学校では教わることのない日本の自虐史観を省いた歴史を年表にまとめたもの。

昭和十二年四月十六日外務、大蔵、陸軍、海軍四大臣決定

昭和十一年八月七日決定の「帝国外交方針」に遵拠し且昭和十一年八月十一日関係諸省間決定対支実行策の実績と支那国内情勢の趨向とに鑑み対支政策に関し差当り採る可き施策左の通り

一、南京政権に対する施策
南京政権竝に同政権の指導する支那統一運動に対しては公正なる態度を以て之に臨むと共に支那側が侮日的態度を採るに至りし根因の除去に努め以て同政権をして漸次容共及び欧米依存的政策を抛棄し帝国と近接し来るが如く具体的に促進を計り特に北支に於いては自ら進んで日満支提携共助に関する諸施設の実現に協力せしむる様指導するものとす。
南京政権に対する施策に当たりては同政権の面子を考慮し同政権をして国民の手前抗日標榜の已む無きに至らしむるが如き措置を避くると共に特に支那民衆を対象とし如実に共存共栄を具現するが如き文化的経済的工作に力を注ぎ以て日支両国国交の調整に資す。尚客年南京に於いて行われたる日支交渉の経緯を辿り且は其の後に於ける支那政局の動向をも考慮に容れたる上成るべく速やかなる機会に左記諸懸案の解決を期す。

(一)排日言動の取締り
(二)邦人顧問の招聘
(三)上海福岡間航空連絡の開始
(四)関税の引き下げ
(五)不逞鮮人の逮捕引渡
(六)上海其の他に於ける不祥事事件の解決

二、対北支施策
対北支施策の主眼は該地域をして実質的に防共親日満の地帯たらしめ併せて国防資源の獲得竝に交通施設の拡充に資し一つは以て赤化勢力の脅威に備え他は以て日満支三国提携共助実現の基礎たらしむるに在り。
右目的の達成は主として経済諸工作の促進に依ることとし北支の分治を図り若しくは支那の内政を齎す恐れあるが如き政治工作は之を行わず以て内外の疑惑竝に支那の対日不安感の解消に努むると共に支那側をして進んで経済資源の開発、交通の発達、文化的関係の向上等に協力せしむる如く指導するものとす。

三、其の他の地方政権に対する施策
地方政権に対する施策は此等局地的政権との実質的提携を図り以て我方権益の伸張を期すると共に右に依り支那全般に於ける総合的親日傾向を醸成せしむるを以て主たる目的とす。従って特に統一を助長し又は分立を計る目的を以て地方政権を援助するが如き政策は之を執らざるものとす。

四、対内蒙施策
蒙古人心の把握を以て対内蒙政策の主眼とす。然して之が施策に当たりては新日満を基調とする蒙古人の蒙古建設を指導し対蘇態勢を調整するを以て窮極の目的とするも差当り錫盟及び察盟を範域とする内蒙政権の内部強化に専念するものとす。尚右工作は内面的に之を行うと共に支那側との紛争は為し得る限り平和的方法に依り処理し以て対蘇及び対支政策との協調に留意するものとす。

◆北支指導方策
昭和十二年四月十六日
外務、大蔵、陸軍、海軍四大臣決定

方針
一、
北支指導の主眼は該地域をして実質上確固たる防共新日満の地帯たらしめ併せて国防資源の獲得竝に交通施設の拡充に資し以て一つは赤化勢力の脅威に備え一つは日満支三国提携共助実現の基礎たらしむるに在り

二、
右目的達成の為差当り先ず北支民衆を対象とする経済工作の遂行に主力を注ぐものとす。然して右工作の遂行に当たりては北支政権に対する内面指導の外南京政権に対する施策に依り同政権をして実質上北支の特殊的地位を確認し日満支提携共助の諸施策に協力せしむる様指導するものとす。

要綱
一、北支指導に対する態度
北支に対する我方の施策は同地域の地理的特殊性にも鑑み従来動もすれば支那竝に列国に対して恰も帝国に於いて停戦地域の拡張、満洲国の国境推進乃至は北支の独立等の企図を有するが如き誤解を与えたることなきに非ず。仍って今後の対北支施策に当たりては此の種無用の誤解を与えるが如き行動は厳に之を慎むと共に先ず北支民衆の安居楽業を本旨とする文化的経済的工作の遂行に専念し以て我方所期の目的達成に資すること肝要なり。
北支の文化的経済的開発に当たりては努めて解放的態度を採り民間資本の自由なる進出を計ると共に冀察政権又は南京政権の要望にして其の至当なるもの又は面子上尤もなりと認めらるるものに対しては常に理解ある態度を以て臨むこと必要なり。冀東地区に於ける特殊貿易竝に北支自由飛行の問題に関しては速やかに之が解決を計るものとす。

二、冀察政権の指導
冀察政権に対する指導に当たりては最も公明なる態度を以て臨み特に財政経済軍事等百般の事総て軍閥的秕政を清算して明朗なる地域を構成し民心の把握に努めしむるを要す。

三、冀東自治政府の指導
冀東自治政府の指導に当たりては特に其の内政の向上に努め産業の徹底的開発を行わしむると共に真に軍閥的搾取秕政なき安居楽業の模範地域たらしめ以て北支に対する帝国の公正なる真意を事実の上に具現せしむることに努む。
前記施策に当たりては冀東自治政府は結局単独に存立し得ざるものなる点をも考慮に容れ北支諸政権指導上の障害となるが如き施措は之を為さざるを要す。

四、山東、山西、綏遠諸政権の指導
此れ等諸政権特に山東に対する施策は日満支の融通提携を目的とする文化的経済的工作の漸進的遂行に依り帝国との連帯関係を一層密接ならしむるを以て主眼とす。
右施策に当たりては最も公正なる態度を以て臨み徒に民衆の感情を激発し支那側に排抗日の口実を与えるの惧れあるが如き政治工作は之を避くるを要す。

五、経済開発に関する方針
北支経済開発は民間資本の自由進出を本旨とする我方権益の伸暢を図ると共に支那資本をも誘致し以て日支人の一致せる経済的利益を基礎とする日支不可分の事態を構成し平戦両時に於ける北支の新日態度保持に資せしむるを以て目的とす。特に国防上必要なる軍需資源(鉄、石炭、塩等)の開発竝に之に関連する交通、電力等の施設は要すれば特殊資本に依り速やかに之が実現を図るものとす。
尚経済開発に当たりては第三国をして北支に於ける我が特殊地位竝に権益を尊重せしむると共に第三国の既得権益は之を尊重し要すれば此れ等諸国の施設と合同経営し又は其の資本材料等をも利用する等第三国特に英米との提携共助にも留意するものとす。


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