FFシリーズ総合エロパロスレのまとめ

ルーネス×レフィア11



 残った理性を総動員した結果、手元と顔を見られるのを避けることだけは思いついた。
 真正面から図書館の壁に寄りかかり、左手をスカートの中に挿入する。
 ルーネスに尻を突き出す形にはなったが、それぐらいは既に気にならなかった。
 先ほど随分な行為を要求したルーネスではあるが、攻勢に入ったレフィアに敵う道理はなく、ただおろおろするばかりだった。
「ええっと、それで俺は何を」
 その声に振り向きもせず、性器を触ることでますます込み上げてきた性欲に身を任せながらレフィアは返した。
「お尻触って」
 単純な要求にしばし戸惑った後、恐る恐るといった風にルーネスは手を伸ばし、突き出された尻に触れた。
 スカート生地の感触がし、その奥の薄布を挟んで柔らかい肉の弾力が返ってきた。
「んんっ……」
 他人に触られる非日常的な感触に、レフィアはくすぐったそうに身をよじると右手で胸を覆った。
 やわやわと指で包み込み、小さいながらも確かに膨らみがあることを確認する。
 元々湿っていた胸元に唾液と精液で濡れた右手が触れ、乳房に服の裏地がじっとりと張り付く。
 そして胸と尻に意識を集中しながら左手で割れ目をなぞる。
 腹の中を性感が走り抜けた。
「ひゃっ……ん……!」
 体温が上がったような感覚に反し、鳥肌が立つ。
 壁に近づきすぎてぶつかった眼鏡が硬い音を立てる。
 ルーネスも段々と調子に乗り、触る手つきが性的なそれへと移行していく。
「胸より尻の方が柔らかいかもな」
「っ……余計なこと言わないで、黙って触ってなさ……やっ……!」
 今更になって喉を通った精液の味が存在感を増し、無理矢理されているような錯覚に体が芯から震えた。
 尻を触る手は二つに増え、それこそ胸を揉むように持ち上げ、握力を加え、厚い肉の奥へ奥へと指の感触を送り込む。
 さすがにこの状況でショーツまで盗むのは躊躇われたが、尻の柔らかさは十分に伝わってきた。
 鋭敏になったレフィアの触覚は、それを過剰なほどに受け取ってしまう。
「はぁ、は…ぁ……っ! ふぁぁっ!」
 胸と性器を弄るのに夢中で口を塞ぐことができない。
 これまでの行為と比べても一際はっきりとした喘ぎが漏れた。
 そのことに気付き唇を噛むレフィアだが、今更遅い。
 それより全身に飛び火した興奮を醒ます方がもったいないと思い、会わせて四つの手の感触に意識を集中した。
 スカートに皺が刻まれ、布を擦る音が響くたびにレフィアの目が強く閉じられる。
「なんで、そんな、上手なのよ……あっ!」
「俺が上手なんじゃなくてレフィアが感じやすいだけだろ」
 からかうようなルーネスの声にも答えず、服の上から乳首を挟み込み、割れ目に浅く指を食い込ませる。
 ひどく緩慢なようで短い時間、手の生み出す音と喘ぎだけに場が支配された。
 その流れは、ルーネスの親指が尻の中心をなぞったときに途切れた。
「きゃ…ひぁっ!」
 レフィアの体がはっきりと一度跳ねる。
「……ここか?」
 ルーネスが指を強く押し付けてスカートに尻の割れ目を描く。
「やっ……やぁぁっ!」
 刺激に思わず乳房を強く握り、それが原因でまた喘いだ。
 てっきりここで反撃が来るものとルーネスは思っていた。
 が、レフィアは泣き声にも似た喘ぎを漏らしながら自慰を続行するだけだった。
「ここ、触ってもいいのか?」
「聞かない、でよ、そんなことっ! 私はお尻を触れって言ったで、しょ…あっ!」
 息と声が衝突して途切れる。
 ルーネスの指が肛門を探り当てると、喘ぎは一段と高くなった。
 性感自体より他人にそこを触られるという背徳感にレフィアは興奮し、脚を震わせた。
 ルーネスも厚い布地の奥に確かに窄まりを感じた。
 重点的に指を押し込むと、割れ目の中心でひくついている穴まで容易に想像できる。
 先ほど出したばかりだというのに、もう股間がズボンを押し上げ、欲望の塊を吐き出したがっている。
 尻を撫で回しながら少し考える。
 レフィアは触れと言ったが、『手で』とは言っていない。
 手早くズボンを下ろし、振れながら現れたモノを指の代わりに押し付けた。
 敏感にそれを感じ取り、一瞬だけレフィアが背中を振り向く。
「ちょ……! やっ、あっ!」
 声が漏れるのを見られるのが気恥ずかしく、すぐ壁へ振り向いた。
 左手を濡らす液体が声と同じぐらいに響く。
 もう下半身だけで十分以上に快感を得られ、せめて声だけでも押さえようと右手で口元を押さえた。
「……っ!」
 手での行為の生々しい痕跡を鼻と口で感じ、一層歯止めが効かなくなるだけだった。
 見られていないということを固く信じて、再び手の平を舐め始めた。
「んんんっ! んぅっ!」
 押し殺した喘ぎと水音、肉が布地を打つ乾いた音が夜に響く。
 それに混ざって舌が這いずる音が聞こえたのは特にルーネスの耳が良いからというわけではない。
 ただレフィアが音を気にするほど頭が回っていないというだけだった。
「イキそうか?」
 振り向かないままにレフィアの頭がこくりと頷いた。
 レフィアの悶え方、喘ぎ、体勢から、まるで実際に性交しているような錯覚を覚え、血液が下半身に回る。
 傍目には滑稽ともいえる姿ではあるが、当人達にとっては関係のないことだった。
 レフィアは汗でずり落ちる眼鏡を何度も戻しながら、絶頂が近いことを感じた。
 ルーネスの性器が尻に打ち付けられるたびに全身が痺れる。
 下着を滲ませるのが外からの先走りか内からの汗なのか分からない。
(ルーネスもイキそうなのかな……)
 遠くから自分を見下ろすような意識の中で、ぼんやりとそんなことを思った。
 これだけ固くさせたからにはまた抜かなければならない、とも考えた。
 口を押さえていた右手を背中に回し、ペニスを掴む。
 それを自ら、道具のように乱暴に尻へ擦り付けた。
「っ!」
 ルーネスの息遣いは達する直前のそれだった。経験から分かっていた。
 ちょうどいい。
 レフィアはそう思い、左手でスカートをたくし上げるとショーツの肛門の部分へ直に男根を押し込んだ。
 生々しい感触が最後の一押しになった。
「んっ…やっ……やあぁぁぁっ!!」
 快感が止めどなく溢れ、体内で暴れ回る。
 壁で支えきれないほど全身ががくがくと震え、崩れ落ちそうになる。
 それを支えるルーネスの手も心許ないものではあったが、意識を現実に繋ぎ止める役割は果たした。
 踏み止まった意識は、握ったペニスが脈打ち、ショーツに精液がぶち撒けられるのをはっきりと感じた。
「ふぁ……あ……」
 力が抜け、レフィアはへなへなとその場に座り込んだ。
 余韻が燻って体がしゃっくりのように断続的に痙攣している。
 スカートの尻に手を当てると、内側からじわりと濃い液体が染みた。
 壁を睨み付けたまま、レフィアはぽつりと呟いた。
「……ルーネス」
「は、はい」
 気圧された。
「私はもう先に宿に戻ってるから、代わりに本借りてきて」
「あ、ああ。それぐらいなら」
「重さは最低3キロのやつね。中身はルーネスの好みでいいわよ」
「……どうするんだ、それ?」
「それで殴ってあげる」
 びくりとルーネスが竦む。
「それ聞かされたらわざと柔らかいの選びそうだな……とか」
「殴り心地のいいの借りてきたらお尻で出させてあげるけど」
「気合入れて選びます」
 半ば特攻の心持ちでルーネスが玄関の方に回っていき、レフィアは息を吐いた。
 寄りかかっていた壁の先が資料室で人がいないのは分かっていたが、随分と声を出してしまった。
 誰も気付かなかったということはないだろう。
(しかも全部ルーネスなんかに聞かれて……)
 かぁっと赤くなり、汚れたショーツをその場でのろのろと脱ぐ。
 尻の部分にどろどろした液体が絡み付いている。
「……」
 しばらくそれを見つめると、レフィアは下着を裏返し、性器に精液が当たらないよう細心の注意を払ってまた穿いた。
「……んっ……!」
 蠢く肛門が口のように精子を飲み込む。
「…………変態が移った」
 憎々しげに呟き、ショーツの上から自分で尻を弄った。
 図書館の裏手に、また小さな喘ぎが響いた。



ルーネス×レフィア13
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