GURPSよろず - クトゥルフ神話知識
第3版対応のGURPS Cthulhu Punk p.49 の技能です。第4版なら(知力/至難)技能です。

<クトゥルフ神話知識> (Mythos Lore) C49P

<クトゥルフ神話知識> (精神/至難) 技能なし値:<神秘学>-12

 この技能は、「古きものども(the Old Ones)」とその眷属の存在、彼らの目標と方法(古きものどもが目標または方法を持っていると言える程度まで)の直接的な知識を表しています。
<クトゥルフ神話知識>は、旧支配者の名前と性質、その眷属と奉仕種族、およびさまざまなカルトの儀式と伝統に関する一般的な知識を提供します。
それは禁断魔術などの直接的な知識を表すものではありませんが、そのような知恵はしばしば<クトゥルフ神話知識>と関連して見られ、<クトゥルフ神話知識>は新しい・または失われた呪文や儀式の研究に使用される主要な技能でもあります。

 <クトゥルフ神話知識>の秘密は深く隠されており、この技能は従来の調査技術体系では習得できません。
通常、PCは<クトゥルフ神話知識>でゲームを開始することを許可されるべきではありません――それはプレイを通じてのみ取得されるべきです。
<クトゥルフ神話知識>を学ぶことができるのは、情報源(ネクロノミコン?など)が利用できる場合のみです。
もちろん、古きものどもやカルトとの直接の接触は、<クトゥルフ神話知識>の情報源として認められます。
GMは、与えられた冒険の過程で取得可能な<クトゥルフ神話知識>の潜在的な増加最大値を決定しておきます。
この理論上の最大値が決定された後でも、PCはもちろん、<クトゥルフ神話知識>技能レベルの実際の増加に対して獲得したCPを支払う必要があります。

 神話生物・物体と直接接触することなく、<クトゥルフ神話知識>技能の類似性を獲得する唯一の方法は、多種多様な“従来の”オカルトの伝統を非常に広範囲に研究することです。
人間の神秘主義をあらゆる面で研究することに何年も費やすと、伝統の背後にある暗くて人外的な宇宙の真実のかすかな痕跡を手に入れ始めるかもしれません。したがって、技能なし値は<神秘学>です。しかし、<クトゥルフ神話知識>を学ぶことには、大きな代償が伴います。
古きものどもの禁じられた秘密を調査する者達は、その研究によってしばしば精神的に不安定にされるか、完全に狂気に駆り立てられます。

 ゲームシステムで説明すると、<クトゥルフ神話知識>で技能レベルが1点増えるごとに、クトゥルフ神話恐怖判定を行う必要があります。
ただし、他のクトゥルフ神話恐怖判定とは異なり、目標値半減ななく、通常の恐怖判定のように行ないます(ただし、「意志の強さ」および関連する特徴によって得られる最大累計ボーナスの上限は+4のままです)。
その代わりに、恐怖判定は、取得した<クトゥルフ神話知識>の技能レベルに等しいペナルティで判定されます。
調査者が<クトゥルフ神話知識>技能をLv11からLv14まで3点増加した場合、一度に3回のクトゥルフ神話恐怖判定を行う必要があり、ペナルティは-12、-13、-14になります。

 これらの目的のために、13未満(第4版なら12未満)の恐怖表の結果は無視できます。
これらの影響は一時的なものであるため、この状況には関係ありません。
同様に、より高い結果による一時的な影響も無視できます。
無視できない結果には、身体的損傷または永続的な身体的変化(つまり、髪が白くなるなど)、24時間以上の意識不明の期間、そしてもちろん、キャラクター設定の永続的な変化(新しい不利な特徴)が含まれます。
これらの恐怖判定は、<神秘学>から技能なし値として取得された<クトゥルフ神話知識>の増加にも適用されます。

 世界的に有名な人類学者や他の尊敬されている学者(<神秘学 Lv25以上>の個人)が、<クトゥルフ神話知識>に対する暗黙の理解の高まりにより、深刻な精神不安定状態に陥ったという事例が数多く報告されています。

 恐怖判定の結果が不特定のタイプの新しい精神的不利な特徴を要求する場合、これまでで最も一般的なそのような不利な特徴は「強迫行為」です――より多くの<クトゥルフ神話知識>を得ることに取りつかれます。このようにして狂気の下降スパイラルは形成され、調査者は破滅の坂を転がり落ちていくのです。

原書表記

植え付けられた「強迫行為」に関して

強迫行為(Compulsive Behavior) C47P
 これは、クトゥルフ神話恐怖判定に失敗することによって精神的不利な特徴を拾う個人によって獲得される最も一般的な不利な特徴の1つになります。 このような「強迫行為」の最も一般的な形態は、「クトゥルフ神話についてもっと学ぶ」、「古のものどもの力を利用しようとする」、またはより多くのクトゥルフ神話恐怖判定を必要とする状況に彼を導く可能性のある同様の「強迫行為」です。

原書表記