無口にしてぼんやりとしたド天然。
ある程度の常識は持っているが、そもそも自発的に行動を起こす事がない。
秩序を守るためにも動きはするが、彼女を動かす基本的な感情は『愛』を渇望する心。
『愛したい』『愛されたい』という純粋な欲望である。
だがその『愛』が具体的にどんな物か、彼女自身は理解していないため、渇望しながらも能動的に行動することが出来ずにいる。
とりあえず困ったら体を重ねようとする。これは動物的な最大の信頼のカタチを模倣しているためである。
マスターがどんな存在であれ、自身に『愛』を教えてくれると盲信しているため、非常に従順で執着心が強い。
というのが、
ローエングリンを名乗る女性についての概要である。
その正体は、ローエングリンの実親であるパーシヴァルが所持していたロンゴミアド・オルタナティブ――。
その世界を繋ぎ止める安全装置の因子により誕生した、小さな『神性』が、彼女の正体である。
この神性は本来形を持たず、意志を持たない小さな『加護』として本来のローエングリンに宿っていた。
だがとある世界で
聖槍の女神が目覚めたことを切欠に自我を覚醒させ、本来のローエングリンがサーヴァントとして召喚される際、肉体と霊基を乗っ取り己の物としてしまったのだ。
彼女が『愛』に執着する理由は、ローエングリンの霊基を乗っ取る際、彼の中にあった最も強い感情だったため。
だがその深い定義や意味までは理解できず、それ故に渇望している。
本来のローエングリンはアヒル……ではなく白鳥――。
つまり宝具である白鳥の守護天使の姿を借りる事で顕界を果たしている。
見た目は少々間抜けだが、その魂はしっかり本来のローエングリンのもの。
そんな本来の彼が聖杯にかける願いは、無論『元の姿に戻る』こと。
しかし自らの体を乗っ取った神性に対して、愛着や情とも言うべき物が芽生えている節があるため、しばらくはこのままだろう。
なお神性人間態の異様なナイスバディは彼の好みに合わせた結果である。
童顔・長身・巨乳。それぞれ独立した好みらしいが、それらが全て反映された結果らしい。
ガッツリスケベ。