制式記号 | FA-112【戦術空軍】 / AF-2【戦術宇宙機甲軍】 |
名称 | 「 キマイラ 」 |
用途 | 長距離護衛戦闘機【戦術空軍】 / 高速対地攻撃機【戦術宇宙機甲軍】 |
南極出版社【Antarctic Press】の『雷轟』【Rolling Thunder】より。 |
左:アズシャール級に対し対艦攻撃。 急降下しながらミサイルを発射。 | 右下:編隊飛行するAF-2 |
作品 | 初放映日 | 話数 | 副題名(サブタイトル) |
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超時空騎団サザンクロス | 1984年5月20日(日曜) | 第6話 | 「プレリュード」【Prelude】 |
ROBOTECH:MASTERS | September. A.D.1985 | Ep.43 | " Prelude to Battle " |
秋田書店「マイアニメ」1984年7月号綴じ込み別冊第5頁 :静岡模型見本市特集より。 |
小学館「ザ・セレクトスペシャル No.10 超時空騎団サザンクロス・スペシャル・ガイドブック」 第119頁 [Plastic Model Collection]より。 LS社 1/144縮尺・試作木型(予価600円) |
全長 | 20.1 m |
全高 | 10.0 m |
翼幅 | 21.5m /16.2 m(切断翼型) |
空虚重量 | 35.7t |
主機 | 4基のP&W(Pratt & Whitney)JG100B反応タービン。 最大出力(ブースト無しで)各267kN.(オーバーブースト/過昇出力で 各275kN.) |
副機 | 2基の中島航空宇宙発動機製造株式会社/P&W/ロールス・ロイス plc FF-2011-4S プラズマ衝撃・拡張(ショック・エクスパンション)反動エンジン。 最大出力(ブースト無しで)各121.5 kN.(オーバーブースト/過昇出力で 各249kN.) |
スラスター | 8基の P&W HMM-1A 高機動ヴァーニア・スラスター。 コクピット側面の両側の2つの大型突出部の各2基、つまり4個の噴射口が前部に、残り4基は胴体後部の隙間部に設置。 |
発電機 | 1基の超小型「SCRR Mk.10」プロトカルチャー (資源)・出力発生機(ジェネレーター) |
反応剤搭載量 | 反応エンジンの為の10.1リットルの 融合エンジン用のD20(重水) 反応物質。 |
デルタ‐V | 内部燃料のみの12.5kps。 Δ-v の3.3kps追加の為の外部反応剤増槽を装備可能 |
海面最大速度 | 不明 |
高度10kmの最大平均速度 | マッハ2.2+〜マッハ2.8 |
高度45km以上での最大速度 | 6,432 kph (マッハ 6) |
失速速度 | 185 Kph |
初期上昇率 | 毎分30,000m以上 |
実用上昇限度 | ズーム上昇無して65km。 (オーバーブースト込み、ブースター2本では衛星軌道上まで進出可能。) |
主機耐久力 | 約8年(標準作戦時間平均にて) |
荷重構造限界 | -5.4 G /+15.0 G (※) |
電波捜索・追尾 | ウェスティングハウス・エレクトリック APG-145 X-バンド 超水平線・全方位(omni-directional)パルス・ドップラー・レーダー 。 超水平線上【OTH】・球状・長距離の探知と追尾を全高度の目標に対して提供。 |
X帯域 | マイクロ波の帯域の一つ。 センチ波であるSHF帯《周波数: 3GHz〜30GHz、波長: 10cm〜1cm》の帯域と重複する部分がある。 その帯域は《周波数 8〜12GHz、波長2.5〜3.75cm》。 衛星通信バンドでは、アップリンク 8GHz、ダウンリンク 7GHz。 |
視認装置 | フィリップス・「オール・ヴュー・II」多波長・全方向・デジタルカメラシステム。 中距離、全飛行姿勢・全高度と全帯域における赤外線画像・光学・紫外線帯の探知と追跡機能を持つ。 |
光学測距・指示器 | トムソン CSF LT-5 多波長・レーザー光波測距儀とレーザー目標指示装置(ディジネーター)。 |
戦術電子警告装置 | エレクトロニカ(Eletronica) レーダー警告受信装置【RWR】。 オルデルフト(OlDelft)の赤外線警告受信機【IRWR】 | |
戦術電子妨害装置 | セレーニア「スカイ・ウォリアー」能動的 / 受動的・センサー妨害器。 電波欺瞞紙・撒布機(チャフ・ディスペンサー)、赤外線誘導・赤外線画像誘導・妨害消耗材である | フレア放出器。 |
パルス・ドップラー・レーダー 【Pulse Doppler Radar】 | レーダーが受信した信号にパルス連続処理とドップラー処理を加えるもので、ミキサーとバンドパス・フィルターを使用して目標物からの反射以外のものを排除するレーダー。地上や海面のクラッターなどを除去できる。 ドップラー技術を使用することで、目標の接近率を知ることもできる。 |
マウザー・ヴェルケ EU-10 レーザー&粒子砲 | ×1門。 1分間に 35MJ の火力で50回の発火が可能。機首先端のインテーク脇にオフセット固定装備。 |
作品 | 初放映日 | 話数 | 副題名(サブタイトル) | 左記邦訳 |
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超時空騎団サザンクロス | 1984年8月05日(日曜) | 第6話 | 「ハンターキラー」 【Hunter & Killer】 | 索敵と殺戮 |
ROBOTECH:MASTERS | September. A.D.1985 | Ep.53 | " The Hunters " | 狩人たち |
内蔵武器庫 | キマイラには3箇所の武器庫が内蔵されており、正三角形の胴体断面のうち、2つは上部に、1つは下部にある。 |
ミサイルA装備 | 各武器庫に9基の「コブラ」ミサイル(最大速度:約マッハ3.0.最大射程80km)。 全数は9本×3=27発 |
ミサイルB装備 | 3本のRMS-2「死の天使」【 RMS-2 "Angel Of Death" 】核融合スタンド・オフミサイル。全数は3本×3=9発 反応弾頭(核出力 200 kT) 。最大射程293kmの長距離ミサイルで、全航程をマッハ4.0で飛翔可能。複合型 多波長・光学画像装置と能動的なレーダー追跡機能を持つ。 宇宙艦船攻撃用に調整された場合、最大デルタ - v は 5 kpsを維持する。 |
ミサイルC装備 | 3本の「ファイアーバード」ミサイル。 全数は3本×3=9本 これらは通常弾頭を上記「RMS」系のフレームに装備したもので、最大で 23 4km もの射程と、最終到達速度に達して以後の全航程でマッハ6.5の速度を誇る。 誘導は 慣性誘導又は赤外線画像【IIR】又はアクティブ/ホーム・オン・ジャム(電波発信源に向かって飛ぶ)方式。 宇宙空間での最大デルタ-vは 4 kps 。 |
赤外線画像IIR Imaging -Infra Red | 「目標捜索装置」(シーカー)が自動追尾対象を画像として捉える、赤外線ビデオカメラを使用した、赤外線画像式ホーミング(≒自動追尾) 方式。 これはフレアなど航空機の形状をしていない赤外線源の妨害の影響を少なくすることができる。 電子技術の向上に伴って、検知距離は初期の2倍になり、欺瞞(フレア等)への耐性が高まり、かつ常温作動可能になって冷却不要となった。 最新型のオフボアサイト赤外線画像ミサイルR73 ARCHERなどは、 赤外線捜査追跡システム ( infra-red search and track system, IRST system。 「赤外線照準追尾システム」とも訳される ) を使った中間指令誘導を介在させることによって発射後ロック (LOAL) を可能にし、ミサイルシーカーの視野外(オフボアサイト)の目標、 つまり、 「前方から最大60度離れた『横に居る目標』も撃てる」 新世代の赤外線ミサイルである。 1985年にR73 ARCHERが出現し、ソ連崩壊後に旧東側諸国製ミサイルから入手した現物をテストした旧西側諸国関係者に衝撃を与えたと言う。 現在ではアメリカのAIM-9Xをはじめとする同種のミサイルが開発されて珍しいものではなくなり、徐々に普及してきている。 |
左より、核兵器・生物兵器・化学兵器(毒)の標識 |
右下の スカンクワークスのロゴマークに注意! |
種別と役割 | 全天候型の非可変・重航空/宇宙 航空優勢 (air superiority) 確保 戦闘機 |
形式番号 | FA-112(Fighter Attacker) |
製造業者 | リング・テムコ・ボート(Ling-Temco-Vought , LTV) |
初飛行 | 2024年 2月 |
部隊配備 | 2025年12月 |
退役 | 2032年 |
状況 | 退役〔西暦2070年に確認済み〕 |
主要な用兵者 | 地球統合軍・戦術宇宙航空団(UEDF - TSC) |
生産数 | 1,689機 |
単価 | 1億2,400万ドル( 2070年の国際通貨にて物価調整と換算 ) |
FA - 112B は、メインエンジンの3基のポッドに推力偏向 パドル を加えることによって、後にこの問題を幾分かは対処した。
エレクトロニカ (Eletronica) 社の レーダー警告受信装置【RWR】 | |
オルデルフト(OlDelft)社の 赤外線警告受信機【IRWR】 | |
セレーニア (Selenia)社の「スカイ・ウォリアー」能動的 / 受動的・センサー妨害器。 | |
電波誘導妨害・消耗剤 | チャフ・ディスペンサー(撒布機) |
赤外線誘導かく乱・消耗剤 | フレア |
3本の「ファイアーバード」ミサイル。 全数は3本×3=9本 これらは通常弾頭を上記「RMS」系と同一の筐体(フレーム)に装備したもので、最大で 234km もの射程と、全航程で マッハ 6.5 の速度を誇る。 誘導は 慣性誘導又は赤外線画像【IIR】又はアクティブ/ホーム・オン・ジャム(電波発信源に向かって飛ぶ)方式。 宇宙空間での最大デルタ-v は 4 kps。 |
1. | 「YF - 112 コルセア III」 | 生産前の試作機。 それがたった3基の機関を持っていたという点で、試作機は際立って最終的な生産版とは違った。 さらに主翼の外翼部分は、着陸と離陸に際して〔主翼取り付け基部の主桁に対して水平、胴体に対して垂直な〕零度から、大気が希薄な高々度に於いて安定性を維持する為に最高40度の角度まで動き、可変的な下反角であった。 この特徴は、飛行試験を重ねるにつれて必要性が無いという事実が明らかにされて、生産版では廃止された。 最後に、試作型の操縦席はその命名由来となった「F-4U コルセア」の試作機と同様に、生産型 FA - 112 との比較して、際立って胴体前方へ設置されていた。 |
2. | FA-112A キマイラ | キマイラの最初の生産派生型。 地球統合軍【UEDF】 命名規則に従い、最初の“F”(戦闘機の為の略語に由来する接頭語)は航空宇宙戦闘機を意味する略語の接頭記号“FA” に変更される。 これは F/A(戦闘機 / 攻撃機)F/A-109 シルフィード【sylpheed】の指定と混同されないようにされていた。 |
3. | FA-112A + キマイラ・プラス | 当初の FA - 112A のエンジンをプラット&ホイットニー JG100F 核融合タービン・エンジンに更新した改装による改良型。 ゾル人と交戦しているのを確認可能な映像記録に撮影されているこの航空機の過半数がこの型 FA-112A であるという状態で、まさに“キマイラの最多生産型”であった。 |
4. | FA-112B キマイラ | 2030年に生産に入ったキマイラの最終型。 この型は劣悪な操縦特性と機敏さを改善するために推力偏向パドルを含み、更には離着陸性能を向上させる為の再設計された大規模で広面積のフラップを主翼に対して装備した。そして誇り得るべき、大幅に改善された航空電子装置の一式により、旧来の電子装置を置換した。 |
乗員 | 1名 |
全長 | 20.1 m |
翼幅 | 21.5 m |
全高 | 10 m |
空虚重量 | 35,700 Kgf |
最大作戦(※)離陸重量 | 40,000kg |
最大出力 | 各々 263 kN (換算 26,818 kg の推進力)×4基 |
デルタ‐V | 内部燃料のみの12.5kps。 Δ-v の3.3kps追加の為の外部反応剤増槽を装備可能 |
海面最大速度 | マッハ 1.4 (約 1,728 km/h) |
高度 25,000 m (25km)の最大速度 | マッハ 2.5(約 3,100 km/h) |
高度 100,000 m (100km)の最大速度 | マッハ 6(約 6,400 km/h) |
失速速度 | 185 Kph |
衛星軌道への投入最大速度 | マッハ 11(約 13,600 km/h) |
デルタ - v 能力 | 12.5 km / s |
戦闘行動半径 | 実質的に無制限である |
初期上昇率 | 毎分30,000m以上 |
10,000 m における飛行上昇率 | 毎秒359 m |
25,000 m における飛行上昇率 | 毎秒516 m |
推力重量比 | 2.64 / 1 |
実用上昇限度 | ズーム上昇無して65km。 (オーバーブースト込み、ブースター2本では衛星軌道上まで進出可能。) |
主機耐久力 | 約8年(標準作戦時間平均にて) |
荷重構造限界 | -5.4 G /+15.0 G (※) |
固定火砲力 | マウザー・ヴェルケ社 IWS-44 。口径 30 mm の 速射イオン砲。 |
積載兵装庫 | 内装ミサイル庫 |
ミサイル | 各々のミサイル庫毎に 9本を収納可能な、 サザンクロス軍・調査研究局 (SCAR)開発の「コブラ」長距離ミサイル、或いは 各々に 3本 ずつの RMS-2「死の天使」の核 スタンド・オフ・ミサイル、又はミサイル庫毎の 3本 ずつの「ファイアーバード」長距離ミサイル。 |
附帯記載事項 | 各々のミサイル庫の如何なる集合体をも結合体として、宇宙戦闘の為に追加の反応生成量を蓄えるために使用され得るが、この航空機が航続距離を延長する必要があるとき、外部増槽は必須の標準装備である。 |
Role | : All-weather Non-Variable Heavy Aerospace Superiority Fighter |
Manufacturer | : Ling-Temco-Vought (LTV) |
First Flight | : February 2024 |
Introduction | : December 2025 |
Retired | : 2032 |
Status | : Retired |
Primary Users | : UEDF Tactical Space Corps |
Number Built | : 1,689 |
Unit Cost | : $124 Million (In adjusted 2070 International Credits) |
“if you put big enough engines on something, you can make even a brick fly.”