空戦魔導士

概要

乾いた戦争》の最中、帝国の《軍神》が考案し、そして六将軍の一人たる那須玲によって実用化された。
それまで《乾いた戦争》においては「重魔法爆撃」の撃ち合いと対魔法障壁による防衛のいたちごっこが続いており、戦争は泥沼化していた。
ヴォルラス帝国がオルレアンに侵略した際に運用を始め、重魔法爆撃を回避し対魔法障壁をすり抜けられる「空戦魔導士」はそれまでの戦場を蹂躙。
オルレアン軍の約8割が壊滅し、更に戦力の中心であった魔砲騎兵大隊とオルレアンで有名な英雄が戦死した。
これを切っ掛けに大陸中に「空戦魔導士」の概念が大陸中に一気に広まった。
後にマテリアル王国にこの技術が伝わり、ロード・ディアーチェの手によってマテリアル王国は帝国以上の空戦魔導士保有国家へ変貌。
隣接していたガトリング共和国と組み強固な防衛ラインを引く事に成る。……最も軍神はその想定の更に先を行っていたが。

空戦魔導士の概念は当初、魔術の開拓地である《学院》では問題視されておらず「所詮は魔導の素人」と嘲る傾向でしか無かった。
この意味を理解した《九人姉妹》の一つであるエルメロイ家の頭首は学院の名誉を守る為、ただ一人で《軍神》に挑み敗死。
これによりエルメロイ家は多額の賠償金により没落するも空戦魔導士及びヴォルラス帝国の魔導技術の危険性が《学院》でも認識されるようになり、結果的に《学院》という枠組みは守られるkとになる。
一方で同じ《九人姉妹》であるオーガスタ家は飛行魔術を秘技としていたため、大きな衰退を余儀なくされた。

そもそも何故、今まで「飛行」技術が進んでいなかった理由はつい数百年前までが大空を支配していた事で魔術師は《飛行》類の魔法は「基本使わないこと」が常識だったため。
更に制御が難しく「飛ぶだけ」ならまだしも「高度上昇による環境変化に対応する魔術」「速度上昇による難度の増加」「落下からの衝撃緩和」を同時並行で行わなければならず、
一つミスをすれば即死に至る危険性から実用化は長らくの間されてこなかった。

空戦資質

「なれる奴はなれるけどなれない奴は絶対になれない」という才能の世界。
術式を展開するマルチタスク能力(複数並列処理)が要求される。
それは飛行中の環境変化時に別の術を常に要求される為、言ってしまえば「高速道路で運転しながら銃を撃ち、更に障害物を避ける」様なもの。
マテリアル王国では【魔女術】が盛んで魔女術と空戦魔導士は相性良い組合せであったため、マテリアル王国は空戦魔導士の国として名を馳せることになる。

  • 空戦魔導師の能力を測る際、指標となるモノは三つある。
    • 「どれだけ高く飛ぶ事が出来るか」
    • 「どれだけ多くの術式を同時に操れるか」
    • 「どれだけ速く飛ぶ事が出来るか」
空戦魔導師がこの三つとも高いと武力・魔力が上の存在でも戦える、数の暴力にも殆ど差はないのが利点。


参考:「小ネタ 近代戦史 」「一般英雄 アカザ殿」「Wアナスタシア(仮)」

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