俵藤太(原作):先祖
藤原北家秀郷流の流れをくむ西行は、百足退治で知られる俵藤太を祖先に持つ。
竹を割ったような、あっさりとした人となりを好いており、武人としても尊敬を抱く誇り高いご先祖さま。
紫式部(原作):顔見知り
英霊の座で知り合った歌人。うちに秘めたる心根を称賛するも、歌の良さはあんまりわからない。
清少納言(原作):顔見知り
英霊の座で知り合った歌人。何もかもが間逆だが、一緒に居て楽しいので嫌いではない。彼女からは一方的に「チルたん」と呼ばれている。
崇徳上皇:友人
荒ぶる彼の御霊を鎮め、浄土に導いた。復讐者として呼ばれる彼はまさしくあの日、白峯にて問答を行った怨霊そのものであり、苦笑い。
「すーたんはさぁ……そういうとこですよ。まぁこうしてお互い呼び出されるということは何か理由があるんでしょうし?もう一度この西行さんとおうたバトルでもしましょうか」
「…………わたしのこと、“西行”って呼ぶということは……そーですか、気づいてましたか。まーお父様にはまだまだ及びませんからね……いつかあなたがまた、私を“圓位”と呼ぶその日まで。あなたに歌を送り続けますよ」
平清盛:同僚
北面の武士として仕えていた頃の同期。なにげに同い年。だが恐らくあっちから見れば「同僚がなんか知らない幼女になってる」状態。
「遂にここまで来ましたか。まあその節は前々からありましたし、驚きはないですけどね。怨霊でもなし、ほうっておいてもいいでしょう。あ、歌とか聞いていきますか?」
紀貫之:顔見知り
英霊の座で知り合った歌人。こう見えて新しいことは大好きなので、youtuberという新たな道を征く彼を(密かに)応援している。
「そう言えばバ美肉みたいな事をしてた人が前に居たなと思ってたら本人で笑っちゃいました。でもまあ、それが“自然”に振る舞うということなら良いと思いますよ」
小野小町:顔見知り
英霊の座で知り合った歌人。ちょっと苦手。彼女のように「己」を抑え、理を以て振る舞う人物は天敵に近い。
「あー……パスです。リムーブです。勝ち目のない戦いには、西行たんは挑みません。宮廷で歌を嗜む才女と山に引き篭もって自然ばっか歌う男とじゃ、勝負の土俵が違いすぎますし」
清少納言:顔見知り
英霊の座で知り合った歌人。もうひとりの彼女と同じく、比較的気心の知れた相手。打てば響くタイプなのでからかいがいのある、数少ない「友人」。
「諾子さん諾子さん、また一緒におうたバトル
*2しましょう。今回のお題はあの満開の桜でどうですか?99勝99敗、今日こそ勝って大台の100勝目を迎えてみせます」
和泉式部:顔見知り
英霊の座で知り合った歌人。彼女に対して投げかける言葉はない。それは――――自分では、到底及ばぬ人生を辿った者であるため。
「いい日ですね、今日は。月は咲き誇り……風は歌い……けれど、こんな日なのに彼女はずっと……涙の業火に焼かれるしか無い……」
在原業平:顔見知り
苦笑い。
「現代に染まりすぎるのも考えものですね。歌はいいのに、どうしてこうなったんでしょう」