FFシリーズ総合エロパロスレのまとめ

『八方向全部をボムに囲まれたような』、なんてバカなことを言っていたのはマラークだったかベイオだったか。
だがそんな暑苦しい形容詞も思わず納得する程に、今年の乾期はクソ暑い。
容赦無い直射日光にじりじり額を焼かれていると、オールバックは生え際からハゲるのでは、という普段なら余計なお世話なご意見も
ちょっと一考の価値があるとすら思えてきてしまう。
まぁそれでも乾期の夜は湿度が無いぶん昼間に比べ大分マシ、とりあえず今夜の所は寝苦しさに悩むほどではなさそうだ。
「…ムスタディオ」
「んー?」
夜番の見張り役を交代し、少しでも平らな岩場を探して横になったオレは、組んだ両手を枕にしてボソリと名を呼ばれた方向に首を向けた。
「何?」
「なんでついて来たのよ?」
「なんでって?」
話し声が洞窟の岩壁に反響する。
昔はドラゴンか何かの巣穴だったのか、奥は相当深い。財宝なんかが転がってる可能性もゼロじゃないけど、探索なんてする気は全然全くない。
どうせ一夜の仮の宿。触らぬアジョラに祟りなし、利口な人間はわざわざ自爆しそうなボムに近づくようなマネはしないものさ。
「…助けに来る必要なんて、なかったのに」
両膝抱えたままクチとんがらせて、サラッとひどいコトを言う。
そしてそれきり何にも言いやしない。
何が気に食わないのか、コイツはずっとこんな調子だ。
二人っきりの夜の岩穴に、なんとも重苦しい沈黙が訪れた。

さて何から話すべきか――まずは現在の妙な状況を皆さんにご説明しておこうか。

やたら起伏が激しく、ゲルミナスブーツでも難儀する峻険な山道をえっちらおっちら移動中、装備も技能もいまひとつショボい盗賊団の
突然のお出迎えを受けたのは今から数時間ほど前の事。
お約束のやりとりに続いてオレの銃が吠え、ラムザの剣が唸り、アグリアスが相手を吹っ飛ばし、期待の新人メリアドールが嬉々として
相手の装備をブッ壊し、あと一歩で殲滅ミッションコンプリート〜という場面で敵の陰陽士が放った破れかぶれの『乱心唱』。
見事に抵抗失敗したコイツは足を滑らせて20hはある急斜面から盛大に滑落し、後を追って飛び降りたオレと二人でチームからおいてけぼり…
というワケだ。
竜騎士でもないととても登れる高さじゃなし、そもそも降りる予定の山にまた登るのもバカバカしい。
夕暮れが近かった事もあり、とりあえずオレ達は崖下にあった洞窟に身を寄せ、大急ぎで薪を集め入口近くで一夜を明かす事にした。
まぁ、コイツは職業柄ポーション山ほど持ってたし、命さえありゃ怪我の心配はいらなかったってワケだけど…
それにしたってこのあたりは危険な野獣のうろつく山間部、助けに来る必要なかったって事はないだろう。
「だってそうでしょ?」
パチパチと音を立てる焚火の向こうから、勝ち気な瞳がオレをまっすぐに見る。
小柄な身体に迫力を添える、強い意志を窺わせる蒼い瞳。
「あたしはただのアイテム士よ。勇気も信仰心も人並みで、いなくなったって代わりはいくらでもいるじゃない。士官学校時代からラムザと同じ
チームだったってだけでこんな所まで来たけど、強い人はたくさん入って来たし、今回だってあんな相手に結局みんなの足引っ張って、」
「でもお前、二人も倒してたじゃないか」
「え、あ…見てたの?」
びっくりしたような顔で、オレを見る。
「そりゃそうさ。見てる範囲は大体同じだからね。お前の武器はアイテムだけじゃない、ラムザにもアグリアスにもないコイツの才能があるじゃないか」
夜食代わりのポーションを飲み干し、オレは腰の愛銃をぽんと叩いてみせる。
「お前は自分で気付いてないだけで、とっくに主力の一人なんだよ。そしてオレにとっては大事な弟子で、可愛い妹分。だからオレは今ここにいる。以上。
大体そんなヒネた言い方は、いつもの生意気なお前らしくないぜ」
「……ふん。何よソレ。言っとくけど、あたしの方がラムザとは長いのよ。先輩よ。いいからもう早く寝なさいよ。明日は朝から歩くんでしょ」
ぷい、と怒ったような顔でそっぽを向く。
お前から話し掛けて来たクセに。
ここ最近ずっと付きっきりで撃ち方指導してやったんだ、そりゃそれなりに情も移るさ。
…なんて言っても気味悪がられるだけのような気がしたので、オレはお言葉通りにとっとと寝る事にした。
ラムザたちの行き先は分かっているし、近くに河が見えたから迷う心配もない。
明日一日歩けば街には着く。夜には合流して、少なくとも今夜よりは柔らかいベッドで眠れるハズだ。
そして、オレは自分で思っていたよりよほど疲れていたらしい。
状況に懸念の無い事を再確認して眼を閉じると、オレの意識は急速に闇の中に落ちていった…

「……はッ…」

…ちゅ…




「…はッ…はぁッ…」

…ちゅ…
くち…




「…?」
微かに響く聞き慣れない音に、オレはふと眼を覚ました。
「ん……ふッ、……ッ!」
背後なので見えないが、口に手を当てて必死に抑えているような、くぐもった荒い呼吸。…そして、微かな水音。
……まさか……いや、いや、やっぱり寝よう。オレは何も気付いてない。見てもいない…。
「あ…あふっ……んンッ…!あ…く…ッ!」
寝れるかっての。
オレがすっかりギンギンに目覚めた事には気付かないらしく、ちゅ、ちゅ、ちゅ、と段々リズミカルになっていく濡れた音。
それに合わせて、抑えきれなくなってきている――切なげな、喘ぎ声。

…マジですか…?

好きでもない男が横で寝てるのに?!正気かオマエ??
寝ているすぐ背後で顔見知りの女が自慰行為中というトンデモ状況に、オレの心臓と心臓に劣らず大事なもう一カ所はヘイスガ状態で
一気にアクティブターーン。
そんなオレの切ない気持ちも知らず、喘ぎと水音は更にヒートアップし――


「ん……んあぁッ……!キモチ……いいよぉ…ッ!!…もっと…もっとぉ………ムスタディオぉ……ッ!!」


は?!なんでオレ?!?!

思わず振り向いたその先。
上気した瞳と、視線が合った。
「……」
「……」
ストップ。アンド、ドンムブ。
「…あ…てか、お前…」
先に沈黙を破ったのは、オレ。
「…ムスタディオぉ……ヘンなの、身体…熱いのぉ……ッ!んんッ!!」
普段の威勢の良さが辺境までブッ飛んでしまったような、今にも泣きそうな顔。
「く…ふ、はぁ……はぁぁ…ッ」
切なげな瞳の端に涙すら浮かべて、口に手を当て甘く深く息をつく。
下の衣服は全て脱ぎ捨てて冷たい洞窟の床に座り込み、正面に開いた両足の間には左手指が挿し込まれてちゅくちゅく淫靡な音を響かせていた。
あまりといえばあまりの光景に、思わず視線が釘づけになる。
「……え…あ…?!」
全体的に小柄ながらも女らしい腰、そして健康的という表現がぴったりくるような素足が自らの腕を挟み込み、焦れるように動き、時折びくり、と震えて、
いや…ごめん。正直、たまりません。この光景。
「ヘンなの……止まんないの……!」
「変?って、いきなりそんな……あ」
…乱心唱?
理性を失わせ無秩序な行動をとらせる陰陽魔法、とまるで説明文のような文章がぽんとアタマに浮かぶ。
え?乱心唱ってそういう効果アリなの???
「そう…かも……分かんない………ずっと、我慢、してた…の…に…ッ!」
普段ならボーイッシュと表現されるような整った顔が、水面で喘ぐ魚のように必死に言葉を紡ぐ。
快楽で汗ばむ額にかかる微かに乱れた前髪が、なんともいえず色っぽい。
「ダメ、止まんない……キモチイイのぉ…ッ!!あはぁぁッ!!」
ひときわ高く延びる声を上げ、指が股間に深く挿し込まれて静止し――投げ出した両足の先がきゅっと丸まり、身体がびくびくと跳ねた。
…イッた、らしい。
こぷ…と淡い茂みの奥から新たに愛液が溢れ、細い指はとろとろに濡れながらも再びゆるゆると動き出す。
「……はッ……はひッ……。ムスタディオ……お願い、来て……」
「え……」
「早く…ッ!……助けてぇ……ッ!」
縋るような瞳が、オレを見た。
どきり、とオレの心臓が高鳴った。

…いや、いいけどさ……いいのかな…………?

いや。いいに決まってる。
オレの葛藤は1ターンもかからず消えた。
ここまで来たら、ごまかしはなし。
あぁ。オレは、生意気で自分勝手で、それでも根は誰より真面目で素直なコイツが好きだ。大好きだ。
これは神がくれた、気持ちを伝えるチャンス。
ここで大本命の的をまともに撃ち抜けないようでは、オレにはもう銃を抜く資格なんてない。
覆いかぶさるように、震える両肩を抱く。
「あ…」
蒼い衣服に包まれた両肩は、思っていたよりずっと細かった。
「分かった。…抱くよ」
耳元で囁いたオレの言葉に、はっきりと頷く感触が肩に届いた。
正直、あまり女に慣れてるワケじゃない。
でも、もう抑えは効かなかった。
「ん…」
近いけど手が届かないかな、と半ば諦めていた淡い唇を貧り、舌を合わせる。
互いの背中に手を回し、オレ達は夢中になって相手の唇を、舌を吸い、唾液を絡ませた。
「ん…は、…はッ…」
積極的に絡んでくる柔らかく甘い感触に、オレの理性は完全に焼き尽くされていく。
ふと眼を開けると、彼女のとろんとした表情がすぐそこにあった。

は。可愛い顔してる。

オレは彼女の前髪を軽く指先で撫でると残っていた衣服に手をかけ、ゆっくりそれを脱がせていった。
次いで自分の上着を脱いで、岩場に敷いてその上に白い裸身を横たえる。
「…は…ぁ…」
切なげな溜息。
揺らぐ焔に照らされた、上気した肌。
荒い呼吸に微かに上下する、やや小振りな胸の双丘。その尖端の突起は紅に色づき、微かに震えている。
そこにいるのはいつもの生意気な小娘ではなく、匂い立つ色気を持った、一人の女だ。
「……ん……」
裸を見られているだけでも感じてしまうのか、むずかるように身体をよじるたび、軽く開いた脚の茂みの間からとろりと新たな蜜が溢れる。
恥ずかしげにこちらを見つめる顔とのギャップがなんとも……うわ、クラクラしてきた…。
「本当に…いいんだな」
「うん……来て……」
彼女の瞳を見つめながら、脚の間に自分の身体を割り込ませる。
雌の匂いが、オレの脳髄を直撃した。
一気にバーサクしそうな身体を理性総動員で押さえ込み、ゆっくりと首筋に舌を這わせ、――右手で、胸をそっと撫でる。
「ん……。いいの……来て…挿れて……はやく……」
「焦るなって」
耳元で囁き、そのまま耳に舌を這わす。
「ひゃっ?!あ…あはぁッ!」
弱かったらしく、駄々をこねるように左右に逃げる。
オレは逃さず身体全体で押さえ込み、指先で胸の突起を、舌で耳をなぶり続ける。
「や…あ、くすぐったい…ん…、んん…ッ!」
れろれろれろ。
「や、やぁぁぁぁぁッッ…!」
びく、びく、とわななく小さな身体。
……耳でイクとはまた。ずいぶん感じやすいんだな。
秘裂にそっと手を当てると、熟れきったソコはするするとほとんど抵抗なく指を飲み込んだ。
「あ…」
コトバを発した形のまま、微かに震える唇。視線の焦点は合わず、まるで夢見るような表情。
その裏では与えられる快楽を僅かたりとも逃すまいと、おそらく無意識に全神経を一カ所に集中しているんだろう。
そんな期待しきっている表情を見ていると…

意地悪がしたくなるのが人情ってものだよな。

オレは彼女の脚の間に陣取ったまま膝立ちになり、中指の先だけを、ちゅく、と浅く秘裂に埋めた。
「んあッ!」
深く沈めず、引き抜く。
「あ、ああぁ…」
再び、浅く挿す。
「ん、はッ!」
抜く。
「…あ…は…やぁ…」
仰向けに脚を開き腰を軽く浮かせて、眼を閉じて息を荒げて快楽を欲するその表情は、…ちょっと表現のしようが無い位に煽情的だった。
「…もっと…もっと、挿れて…イカせて…よぉ…」
「ん?…指でいいの?」
意地悪な質問に、彼女はぷんぷんと大きく首を振った。
「…ふぇ…いじわる…」
あ、泣いちゃった。
「悪かった悪かった。泣くなって」
頭を撫でてやりながら、何も直接な刺激はしていないのにギンギンに勃ってしまった自分のモノを出す。
…なんかまだ信じらんないな。コイツとヤれるのか、オレ。
「あ……」
じっ、と期待と不安の入り交じったような視線がオレのを見つめる。
「いくよ…力、抜いて」
左手で自分のモノを持ち、ちゅ、と先端を彼女にあてがう。
けどすぐには挿れてやらずに――
「あ、あ、あ…ッ、や、やあぁ…ッ」
濡れた谷間に、先端をこすりつけてみた。
下から上へ――ゆっくりと。
「…は…はやく…いれてぇ…」
眼をきつく閉じて、眉を寄せてかすれた声でおねだりをするその仕草が、たまらなく愛しい。
オレはようやく秘裂に尖端だけ挿れて――少しだけ感触を楽しみ、すぐに抜く。
「ああぁぁぁ……!も、焦らさないで……!!ヘンになっちゃう…!!」
はは。やり過ぎたかな。
オレの両腕をキツく掴み、泣きながら喘ぐその口をキスで塞いで、…彼女の空隙を、一気に、埋めた。
「ん…ッ!む…ッ!」
抱いた身体が、待ち焦がれた快感に背中を反らす。
熱い感触が……つぅか……気持ち…良すぎ……ッ!!
もうオレの意志とは関係なく、ただ本能でこのオンナを、快楽を味わい尽くそうと腰が前後に動き始めていた。
じゅぷ…こぷ……と、濡れた音が、焚火に照らされた琥珀色の世界に広がる。

「あ…あ、は…ッ!いいの、キモチ…い…のぉ…ッ!」

…ちゅ……ず……ずぷ……ず…ちゅ…

突くたび、抜くたびに濡れた音が響き、
歓喜の声がひっきりなしに高く鳴き、
オレの心を甘い痺れが貫いていき、
抽送のリズムは知らず速まる。

――もっと。
もっと。
全部、全部、オレのものにしたい。

「欲しかったの…ずっと…!!」
「ああ、オレも…!…ッく…!」
オレたちは互いの背を両手で抱き締め、相手の反応に、言葉に、感触に、徐々に高ぶっていき――
「あ、あはあぁぁぁぁぁッ!!」
歓喜と絶頂の甘い喘ぎが、一際高く鳴く。
――と…ッ!
きゅっと締まった膣内から、ギリギリの危うい所で引き抜いた――瞬間。
「っく…ッ…!」

どくん。
どく。
どく…

思わず叫び出しそうになる快感と共に――オレの吐き出した熱い欲望が、幾度も彼女の肌を汚した。

――で。

「朝飯もポーション一本か……」
「うるっさいわね。好き嫌いする子は大きくなれないのよ。嫌なら毒消しでも金の針でも好きなの飲みなさいよ」
針なんか飲めるか。
「あ、そういや昨日の話だけど。お前さ、肩には自信あるんだろ?戦力アップしたいんなら、忍者に投擲とか習ったらいいんじゃないの?それなら」
「ん。それはもう、いいの」
妙にすっきりした顔で、そう宣言された。
「さぁ、飲み終わったらさっさと行くわよ。頑張ってラムザたちに追いつかないと」
言いながらポーションをゴッキュゴッキュと一気に飲み干す。
そしてオレが飲み終わる前に元気良く立ち上がると、暗い岩穴から明るい外へと軽やかに踏み出した。
もう妙な魔法の効果は完全にタイムアウトしたみたいだな……よかったような、寂しいような。
「ムスタディオ」
「何だよ」
「好きよ」
背を向けたままそう言って、たった今出来たオレの彼女はのしのしと一人で歩き出した。
慌てて続いたオレの頭上には雲一つ無い、スカッと晴れた鮮やかな空。


…やれやれ。
こりゃ今日も暑くなりそうだ。
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