学校では教わることのない日本の自虐史観を省いた歴史を年表にまとめたもの。

八月十八日野村大使発豊田大臣宛電報第七一三号
(意見具申の件)

本使の所見を率直に述ぶれば今や和戦の分岐点に臨みつつあり国内多種の意見あり困難重疊し御苦心の程拜察に余りあるも此の際政治の局に在る者は真に国家百年の為に大勇猛心を発揮すべく一時の毀譽褒貶の如きは忍んで之を度外視せざるべからず観するに独はソ連邦に打勝つには相違いなきも可成り時を要し今年英国に進入の公算少なきが如く見え従って東部一段落の上最も難関とする英国侵略は来春以後となるべく英国其の後更に米国ありと云う風にて戦局は愈々長期となるべく而して独逸に於いては赫赫たる戦勝の間にも上層部に於いて軍と党との間に多少の扞格あり国民に於いても戦局の終結が必ずしも総統予告の如くならざるを以て多少懐疑的傾向を生ずるに至り且占領地人心の収纜も可成り難物なるが如き報道もあり今日の情勢を以て一九一七年に比するは必ずしも当たらざるべきも今日は愚か明年に於いても其の期待するが如き戦果を得て平和が来るべしとは思われず而して最後の勝利は結局経済力、精神力、持久力多きものに帰するは前大戦の実証する所にして今後の戦争に於いても何れの陣営が一層長く持耐え得るやは容易に判断し難く従って今日英独戦の将来に付ては遽に逆賭し難しと思わる(又独逸が赫赫たる勝利を継続するに於いても極東方面に於いては我単独英米ソ支蘭印と戦う場合我国力を消耗し我方の希望するが如き結果を招致するとは思われず万一独逸不利なる場合は其の結果想察に余りあり)皇国としては余り一方に深入りし国運を賭するが如き危険を冒すことなく概ね自主独往の見地より自強の道を取り世界に無比なる二千六百年の国家を行々安泰強固ならしむるの途を進むべく覇道は取らず否皇道こそ我国の進むべき道なり我国が欧州戦争の圏外に立ち国力を充実する以上交戦国は皆疲弊するを以て戦後世界再建には吾国最も有利なる立場を獲得し得べし
米としてはバックドアに剣を擬して立つ日本の態度を見定めずして其の為す儘に傍観するは不可能と思わる又我国としても今日極東以外の世界と経済断交を為し長く孤立の地位を守り難かるべし従って日米関係は我方に於いてデレーイングタクチックを取り荏苒時を許さず今や正にショウダウンに到達せり今チャンスを逸すれば最悪の場合に進むべく事態亦救うべからざるに至るは火を見るよりも明らかなり
今米国の提案に協調的に出づるも東亜共栄圏の建設及び我自存自栄に大なる障害を来すとは認められず何卒此の際政府に於いて大英断に出でられ同時に与論の指導を為す情報部及び陸海軍の宣伝にも大に意を用い官民相俟ちて大局を保全する様切望に堪えず
刻下(国家?)未曾有の難局に際会し沈黙を守るは不忠の嫌ありと信じ敢えて卑見具陳す(了)


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