身体の大部分が「装甲」で覆われ、宙に浮いているというアクションゲーム上の厄介な性質を主力とする類のボスセルリアン。
攻撃頻度はこれまでのボスセルリアンと比べて控えめであるが宙に浮いている特定の部位にしか殆どダメージが入らない特性が厄介。その上攻撃中は激しく動き回って猶更狙いにくい。
戦いにくさは事前に戦っていた「Anotogaster sieboldii」よりも1、2回りも上で、
サーバルを上手く動かせないうちは序盤の難関として立ちはだかる。
難関としての地位に拍車をかけるのは何より
「フレンズを呼んでも大して有利にならない」点があまりに大きい。
かばんの紙飛行機も攻撃をサーバルから遠ざけるメリットこそあれど、それ以上にサーバルがこのボスセルリアンの弱点部位を攻撃しづらくなるデメリットの方が大きく、
他のフレンズ達も軒並み地上戦専門であるために装甲部分にしか攻撃できず、与ダメージも衝撃力蓄積もまるで貢献できない。
強いて言えば「真の獣」で弱点部位を攻撃しに行ける可能性がそれなりにある
ジャガーは数少ない候補になる程度。
そしてそのジャガーでさえもこのボスセルリアンが持つ強烈な巻き込み性能を前にはHPの減りが早くなってしまい、ジャパリまんのストックも長持ちしない。
つまり、
このボスセルリアンの攻略の大部分はサーバルを動かすプレイヤーの熟練度のみで決まるといってもよい。
なお、
事前に仲間にできるトキはこのボスセルリアン戦において圧倒的にデメリットが大きいために強く非推奨。
このボスセルリアンの短所である攻撃頻度の緩やかさを解消してしまい、攻撃を当てることすらままならなくなってしまうため。
攻撃する際は弱点部位の上に乗っかるようにジャンプ攻撃→コンボアタック1セットorスピンアタック1回分→ドッジステップで降りる、とすると最も確実だが、
攻撃にもジャンプ及びジャンプ攻撃を多用することは消費スタミナが多くスタミナ切れを起こしてしまいやすいこともあり、くれぐれもスタミナ残量管理を怠らないように。
ショウジョウトキがくれるサラブレッドの薬があればある程度緩和できるため、苦戦するのであれば終盤に惜しみなく使っておきたい。
コンボアタックとパイルアタックも真正面からであれば地上から繰り出しても弱点部位にヒットするようになっていて、この時は非常に大きなリターンが得られるものの、
このボスセルリアンが何かしらの攻撃モーションを取っていると判定がずれて装甲部分にヒットした扱いになってしまいやすく、安定はしない。
とはいえ、
「トゲ攻撃」「ミサイル発射」の終わり際は確実にこちら側を向いた状態になるためそこに合わせて地上パイルアタック→コンボアタックを決めることは可能。
ノックダウンさせたらスタミナ回復を待ってから石を攻撃しまくるのみ。この時、野生解放を解除しておくと自然とサンドスターゲージが全回復する。
ノックダウンから復帰したら野生解放にでスタミナ残量に余裕が出てくるためにやや強気に攻める。野生解放中はサーバルが与える衝撃力が大幅に上がり再度ノックダウンさせやすい。
そして、ノックダウンさせたら
野生解放を解除して石を攻撃すること。そうすればまたゲージを全回復、野生解放を3ゲージ分発動できる。
序盤は一度でダメージを取りにいくよりも
野生解放のサイクルを確実にし、ノックダウン頻度を増やすことで被弾を減らしつつ合計ダメージを増やす方が有効である。
逆に、
石を攻撃するときに野生解放を使う考えは最終盤の倒しきりを狙う時以外は推奨されない。この概念は以降のボス戦でも基本事項としよう。
第3段階に突入すると他のボスセルリアンと比べても遅いとは言えない程度に攻撃頻度が上がり、「ミサイル発射」と「爆撃」の弾数が強化される。
厄介なのは攻撃の強化の方ではなく攻撃回数が増えるのに伴うこのボスセルリアンの大移動の頻度も強化されること。
こちらから追いかけることが非常に難しくなるため「グライダー攻撃」「爆撃」についてはほぼ反撃が望めなくなり、これらが続くと戦況が停滞してしまう。
この時に役立つのが攻撃系アイテム。「緑のかけら」や「対セルリアン用爆弾」といった攻撃系アイテム。
これを使用すれば位置に関係なくこの衝撃耐性が低めの設定であるボスセルリアンを一発でノックダウンさせることが可能。
HP33%未満の状態で使えば確実に勝負を決めることができ、低HP時の凶暴化の完全無視が可能になる。
ジャングル地方の一般セルリアン「
Camponotus japonicus」は「対セルリアン用爆弾・酸型」を落とすことがあるので
前マップで積極的に倒していれば1個はストックできているはず。
HP2倍補正で第3段階の状態が長引く難易度CRでこそ、このアイテムの有難みは非常に増す。無論、使うのは第3段階に入ってから。
どうしてもという方への最終手段がこのボス戦フロアには用意されている。
それは文書を拾った建物内でじっとしていること。建物内はボスセルリアンの攻撃が殆ど届かない安全地帯である。
こちらからも攻撃はあまりできないが、
この中でトキを呼び出せば一切の被弾の恐れなしで回復し放題。
行儀が悪いがテーブルの上に引き寄せるとトキが動き回らないのでより確実に回復を成功させられる。
全回復したら外に出て戦闘、HPが減ったら中に入って回復…という方法でゴリ押すことが一応できる。
その際は外にいる間にトキがダメージを受けないようフレンズ号令で歌わせないようにしておくと長持ちする。
…これはあくまでアクションゲームに慣れていない人がここで躓いた時用の作戦という認識で。
無事にボスセルリアンを倒せたのですか? まだなら、ここから先へ進むのは我慢するべきなのです。
ですね。無事にお前たちの力で乗り越えることができたなら、続きを聞かせてやってもよいのです。
人類の新鋭機を模倣したボスセルリアンをパカァーン!すると、ジャパリカフェと反対側の位置の岩の上に「オイナリサマの紋章」が姿を現す。
これに触れるとアミュレットに紋章が刻まれ、サンドスターゲージ上限とフレンズ呼び出しコスト上限が1ずつ強化され、そしてゴール地点が現れる。
(ゲーム上は「そうび」に「オイナリサマの紋章」が加わり、装着するとサンドスターゲージ上限とコスト上限を1ずつ強化するそうび扱いになっている)
元々はNEXON版に相当する過去の時代、「セルリアンの女王」を単身で抑え込むほどの力を持つ強力なフレンズ「守護けもの」である「オイナリサマ」が、
当時園長(プレイヤーの分身)が所持していたお守り(アミュレット)に力を与えるため刻んだ紋章であるが、
今はどういうわけかアミュレットの元を離れてこの高山地方の山頂に刻まれて安置されていた模様。
そのようになった経緯は…明らかになるにはまだ先のお話。
隠し要素?
「月刊『ズー』の断片」
この高山地方のボスセルリアン戦フロア「高山・ジャパリカフェ」にも「月刊『ズー』の断片」が隠されており、
スタート地点右側のゴンドラ乗り場の屋根の上へ飛び乗り、見えない壁が隣接している屋根の先端に近付くと文書が出現し、拾うことができる。
この時点ではトキの「トキ色の羽」の効果ありでもサーバルのジャンプ力が足りないため入手不可能…かと思いきや、
上の画像のようにフレンズを呼び出した状態で壁に張り付きながらジャンプを繰り返していると、
サーバルについて行こうとするフレンズが先んじて屋根の上までジャンプするので、その際にサーバルがジャンプ中のフレンズに持ち上げられる形で到達できる小技がある。
ここまで取りこぼしが無ければ、これで3ページ目。
シン・ヤセイカイホウ戦
レベル | HP | 攻撃力 | 防御力 | 衝撃耐性 | EXP | 適正レベル |
SIN-WR | 1000000 | 666 | 100 | 700 | 3500 | 240000 | 100 |
ステータス上昇に伴い
特性「装甲」によるダメージ計算は防御力12400相当に引き上げられ、
レベル100かつプラズマクロー装備で野生解放中のサーバルの通常攻撃であっても1桁ダメージに抑えるほどに。
とはいえこちらも空中ジャンプ習得に加えて空中攻撃アクションも豊富になっているため、弱点部位への攻撃は従来ほど難儀しないようになっている。
その代わりというわけではないが、
初戦時には何の障害でもなかった「雷耐性」がいよいよ本領発揮となり、初戦時には考えられない長期戦を強いられる。
また、全てのフレンズを仲間にした後でも「フレンズを呼んでも大して有利にならない」点は据え置き。
やはりサーバルを操るプレイヤー自身の技量を求めるボスセルリアンである。
シン・ヤセイカイホウ
このボスセルリアンはシン・ヤセイカイホウ状態になるとHP、攻撃力、防御力が上昇する他にも以下の通りに強化される。
まずはノックダウン耐性が従来の5倍に強化され、石露出までの必要衝撃力も難易度に関わらずプラズマクロー装備時のコンボアタック44発分も必要。
しかも、多くのセルリアンに対して優秀な与衝撃力蓄積手段であるボルトアタックとジャッジメントは「雷耐性」によって半減されてしまう。
それに加え、弱点部位を攻撃した時の難易度によって異なる補正もシン・ヤセイカイホウ状態では1倍に統一され、難易度NTであっても必要な攻撃回数が減らない。
耐性値が高く、上記の2技が通用しにくいということは以降のボスセルリアンを含めてもノックダウンまでに必要な攻撃数が特に多いセルリアンであることを意味し、
このボスセルリアンに代表される「ノックダウン中に石を露出する」タイプに共通して付与される後述の「即時復帰」がその厄介さを後押しする。
攻撃後に次の攻撃を繰り出すまでのインターバル期間が第1段階の時点で元の第2段階相当に短くなり、
第3段階にもなれば従来よりも更に短い間隔で攻撃を重ねてくるため、耐久面だけでなく攻撃面でも強化されている。
その他、このボスセルリアンの移動速度と攻撃開始時の旋回速度が大幅に高速化。
サーバル以外のフレンズの攻撃から受ける衝撃力が通常の1/5から通常の1/12に変化し、
難易度NTであっても他の難易度同様に残りHP2/3以下で第2段階、1/3以下で第3段階に移行するようになる。
ペナルティ大回復
難易度CRでのシン・ヤセイカイホウ状態限定での追加特性にしてペナルティ要素。
「サラブレッドの薬」などの薬系アイテムを重ねて使用し、3種類以上同時に効果を発揮している状態で戦闘すると、
10秒ごとにサンドスター・ロウがボスセルリアンに供給される演出が入り、その度にHPが大幅に回復する。ノックダウン中、攻撃中に関わらず回復する。
HP回復量は60000×[同時に効果を発揮している薬系アイテムの数(右に表示されているアイコンの数)]で決定され、3種類なら180000、9種類すべてであれば540000にもなる。
更に、パーフェクトアミュレットの効果によって合計コスト13以上のフレンズを呼び出している最中は2種類同時使用の時点でも発動するようになり、
HP回復量も5000×[呼び出しているフレンズの合計コスト]×[同時に効果を発揮している薬系アイテムの数(右に表示されているアイコンの数)]に変化し、
例えばコスト87、つまり全てのフレンズを同時に呼び出している状態で2種類の効果を発揮している状態であれば870000、5種類以上となれば200万を超える全回復に達する。
この措置により、所謂「
キメラ」と呼ばれる攻略法は難易度CRでは寧ろ撃破を遠ざける禁止事項となっており、
これに頼らない方法で挑戦しなければならない。
また、合計コスト13以上のフレンズを呼び出している最中はその意図が無くてもこのペナルティ措置に引っ掛かってしまいやすいため要注意。
即時復帰
このボスセルリアンはシン・ヤセイカイホウ時限定で
難易度に関わらずノックダウンから石を隠すまでの時間が3秒で固定される。
スタミナ残量もポジション取りも最高の状態でスクリューアタック→ボルトアタックのループを決めても
サーバル1人では石を隠すまでには7〜8万ダメージしか稼げず、
1度ノックダウンさせることすら長時間を要するこのボスセルリアンを10回以上(難易度CRならその2倍)ノックダウンさせなければ撃破できない。
また、上記の7〜8万というのはあくまで理想的な状態下での値であり、スタミナ切れや位置調整などが絡むとダメージ稼ぎどころかサンドスターゲージ回復も安定させにくい。
それどころか
落下位置及び向き次第では3秒以内には石付近へたどり着くことすらできない場合もあり、その際はただ衝撃力蓄積をリセットされただけで終わる。
ノックダウンまで遠い&ノックダウンしてもHP減らない(ゲージ回復できない)という組み合わせにより、初戦時と比べ物にならない長期戦が確定する。
攻略例その1
呼び出すフレンズ:
ロイヤルペンギン、イワトビペンギン、ジェンツーペンギン、フンボルトペンギン、
アリツカゲラ、
リカオン
「雷耐性」によりボルトアタック及びジャッジメントの効力が半減するのは先述の通りであるが、
それでも
ジャッジメントについては野生解放中の衝撃力補正も合わさり十分な衝撃力蓄積ソースであるためゲージがあるうちは積極的に使っていきたい主力攻撃。
「スーパーアーマー状態」が付く以外の時に当たれば1ヒットだけでノックバックさせることができ、攻撃を封じる手段にもなる。
仰け反らせた後もそのモーションが解ける直前当たりのタイミングでもう一度当てれば連続でノックバックさせ続けられ、それを繰り返していればやがてはノックダウンする。
具体的には
ジャッジメント4発を命中させればノックダウンするようになっている。ゲージ最大で野生解放を発動させれば4発撃つのも間に合う。
但し、ジャッジメントを連打している最中に「トゲ攻撃」「グライダー攻撃」を使われるとノックバック状態が解除されるため、この2つが来た時は攻撃を中断して回避に切り替えよう。
また、弱点優先ヒット特性を持つジャッジメントと言えど弱点部位を範囲内捉えていなければ装甲部分にヒットした扱いになってしまい、ゲージを無駄にすることになる。
「トゲ攻撃」「グライダー攻撃」の最中は弱点部位も遠ざかるように動くため、攻撃を開始していたらとにかく回避に徹するように。そしてその後の撃つこと。
ノックダウンさせた後は3秒しかない制限時間の中で全力でダメージを、そしてサンドスターゲージの回収を目指す。
これは
ノックダウンをさせるまでの過程などよりも攻略上遥かに命懸けで臨むべき場面。呼び出すフレンズの候補は、全員が石への攻撃に特化した構成である。
PPPとリカオンは1コスト当たりのDPSに優れた近距離タイプであり、そこに全体バッファーのアリツカゲラを加えてサーバル含む全体の与ダメージを強化する。
但し、
ノックダウンさせるまでは全員纏めてものすごい勢いでHPを持っていかれやすくジャパリまんを使い果たしてしまうため、まずは「[指示]逃げる」にしておくこと。
ノックダウンさせたら、サーバルが石の近くに着く→フレンズを引き寄せる→「[指示]攻撃」に戻す、を順番通りに行って攻撃開始。こうしなければアリツカゲラの「すてきなお部屋」が役に立たない。
準備ができたらサーバルはスクリューアタック→ボルトアタックのループ。その間にPPP達も攻撃を重ねる形になり、
この布陣でならダメージは12〜20万と大幅に伸ばすことができ、撃破までの要ノックダウン回数が半減にもなれば難易度もだいぶ緩和される。
かつ、サンドスターゲージが満タンになるためもう一度ジャッジメントを4回連続で当てるチャンスが生まれる。
こうしてジャッジメント4発で落とす→フレンズで囲んで石を叩く→ジャッジメント4発…を繰り返していくことがこのボスセルリアンのシンヤセイカイホウ戦のコツ。
無論これは毎回成功が保証されているわけではなく、まず3秒以内に石の元までたどり着けなかった場合はフレンズ全員で囲んでもゲージ全回復が間に合わない。
辿り着けなくなる要因として考えられるものには「ノックダウン時に石を向ける方と反対側に走る」「回り込めない位置でノックダウンさせる」がある。
前者についてはこのボスセルリアンのノックダウンモーション中、ひっくり返って向きが確定するまではその場で足を止め、それから石に接近をすると防ぎやすく、
後者については
壁際や段差が近くにある位置でノックダウンさせないように気を付けなければならない。最悪の場合、全く石に攻撃できずゲージを捨てるだけになる。
もしもゲージが間に合わなければジャッジメントも4発撃てなくなり、そうすると野生解放無しの状態で自力で残り衝撃力を蓄積させなければならなくなる。
やることは初戦時と変わらないがジャッジメントの穴埋めのための要求ヒット数はだいぶ多く、「グライダー攻撃」「爆撃」の拒否性能は健在であるためますます長期戦化し、
その上で
シンヤセイカイホウ時特有の強烈な攻撃力のせいで1度の被弾でも命とり。10分近くかけて追い詰めてもたったの1ミスで水の泡になるのは精神的にもつらいものがある。
理想としても楽に攻略を成すためにもこの状況自体を引き寄せないように努めることを目指すべきであり、
そのためには何よりもノックダウン中のダメージ及びゲージ回収を確実に成功させ続けることが重要。