自家製爆薬 | 通常 | 毒 | 減速 |
威力 | 500% | 300% |
衝撃力 | 250 | 150 |
消費スタミナ | 80 |
爆発する薬品が入った丸底フラスコを投げつける単発飛び道具攻撃。セルリアンが至近距離にいれば攻撃前に間合いを取る。
セルリアンに直撃するか、投げてから約1.8秒経過で爆発し、フラスコの種類によって効果が変化する。
爆発を起こしたときの爆風による攻撃判定は大きめで、多人数戦では同時ヒットしやすい。
フラスコの種類は3つあり、通常の爆発を起こすのが赤色(桃色っぽい)、毒の爆発を起こすのが紫色、減速の爆発を起こすのが水色という内訳。
投擲されたフラスコの色を戦闘中に目視するのはほぼ不可能に近いため、基本的に爆発時の爆風の色で見分ける形になる。
この3つの抽選は均等ではなく、5/8で赤色、2/8で紫色、残り1/8で水色という配分であるため赤色のフラスコを投げる確率が高い。
赤色の爆発は通常の攻撃判定で、威力と衝撃力が非常に高いのが特徴。
ギンギツネ自身の攻撃力は普通ながら、
この500%という高倍率のおかげで威力が変動しない技の中ではフレンズ屈指の単発高威力を誇る。
石にヒットした時は一撃でも耐えられるセルリアンの方が少なく、巻き込み判定でヒットさせられる機会も少なくはない。
衝撃力についても大抵のセルリアンはこれ一発で仰け反り、高ダメージに加えてサーバルたちの攻撃チャンスを作ってくれる。
ボスセルリアンに対しても軽減補正を考慮しても十分な衝撃力蓄積が見込め、石露出を少し早めてくれる。
また、
単発高威力であるおかげで防御力が高いセルリアンに対してダメージが落ちにくく、後述の毒ダメージとも併せて極一部のセルリアンに対しては大きなダメージソースとなる。
ついでに飛び道具かつ爆発攻撃であるため命中しにくいセルリアンがいるということも無い。
この時点で優秀な飛び道具技であるが、この「自家製爆薬」という技の本領はここではない。
紫色と水色の爆発は赤色と比べて威力、衝撃力が落ちている代わりに
命中時に100%の確率で状態異常を付与する。
同じく状態異常付与攻撃を持つアルパカ・スリの「ぺぇっ!」は異なり、攻撃が当たれば確定で付与する。
また、落ちているとはいってもサーバルのボルトアタック(雷撃部分)に近い威力と衝撃力はあり、こちらであっても依然として単発高威力技としての性能は維持されている。
紫色は毒状態を付与し、20秒間(ボスセルリアンに対しては10秒間)持続する。既に毒状態である時に命中すると持続時間を20秒間にリセットする。
毒ダメージはサーバルの基礎攻撃力の4倍であり、これを2秒毎に追加するため最終的な合計与ダメージは赤色の爆弾だけを投げている場合よりも上回り、交互に投げる形であれば更に増す。
このスリップダメージはギンギツネのDPS(秒間与ダメージ性能)にも大きく関わってくるものであり、
Dummyを用いた測定上の値こそコスト3の最下位となっているが、
実際は測定値とは別に1秒ごとにサーバルのコンボアタック2発分を追加し続けていることになるため、そこまでを加味すれば実はツチノコやフンボルトペンギンを上回るコスト3の最上位である。
ボスセルリアンに対しては効果時間こそ半減するものの、終始殴り合いの状況が続き攻撃を通し続けられる保証がないため一度当たればダメージが確定する毒状態自体の価値が大きく、
この毒状態の断続的な付与と、遠距離タイプ故の妨害の受けにくさとを加味した場合のDPSの実践値はコスト5のフレンズのそれに割り込むほどになる。
しかし、「自家製爆薬」という技の本領はまだ終わらない。
水色は減速状態を付与し、5秒間(ボスセルリアンに対しては2.5秒間)持続する。既にこの攻撃による減速状態である時に命中すると持続時間を5秒にリセットする。
(紫の結晶による持続時間が非常に長い減速状態中でのヒット時は持続時間をリセットしない)
「減速状態」はセルリアンにとって非常に重たく、こちらが超有利になる状態異常であり、「自家製爆薬」一番の当たりはこの水色の爆発だと思ってもいい。
水色の爆風が見えたらボスだろうと何も考えずそのセルリアンを一方的に攻撃でき、ノックダウンまで持っていけば5秒(2.5秒)どころではない強烈なアドバンテージを得られる。
投げる確率こそ1/8と最も低いためどうしても運が絡むが、それでも
戦闘面でギンギツネを起用する目的の5割ほどはこの減速状態の付与にある。
オグロプレーリードッグの「生き埋め」と交互に浴びせることができればほぼ封殺に近い状況が出来上がり、石を露出しつつも攻撃を止めないタイプのボスセルリアンに非常に有効。
…但し、減速状態中のボスセルリアンの各攻撃はモーション自体が遅くなって確かに見てからなら避けやすくなっているものの、
それは同時に
こちらの回避行動を合わせるタイミングも普段とは別物になることを意味するため、
ボスセルリアンが減速状態になっていることに気付かずに普段通りの回避方法を取ろうとすると丁度こちらの無敵時間が切れたころにヒットしてしまうリスクもある。
ボスセルリアンの攻撃中、水色の爆風及び減速状態付与のSEに気付いて尚且つ回避タイミングをそれに合わせるという慣れも要求される。
同じくコスト3のツチノコの「リドルアイズビーム」と比肩する高性能飛び道具であるが、弱点についても似たようなものを抱えている。
フラスコは投げてしまえば強力だが、
投げるまでに1秒もの予備動作が生じるためその間に攻撃を入れられやすい。
投げる前に邪魔をされるとスタミナだけを失いますます無力化に進んでいきやすい弱点も一緒。
ツチノコと比べると間合いを長く取り、近距離技も持たないため狙われやすさについては若干マシになっているがやはり1人だけだと弱体化が激しい。
上記の性能を引き出しきるにはギンギツネへの妨害の徹底的排除が求められる。サーバル自身の頑張りと、近距離型フレンズの同時期用でうまく補佐しよう。
スタミナ消費も1発だけで80という重さで、だいたいは2〜3回ほど投げればスタミナ回復を待ちながらの使用になり序盤以降は攻撃間隔が著しく落ちる。
DPSについては毒ダメージまで考慮すれば長期戦の中であってもコスト3の最上位に位置するのは間違いないものの、
毒ダメージでは補えない与衝撃力について瞬発力こそあるが長期戦になるとスタミナ切れの待ち時間が嵩んでいき、コスト3としては低い方に位置する。
尤も、その与衝撃力の大元の目的である対象を行動不能にする効果については「減速」状態が担ってくれるため、実際は短所というほどでもない。
このように、
スタミナ切れが起こりやすいという特性を抱えていながらもなお与ダメージ性能、行動阻止の両面で高性能であるということは、
そのスタミナ切れを取っ払ってしまう「サラブレッドの薬」を使用した時には更に箍が外れ、手のつけようがない性能にグレードアップすることを意味する。
具体的にはサラブレッドの薬の効果で
休憩時間を挟まず延々とこの自家製爆薬を投げ続けるギンギツネのDPSは毒ダメージ分を抜いてもフンボルトペンギンに迫り、
毒ダメージ分を含めればコスト6のヒグマに並ぶほどになり、そして「減速」状態を付与する頻度もその伸びしろと同じくらいに増す。
この攻撃はアイテム「アミメキリンの薬」の恩恵も非常に強く受ける。
元から広めの攻撃範囲を持つ爆風の判定が更に強化され、その範囲はサーバルのジャッジメントどころではない大きさとなる。
…だけでなく、「弱点部位を優先してヒット」の効果をこの単発高火力の爆風が受けることで実質の威力が凄まじいことになる。
石があるセルリアンはその箇所を問わずこの超広範囲判定の中で貫通命中し、一瞬で威力2000%相当のダメージを貰い、一発で何体もが同時にパカァーン!していく。
規模の小さい「対セルリアン用爆弾」各種を投げまくっているような状態であり、道中でも「アミメキリンの薬」を使った時だけギンギツネを呼び出してみるという手も大いにアリ。