明治二九年（一八九六年）九月二七日杭州ニ於テ調印
明治三〇年（一八九七年）五月一三日實施
明治三〇年（一八九七年）五月二五日吿示
第一條
居留地ノ位置
杭州武林門外拱宸橋ノ北運河ノ東岸一帶卽チ長公僑ヨリ起リ拱宸橋ニ至ルノ地區ヲ以テ外國居留地ト爲シ此ノ地區內ノ一部ヲ分テ日本居留地ト定ム地圖二枚ヲ製シ日本領事官�耡�地方官各一枚宛ヲ取置クヘシ日本商民ハ此ノ地圖ニ揭クル位置、番號、廣袤ニ隨ヒ土地ヲ借用スルヲ得ヘシ
第二條
帝國臣民ノ保護
日本商民ノ居留地內ニ往來住居スル者ハ�耡�地方官ノ保護スルコトハ條約ニ準據スヘシ捕房ノ事ハ�耡�地方官稅務司ト商議ノ上設立管理シ仍ホ日�耘脊∪�府ノ協議決定ヲ俟ツ唯日本領事官ハ居留地違警規則ヲ制定シ海關道ニ照會スヘシ海關道ハ之ヲ巡撫ノ鑒核ニ供シ巡撫ヨリ稅務司ニ命シテ施行セシムヘシ（追加取極書第六條ニ依リ本條削除）｛「ヲ俟ツ唯日本領事官ハ・・・海關道ニ」の行の上に違警規則ノ制定とあり｝
第三條
道路等ノコト及其ノ建造修理
居留地內道路及沿河曳船路ノ事ハ本取極書第二條捕房ニ關スル取極ノ例ニ照シ又其建造修理ノ事ハ第四條ニ照シ辦理スヘシ但シ居留商民埠頭ニ於テ貨物ノ揚卸及一時貨物ヲ路上ニ置クヲ得ヘシ然レトモ貨物積置ノ時間ハ二日ヲ超ルコトヲ得ス又道路通行及曳船ノ者ヲ妨クルヲ得ス（追加取極書第六條ニ依リ本條削除）
第四條
橋梁溝渠埠頭道路ノ建造修理
一 居留地內一切ノ橋梁溝渠埠頭道路ハ�耡�地方官ニ於テ完固ニ建設スヘシ
一 前項�躪�事ヲ施スノ場處位置及建設修理ノ方法ハ日本領事官�耡�地方官ト商議シテ施設スヘシ
一 一切ノ支河浚渫ノ工事ハ時時�耡�地方官ヨリ處辦スヘシ
一 橋梁溝渠道路ヲ修理スル工事ハ�耡�地方官ニ於テ確實ニ之ヲ處辦シ日本領事官ニ通知スヘシ日本領事官ハ時時適宜ニ規則ヲ制定シ何國人ヲ論セス洩レ無ク公平ニ戶每ニ費用ヲ取立テ修理費ニ充ツヘシ此費用徵收ノ規則ハ其��度�耡�地方官ニ通知スヘシ
一 船舶ハ埠頭ニ停泊スル每ニ停泊料ヲ拂フヘシ日本領事官ハ�耡�地方官ト商議シテ取立ノ規則ヲ定メ之ヲ徵收シテ修理費ニ充ツヘシ
一 前各項築造物若シ非常ノ災變ニ遇ヒ損壞流失ヲ來スコトアラハ卽時日本領事官ヨリ�耡�地方官ニ照會シテ速ニ建修セシムヘシ日本領事官ハ居留民ヨリ費額ヲ取立テ其費用ヲ補助スヘシ
一 公用ノ井戶溝渠道路ニ對シテハ居留民ハ納稅ノ義務ナシ又一家一人ニ貸與シテ衆用ヲ缺クコトヲ得ス（追加取極書第六條ニ依リ本條削除）
第五條
借地料及地稅
居留地面ヲ分テ上中下三等ト爲ス借用ノ際納ムヘキ借地料ハ上等一畝貳百五拾圓中等一畝貳百圓下等一畝壹百五拾圓ト定ム右ニ對シ每年一畝每ニ地稅貳圓ヲ徵スル外別ニ借地料等ヲ納ムルニ及ハス地稅ノ徵收方ハ日本領事官ニ委託シ一定ノ期節ニ於テ借地人ヨリ夫夫徵收シ�耡�地方官ニ交付シ地方官ヨリ地稅ノ受取書ヲ囘送スヘシ若シ意外ノ事變アリシ時ハ事定マルノ後日本領事官ヨリ追徵シテ交付スヘシ
第六條
土地借用ノ手續
居留地內ニ於テ日本人商業工業ヲ爲サムトスル者ハ皆此取極書ニ從ヒ土地ヲ借用シ家屋棧房ヲ建造スルヲ得ヘシ土地ヲ借用セムトスル者ハ先ツ取極ノ借地料及一年分ノ地稅ヲ添ヘテ日本領事官ニ願出ツヘシ日本領事官ハ之ヲ�耡�地方官ニ照會スヘシ�耡�地方官ハ此照會ニ接シ借地料地稅ヲ收納セシ後實地檢査シ地劵三通ヲ發行スヘシ此地劵ニハ日本領事官捺印シタル上一通ハ借地人ニ給シ一通ハ日本領事�潺頬�一通ハ�耡�地方官廳ニ取置クヘシ一タヒ借用ノ手續ヲ經タルノ地面ハ本取極ニヨリ借地人ノ借用ニ歸シテ孰レノ國孰レノ人ト雖モ强テ立退ヲ命スルコトヲ得ス地劵書式ハ�耡�地方官ヨリ日本領事官ニ照會シテ制定スヘシ借地ノ廣狹ハ每人十畝ヲ超ユルコトヲ得ス最モ會社及事業ノ性質上廣大ノ地ヲ要スル者ハ此制限ヲ超テ借用スルコトヲ得
第七條
地劵ノ書換
地劵ノ效力ハ三十年ヲ以テ期限トナス期滿ノ後地劵ヲ書換へ借繼クコトヲ得ヘシ此書換ノ時ニ至リ商業繁盛ナル時ハ�耡�地方官ハ日本領事官ト協議ノ上其時ニ於ケル借地權讓渡讓受ノ時價ニ照シ地稅ヲ加�瓮好襯鯑瀬悒啓�シテ此三十年每ニ地劵書換ノ例ハ永ク施行スルモノトス若シ期限ニ至リ書換ヲ請求セサル者ハ借地權ヲ失フヘシ然レトモ書換期限ニ至レハ直ニ地劵ヲ書換へ借繼クコトヲ許スヘシ此時借地人ハ重テ借地料ヲ納ムルニ及ハサルモノトス右書換ノ際兩國官吏ハ制限阻碍ヲ加へ借地人ニ損害ヲ蒙ラシムルコトヲ得ス若シ意外ノ事變有ル時ハ其平定ノ後ニ於テ地劵書換ヲ請求スルコトヲ得
第八條
�耡⊃楊吋釦凜好覽鑪叡狼鐔札龍愡澣收�限
�耡⊃優凌畔�ナキ者私カニ居留地內ニ住居シ若クハ商店行棧ヲ開設スルヲ得ス違反スル者ハ夫夫處分セラルヘシ身元確實品行方正ノ者ハ居留地內ニ居住營業スルコトヲ得但シ本取極書ニ揭クル借地權利ナキモノトス此等居留地內ノ�耡⊃楊吋縫轡胴埓弋織侫悒�身分ヲ辨ヘス若クハ法規ニ背反スル者アラハ�耡�地方官ヨリ日本領事官ニ通知シ又ハ日本領事官ヨリ�耡�地方官ニ通知シ雙方立會取調ノ上�耡�地方官ヨリ處罰スヘシ勝手ニ庇護縱容スルコトヲ得ス
第九條
外國人ニ對スル居住ノ許與及制限
身元確實ナル外國人ニシテ居留地內ニ居住セムト欲スル者ハ居住スルコトヲ得但シ本取極ニ揭クル借地權利ナキモノトス
第十條
借用地ノ管理
居留地內借用ノ地ハ其名前ヲ以テ土地ヲ借用セシ者ニ限リ居住スルコトヲ得若シ借地人事故アリテ自ラ居住スル能ハサル時ハ親屬朋友雇人組合員等身元確實ナル者ヲシテ代テ管理セシムルコトヲ得若シ已ムヲ得サル事故ニヨリ借地權ヲ他人ニ讓渡スルコトヲ必要トスル時ハ其讓渡ノ以前日本領事官ニ申立テ日本領事官ヨリ�耡�地方官ニ照會シテ地劵ノ書換ヲ爲スヘシ｛「リ借地權ヲ・・・ハ其讓渡」の行の上に借地權ノ讓渡とあり｝
第十一條
地面ノ貸與方法
居留地地面ハ�耡�地方官ニ於テ現今ノ地主ヨリ買收シ此取極ノ規定ニヨリ日本商民ニ貸與スヘシ若シ地區內ニ墳墓家屋等アリテ之ヲ移轉セシムル時ハ其費用ハ借地料ニ加へ置カサルヲ以テ別ニ日本領事官�耡�地方官ト商議シテ其額ヲ定メ支給セシムヘシ將來別ニ地面ヲ擇ヒ若クハ居留地接近ノ場處ニ於テ日本人墓地ヲ設ケントスルトキハ日本領事官ヨリ�耡�地方官ニ照曾協定スヘシ｛「居留地接近ノ・・・設ケントスルトキ」の行の上に墓地ノ設置とあり｝
第十二條
危險ナル家屋及器物ニ關スル取締
居留地內ニ於テ草葺又ハ下等板葺ノ屋根アル家屋ハ火ヲ引キ易ク害ヲ他人ニ及ス憂アルヲ以テ建造スルコトヲ許サス火藥爆裂藥其他人ノ身體家屋財產ニ有害ノ器物ハ總テ貯藏携帶及運送スルコトヲ許サス若シ此等ノ違反者アリテ官ヨリ發見セラレ或ハ他人ヨリ吿發セラルル時ハ各本國ノ法例ニ據リ處罰セラルヘシ若シ工事上已ムヲ得ス爆裂藥ノ類ヲ使用セムトスル時ハ先ツ日本領事官ニ其用途及要領ヲ記載シタル書面ヲ差出シ許可ヲ受クヘシ日本領事官之ヲ許可スルトキハ稅關ニ通知シ稅務司ハ取調ノ上陸揚ヲ許スヘシ陸揚ノ後速カニ使用シ久ク貯留スルコトヲ得ス
第十三條
帝國人民タル犯罪者ノ逮捕
日本人民ノ犯罪者及他地ニ於テ罪ヲ犯シ居留地內ニ潛ミ居ル者ハ日本領事官ヨリ役員ヲ派シ之ヲ逮捕シ又ハ捕房ニ通知シ其巡捕ヲ派セシメ協力シテ逮捕シ法規ニ照シテ處分スヘシ（追加取極書第六條ニ依リ本條削除）
第十四條
最惠居留置ノ待遇
若シ現外國居留地及將來開設ノ外國居留地ニ對シ取極タル事項ニシテ本取極ニ優ル所アラハ日本居留地モ亦之ニ均沽スヘシ
以上議立シタル取極書日本文�翳験篤鹹魅鮑逎螻銅�記名調印シテ各二通ヲ取リ置キ以テ信守ヲ昭ニス
大日本明治二十九年九月二十七日
杭州在勤大日本帝國二等領事 小田切萬壽之助 ＜印＞
大�羝��卞鷭銃麈�八月二十一日
大�耡�杭州洋務總局督辦浙江按察使司 聶輯●｛規の下に木｝ 畫押
｛＜＞は本文では四角の囲み線｝
参考文献
明治三〇年（一八九七年）五月一三日實施
明治三〇年（一八九七年）五月二五日吿示
第一條
居留地ノ位置
杭州武林門外拱宸橋ノ北運河ノ東岸一帶卽チ長公僑ヨリ起リ拱宸橋ニ至ルノ地區ヲ以テ外國居留地ト爲シ此ノ地區內ノ一部ヲ分テ日本居留地ト定ム地圖二枚ヲ製シ日本領事官�耡�地方官各一枚宛ヲ取置クヘシ日本商民ハ此ノ地圖ニ揭クル位置、番號、廣袤ニ隨ヒ土地ヲ借用スルヲ得ヘシ
第二條
帝國臣民ノ保護
日本商民ノ居留地內ニ往來住居スル者ハ�耡�地方官ノ保護スルコトハ條約ニ準據スヘシ捕房ノ事ハ�耡�地方官稅務司ト商議ノ上設立管理シ仍ホ日�耘脊∪�府ノ協議決定ヲ俟ツ唯日本領事官ハ居留地違警規則ヲ制定シ海關道ニ照會スヘシ海關道ハ之ヲ巡撫ノ鑒核ニ供シ巡撫ヨリ稅務司ニ命シテ施行セシムヘシ（追加取極書第六條ニ依リ本條削除）｛「ヲ俟ツ唯日本領事官ハ・・・海關道ニ」の行の上に違警規則ノ制定とあり｝
第三條
道路等ノコト及其ノ建造修理
居留地內道路及沿河曳船路ノ事ハ本取極書第二條捕房ニ關スル取極ノ例ニ照シ又其建造修理ノ事ハ第四條ニ照シ辦理スヘシ但シ居留商民埠頭ニ於テ貨物ノ揚卸及一時貨物ヲ路上ニ置クヲ得ヘシ然レトモ貨物積置ノ時間ハ二日ヲ超ルコトヲ得ス又道路通行及曳船ノ者ヲ妨クルヲ得ス（追加取極書第六條ニ依リ本條削除）
第四條
橋梁溝渠埠頭道路ノ建造修理
一 居留地內一切ノ橋梁溝渠埠頭道路ハ�耡�地方官ニ於テ完固ニ建設スヘシ
一 前項�躪�事ヲ施スノ場處位置及建設修理ノ方法ハ日本領事官�耡�地方官ト商議シテ施設スヘシ
一 一切ノ支河浚渫ノ工事ハ時時�耡�地方官ヨリ處辦スヘシ
一 橋梁溝渠道路ヲ修理スル工事ハ�耡�地方官ニ於テ確實ニ之ヲ處辦シ日本領事官ニ通知スヘシ日本領事官ハ時時適宜ニ規則ヲ制定シ何國人ヲ論セス洩レ無ク公平ニ戶每ニ費用ヲ取立テ修理費ニ充ツヘシ此費用徵收ノ規則ハ其��度�耡�地方官ニ通知スヘシ
一 船舶ハ埠頭ニ停泊スル每ニ停泊料ヲ拂フヘシ日本領事官ハ�耡�地方官ト商議シテ取立ノ規則ヲ定メ之ヲ徵收シテ修理費ニ充ツヘシ
一 前各項築造物若シ非常ノ災變ニ遇ヒ損壞流失ヲ來スコトアラハ卽時日本領事官ヨリ�耡�地方官ニ照會シテ速ニ建修セシムヘシ日本領事官ハ居留民ヨリ費額ヲ取立テ其費用ヲ補助スヘシ
一 公用ノ井戶溝渠道路ニ對シテハ居留民ハ納稅ノ義務ナシ又一家一人ニ貸與シテ衆用ヲ缺クコトヲ得ス（追加取極書第六條ニ依リ本條削除）
第五條
借地料及地稅
居留地面ヲ分テ上中下三等ト爲ス借用ノ際納ムヘキ借地料ハ上等一畝貳百五拾圓中等一畝貳百圓下等一畝壹百五拾圓ト定ム右ニ對シ每年一畝每ニ地稅貳圓ヲ徵スル外別ニ借地料等ヲ納ムルニ及ハス地稅ノ徵收方ハ日本領事官ニ委託シ一定ノ期節ニ於テ借地人ヨリ夫夫徵收シ�耡�地方官ニ交付シ地方官ヨリ地稅ノ受取書ヲ囘送スヘシ若シ意外ノ事變アリシ時ハ事定マルノ後日本領事官ヨリ追徵シテ交付スヘシ
第六條
土地借用ノ手續
居留地內ニ於テ日本人商業工業ヲ爲サムトスル者ハ皆此取極書ニ從ヒ土地ヲ借用シ家屋棧房ヲ建造スルヲ得ヘシ土地ヲ借用セムトスル者ハ先ツ取極ノ借地料及一年分ノ地稅ヲ添ヘテ日本領事官ニ願出ツヘシ日本領事官ハ之ヲ�耡�地方官ニ照會スヘシ�耡�地方官ハ此照會ニ接シ借地料地稅ヲ收納セシ後實地檢査シ地劵三通ヲ發行スヘシ此地劵ニハ日本領事官捺印シタル上一通ハ借地人ニ給シ一通ハ日本領事�潺頬�一通ハ�耡�地方官廳ニ取置クヘシ一タヒ借用ノ手續ヲ經タルノ地面ハ本取極ニヨリ借地人ノ借用ニ歸シテ孰レノ國孰レノ人ト雖モ强テ立退ヲ命スルコトヲ得ス地劵書式ハ�耡�地方官ヨリ日本領事官ニ照會シテ制定スヘシ借地ノ廣狹ハ每人十畝ヲ超ユルコトヲ得ス最モ會社及事業ノ性質上廣大ノ地ヲ要スル者ハ此制限ヲ超テ借用スルコトヲ得
第七條
地劵ノ書換
地劵ノ效力ハ三十年ヲ以テ期限トナス期滿ノ後地劵ヲ書換へ借繼クコトヲ得ヘシ此書換ノ時ニ至リ商業繁盛ナル時ハ�耡�地方官ハ日本領事官ト協議ノ上其時ニ於ケル借地權讓渡讓受ノ時價ニ照シ地稅ヲ加�瓮好襯鯑瀬悒啓�シテ此三十年每ニ地劵書換ノ例ハ永ク施行スルモノトス若シ期限ニ至リ書換ヲ請求セサル者ハ借地權ヲ失フヘシ然レトモ書換期限ニ至レハ直ニ地劵ヲ書換へ借繼クコトヲ許スヘシ此時借地人ハ重テ借地料ヲ納ムルニ及ハサルモノトス右書換ノ際兩國官吏ハ制限阻碍ヲ加へ借地人ニ損害ヲ蒙ラシムルコトヲ得ス若シ意外ノ事變有ル時ハ其平定ノ後ニ於テ地劵書換ヲ請求スルコトヲ得
第八條
�耡⊃楊吋釦凜好覽鑪叡狼鐔札龍愡澣收�限
�耡⊃優凌畔�ナキ者私カニ居留地內ニ住居シ若クハ商店行棧ヲ開設スルヲ得ス違反スル者ハ夫夫處分セラルヘシ身元確實品行方正ノ者ハ居留地內ニ居住營業スルコトヲ得但シ本取極書ニ揭クル借地權利ナキモノトス此等居留地內ノ�耡⊃楊吋縫轡胴埓弋織侫悒�身分ヲ辨ヘス若クハ法規ニ背反スル者アラハ�耡�地方官ヨリ日本領事官ニ通知シ又ハ日本領事官ヨリ�耡�地方官ニ通知シ雙方立會取調ノ上�耡�地方官ヨリ處罰スヘシ勝手ニ庇護縱容スルコトヲ得ス
第九條
外國人ニ對スル居住ノ許與及制限
身元確實ナル外國人ニシテ居留地內ニ居住セムト欲スル者ハ居住スルコトヲ得但シ本取極ニ揭クル借地權利ナキモノトス
第十條
借用地ノ管理
居留地內借用ノ地ハ其名前ヲ以テ土地ヲ借用セシ者ニ限リ居住スルコトヲ得若シ借地人事故アリテ自ラ居住スル能ハサル時ハ親屬朋友雇人組合員等身元確實ナル者ヲシテ代テ管理セシムルコトヲ得若シ已ムヲ得サル事故ニヨリ借地權ヲ他人ニ讓渡スルコトヲ必要トスル時ハ其讓渡ノ以前日本領事官ニ申立テ日本領事官ヨリ�耡�地方官ニ照會シテ地劵ノ書換ヲ爲スヘシ｛「リ借地權ヲ・・・ハ其讓渡」の行の上に借地權ノ讓渡とあり｝
第十一條
地面ノ貸與方法
居留地地面ハ�耡�地方官ニ於テ現今ノ地主ヨリ買收シ此取極ノ規定ニヨリ日本商民ニ貸與スヘシ若シ地區內ニ墳墓家屋等アリテ之ヲ移轉セシムル時ハ其費用ハ借地料ニ加へ置カサルヲ以テ別ニ日本領事官�耡�地方官ト商議シテ其額ヲ定メ支給セシムヘシ將來別ニ地面ヲ擇ヒ若クハ居留地接近ノ場處ニ於テ日本人墓地ヲ設ケントスルトキハ日本領事官ヨリ�耡�地方官ニ照曾協定スヘシ｛「居留地接近ノ・・・設ケントスルトキ」の行の上に墓地ノ設置とあり｝
第十二條
危險ナル家屋及器物ニ關スル取締
居留地內ニ於テ草葺又ハ下等板葺ノ屋根アル家屋ハ火ヲ引キ易ク害ヲ他人ニ及ス憂アルヲ以テ建造スルコトヲ許サス火藥爆裂藥其他人ノ身體家屋財產ニ有害ノ器物ハ總テ貯藏携帶及運送スルコトヲ許サス若シ此等ノ違反者アリテ官ヨリ發見セラレ或ハ他人ヨリ吿發セラルル時ハ各本國ノ法例ニ據リ處罰セラルヘシ若シ工事上已ムヲ得ス爆裂藥ノ類ヲ使用セムトスル時ハ先ツ日本領事官ニ其用途及要領ヲ記載シタル書面ヲ差出シ許可ヲ受クヘシ日本領事官之ヲ許可スルトキハ稅關ニ通知シ稅務司ハ取調ノ上陸揚ヲ許スヘシ陸揚ノ後速カニ使用シ久ク貯留スルコトヲ得ス
第十三條
帝國人民タル犯罪者ノ逮捕
日本人民ノ犯罪者及他地ニ於テ罪ヲ犯シ居留地內ニ潛ミ居ル者ハ日本領事官ヨリ役員ヲ派シ之ヲ逮捕シ又ハ捕房ニ通知シ其巡捕ヲ派セシメ協力シテ逮捕シ法規ニ照シテ處分スヘシ（追加取極書第六條ニ依リ本條削除）
第十四條
最惠居留置ノ待遇
若シ現外國居留地及將來開設ノ外國居留地ニ對シ取極タル事項ニシテ本取極ニ優ル所アラハ日本居留地モ亦之ニ均沽スヘシ
以上議立シタル取極書日本文�翳験篤鹹魅鮑逎螻銅�記名調印シテ各二通ヲ取リ置キ以テ信守ヲ昭ニス
大日本明治二十九年九月二十七日
杭州在勤大日本帝國二等領事 小田切萬壽之助 ＜印＞
大�羝��卞鷭銃麈�八月二十一日
大�耡�杭州洋務總局督辦浙江按察使司 聶輯●｛規の下に木｝ 畫押
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