FFシリーズ総合エロパロスレのまとめ

 エクスデスは窮地に陥っていた。
「ファーっ、ファーっ、ファーっ……」
 いつものごとく高らかに笑おうにも息が切れている。咳き込まないだけマシといった有様だ。
 己の城に乗り込んできたクリスタルの四戦士の卑劣な策略は間違いなくエクスデスの生命を削っている。
 連中は、全員その指にリフレクトリングを輝かせていた。
 得意のレベル3フレアもガ魔法も、その威力をエクスデス自身に発揮していた。
 バッツ達はそれをえらく腹の立つ表情で眺め「おお、こわいこわい」などと嘲弄している。
 そして実にいい加減に、片手間にちくちくと攻撃してきているのだった。
 が、それも終わりが近い。主に自滅が原因で肉体が朽ち始めている。
 エクスデスの脳裏には、これまでの人生が走馬灯のようにくるくると蘇っていた。
 千年前、五百年前、そして昨日の夕飯まで。
(――九割以上が木として鳥類と戯れていただけではないか……!)
 『無』趣味を極めんとする崇高な目標に対し、あまりに未練が多すぎる。
 このままでは死ねない。人の姿を手に入れて三十年、まだやるべきことは星の数ほどある。
 だが現実は無常である。上空に気配を感じ仰ぎ見ると、ガラフの孫であるクルルが槍を構えて大股開きで落下していた。
 あの加速度で槍を突き込まれれば、今のHPでは百回は死ねる。
 五メートルそこそこの天井の部屋で明らかに五十メートルは飛んでいるのはクリスタルの仕業か。矛盾する光景に目がチカチカする。
 目を兜越しに擦ったとき、エクスデスは得がたい光景に気づいた。
「あれは……!」
 竜騎士の鎧を着てこの城のマグマを渡るのは暑かったのだろうか。
「はいていない……!」
 エクスデスの超人的視力はクルルの無毛の割れ目をはっきりと捉えていた。
 それを見た瞬間、時間の流れが止まって感じられるほどエクスデスの思考力は冴え渡った。
(あのクルルという娘に挿入するのだ!)
 別段エクスデスがトチ狂ったわけではない。生き残る最良の手段を思いついただけだ。
 邪悪が集まり人の身を成したエクスデスには、当然生殖器もついている。
 そこに自身の力の全てを結集してモノ自体を射出し、クルルの小さくてきつい性器に潜伏して頃合を見計らって復活する。
 もうクリスタルは放っておいても砕ける。ならばこの城にももう未練はない。
 他の方法を考えるという選択肢は浮かばない。もはや挿入することしか考えられない。
 成功すればあとはクルルの小さくてきつくて穢れを知らない胎内で優雅に待つだけでいいのだ。
 体力は尽きたとはいえ魔力は無尽蔵に近い。その魔力を股間に結集する。
「ぬぅん!」
 物理力にすらなりそうな魔力が蓄積され、エクスデスの男根が勃起した。
「おじいちゃんの仇――!」
 きつい性器もといクルルが勇ましく叫びながら舞い降りてくる。
 それを見据え、エクスデスは切り離した男根の根元から魔力を噴出させ、射出した。
 生命ならぬ生命だからこその芸当である。
 狙いは正確、速度は向こうが十分に出している。
 尿道口に移植した視覚が至近距離にクルルの割れ目を見る。
 膨らんだ亀頭――膨張率に対する自信から密かにギルガメヘッドと自称している――が魔力で都合よく膣口をほぐし、めり込む。
 入った。いとも簡単に奥の奥まで。
 予測していた処女膜の抵抗はなかった。
(齢十四にして中古だと……!? ガラフめ、大事な時期に孫娘の性教育を疎かにしおって!!)
 失望と義憤に、男根の表面に浮かぶ血管がぴくぴくと震える。
 実際はクリスタル等の影響による人間離れした運動によって処女膜が破れただけなのだが、エクスデスにそんなことは分からない。
 やがて、というほどの間も空かずに抜け殻となった肉体をクルルの槍が貫く。
 どさり、と白い甲冑が地に伏した。当然だ。もはやただの人形同然なのだから。
「ララララーラーラーラッララー♪」
 その瞬間、クルル以外の三人が胸を張ってアカペラで高らかに勝利のファンファーレを歌い上げた。
(ファファファ、馬鹿な人間どもめ!)
 これで自らの死は偽装できた。あとはこの小さくてきつくて穢れを知ったはいいがもう少し湿り気が欲しい性器で待つだけだ。
 しかし一つ懸念がある。これ以上ないほど勃起した状態のままクルルに潜入し、根元が少しはみ出てさえいるのだ。
 萎えさせてはすっぽ抜けてしまう。今や全身とも言える己の男根がちゅぽんと抜ける様を想像して情けなさに先走りの涙を流した。
 入浴時に見たときや、自慢の太さによる異物感で気づかれないだろうか。
 魔力でごまかすにも限界がある。だが、エクスデスはくじけない。
(ええい、何とかするしかあるまい)
 足りない分は野心で補え。
 エクスデスは前向きな暗黒魔道士なのだった。

           *           *           *

 やがて、エクスデスの目論見通り、ガラフの世界とバッツの世界があるべき姿、一つの世界に戻った。
 すなわち、その狭間に封じられていた無の力の封印も解けたのだ。
(欲しいぞ欲しいぞ今すぐ欲しいぞ無の力!)
 うずうずとした動きがクルルの粘膜を掻き回すが、暗黒的な魔力がその感覚を打ち消す。
 努力の甲斐もあり、連中は何も知らずダンスパーティーなどとセレブな戯れを楽しんでいる。
 その間も着々と力を蓄えるエクスデスの計画は、より邪悪さを増していった。
(ファファファ……脱出の間際に我が暗黒の子種をこの小娘の中に残していってやるのもいいな。いいな!)
 気配遮断を解いた瞬間その太さに悶え喘ぐクルルの姿を思い描き、びくびくと先走りを吐き出して未熟な胎内を汚染する。
 絶頂の瞬間ありったけの暗黒白濁液をぶちまけて受精させるのはもはやエクスデスの中で決定事項となっていた。
 溺愛していた孫娘を強制的に妊娠させ、己が分身を出産させる。
 それはもはや直接手にかけることのできない暁の四戦士に対する復讐としては、なかなかに気が利いているように思えた。
(クリスタルの力と我が暗黒の力を持った仔か……ファファファ、男だったらエクルデス、女だったらデスクルルと名づけよう)
 想像の中で子供は甲冑を着込んでいたが、無事に生まれることができるだろうか。
 そんなことをつらつらと考えていたせいだろうか。ふと一瞬、流し続けていた魔力が途切れた。
「痛っ!」
(いかん!)
 クルルの短い悲鳴でそのことに気づき、咄嗟に魔力で膣内の感覚を欺く。
「クルル、どうした?」
 外からバッツの声が聞こえる。何かと便利な魔力で探ると、心配そうな顔でクルルを見ていることが分かった。
 緊張に血管を脈打たせ、してもいない息を潜めていると、クルルは困惑したように答えた。
「大丈夫。ちょっととげが……」
 安心した。一瞬の痛みではとげが刺さっていたようにしか思われなかったらしい。
 しかし股にとげが刺さって、周りを安心させるためとはいえ大丈夫と答えるとは。
(楽観的に過ぎる。バルはどうなってしまうのか)
 ガラフの祖国の未来を憂い、エクスデスは再び受肉の時を待った。

           *           *           *

 色々あった末、エクスデスに気づくことなく、バッツ達は賢者ギードの元に来ていた。
(ファファファ、やってまいりましたギードのほこら。一度沈んで即浮かんだが故に魚の死体でひどく生臭いですね)
 暇をもてあましたエクスデスは、とうとうバッツ達の旅の実況リポートを始めていた。
(ああ、カメがひっくり返ってます。微笑ましい光景ですが哀れを催しますね。おっとバッツさんが助けてあげたようです)
 ひっくり返った亀ことギードは、再会するや否や彼らに核心となる話をし始めた。
「そして二つの世界の狭間……『次元の狭間』に『無』を封じたのじゃ」
 己の求める無の力の在り処とその成り立ち。
 エクスデスは狂喜した。
 自分の目的について話され、もはや悪としては今出る他ない。最高のタイミングである。
 小さくてきつくて穢れを知ったはいいがもう少し湿り気が欲しいとはいえ名器としての将来が有望視される性器の中で、十分に力は戻った。
(今だ!)
 エクスデスはついに細々と魔力を使うのを止め、己の屹立の存在感を宿主に知らしめた。
 興奮に脈打ち、抜けそうになっては触手的に奥に這いずる動きは、もはや実際のセックスのそれに近い。
(さぁ悶えるがいい、あがいて絶望して絶頂しろ、そして孕め!)
 暗黒射精には外部からの刺激、すなわち女性器の締め付けが必要だった。
 無理やりにでも絶頂に持っていけばこちらの勝ちである。
「痛いっ……!」
 控え目な悲鳴がほこらに響く。
「クルル!?」
「どこか怪我を!?」
 心配する声が聞こえるがもはや遅い。
 ガラフの孫娘はもはやギルガメヘッドの虜になっているはずだった。
 はずだった。
「……とげが」
 ――う〜、痛いなぁもう。
 そんな緊張感のない声がクルルの口から溜息と共に紡がれた。
(……とげ?)
「とげ?」
 バッツの肉声とエクスデスの心の声が綺麗に揃った。
「ちょっとごめんよ、っと」
 クルルのスカートを捲り、手で押さえられいてた股間をファリスが覗き込む。
 モーグリがプリントされた下着が、不自然に膨らんでいた。
「……」
 何とも言いがたい表情を浮かべ、ファリスが慣れた手つきでそれを脱がす。
「うわぁなんか脱がされたことに気づけないぐらい自然だねファリス」
「いや、まぁ、毎晩レナを剥いてるからな。全部脱がすのに二秒かからな……い……」
 ファリスの声が尻すぼみになり、露出した部分を半眼で見つめた。
 ちゃっかりファリスの隣の位置を確保したギードとバッツも見つめた。
 ――リアルな男根の挿さった、クルルの性器を。
「とげってレベルじゃねーぞ」
「どう見ても入ってますねギードさん」
「どう見ても入っているのうバッツ」
「そんなじっと見ないで……って何これ!? 気持ち悪っ!」
 クルルが慌てて根元を掴み引き抜こうとする。が、エクスデスは男根の表面を僅かに変化させてしっかりと粘膜にしがみつく。
 しがみつきながら、予想外の自体に困惑していた。
(あ、あれ?)
 感じてくれない。というかそれほど圧倒的存在感を感じてすらないようだ。
 エクスデスの雄としての自信は現在進行形でダメージを受け続けている。
「まぁしかしとげってほどじゃないけどさ」
「ああ、細くて小さいな。気づかなかったのもクルルのせいばかりじゃないだろうってぐらいに」
「ちっちゃいうのう、さすがエクスデスちっちゃい」
(馬鹿な、この私が小さいだと……いや、バレている!?)
 ギードほどの賢者ともなれば局部から相手を見破るのも造作もないことなのか。
 ともあれ、集団視姦に耐えられなくなったのかクルルが地団駄を踏む。
「冷静に見るなよぅ! わたしの大事なはじめてがこんな変なのに……エクスデス?」
「エクスデスなのか?」
「この貧弱なのがエクスデスなのか?」
「いかにも。男根だけ分離して生き延びたようじゃな。しかし勃起してこのサイズとは。おお、哀れ哀れ」
(カメェェェッー!!)
 エクスデスは叫んだ。声の代わりに精子を含まない先走りを迸らせ、心で泣き叫んだ。
 娘製作プロジェクトを破棄して肉体を戻そうにも、動揺して魔法に集中できない。
 クルルの少しも濡れない膣内に踏みとどまるので精一杯だった。
「いや、あの、これの正体はともかく何とかしてよ! あそこがチクチクして気持ち悪いよっ!」
「けど無理やり抜いたらクルルの貴重な穴が傷つきそうだしなぁ」
「ギード、何かいい策はないのか?」
「ふむ。濡らせば抜けやすくなるのではないかの」
 ギードは事も無げにそう答えた。
 クルルは疑問符を浮かべた。
 バッツは即座に理解して大きく頷いた。
 ファリスは一秒でクルルを全裸に剥いた。
 エクスデスはまだ小さいと言われたショックから立ち直れなかった。
 そして、クルルへの実践性教育が始まった。
「きゃー!? ちょ、ちょっと、濡らすってまさか……むぐぅ」
 ファリスの薄い唇がクルルの言葉を封じ、次いで「力抜けよ」というハスキーな囁きを耳に溶かし込んだ。
 それだけでクルルの体は火照り、膝から力が抜けてその場に崩れ落ちた。
「まぁ股が邪魔者に塞がれてるから、初心者相手だし胸にしとくか。俺右な」
「わしは左じゃな」
「賢者で両生類なのにやる気かよ」
「ふぉっふぉっふぉ」
 ファリスの呻きにギードは好々爺然とした笑い声を上げた。
 そして就寝用のシートに寝かされ惚けているクルルの体をよじ登り、文字通りの亀頭を小ぶりな乳房の先端にぐりっと押し当てた。
「やっ、ん……!」
 クルルが普段からは考えられない艶っぽい声を上げる。
 感じている。その事実にエクスデスは更なる敗北感に打ちのめされる。
 だが、精神レイプはそこで終わらない。
「おっと、負けてられないな」
「な、何でバッツまで脱ぐの!?」
(なん……だと……?)
 下着ごとズボンを下ろしたバッツのモノを擬似視界に捉え、エクスデスは驚愕に震える。
 そびえ立つバッツの一物は、エクスデスのそれとは比較にならない太さと長さを見せ付けていた。
 エクスデスのギルガメヘッド改めギルガメヘッド(笑)が玩具に見えるような大きさの亀頭が、クルルの右乳首に擦り付けられる。
「んっ、んぅ、嫌ぁ……ゆ、指ですればいいのに、何でそんなっ、あっ……!」
「いやギードの頭の形とエクスデスのしょぼさを見たらもうこうすることしか思い浮かばなくて」
 クルルを横臥させ、自慰をするように自らの根元を掴み、上下に左右に乳首を嬲る。
 何度かギードを踏みそうになっていたが、愛撫自体は巧みなようで、喘ぎ声がさらに増える。
「そっか、クルルは指がいいか。よしよし、じゃあおれは指でしてやろうな」
 頭を撫でながらファリスもクルルを背後から抱くように寝そべる。
 そのしなやかな指が、太ももを這い、尻肉の弾力を楽しんだ末に、肛門に触れた。
「やぁぁっ!? ファ、ファリ、ファリスぅ! お、お尻っ、そこお尻ぃっ!」
「クルルの尻の穴、ちっちゃくて綺麗で可愛いよ」
 髪先でクルルの首筋をくすぐり、ファリスは再び耳元で囁いた。
 ノンケもレズビアンも例外なく濡れるであろう、恐ろしく性的な声だった。
 うわぁ、とバッツとギードが恐れ入った風に呻く。
「ふぁ、やぁっ……! 何これ、何これぇ……!」
 二人と一匹に攻め立てられ、クルルは未知の感覚に身悶えした。
「下手糞に突っ込まれるよりよほど具合がいいようじゃぞ、エクスデスよ?」
 エクスデスは己の全身がとろとろと分泌される体液にまみれていくのを実感し、心が瀕死まで追い込まれた。
(小さい……下手糞……)
 思えばこの小娘に対してが初めての挿入だった。
 魔力と己の巨砲を以ってすれば容易なことと思っていた。
 だが、現実は無職と亀と男女に完全に負けていた。
 勃起状態で固定した体が萎えることはないが、心が萎えて快感も射精もありはしない。
「うっく、わたしの体、どうなってぇ……! ゃ、ふにゃぁぁ……!」
 両乳首を亀頭で弄ばれ、性感帯だと認識したこともない肛門を同性の指でほじくられ、クルルは情欲にまみれる。
 達する。百戦錬磨の勘からそれを予感したファリスは、空いた手を素早く前の穴に回し、細小さい男根を掴んだ。
 シートに小さな水溜りができるほど十分濡れた膣から、それはするりと容易に抜けた。
 久々の開放感にも喜ぶことができず、エクスデスは自分の宿主だった少女の艶姿を呆然と眺めた。
 耳元で「ほら、もう大丈夫だからイッちゃえよ」と囁かれた瞬間、クルルの理性は決壊した。
「イッ…く……! 駄目、もう駄目ぇぇ!!」
 幼い体躯をよじり、様々な体液を分泌しながら、クルルは初めての絶頂に達した。
 それを見て、エクスデスの先端からは先走りが垂れた。バッツの先端からは大量の白濁液が乳房にぶちまけられた。
「はぁ、はぁ……」
 紅潮した裸身を断続的に震わせるクルルを交互に優しく撫で、バッツとファリスは顔を見合わせた。
「クルルが大人の階段を上ったのはまぁいいとしてだ」
「まぁおれはどうせもうちょっと熟れたら襲うつもりだったけど」
「レズレイパーめ。どうする? このエクスデスの成れの果て」
 シートの、クルルの体液溜まりに転がるのは一本の粗末な男根だった。
 もはや自我を保つのが精一杯で、無の力だのデスクルルだのはどうでもいいというほど衰弱したエクスデスである。
「放っておいてもよさそうな状態じゃがのう」
「さすがにこんな形のものを潰すと寝覚め悪そうだなぁ」
 二人と一匹で唸っていると、絶頂の余韻覚めやらぬクルルがむくっと体を起こした。
「ん、おはようクルル」
「……」
 気楽な挨拶にも応じず、剣呑な表情でエクスデスを見下ろしている。
 辛うじて残っていた生存本能が危険を訴えている。まずい。これはとてもまずい。
 しかしもはや魔力で男根ロケットにもなれない。這うのもできるかどうかという有様だ。
 そんなエクスデスを、クルルは裸足で踏みつけた。
(ぐ!?)
「このっ……! お前のせいでお爺ちゃんも、わたしのバージンも、こんな恥ずかしいこともっ……!」
 体重と、怒りでも憎しみでもある感情を込めて、ぐりぐりと踏みにじる。
 健康的な汗の香りと四十キロの重量を乗せた足裏の肉に包まれ、エクスデスが蹂躙される。
 その勢いに気圧されてか、誰も止めようとはしない。
「潰れろ、こんなちっちゃくて何の価値もないおちんちんなんて、潰れろ、潰れて死んじゃえ!」
 甲高い声で激しく罵倒しながら、何度も足の裏で扱き、かかとを叩きつける。
 小さい足と男根は先走りと大量の汗と膣液にまみれ、にちゃにちゃと厭らしい粘音を立てる。
(うお、くっ、やめろ人間め……うごごご!)
 幸か不幸か見た目以上に耐久力のあるエクスデスは簡単には潰れない。少なくとも生身で殺せるほどやわではない。
 だがそのひどく性的な環境と強い刺激は、一つの結果を生んだ。
「潰れ……きゃぁ!?」
(あ……あ……)
 どろり、と。
 先端からだらしなく黒い白濁液――としか言いようのないもの――が一度だけ吐き出され、止まった。
 新たに作り出す器官がない以上、一発限りの切り札である。
「……最っ低」
 快感と、クルルの心底から蔑むような冷ややかな視線に包まれ、エクスデスの心は死んだ。
「……終わったの」
 ギードによる精神死判定。それが、世界に平和が訪れたという宣告だった。
 残されたのは、「小さい」「下手糞」というトラウマワードに反応してびくっと震えるだけの、不死身の短小男根だった。

 後ろの穴にはちょうどいいと判断されたそれは、タイクーン姉妹の相互アナル開発に用いられ伝説の肉バイブとして後世まで伝わることになるが、それはまた別の話である。
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