ある日、おてい(中尾ミエ)と正八(火野正平)の二人が、小遣い稼ぎにと一見見なりのよい百姓のふところから胴巻をまきあげた。ところが胴巻には、二人の予想外の大金十三両と虎(藤村富美男)あての一通の封筒が入っていた。
実はこの百姓、餓死寸前の村を救ってもらうべくある人物の殺しを虎に依頼しに江戸にやって来たのだった。殺しの相手は霞の伊右衛門(遠藤太津朗)と呼ばれる山賊の頭目で、奥多摩の山間部を絶大な力で支配する好色な男である。
伊右ェ門の支配下にある影沢村は、30年ぶりの大キキンに見舞われ、50人の村人は餓死寸前に追い込まれていた。庄屋の宗兵ヱ(岩田直二)は、村を救う唯一の手段として村一番の美女・香絵(浅田奈々)を都に売る決心をする。しかしそんなある日、伊右衛門の手下が香絵をさらってしまった。中村主水(藤田まこと)以下仕置人グループは、影沢村へ向けて旅立った。
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