1980年〜1998年に弘前に存在したファッションビル「ハイローザ」と当時の弘前市街の様子をまとめていきます。

1984年の全面リニューアル


 1984年(昭和59年)4月29日、ハイローザは「新生活情報館」をコンセプトに全面改装にてリニューアルオープンした。
1980年(昭和55年)のオープン以降、当初の目的であった各階ごとの個性を生かし切れず、全面改築に踏み切ったとされる。
全面改築にあたっては、大阪に本社のあるアスクプランニングが設計を担当し、同年3月中旬より工事が行われていた。

「若者に新しい時代のファッションを提供する」ことをモットーに、当時のDCブランドブームや原宿のファッション感覚を取り入れたショップの数々が入店した。
フロア構成は、地下1階が従来通りの食品スーパー「いとく」、1階が15歳〜20歳までを対象としたハイブランド、2階は20代前半向け、3階はミス・ミセス向け、4階は15歳〜20代前半むけの手頃な服飾や雑貨、5階は「若者の広場」*1として、スタジオ(サウンドカプセル)、プレイガイド(情報館)、レコード、書籍、ゲームセンター(スペースランド)などカルチャー系のテナントというものであった。また、各階にはカフェテラスなどの軽食を扱う飲食店も配置された。

  • スタジオ(サウンドカプセル)
5階エスカレーターを降りて正面奥にあった銀色・半円形のスタジオ。スタジオのヒサシ(?)部分には「SOUND CUPSULE」のロゴが出ていた。
スタジオではラジオの公開放送のほか、バンド練習等にも使用され、練習風景が各階に設置されたテレビモニターに放映されるシステムにもなっていた。


店舗数は改装前の時点では45店舗に減少していたが、リニューアルに際して75店舗となった。


参考文献:
陸奥新報 1984年4月28日「原宿の感覚取り入れ ハイ・ローザあす新装オープン」
陸奥新報 1984年4月28日「新生活情報館 ハイローザ OPENING FAIR」広告
陸奥新報 1984年4月30日 「ハイ・ローザが新装オープン 弘前」

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