学校では教わることのない日本の自虐史観を省いた歴史を年表にまとめたもの。

(十一月九日)

支那今回の幣制改革に付ては未だ前途の見通し十分つきかねるを以て、帝国としては慎重に成行を注視して居る次第であるが
(イ)抑々本件の如き重要問題の決行に当たりては、東亜に於ける日支の関係に鑑み、当然我方と十分なる協議を行い我方の協力を確かめたる上之を行うべき筋合いなるに、今回の如く突如決行を声明し、為に本件実施の前途に一抹の不安を与えたるは我方としても
   甚だ遺憾とする所である。
(ロ)本件幣制改革と関連し英国との借款問題喧伝せられ居るも、外国との借款問題に付ては未だ支那側より我方に何等申出ありたることなきのみならず、支那側及び英国側双方より英国との借款と本件改革とは何等の関係なき旨言明し居れるは当然のことと
   思われる。
   蓋し支那の全般的経済改革の為には支那自ら之を行うの決意と実行とを必要とする次第にして、従来の如く外国よりの借款により経済的の安定を図らんとするが如きことは到底成功を期し得ざるのみならず、右借款は結局支那国民の将来の負担として
   残され、支那の財政整理を愈困難ならしむるものなるに依り、斯くの種の借款に対しては我方としては常に反対の態度をとり来れる次第であるが、今回の如く支那側が自力更生の決意を声明し居る際、外国より借款を与える如きは折角の支那側の決意を鈍らしむる
   ことともなり、尚更支那の為にも面白からざる結果となるものと思われる。


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