【R-18】男性同士の催眠術/マインド・コントロールを描いた日本語小説です。成人向け内容です。

ルールブック 1



作:cheese

・序


・このノートは個人または集団の潜在意識に規則を植えつけることができる。
・個人に対しては習慣、性癖、集団に対しては伝統、暗黙のルールとして、強力に浸透する。
・周囲の人間は違和感を覚えない。自動的に記憶の改ざんが行われる。
・ただし、これらはこの本の所有者には一切効果を及ぼさない。
・また、人の心理に対してのみ作用するもので、物理的拘束力はない。


太一がこの本を手に入れたのはまさに偶然だった。
しかし、手にした瞬間、この本をどう使うかで頭がいっぱいになってしまっていた。


太一は高校2年、男子校に通い水泳部に所属している。
しかし小説や漫画、ネットの書き込みのような刺激的な出来事は何一つなく、むしろ
変なそぶりをみせればすぐにゲイ疑惑がかかり、ヒヤヒヤする生活だった。
(もっとみんなあけっぴろげだと思っていたのに…)
そう思いつつも、何一つ事件が起こらない毎日。


しかしこの本を使えばこの日常が一転するかもしれない。
次々と妄想が駆け巡る中、それでも太一は慎重だった。
(本当に効果があるかまずは試さないと…)



最初の実験台として太一が選んだのは、4つ年上の兄、浩太だった。
太一は勉強も運動もほどほどであったが、浩太は昔から飛びぬけていた。
顔は、まあ良くはないが素朴な風貌で、体は大柄でがっしりしていた。
偉ぶるでもなく穏やかで、二人は仲のいい兄弟で、浩太は太一の自慢の兄であった。

しかしそんな兄に対して太一が持っていた唯一の不満、それは身も蓋もない言い方を
すれば露出の少なさだった。
どこか育ちのいい、几帳面さをもった浩太は家でもきっちりした格好をしていたし、
いってみれば隙がなくここ数年の間、上裸すら見た記憶がない。
それでも浩太が中学生のころ、いっしょに風呂に入ったときの裸体は今でも太一の
脳裏に焼き付いていた。


あれからずいぶんたった。
小学生の時に始めて、大学で空手を続けている浩太の体は服の上からでも分るほど成熟
し、
太一を夜な夜な惑わせていた。

思う存分見てみたい。
太一は迷った末、ノートに書き込んだ。

『浩太は、自宅では常に全裸』

・兄弟編・1


「ただいま!」

夜8時、部活を終えた浩太が帰ってきた。
いつもどおり、帰るとすぐに浩太は風呂に入る。

いつもならきっちりパジャマを着て出てくるのだが…。
太一は両親と共に夕食を食べながら期待と不安を抱えながら待った。

程なくして風呂上りの浩太がやってきた。

…全裸だった。


太一にとって浩太の裸体は想像以上で、あまりにも刺激的だった。
盛り上がった肩の筋肉、張り出した胸筋に、うっすらと脂肪乗りつつもきれいに
割れた腹筋。
広い肩幅に対して絞られた腰周りが、バランスのいい逆三角形を作っていた。

長く続けている空手は逞しい骨格を形作ると同時に、日に当たらない環境が白く
やわかい肌を作り出していた。
もともと体毛も薄いのか、若く滑らかな肌はむき出しで艶かしかった。


そして何より太一の視線を釘付けにしたのはその股間に揺れるモノだった。
人並み以上の浩太のモノは、その経験の少なさを語るようにきれいな色をしていて、
きっちり剥けた先端は薄い桃色をしていた。
長さよりも、むしろ太さ、全体のボリュームに溢れ、見るからに軟らかく、
重たそうに垂れ下がり、歩くたびに大きく揺れて目が離せなかった。
体毛の薄い浩太は陰毛も薄く、隠される部分の少なさがよりいっそう生々しい
印象を与えていた。



そんな輝くような裸体、風呂上りの火照った体を隠そうともせず浩太は平然と
食卓に着いた。
両親も全くの無反応だ。
3人が普通に服を着て食卓についているなか、一人だけ、しかも本来ならシャイな
浩太が全裸をさらしているという、普段ならありえない状況に誰もが平然としている。

(そうか、これがいつも通りってことになってるんだった!)
太一は、心臓が飛び出そうなほど興奮していたが、努めて平静を装った。



食後、家族はリビングでくつろいでいた。
浩太もリラックスした様子で寝そべり、テレビを見ていた。

太一はテレビを見ているふりをしながら、その裸体を鑑賞していた。
太一の座り位置からは浩太を股の下から見上げる形になり、脱力した様子の陰茎の
裏側、ごろりとぶら下がった玉袋、蟻の門渡りまでもが丸見えだった。
浩太は気づいているのかいないのか、特に反応を見せない。
たまに太ももをボリボリとかくと股間のモノがゆさゆさと揺れ、太一にはまるで
誘っているように感じられた。

(触りたい…あの軟らかそうなものを握りたい…)
太一は今までは見ることすらできなかった裸体を思う存分見られることに
興奮していたが、目前にしながら触れられないことでより一層欲情していた。



そっと部屋に戻り、ノートを開く。
そこには以前に書いた部分への注釈がいつの間にか加えられていた。

”浩太は、自宅では常に全裸”
・浩太は幼少時についた入浴後に服を着ない習慣が抜けず、自宅では基本的に全裸。
・今ではその開放感と共に、肉体への自身が全裸への抵抗を無くしている。
・両親は、一時期注意していたが今では慣れ、むしろ成熟していく肉体をこっそり
盗み見て楽しんでいる。


それは紛れもなく太一の字だったが書いた記憶はなかった。
(このノートはもしかしたら危険なものかもしれない…)
一抹の不安を覚えつつも太一は次のページに書き込んだ。

『浩太は夕食後眠くなるとどこでも寝てしまう』
『浩太は一度寝ると朝まで目を覚まさない』


リビングに戻ると、そこではすでに浩太が大胆にも大の字になって寝息を立てていた。

・兄弟編・2


無防備に裸体をさらし眠る浩太。
太一はその場で思わず我を忘れそうになったが…。

「また寝ちまったみたいだな〜、風邪ひくぞ。」
父親の一言ではっと我に返る。
「ほら、太一は足のほう持ってくれ。」

ひとまず太一は父親と二人で浩太をベッドに運ぶことにした。
脱力した浩太はひどく重い。
しかし浩太の足を両脇に抱えながらも、目の前に揺れる浩太自身を眺め、この後のことを
思うと胸が躍った。

ようやくベッドに横たえ、布団をかけて一旦部屋をあとにする。

「そろそろ俺も寝るから」
「そうか、おやすみ!」

両親に告げ、自室に戻る。
しかし、当然ながら、寝るわけがない。
耳を澄まし、両親がリビングで談笑しているのを確認してから、密かに浩太の部屋へと移動する。

そっとドアを閉めた。
これで浩太の部屋には、朝まで目を覚まさない兄、浩太と二人きりだ。




浩太は自分の置かれている状況を理解しているのかいないのか、実に幸せそうな表情で眠っている。
太一はそっと布団をはがした。

月明かりに照らされる浩太の逞しい肢体。
思わず太一はしばし見とれてしまったが、ようやく手をそっと腹に置いた。
すぅっと腹筋の溝をなぞる。

ビクッと浩太が痙攣した気がした。
かまわず太一は手をそのまま胸に滑らせ、軽く乳首をつまむ。

「ふぅっ……!ん……。」

太一の手が冷たかったのだろうか。
ふいに浩太の吐息がもれ、太一は驚いていったいん息を潜めて様子を見る。

…大丈夫なようだ。
再び浩太は規則正しく呼吸を刻んでいる。



安心した太一は、ようやく、手を股間へと運んだ。
細く軟らかい毛を掻き分け、到達したその瞬間、手が離れなくなる。
人の逸物をじっくり触るのは太一にとってそもそも初めてだった。
なんともいえない弾力、その温もりを感じ取ろうと全神経が手の平に集中していた。
少し垂れ下がっていた浩太のものは人より軟らかく、本人にとって密かなコンプレックスとなっていたが、
その軟らかさすら、今は太一を虜にしていた。


感触を堪能した後、太一は少しずつ、やわやわと手を動かし始めた。

持て余すほどの若さを抱えた浩太は、普段は毎日密かに自分で処理していた。
…が、この日はノートの暗示でその暇もなく眠りについてしまった。

いつも以上に敏感な浩太自身は、すぐに変化を見せ始める。

ふいに芯が生まれ、徐々に容積を増すのを太一は手のひらで感じ、堪能した。
そして…

(もう十分かな…)

手を離し、見守る太一。
一度火がついたものは、もう触れなくてもぐんぐん伸び上がっていく。

薄明かりの中、そこだけ輝いているような白い裸体の中心で、若々しい男根は自ら快感を求めるかのように
浩太の鼓動に合わせて脈打っていた。
浩太は…よほどいい夢を見ているのだろうか。
相変わらず幸せそうにムニャムニャと言葉にならない言葉を発している。


もう太一の理性も吹き飛ぶ寸前だった。
竿の裏側に手を添えると、柔らかい余った皮を被せるようにして先端をくいっと握る。

とたんにビクンッと敏感に反応し、透明な液体があふれ出てくる。
太一は今度はそれを塗りつけ、手でこね回す。

まるで買ってもらったばかりのおもちゃをいじる子供のように、限界まで張り詰めたモノの
細部まで丹念に探り、刺激する。
もはや浩太は息を荒くして、目覚めないのが不思議な状態だったが、太一は気にしなかった。
敏感と思われるところ…亀頭周りの裏側や筋をなぞると、跳ね上がり、面白いように我慢汁が流れ出てくる。

たまらなくなり、太一はつるりとした、きれいな色をした先端部の、割れ目にそっと舌を這わしたが、

「んあぅっ!!!」

無意識ながらも浩太がまた声を洩らし、体を震わせる。
慌てて太一が飛び退ると、はじけるように放った。


とそのとき、今度は太一に異様な疲労感が襲い掛かった。

(なんだこれ…目を開けていられない、、、。眠い…。)

先ほどまでが嘘のように再びのん気に寝息を立てる浩太の胸から腹に飛び散った精液を急いでふき取ると、
ばっと布団をかけ、自室のベッドに飛び込んだ。

(一体なんだ、これの疲労感は…。)

考える暇もなく、太一も深い眠りに落ちていった。



次の日の朝、目を覚ますと太一は前夜の謎の疲労のことなど完全に忘れていた。
浩太の部屋を覗くと布団は跳ね除けられていて、朝の生理現象に従って存在を主張するモノが、
太陽の光を浴びてまぶしかった。

太一は、そんな朝から元気に鼓動を刻んで震える浩太の逸物を眺めつつも、次の段階を考えていた。
起きている兄を楽しみ、反応を見たい。
昔からシャイな兄をうまい具合に辱める方法はないものか。


再び迷った末にノートに書き込みを入れる。

『浩太、太一兄弟は毎日一緒に風呂に入る』
『浩太は、裸体をじっくり視られるとどうしようもなく悦び、快感を覚えてしまう』

満足げにノートを閉じ、兄を起こしにかかる。

「浩兄!朝だぞ!」

・兄弟編・3


「ただいまー!」

夕方、浩太が帰ってきた。
いつもと同じ?いや、違う。

「太一、風呂入るぞ!」
「分かった、すぐ行くから!」

洗面所に行くと、浩太はもう上半身裸だった。
そういえば、自宅では全裸になるようになったが、脱ぐところを見るのは初めてだ。

何事もないように、ジーンズをするりと脱ぐ浩太。
下着は安っぽい薄手のボクサーブリーフだった。

きっちりフィットした下着は、ほとんど体を締め付けることなく、その質感を露わにしていた。
ぷりっと突き出したケツや、ずっしりした股間の膨らみを盗み見ながら太一は
さっさと全裸になった。

しかし脱ぎ終わったところで、浩太がなぜかボクサーブリーフ1枚の状態で止まって
いるのに気づく。

そう、浩太はルールブックの効力で自宅では全裸になる習慣を記憶にすり込まれ、
数日がたっていたが、内面的には変わっておらず、シャイなままであったのだ。

さらに、露出に快感を覚えるように昨日書き込まれたことによって、むしろ羞恥心が
湧き上がっていた。
しかしどんなに恥じらっても、ルールには逆らえない。

「浩兄、脱がないの?」
「いいから!先に行けよ!」

少し赤くなりながら太一を急かす。
浩太はそんな自分に戸惑いながら、奇妙な疼きを感じていた。
太一がいなくなると、意を決して下着を脱ぎ捨て、後に続いた。

しかたなくさっさと浴室にいった太一は、ふと思いつき、体をざっと流すとさっさと
湯船に入ってしまう。

「おい!ちゃんと体洗ってから入れよ!」
「いいからいいから。浩兄、先に体洗っていいよ。」

まったく…。ぶつぶつ言いながらも浩太は湯船から見て横向きになるように座り、
頭から洗い始めた。

太一はニヤニヤしながら眺めていたが、ひょいっと体を乗り出し、浩太の股間を
覗き込んだ。

「浩兄ってさ、あそこ大きいよね。」
「なっ!!!いきなりなんだよ〜。あんまり見るなって。」

思わず足を閉じて隠す浩太。
すでに顔は真っ赤だった。

「そんなことないって。普通!人並みだよ。」
「いーや、絶対大きいよ。」

太一は畳み掛ける。

「ね、こっち向いて洗ってよ。見せて!」
「はあ?お前、何言い出すんだ?」

浩太は呆れた。
が、先ほど感じた奇妙な疼きをまた感じ、戸惑う。

「いいじゃん。減るもんじゃないし!」

自分の中に生まれた違和感に、浩太は混乱していた。

加えてそもそも、普段から浩太は太一には甘かった。
熱心にせがまれると、先に折れるのは大概浩太だ。

「まったく、しかたね〜な〜。」

結局、ぐるっと体を動かし、浩太は湯船に向かって足を開く形で座りなおした。

浩太は、いつもどおり瑞々しい魅力を放っていた。
浴室の座椅子に腰掛けた股間からは重たそうにモノがぶら下がる。

空手で培われた逞しく締まった足、腿の内側のすべすべした部分と、、濡れて張り付いた
細い陰毛との対比がなんともいえない色気をかもし出していた。

足を開き、体をさらしながら、目を閉じ、髪を洗っている無防備さが太一を興奮させた。

「やっぱり浩兄、でかいよ。自分でも本当はけっこう自信あるでしょ?」
「はいはい、まあ…少しはな。」

適当に答えながら頭を洗い終わる。
奇妙な疼きは治まっていなかったが、気にせずさっさと洗って風呂を出ようと決心した。

しかし…、ザバッと湯をかぶり、ふと目を開けて、熱心に股間を覗き込む太一を見たとたん、
ビリッと背筋に何かが走った。

「だから〜。あんまりじっくり見るなって。」

足をまた閉じようとしたが、太一がひざをパッと抑えて邪魔してしまう。
むしろ前より大きく足を開いた。

馬鹿馬鹿しくなり、無視して体を洗い始める。
しかし、、、。

違和感はどんどん大きくなり、敢えて上を向いて目をそらしていても、ちらっと太一の目線を
意識するたびに痺れるような感覚が走る。

嘘だろ…そんな…。
自身の反応する兆しに浩太は焦ったが、一度意識してしまったら、どんどん加速する。

太一は何も言わない。無言だった。
浩太も、黙っていた。

ただひたすら黙々と体を洗っていた。
が、勢いづいた浩太の若々しいイチモツは、ついに完全に勃ってしまった。

ピクン、ピクン。
熱く脈打つ自身の分身を感じながら、浩太はちらり、とも前を見れなかった。
体を洗い終わるまでの時間を気が遠くなるほど長く感じながら、耐えた。
顔から火が出そうだった。


一方、顔を耳まで真っ赤にしながら必死で視線を逸らして羞恥に耐えている浩太を、
太一は遠慮なく視姦していた。
主の意思をまったく介さずに雄雄しく自己主張するモノを眺めながら、これからどうするか
思いをめぐらせる。

最後に、股間を泡まみれにして洗っている浩太に、ついに太一が声をかける。

「やっぱり、浩兄の、すごいね。」

その瞬間、また刺すような快感が浩太に押寄せる。

やばい!!!
浩太は目をぎゅっと閉じて全神経を集中して、達してしまうのを我慢する。

がくがくと体を震わせながらも耐え切り、どうにか息を整えると、立ち上がって全身に湯をかけると、

「お、俺、先に出るからな!太一もさっさとあがれよ!」

慌てて浴室を後にする。
ばたばた動くと、爆発寸前の肉棒が腹に当たってペチペチと音を立てた。

それに気づいてまたかっと赤面しながらも急いで浴室のドアを閉め、ようやく一息ついた。
体は刺激を求め、納まる気配が無かったが、ひとまず当面の危機から開放されて浩太は安心した。


しかし、これで終わりではなかった。
『昔から浩太は自宅では全裸』なのだから…。

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