GURPSよろず - 手術

第4版B189参照。

手術(Surgery)

<手術/TL>(知力/至難)……医療系技能
 技能なし値:<獣医>-5、<医師>-5、<生理学>-8、<応急処置>-12
 前提技能:<応急処置>ないし<医師>

 病気や傷を治すため、切開手術を行う為の技能です。1回の手術ごとに判定を行います。技能判定に成功すると手術は無事に終わります。失敗すると患者はダメージを受けます(単純な切断手術なら2D。複雑な手術なら3D)。<手術>判定は回復を促進するためにも行います。「回復」のルール「手術」参照。
 この技能は、外科医としての全般的な専門知識を表しています。この知識は現実の世界においては比較的まれです。ほとんどの外科医は、特定の部位(脳、心臓、他)か特定の種類(美容整形、マイクロ手術、移植手術など)に対して自発的専門化をしています。

修正

  • 装備修正
  • 生理学修正
  • 場所や器具の洗浄、殺菌が完全でなければ-3。
  • 頭部か胸部の手術なら-3。
  • 診断ができていなければ-5。
  • <医師>技能を習得していない場合-5。さらにこの場合“実地で学習できる”手術しかできません(例:傷を縫ってふさぐ、やじり、弾丸、散弾を取り除く)。


第4版の回復、手術(SURGERY)

第4版の回復、B402P(2巻82P第14章:負傷、病気、疲労)参照。

 手術すれば、肉体の損傷を回復できる可能性があります。しかしTLの低い世界では危険をともないます――特に麻酔(TL5中期)や血液型(TL6)の発見以前では! 一般的な修正と技能判定に失敗したときの効果については<手術>技能の説明(B189P)を見てください。追加のルールがいくつかあります。

●装備(Equipment):
 基本的な装備は、TL1で-6、TL2〜3で-5、TL4で-4、TL5で-2、TL6以上では(TL-6)のプラス修正があります。装備の質はさらに判定に修正を与えます。装備修正を見てください。TL5以上の修正は、麻酔薬が使える場合を想定しています。そうでない場合、技能に-2のペナルティがあります。これは通常の「道具が欠けている」-1の修正の代わりに適用します。

●感染症(Infection):
 TL5より前(GMの判断ですが、TL5のかなりの期間も)感染症を防ぐ体制は貧弱でした。どんなものであっても、手術は必ず感染症の判定(B421P)を行ってください。

致命傷の安定(Stabilizing a Mortal Wound)

 1回試みるごとに1時間かかります。患者のHPが-3×HP以下なら-2の修正、-4×HP以下なら-4の修正があります。失敗すると、以降の試みには-2の修正が累積してかかります。作業中に患者が死亡した場合、蘇生を試みることができます。「蘇生」参照。

使えなくなった部位(持続)の治療(Repairing Lasting Crippling Injuries)

 そのままにして自然治癒を待つのではなく、手術によって持続している「使えなくなった部位」を治すこともできます(「部位が使えなくなる時間」参照)。これには2時間かかります。成功すれば、完治までの時間は月単位が週単位になります。しかしファンブルすると、その負傷は永続的なものになります。

使えなくなった部位(永続)の治療(Repairing Permanent Crippling Injuries)

 TL7以上では“永続的な”部位損傷を、根治手術によって治療することができます。詳細はGMが決めます。これには、義肢や移植用の部位が必要になることがあります。高価な上、見つけるのは困難でしょう。TL7〜8では、この手術は一部の機能だけを回復することができます。こうした種類の手術は非常に高度です。技能判定に-3かより悪い修正があります。失敗した場合、患者が回復して再度手術できるようになるまで1Dケ月かかります。