ、スカート越しにしっかり下着を押さえた。
(今気紛れで下着盗まれたらたまんないもの)
 うずうずしている性器は、今濡れた下着にその形を浮かび上がらせているはずだった。
 いざとなれば本当にまたルーネスに手伝わせそうだと考え、頭を振ってそれを打ち消す。
(早くシャワー浴びよ、シャワー)
 ついでに少しすっきりしようかなと考え、また激しく頭を振った。

 何やら頭を振ってるレフィアを見送り、ルーネスは雑誌を額に装備したまま重々しく頷いた。
「ま、眼福ってことで」
 レフィアが熱心に塗り込んだ左腿は普通に見えるが、右腿の裏はべっとりと白く汚れたままだった。



ルーネス×レフィア11
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