オリジンストーンの仕込んだ魔術によって、人理の大敵を多数取り込み汚染された『漆黒の聖杯』
より生まれた、ディーティーム・オリジンストーンの別たれし人格の1つ。暴食のアルターエゴ。
聖杯戦争終結により目覚め、自身の能力をアングリードが破壊をもたらすと共に結界を展開。
その結界内にて自分の内にて沸騰を続ける飢えを紛らわすべく殺戮と暴食を続けている。
感情が昂ぶるとネザー形態と呼ばれる、本能を中心に再構築された異形へと姿を変える。
彼女の場合、クワガタのような顎や、伸縮自在の強靱な第二の顎など、捕食に適した姿形となる。
この姿になった場合ステータスも向上し、凶暴な捕食性を披露してくるため注意が必要。
性格は非常に激しく、些細な事で感情が昂ぶりその異形を露わにする。
その様は野生の肉食獣を思わせ、固有結界内に閉じ込められた人々の恐怖の象徴となっている。
ただ見る人が見れば、その姿は寂しくて泣いている一人の少女にも見えるであろう。
S.G.
彼女の本来の切り離されし感情は、『劣等感』。即ち本来の彼女の名は、劣等のアルターエゴ。
ディーティームが家督を継いだ際に感じた多くの魔術師への、才能への劣等感が切り離された少女である。
劣等感の感情ゆえに彼女は全てを妬み、その全てを呑み込んで己の力へと変えようと無意識下で考えたのだ。
故に彼女の空腹感は、己の力をどこかで無意識に違うと考えている思い込みに過ぎない。
このSGに踏み込まれた場合、彼女の捕食能力は大幅に弱体化し結界の形成が不安定になる。
結界の中で何かを失った者の力が上がるのは彼女の劣等感によるものである。
固有結界を打ち破る方法は、彼女の心に『劣っていても良い』と語り掛け、そして理解させることが一番の近道である。
ちなみに名前の由来はエ・クレール(緑薔薇の一種)+グラトニー(大罪の1つ)