最終更新:
kkhz_library 2014年06月04日(水) 00:56:19履歴
![](http://i.imgur.com/pfqI4Uu.png)
イタリアのフランキ社が設計した散弾銃。
Special Purpose Automatic Shotgun(特殊用途向け自動式散弾銃)の頭文字をとってスパスと呼ばれている。
フランキ社のディフェンス・システムズ部門が、イタリア軍で行われた軍用散弾銃開発計画に沿って同社のPA80をベースに設計した軍・警察用散弾銃である。
「特殊用途向け」の名の通り、完全な戦闘用散弾銃であり、ピストルグリップの採用や大型の照準器など、従来の狩猟や競技用として発達してきた散弾銃とは根本的に異なる。
スチール板をプレス加工して製作された銃床を伸ばせば全長は1メートルを超え、12番ゲージのシェルを最大で8発装填でき、プラスチックを多用して軽量化を図り、人間工学に基づいて設計されている。
コンパーチナブル・ショットガンでもあり、先端部のボタンを押しながらフォアグリップを切り替え位置にずらすことで
自動式(セミオート)から手動式(ポンプアクション)に切り替えることが可能。
ジャム(弾詰まり)が許されない現場では手動式に、制圧力が必要な場合には自動式にとワンタッチで切り替えられる利点が注目されたが、複雑な構造は故障も多く発生した。
折畳み式金属銃床の床尾板にはU字型のフックが装備されていて、待機姿勢や片手撃ちの際にサポートとして腕に掛けたり、銃床を畳んで携行する時のキャリングハンドルとして利用できる。
折畳み式金属銃床の床尾板が肩に触れる面には樹脂やゴムのパッドは付いておらず、スチール素材のままとなっている。
セミオートゆえ弾薬の消費が早いにもかかわらず銃本体に固定されたチューブ型弾倉を装備しており、1発ずつ弾薬を込めなければならずリロードに時間を要する。
コメントをかく