回船問屋、三州屋の嫁、おきぬ(小野恵子)は夫、忠太郎(林ゆたか)の賭けごとや女狂いに耐えられないと駆け込み寺に逃げ込んだ。しかし忠太郎は離縁状を書こうとしない。外聞もあり忠太郎の母、おうめ(島村昌子)と後見人で義兄の藤左衛門(山田吾一)が、嶋屋のおせい(草笛光子)のところへ、無理にでも離縁状を書かせてほしいと頼んできた。奇妙な仕事に、半兵衛(緒形拳)と政吉(林隆三)は浮かぬ顔。二人はいろいろ手をつくすが忠太郎もなかなか強硬。 思いつめたおうめが自殺。母の死でショックを受けた忠太郎は、やっと離縁を承知した。しかしその時、おうめは殺されたらしいこと、犯人の藤左衛門は以前から、おきぬと不倫な関係にあったことがわかった。半兵衛たちは半信半疑の忠太郎を連れて、藤左衛門の別宅へ向った。
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