最終更新: kkhz_library 2014年06月21日(土) 20:06:08履歴
この項では焼夷手榴弾をサーメート(Thermate)として記載をする。
サーメートは、テルミット焼夷弾の一種で短時間に狭い範囲に集中する非常に高い温度を爆発的に生み出すことができる兵器である。
燃焼するのに酸素を必要としないため水中でも使用できる。
通常の手榴弾などに比べて加害半径はきわめて狭く、そのため信管の遅延時間も短い。
燃焼温度は約4000~5000度にもなり、鉄骨などを溶かすことが出来る。
主な用途は鉄条網やバリケードなどの構築物の破壊である。
ベトナム戦争のころから2007年現在まで長年にわたって使用されている。
比較的マイナーな兵器であるが、アメリカ同時多発テロ事件陰謀説の一つとして、スティーブン・E・ジョーンズがワールドトレードセンターの3つのビルの崩壊の際にサーメートが使われたという仮説を発表したことから一般的に有名になった。
また白燐弾と誤解されていることも多い。
アメリカ軍ではTH3焼夷手榴弾を配備しており、その長さは145ミリ、直径が64ミリとなっている。
色は、1960年代以前では灰色に紫のラインに塗装されていたが、1960年以降での改変ではライトレッドに塗装されている。
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