GURPSよろず - 専用アイテム
第4版『ベーシックセット』の第2章「有利な特徴」B66P参照。

有利特徴「専用アイテム」(Signature Gear) B66P

専用アイテム」[さまざま]……社

 あなたは財産レベルとは関係なく、特徴的で価値ある所持品を持っています。この品物は「名声」や技能と同じように、あなたの個人的な伝説の一部です。あなたはその由来を説明しなければなりません。カードゲームで巻き上げた宇宙船、師から継承した魔剣、などです。
 「専用アイテム」が武器や防具など金で買えるものであれば、「専用アイテム」に1CP費やすごとにキャンペーン開始時の標準的な所持金の50%分の装備(ただし現金は不可)として手にすることができます。キャラクターとして作成されるものであれば、「仲間」のルールを用います。仲間のアンドロイド・忠実な愛馬・専用機などは装備として(費用で計算して)扱うか、仲間として(CPで計算して)扱うかはGM次第です。
 もしあなたが「専用アイテム」を置き忘れてしまったり、不本意にも売られてしまったり、NPCによって盗まれたり没収されたりしたときには、GMは冒険によってそれを取り返すチャンスを与えなければなりません。あなた自身の責任によらない理由で永久に失われた場合、GMはあなたにCPを返さなければなりません(あるいは等価値の代替品を与えなければなりません)。しかし万一、自ら望んで「専用アイテム」を売ったり他人にあげたりした場合には、それは費やしたCPともどもなくなってしまいます。

Fantasyでの追加解釈

 設定によっては、魔法の品物を「専用アイテム」として獲得することが可能です。
 魔法の品物を購入できる場合、「専用アイテム」としてのCP価値はその魔化コストに基づきます。ローファンタジーのキャンペーンでは、このような可能性がよくあります。
 魔法の品物の市場が確立されていない場合は、魔化するためのエネルギー・コストを「専用アイテム」としてのCPにします。ハイ・ファンタジーのキャンペーンのように、魔化されたアイテムが稀少で固有であるような設定を反映するのが一般的です。このような環境では、1cpが25エネルギー・ポイントの魔化と交換されます。しかし、冒険者が多くの魔化アイテムを持ち、それを運ぶために召使いを必要とするようなキャンペーンでも、同じ方法が適用されます。このような場合、GMは経済的な計算よりも、マンガ的な冒険を重視する必要があります。このようなキャンペーンでは、1cpに対して1,000エネルギーポイントという比率が妥当でしょう。
 魔化された物品の中には、事実上キャラクターであるものもあります。例えばゴーレムなどです。これらは「専用アイテム」としてではなく、「仲間」として購入しましょう。
 魔化されているアイテムのCPがどのように決定されるかにかかわらず、キャラクターは最初に作成されるときに「専用アイテム」としてCPを支払わなければなりません。一旦プレイに参加したキャラクターは、プレイ中のアクションによってのみ、さらに魔化されたアイテムを獲得することができます。ハイ・ファンタジーで、魔化されたアイテムが売りに出されていない場合、GMはキャラクターに魔化技能を要求するか、通常5cpの価値がある“魔化魔術師の友人がいる”という「特殊な背景」を要求することができます。

原書表記

関連特徴

文明レベルと開始時の財産