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meishoannai 2019年04月12日(金) 22:47:28履歴
![](https://image01.seesaawiki.jp/m/i/meishoannai/fHyVGzo0EE-s.jpg)
名 所 案 内 | ||
1.蒲桜 | 天然記念物 わが国5大巨桜の一つ | 南西3KM 徒歩50分 |
2.無患樹 | 天然記念物 樹令200年の巨木 | 東方0.4KM 徒歩5分 |
3.真福寺 | 天台宗 両大師 (慈眼大師・慈恵大師) 大護摩修行 1月3日 2月3日 | 西方1.5KM 徒歩15分 |
4.解脱会ご霊地 修練道場 | 大祭5月8日 例祭10月10日 | 南西0.8KM 徒歩10分 |
桜の名所は名所案内に多く登場するが、桜そのものが名所として紹介されていることは意外と少ない。その中で、高崎線北本駅の名所案内には「日本五大桜」の一つに数えられる桜が書かれている。
平成31(2019)年3月31日、その「蒲桜」(石戸蒲ザクラ)の花を見に北本で下車した。
名所案内では蒲ザクラまで徒歩とあるが、実際には北口から「石戸蒲ザクラ入口」行きのバスが走っている。12時55分、川越観光自動車のバスは北本駅を出発した。
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「石戸蒲ザクラ」行きバス
バスに揺られること15分ほどで「北里大学メディカルセンター」に到着。実は蒲ザクラ入口まで直通するのは毎時1本くらいで、ほとんどのバスはここで折り返してしまう。もっとも、メディカルセンターから蒲ザクラ入口バス停までは歩いても10分程度なので、わざわざ直通便を待たなくてもいいのだが、私は「石戸蒲ザクラ入口」の行先表示を撮りたかったので、バスを1本見送って「石戸蒲ザクラ入口」行きに乗ったのだ。
メディカルセンターから数分で蒲ザクラ入口バス停に到着した。頭上には「国指定天然記念物 石戸蒲ザクラ」と記した看板が矢印を指している。それに従って突きあたりを曲がると、道端に咲く菜の花の先に桜が見えてきた。根元にある表示を見るとそれはソメイヨシノで、目指す蒲ザクラは眼の前の階段を登った先、東光寺という寺の境内にあるようだ。
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東光寺入口とソメイヨシノ
その階段を登って、その先には蒲ザクラの花が…
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天然記念物 石戸蒲ザクラ
まだ全然咲いていなかった。
開花はしているが、花が咲いているのは奥の方にあるほんの一部の枝だけで、ほとんどはまだつぼみのまま。まわりのソメイヨシノがだいぶ咲き始めているのと対照的だった。
境内の入口にボランティアガイドさんがいたので話を聞いた。
「蒲ザクラが満開になるのはいつぐらいですか」
「天候にもよりますが、一週間後くらいでしょうか」
「毎年開花は遅いんですか?」
「そうですね、いつも遅いです」
どうやら来る時期を間違えてしまったようだが、そうはいっても花がひとつも咲いていないわけではない。せっかくなので蒲ザクラの花とソメイヨシノの花を大きく撮ってみた。
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ソメイヨシノの花
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蒲ザクラの花
ソメイヨシノの花びらは丸っこいが、蒲ザクラはやや細長い形。普段ソメイヨシノばかり見ているからわからなかったが、同じ桜でも花の形はやっぱり違うのだなあと思った。木の形もソメイヨシノと違って、根元から曲がって枝が低く這うように広がっている。
案内板によると、この桜には源頼朝の弟・源範頼の杖が根付いたという言い伝えがあり、範頼の別名「蒲冠者」からその名がついたという。かつて蒲ザクラには4本の幹があったが、現在は株分けされた「2代目」が花をつけている。
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蒲ザクラ
先ほど話を聞いたボランティアガイドさんが、自然観察公園のエドヒガンがそろそろ終わりと声を上げている。そう遠くなさそうなので行ってみることにした。
メディカルセンターの前を通り過ぎさらに5分ほど歩くと、自然観察公園の入口にたどり着いた。そこから湿地を観察するための木道を進むことしばし、足元に小さな花びらが散らばりはじめた。
はじめはどこにあるのかわからなかった。上を見上げると、そこに桜の大木があるのに気づいた。
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エドヒガン
前にも書いたが、普段ソメイヨシノしか見ていないから、桜がこんなに空高く伸びるとは思わなかったのだ。
木の背が高い上に花が小さいので、花がよく見えない。さっきと同じようにズームを伸ばして撮ってみる。
![](https://image02.seesaawiki.jp/m/i/meishoannai/nliTL2T2wU-s.jpg)
エドヒガンの花
小さいながらも形の良い、ほっそりした花びらが5枚。本当にきれいな花だ。来てよかったと思った。
そのきれいな花が見ているそばから花がはらはら散っていく。蒲ザクラはまだほとんど咲いていないのというのに、エドヒガンはもう散りはじめていた。
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エドヒガンの花
2週間後、再び蒲ザクラを訪れた。盛りはもう過ぎていたが、蒲ザクラは大きく広がった枝いっぱいに花をつけていた。空高く伸びた枝に花が鈴なりについているのが印象的だった。
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花の開いた蒲ザクラ
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蒲ザクラの花
この日は風が強く、2週間前にはほとんど咲いていなかった花が、前に見たエドヒガンのように、見ているそばから次々に散っていった。
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蒲ザクラと東光寺と風に舞う花びら
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