GURPSよろず - 超テクノロジーのドラッグ
第4版の回復、B403P(2巻83P第14章:負傷、病気、疲労)参照

コラム:超テクノロジーのドラッグ(Ultra-Tech Drugs)

 驚くべき効果をもつドラッグは、SF世界での医療では必須です。以下はTL9以上の世界でのドラッグをデザインするためのてっとりばやい手順です。

●効果(Effects)

 ドラッグの効果と(ふつう悪い)副作用を表すために、能力値修正、有利な特徴不利な特徴を1つ以上を選んでください。多くの治療薬は「傷の回復が早い」、「病気耐性」、生命力ボーナスや、似たような利点を与えます。薬によっては、持続時間中、不利な特徴を打ち消す緩和剤もあります(例:「妄想」や「偏執狂」を抑える精神医学薬)。「失われたHPFPを回復させる」など、単一の効果しかもたらさないものはあまりありません。

●持続時間(Duration)

 効果の持続時間を選んでください。一般的な持続時間は「短期間」([25-生命力]分持続)、「中期間」([25-生命力]÷4時間持続)、「長期間」(1日持続)、「超長期間」(1週間まで)です。複数回分使用すると、ふつうは効果が倍増されるのではなく、持続時間が伸びます。例:長期間のドラッグを2回分使用すると、2日持続します。

●強度(Potency)

 対象は不利な特徴やその他の悪影響に抵抗するために、生命力判定を行わなければなりません。ドラッグの「強度」はこの判定に対する修正になります。複数回分使用するごとに、判定には追加で-1の修正がかかります。

●形状(Form)

 ドラッグは錠剤、注射液、吸入剤、塗り薬、スプレー式塗り薬といった形をとることができます。多くのドラッグは複数の形で入手可能です。錠剤は効果を発揮するまでに30分かそれ以上かかりますが、飲み物に溶かして混ぜることができます。塗り薬(湿布など)は最低でも5分かかります。吸入剤や注射はほとんど即座に効果を発揮します。

●価格(Cost)

 これはさまざまです。しかし経験則を上げておきます。そのドラッグが取り除く性質のCP「絶対値」すべて合計します。この合計に持続時間による修正をかけます。短期間なら2$、中期間なら10$、長期間なら50$、超長期間なら250$です。治療のためのドラッグであれば、適切なHPFPCPを使用してください。永続的な回復は超長期間とみなしてください。さらに強度の修正があります。生命力判定に-1するごとに2倍になります。最後に吸入剤や塗り薬ならさらに2倍、スプレー式塗り薬なら10倍してください。

●合法レベル(LC)

 これは社会とドラッグの性質によってかわります。治療用のドラッグはふつうLC3です。社会的に有害なものであると思われている薬は、LC2やLC1かもしれません。
  • LC0は禁止(例:NBC兵器)
  • LC1は軍事機密(例:対戦車兵器、戦闘用車両)
  • LC2は制限(例:アサルト・ライフル、装甲車両)
  • LC3は許可制(例:自動車、拳銃、狩猟用ライフル)
  • LC4は無制限(例:コンピュータ、剣、ショットガン、スクーター、厳しい規制の社会だと入手や使用に制限がかかることもある)。

例:

 「自白剤」があります。目標に生命力-3判定を行わせ、失敗すると(25-生命力)分間意志力を-4するものです。1回当たりの価格は20(CP分)×2(短期間)×8(強度)×1(注射液)=320$です。このドラッグはおそらくスパイしか入手できないでしょう。LC2です。