【R-18】男性同士の催眠術/マインド・コントロールを描いた日本語小説です。成人向け内容です。

野球部の儀式 1



作:あんじー

・「野球部の儀式」 第1章


「森岡は相変わらずか?」
「はい。この前の試合が終わってから、ずっとあんな感じです。」
「そうか。だったら、お前がうまいこと言って、明日、栗山さんの所に連れてってやれ。
栗山さんには俺から連絡を入れておく。」
「わかりました。」
「今年はスムーズに行きそうだな。栗山さんの所に行ったら、お前、ヤツをちゃんとエスコートしてやれ。変に不安にさせると、うまく行くものも行かなくなるかもしれないからな。」
「それは、自分よりも栗山さんに任せたほうが…。そういえば、そろそろ恒例の儀式を行う時期になってきたんですね。」

ここは高校野球では結構有名な私立高校。今日もグラウンドには高校球児達の活気あふれる声が響く。その練習中のネット裏で、監督と今年度の主将・多田野がこんな会話をしていた。
「よーし、集合!」
監督の号令で部員達が集まってきた。そして、練習に関して一通りの注意を出すと、今日の部活は終了となった。森岡は相変わらずうつむき加減のまま後片付けをしていた。
そんな森岡に多田野が声をかけた。
「森岡。お前、この頃元気ないなあ。どうしたんだ?」
「あ、いや、その…。」

それは、前回の地区大会のことだった。3年生にとっては最後の大会で、ベスト8まで順調に勝ち進み、次期主将の森岡も大活躍していた。しかし、準々決勝の9回裏、あと一人バッターを倒せば準決勝に進むというところで、森岡は思わぬエラーをしてしまい、試合は逆転サヨナラ負けという結果になってしまった。それ以来、森岡はすっかり自信喪失になって、練習に身が入らなくなっていた。
「お前、まだあのエラーのことを気にしているのか?」
「はい。だって、先輩方にとって最後の試合を、自分のせいであんなことになって…。」
「あれは運が悪かっただけだ。それよりも、二度とあんなエラーをしないためにも練習をみっちりしないとな。」
「はい。でも俺、すっかり自信がなくなってしまいました。」
「そうか。だったら、その自信を取り戻しに行こう。実は俺もな、昨年の今頃、次期主将に決まって不安になっていた時、その時の主将・和田先輩に勧められて、監督の知り合いの人にカウンセリングを受けに行ったんだ。それからの俺は主将になる不安も消えて、楽しく野球に打ち込めるようになったんだぞ。」
「へえー、そんなことがあったんですか。」
「じゃあ、監督には俺から言っておくから、明日の日曜日、駅前のコンビニで9時に待ち合わせだ。分かったな?」
「はい。9時ですね?分かりました。」

翌日。
森岡が先に待ち合わせ場所に着くと、しばらくして多田野がやってきた。そして二人は電車に乗って目的地に向かった。電車で並んで座っていても、森岡は相変わらずうつむき加減で、多田野が何度か彼の肩を叩きながら慰めていた。20分位して目的地の最寄駅に着いた。その目的地は、ごく普通のマンションの一室だった。表札には「栗山」とだけ書かれている。森岡は少し不安になった。
「ここでカウンセリングを行うんですか?」
「あー。ほら、挨拶はちゃんとしろ。」
玄関のチャイムを鳴らすと、監督と同い年くらいの見た目40代半ばの男性がドアを開けて迎えた。
「お久しぶりです。こちらがカウンセリングをしていただく栗山さんだ。で、こっちが次期主将の森岡です。」
「初めまして、森岡です。」
森岡はそう言って、ちょこんと頭を下げた。
「ほう。多田野君を初めて見た時は背が高くて体格も良いから、見るからに主将という感じだったが、今度の主将はわりと小柄で可愛いねー。」
栗山は目を細めながら森岡の丸刈り頭を撫でていた。初対面にもかかわらず妙に馴れ馴れしい栗山は、森岡にとってあまり好きになれそうもなかった。
リビングに通されると、応接用のソファと、マッサージチェアのような長い黒のソファが並んでいたが、とりあえず3人とも応接用のソファに座った。そして、多田野がこの前の試合の話からこれまでの経緯を栗山に全部話した。
「そうか。それは森岡君も辛かっただろうね。でも、大丈夫。私の行う暗示療法を受ければ、そんなのすぐに解決するよ。」
「そ、その暗示療法って、どんなことをするのですか?」
「そうだなあ。見本を見せれば分かってくれるかな?じゃあ、多田野君に手伝ってもらおう。
多田野君、いいね?」
「俺が見本になるんですかー?まっ、いいですよ。森岡、俺の変わっていく様子をじっくり見ておけ。」
そう言って多田野は自ら黒の長いソファに座った。森岡は何が始まるのか、興味半分、不安半分といったところだ。栗山が別室から何か持ってきた。それは紐に吊らされた鈴のようだ。
「じゃあ、多田野君、いくよ。」
「はい、いいですよ。」
多田野は照れくさそうに笑っていた。栗山は多田野の目の前で鈴を2回鳴らした。
すると、多田野の表情が徐々に消えていく。つい今まで照れくさそうにしていたのが、次第に虚ろな顔になっていった。
「多田野君、どんな気分だい?」
「…はい。…ボーッとしてきて、…何とも言えない、…良い気分です。」
「そうか。では、多田野君が一年前にここでやったことを言ってみなさい。」
「…はい。…主将になることが、…不安だった俺は、…栗山さんの、…暗示療法を受けたおかげで、…すっかり不安も消えて、…楽しく野球ができるように、…なりました。」
森岡は、虚ろな表情のまま答える多田野のことを真剣な眼差しで見ていた。

・「野球部の儀式」 第2章


今、現主将の多田野が栗山の暗示療法の見本となって、虚ろな表情でソファに座りながら、一年前のことを答えている。
「最初にこの療法を受ける時、どんな気分だった?」
「…正直言って、…最初は、…少し怪しいと思いましたが、…終わった後が、…すごく気分が良かったので、…2回目以降は、…安心して、…受けるようになりました。」
同じく怪しいと思っていた森岡も、先輩の多田野のこの発言を聞いて、暗示療法についての思いが少しずつ変わってきていた。栗山は森岡の顔を見ながら笑顔で話しかけた。
「じゃあ、今度は暗示療法でどんなことができるか、一目で分かるようなパフォーマンスを見せてあげるよ。では、多田野君、そのまま立ってみて。」
多田野は無表情のままゆっくりと立ち上がった。栗山は一人掛け用のソファを、少し間隔を空けて向かい合わせになるように2つ並べた。森岡は何が起きるのかよく分からないまま、栗山の行動を見ていた。
「さあ、目を閉じて、楽にしてて。私がこれから3つ数えると、全身の力がスーッと抜けて、立っていられなくなります。私が多田野君の体を支えてあげるから安心していいよ。では、一つ、二つ、三つ。はい!」
多田野の体がゆっくりと後ろに倒れていくと、栗山の両手が彼の背中を支えていた。
「森岡君、悪いけど多田野君をそこのソファまで運ぶから、足を持ってくれないかな。」
森岡はいきなり倒れる多田野に驚きながら、慌てて彼の両足を持つと、栗山は多田野の両肩を持った。
「じゃ、運ぶよ。ヨイショッ。」
182センチで80キロ近くある男を、男二人で運ぶのは結構大変だった。やがて、多田野の体は2つのソファに頭と足を支えられながら仰向けになっていた。
「森岡君、よーく見ていてくれ。これから面白いことが起きるよ。」
森岡は思わず唾を飲み込みながら、真剣な表情で見ている。栗山は多田野の丸刈り頭を撫でながら、彼の耳元で暗示を与えた。
「では、多田野君。これから私が3つ数えると、全身が鉄の棒のように硬くなってしまいます。誰が乗ってもビクともしないよ。一つ、二つ、三つ。はい!さあ、森岡君、多田野君のお腹の上に座ってみてごらん?」
「そんなー、いくら体格の良い多田野さんでも、それは無理ですよ!」
「大丈夫。彼の体は本当に硬くなっているから、森岡君くらいの男が一人座った程度で、ビクともしないさ。さあ!。」
森岡は恐る恐る多田野の腹の上に腰を下ろした。多田野は目を閉じたまま表情ひとつ変えず、体をピンと伸ばしたまま森岡の体を乗せていた。
「どうだい?暗示のパワーは凄いだろ?」
「えっ、マジ?いやー、びっくりしました。こんなこと、本当にできるんですね。
でも、先輩、痛くないんですかね?」
「あー、大丈夫さ。彼は何も感じていない。まあ、この状態から覚めた時に本人に聞いてみればわかるが。」
「すげー。俺にもこんなことできるんですか?」
「もちろん。私のことを信用してくれれば、森岡君だってできるようになるさ。」
「信用しました。だって、先輩、俺が乗ってもビクともしてないもん。」
「そうかい?じゃあ、そろそろ多田野君を元に戻さないとね。さあ、多田野君。私が君のおでこを一回叩くと、体が元のように柔らかくなるよ。」
栗山は多田野のおでこを軽く叩くと、彼の体を起こして一方のソファに座らせた。
「私がこれから3つ数えて君の肩を叩くと、この状態から覚めます。目が覚めると、すっきりとした良い気分になるよ。一つ、二つ、三つ。はい!」
栗山が多田野の肩をポンと叩くと、彼はゆっくりと目を開けた。栗山が多田野のそばで聞いてみた。
「今、どんな気分?」
「はい、すっきりした良い気分です。」
森岡も多田野に近づいて聞いてきた。
「先輩。今、ここでやったこと覚えていますか?」
「あー、何となく覚えているぞ。」
「俺が先輩の上に乗っかった時、痛くなかったですか?」
「いや、全然。なんとなくお前の体重がかかっているような気がしたが、痛さはなかった。」
「すげーなあ。」
「さあ、今度はお前が暗示療法を受ける番だ。俺の見本を見て安心しただろ?」
「はい。栗山さん、俺にもお願いします。」
栗山は森岡を黒の長いソファに案内した。
「さあ、ここに座って。リラックスして、私の言うことを素直に聞いていてください。」
「はい。」
森岡は長いソファに足を伸ばして、栗山の言うことに耳を傾けていた。栗山は森岡の眉間に人差し指を近づけた。
「さあ、この指を見てください。他のことは何も考えず、ただ、じーっと見ていてください。
見ているうちにだんだん瞼が重くなってきて、瞬きが多くなってきますよ。」
森岡は上目遣いで栗山の指先に視線を合わせながらも、盛んに瞬きをしている。
「ほーら、瞼が重くなっている。とっても重くなってきた。さあ、我慢しないで、そのまま目を閉じてごらん」
ついに森岡の目は閉じた。栗山は森岡のおでこを軽く指で突きながら暗示を与えた。
「さあ、こうやっておでこを突かれると、だんだん意識がボーッとしてきて、体の力が抜けていきます。何となく気持ち良くなってきて、私の声がよく響いてきますよ。」
森岡は栗山の暗示によって脱力して、両手をダラーンと下ろして、目を閉じたまま顔は俯いて、口は半開きになって、完全に催眠状態に入っていた。そんな彼の表情を見ている栗山と多田野は、お互い顔を見合わせて意味ありげな笑みを浮かべていた。

・「野球部の儀式」 第3章


栗山は催眠状態で俯いている森岡の肩を持って、ゆっくりと彼の体を左右に揺らしながら暗示を与えた。
「さあ、森岡君。今、どんな気分かな?」
「…何だか、…頭がボーッとして、…すごく、…良い気分です。」
「そうか。ではこうやって体を揺らされながら、私が数を5から逆に数えていくと、どんどん意識が深い所に落ちていく。体の力も完全に抜けて、自然と前に倒れてくる。
そして、自分の意思がかすんでいって、私の言うことに素直に従ってしまうよ。
それでは、5,4,3,2,1,はい。」
森岡の体がスーッと前に倒れてきた。栗山は森岡の丸刈り頭を押さえながら、彼の耳元で次の暗示を与えた。
「では、これからこの前の準々決勝の試合の様子が頭に浮かんでくるよ。今、9回の裏で2アウト満塁。次の一球で勝負が決まるところだ。ピッチャーが投げた。あっ、バッターが打ったぞ。森岡君の所にボールが飛んできた。さあ、これをキャッチしないと!」
「森岡、行ったぞ!これを取って、準決勝進出だ。」
栗山に続いて、多田野も効果を盛り上げるために脇で声を出した。森岡はソファに座り目を閉じながら顔を上げて、フライの球を取るような格好をしていた。
「はい、そこまで。ここでそのシーンがパッと消えた。ここで急に球が見えなくなった。
森岡君だけでなく、周りの誰もがボールの行方を一瞬見失った。これは誰のせいでもない。
何か不思議な力でそうさせたのだ。だから、その後森岡君が球を落としても、誰も文句は言わないし、むしろ君のことを気の毒に思ってくれている。だから、そのことで君が落ち込むのはおかしいよね。それに、いつまでもこれに拘っていては練習にも集中できなくなるね。では、私がこれから、森岡君がまた野球に打ち込めるように暗示を与えてあげよう。」
栗山は森岡のボールを取ろうとしていた手を下して、彼の頭をゆっくりと回した。
「さあ、こうやっていると、この前のエラーのことなんか、だんだんと気にならなくなってくるよ。そして、どんどん野球に集中できるような気がしてきた。また野球をやりたくなってきた。野球がやりたくてたまらない。」
しばらくして栗山は手を止めた。
「どうだい?森山君。これから、また野球に打ち込めるかな?」
「…はい。…大丈夫です。」
「それは良かった。では、これから森岡君に特別な暗号を与えておこう。今後、私か多田野君か監督が君の前で鈴を2回鳴らしたら、君は今と同じ状態になります。それは君がどんな状況の時でも、鈴を鳴らした人の言うことには必ず従うようになります。
いいですね?」
「…はい、…わかりました。」
「では、これから私が3つ数えて君の肩を叩くと、この状態から覚めて、気分もすっきりとします。一つ、二つ、三つ。はい!」
栗山が森岡の肩をポンと叩くと、森岡は永い眠りから覚めたような表情で周囲を見渡していた。
多田野が早速、森岡に質問した。
「森岡、暗示療法を終えた気分は?」
「はい。確かに先輩が言っていたように、すっきりとした気分で、いいですね。それに、栗山さんの言葉が俺の心に染み渡ってくる感じで、また野球する気になってきました。」
「それは良かったね。では、二人とも来週またここに来てください。この暗示療法は何度か受けないと、ちゃんとした効果が出ないんでね。」
栗山はそう言いながら多田野に目で合図していた。

翌日。
監督と多田野はまたネット裏で立ち話をしていた。
「昨日はどうだった?」
「はい。第一段階は無事終了しました。例の暗号も使えるようになりました。」
「そうか。では、次はいよいよ“あっちの処理”だな?」
「はい、そうなりますね。」
「お前も一緒に付いてって、楽しんでこい。」
「はい。そうさせていただきます。明日が楽しみです。」
「一年前の多田野を思い出すと、まさかそんなことを言うとは思ってもいなかったが、今ではすっかり…。」
「いやー、それを言われると…。それはすべて監督と栗山さんのせい…いや“おかげ”ですよ。」
二人は声を上げて笑っていたが、練習に打ち込む球児達には、この会話の内容を知る由も無かった。
あれから森岡はすっかり明るくなって、練習にも真剣に取り組むようになった。既に3年生は引退して、多田野など一部の生徒が日替わりで、コーチとして練習に参加している。ということで、今の練習は新主将・森岡の主導の下で行われている。その森岡も先週までほとんど声を出さず、監督やコーチの指示する声だけが聞こえていたのが、今は誰よりも森岡が一番張り切って声を出していた。

そして、次の日曜日。
先週と同じ場所で待ち合わせた二人は、同じ時間に栗山の家に向かった。しかし、一つ先週と違うのは、監督の指示で「今日は制服着用で行け。」と言われたことだった。
多田野には一年前も同じことを監督から言われたので、すんなり聞き入れたが、森岡にはその理由がよく分からなかった。
栗山のマンションに着くと、詰め襟の学生服を着た多田野と森岡が並んで玄関前に立った。
「やあ、いらっしゃい。おっ、森岡君の制服姿、かっこいいねー。」
栗山は舐めるような視線で森岡の姿を上からじっくりと見ていた。栗山の視線がやや気になったものの、かっこいいと言われて悪い気はしない。森岡は軽い足取りで部屋に上がった。
「森岡君。その後、野球のほうはどうだい?」
「はい。おかげ様で、すっかり自信を取り戻して、今は楽しく練習しています。」
そこで多田野が横から割って入ってきた。
「こいつ、自信を取り戻したのはいいんですけど、監督に『もっと練習させてください』とか言って、他の部員から白い目で見られているんですよ。」
「あ、つい、調子に乗っちゃって…。」
森岡は照れくさそうにしていた。
「そのくらい頑張っているんだったら、来年は甲子園も見えてくるかな?まあ、他の部員とも仲良くやっていかないとな。」
「はい。今後は気をつけます。」
栗山にも言われてしまった森岡は、頭を掻きながら顔を赤くしていた。
「それでは、今日も暗示療法に入りましょう。今日やることは、今後の野球部の活動において重要なステップになります。と言っても、森岡君には何のことかよく分からないよね?じゃあ、今日も多田野君に見本を見せてもらいましょう。多田野君、よろしく。」
「あっ、はい。でも、いくら自分が催眠状態だからって、あんまり変なことはさせないでくださいよ。」
森岡には多田野の言っている意味がまったく分からなかった。

・「野球部の儀式」 第4章


「森岡君。ちょっと準備があるから、私が『いいよ』と言うまで隣の部屋で待ってくれないかな?」
「は、はい。」
栗山はそう言って森岡を隣の部屋に案内した。それは、その過程を見せないようにするのと、森岡まで同時に催眠状態に入るのを避けるためだった。森岡は隣の部屋で栗山がつけてくれたテレビを見ながら待っていた。
しばらくして、「森岡君、こっちに来ていいよ!」という栗山の声が聞こえてきた。
森岡がリビングに戻ると、多田野が虚ろな表情で立っていた。学ランのままボーッと突っ立って、一体何があったのかとよく見てみると、学生ズボンのファスナーが開いていて、そこから多田野の勃起したペニスが顔を出し、多田野はそのペニスを片手で扱いていた。
「せ、先輩、何やってるんですか?」
「驚いたかい?でも、これはまだ準備段階。これからが本番だ。ね、多田野君?」
多田野は虚ろな表情のまま「…はい。」と答えた。
「さあ、いつもの行為を始めてごらん?」
「…はい。」
多田野は栗山の前まで行くと、そこでサッと跪いた。そして、栗山のズボンのファスナーに手を掛けた。森岡は、何か見てはいけない行為が始まるような予感がしたが、自分にとって善き先輩である多田野の行動につい見入ってしまっていた。栗山のズボンのファスナーが全開になると、その中を弄って、栗山のまだフニャフニャの一物を取り出した。そして、ごく当たり前のような表情で栗山のペニスを咥えた。
「先輩、目を覚ましてくださいよ!人の見ている前でそんなことやって、恥ずかしくないんですか?」
「多田野君は全然恥ずかしくないんだよ。その証拠に、多田野君のチ○ポ、ずっとビンビンのままだろ?」
「これは、栗山さんが暗示療法で無理矢理やらせているんじゃないんですか?だとしたら、先輩がかわいそう。栗山さん、止めさせてください!」
「君の先輩は、これが好きなんだよ。な、そうだろ?多田野君。」
多田野はフェラチオをしながら首を縦に振った。
「こんなの変だ!先輩も栗山さんもおかしいよ!俺、帰ります。」
そう言って森岡は玄関に向かおうとした。
「多田野君、森岡君を逃がすな!さあ、早く!」
フェラを止めた多田野は森岡を追いかけて、すぐに森岡は捕まってしまった。
「よし、黒のソファのところに押さえつけておけ。」
「…はい。」
多田野は森岡をリビングに連れ戻して、黒の長いソファの前まで来ると、まるで警察が犯人を取り押さえた時のように、後からしっかり押さえていた。体格的にはるかに大きい多田野に、森岡が敵うわけがない。それでも、森岡は口で抵抗していた。
「先輩、放してくださいよ。クソーッ!学校に戻ったら、ここでのことを監督に全部言ってやる!」
「それは無駄だと思うよ。だって、これは監督さんの指示なんだからね。」
栗山はニタニタしながら森岡に近づいてきた。
「そんな馬鹿な!来るな、この変態!」
森岡はものすごい形相で栗山を見た。
「フフッ、森岡君の怒った顔も、また可愛いね。でも、そんなに怒らないでくれよ。」
そう言って栗山は森岡の前で鈴を2回鳴らした。
「うるせー。気持ち…悪いんだよ。…さっさと、…はな…れ…ろ…。」
森岡は鈴の音を聞くと、栗山に投げかけた言葉が途切れ途切れになって、次第に虚ろな表情に変わっていった。先週ここで初めて暗示療法を受けた時の、自分の意思に霞がかかってきて、誰かに支配されることに心地よさを感じるあの感覚が襲ってきたのだ。
森岡は全身の力が抜けて、目は何処にも視線が合っていないようになっていた。
「森岡君、聞こえるかね?」
「…はい。」
「今、どんな気分だい?」
「…先週の、…あのボーッとした感じが、…蘇ってきて、…なんか、…いい気分です。」
「そうか。では、多田野君。森岡君を解放してあげなさい。彼は今、私のロボットになっているから、もう大丈夫だ。」
「…はい、…わかりました。」
そう言って多田野は森岡から離れた。
「さあ、そこに座って、森岡君。この野球部では代々伝わっていることがあるんだ。
それは、毎回、その年の主将は、監督や先輩、チームメイトと体の付き合いをしていくということだ。今年の主将・多田野君だって一年前には同じことを経験したんだ。
なあ、多田野君?」
「…はい。」
多田野はボーッと突っ立ったまま答えた。
「森岡君にはいきなりで驚いてしまったかもしれないが、君もそのうち自分から求めてくるようになるさ。自分でも信じられないくらいにな。」
栗山がそう言っても、森岡は虚ろな表情のまま黙っていた。
「では、森岡君。これから、毎年恒例の身体チェックを行う。これは、私の出す質問に素直に答えていって、最後は君の体を見せてもらうものだ。これは今までの主将達も、暗示療法を受け始めた頃に、みんなやってきたことだからね。」
そう言いながら栗山は森岡の頭を持って、ゆっくり回し始めた。
「さあ目を閉じて。こうやっていると、普段恥ずかしいと感じることでも素直に答えられるようになるよ。」
森岡は口を少し開けて、呆けたような顔をしながら坊主頭を回されていた。しばらくして、栗山の手が止まった。
「さあ、私が3つ数えたら、ゆっくりと目を開けてごらん。しかし、この状態からは覚めないよ。一つ、二つ、三つ。」
森岡は言われるままに目を開けたが、相変わらずボーッとした表情だった。栗山はチェックシートを用意してソファに座った。
「それでは、森岡君の身体チェックを始めようか。」

・「野球部の儀式」 第5章


今、次期主将の森岡は、栗山の部屋のソファに虚ろな表情のまま座って、栗山の出す質問を待っている。
「では、森岡君。身長と体重は?」
「…167センチ、…63キロです。」
「野球はいつから始めたのかな?」
「…本格的に始めたのは、…小学校4年の時に、…リトルリーグに入ったのが、…最初です。」
「将来の夢は?」
「…高校か大学でスカウトされて、…プロ入りして、…オールスターにも選ばれるような選手になって、…できれば大リーグにも行ってみたいです。」
栗山は昨年のチェックシートと照合しながら記入していった。
「ほう、多田野君も去年同じようなことを言っていたね。多田野君は、とりあえず大学進学して野球を続けるんだったね?」
「…はい。」
多田野はボーッと突っ立ったまま答えた。
「では、森岡君。普段、家に帰ったら何しているの?」
「…2時間くらい勉強して、…あとはマンガ読んだり、…ゲームやってます。」
「へー、2時間も勉強しているなんて、今までの主将にはいなかったなあ。森岡君は真面目なんだねー。多田野君なんか、全然勉強しなかったもんな?」
「…はい。」
相変わらず、多田野は無表情のまま答えていた。
「では、森岡君。やっぱり、君も女の子には興味あるのかな?」
「…はい。」
「じゃあ、エッチの経験は?」
「…まだです。」
「ふーん、童貞なんだ。じゃあ、溜まってきたらどうしているの?」
「…マス、…かいてます。」
「週にどれくらいやってんの?」
「…週に、…1,2回。」
「それは割と少なめだね。一昨年の和田君は既に童貞を卒業していて、マスはほぼ毎日かいていると答えていたし、去年の質問では、多田野君は毎日、それも日によって1日に2回以上やっていたと言っていたよ。そうだよね、多田野君?」
「…その通りです。」
こんな恥ずかしい内容でも、催眠状態の多田野は素直に答えている。
「森岡君は、普段マスかく時、どんなスタイルでやっているのかな?」
「…うつ伏せになって、…ベッドや床に、…擦り付けてやっています。」
「へー、手で扱いたりしないの?」
「…たまに、…手でやることもありますが、…うつ伏せの方が多いです。」
「それは、どうして?」
「…最初に覚えたのが、…たまたま、…うつ伏せになっていた時に、…腰を動かしていたら、…気持ち良くなってしまったので、…それ以来、…このやり方が、…多いです」
「それは、いつのこと?」
「…小学校、…6年の時でした。」
「その時は、それがオナニーだとは知らなかったんだ?」
「…はい。…何か、…いけないことのような、…気がしたけど、…すごく気持ち良かったので、…その後も、…やるようになりました。」
「わかりました。これで質問は終了。次は君の体を見せてもらおう。これも毎年恒例になっていてね。あっ、多田野君にはいろいろ手伝ってほしいから、この状態からは覚めてもらうね。では、多田野君、こっちに来て。」
多田野は無表情のまま栗山に近づいていった。
「では、これから3つ数えて肩を叩くと、この状態から覚めて、スッキリとした気分になるよ。一つ、二つ、三つ。はい!」
栗山が肩をポンと叩くと、多田野の目に力が入った。
「では多田野君にはいろいろ手伝ってもらうよ。君はもう、暗示の力を借りなくても、裸になったりするのは平気だよね?」
「はい。全然恥ずかしくないです。」
「よーし。では準備をするから、こっちに来てくれ。森岡君はそこで待っていてね。」
「…はい。」
そう言って、栗山と多田野はソファに座ったままの森岡を置いて別室に移動してしまった。
別室では、写真撮影の準備を始めていた。
「去年の今頃は、俺も今の森岡みたいに何も知らされないまま、いろんなことやらされていたんですよね?」
「そうだったね。あの頃の多田野君は初々しかったなあ。君も初めは、男同士の行為には抵抗していたもんな。」
「そうでした。あの頃の俺は女のケツを追っかけまわしていたし、男の裸なんて全然興味なかった。それが今では…。」
「森岡君だって、今にだんだんハマってくるさ。」
そんな会話をしているうちに撮影準備が終わった。そして、栗山は森岡の所に戻った。
「さあ森岡君。これから写真撮影を行うから、こっちに来て。」
そう言って、森岡を別室に案内した。別室では、多田野が学生服を再びきちんと着こなして待っていた。
「では、撮影に入ろう。まず、森岡君。そこに立って。」
栗山は壁を白い幕で覆った場所に森岡を立たせた。
「じゃあ、写真を撮るよ。さあ、こっちを見て。はい。」
森岡は虚ろな表情のままで写真を撮られた。
「次は、先輩とのツーショットだ。多田野君、隣に入って。」
「はい。」
学生服姿の多田野と森岡が並んで、またシャッターを切った。
「次は、上半身を見せてもらおう。森岡君、上だけ全部脱いで。」
催眠状態の森岡は素直に学生服とYシャツ、そして下着のTシャツを脱いだ。すると、色白で適度に筋肉の付いた体、そして小さめなピンクの乳首が顔を出した。
「じゃあ、撮るよ。」
そう言って上半身裸のショットを撮った。
「次は、いよいよ森岡君のすべてを見せるんだ。さあ、下も全部脱ごうか。」
森岡は何の抵抗もなく学生ズボンのベルトに手を掛けた。

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