<控え室>
のあ:……………。
つかさ:おはようございます……って、のあさんもう来てたのか。はえーな。
のあ:おはよう、つかさ。打ち合わせから直行して、早かっただけ。
つかさ:お疲れさん。ところで、難しい顔して何読んでんだ?……企画書?
つかさ:おっ、あの雑誌のヤツか!アタシも受けたことあるぜ。自分で指定すんだよな、写真のシチュエーション。
のあ:そう。次の打ち合わせまでに指定が必要……。
つかさ:やったやった!なつかしー。やりてぇこと多すぎて決めんの大変だったわ。
つかさ:のあさんはどんなのにするか、もう決めてんの?
のあ:私は……。
時子:……あら、お揃いね。勤勉なことだわ。
つかさ:おはようございます、時子さん。あ、そういや時子さんも前に受けてなかったか?この案件。
時子:いきなり落ち着きがないわね……。あぁ、その企画ね。受けたわよ。
時子:この私が迷うはずなんてないのに、時間をかけて決めていい、なんて舐めたことをぬかした編集者は覚えてるわ。
時子:次は貴方も受けるの?のあ。
のあ:ええ。……何にするかは、まだ浮かんでいないけれど。
つかさ:ま、時子さんは特殊例として、難しいよな、どう撮らせるかってさ。
時子:別に簡単なことでしょう。自分を他人にどう見せたいか、何が望まれているのか。それを明確化していくだけの作業じゃない。
のあ:どう見せたくて、何が望まれているのか……。
つかさ:時間はまだあんだろ?自己プロデュースの一環だと思って、いろんなのをじっくり考えてみればいいんじゃね?
のあ:そうね……。
<正面口>
のあ:(自己プロデュース……己の可能性を引き出し、提示すること。)
のあ:(私が今……見せるべき色と輝き……)
蘭子:あっ……!
マキノ:のあさんじゃない。偶然ね、こんなところで。
のあ:……こんばんは。貴女たちも、仕事だったの?
飛鳥:ああ。まさか一日の終わりにのあさんに会えるなんて、いい締めくくりになるね、蘭子。
蘭子:夕日に照らされるのあさんも綺麗……。はっ!ん、んんっ!
蘭子:此度の邂逅、なんという運命の悪戯か。大いなる蒼銀の女王に、魂の礼拝を。
マキノ:……そうだわ。お腹も空いたし、いい時間だからご飯に行こうって話をしていたの。一緒にどう?
蘭子:え、ええっ!?のあさんと、食事……!?
飛鳥:それはいい考えだね、マキノさん!よければぜひ付き合ってほしい。悪い想いはさせないと誓おう。
のあ:……そうね。私もちょうど空腹を覚えていたところ。そちらがいいのなら、同行しましょう。
蘭子:あ、あぅ……!よろしくお願いします……!!
マキノ:……ふふっ、これで有益なデータを得られるわね。
<店内>
マキノ:……これは、驚きね。
のあ:早く食べないと、冷めるわよ。
蘭子:栄養を授けし紐が……紅き泉に沈められている……。
飛鳥:のあさんは、刺激があるほうがいいのかい?
のあ:食事は、刹那の快楽。より美味しくするのに、強い刺激は不可欠……。
マキノ:極度の辛いもの好き、か。謎に包まれた高峯のあの深淵の一端、目撃させてもらったわ……!
飛鳥:流石、のあさんといったところか。高みに到達するためには、やはりある種の逸脱は必要不可欠ということだね。
蘭子:…………。
蘭子:カッコいい……!わ、私も辛いのいっぱいかける……!
飛鳥:蘭子!?やめるんだ……!キミがこの領域にたどり着くにはまだ早い……!
マキノ:憧れは時に限界を超えさせるもの。彼女は果たして憧れへ近づけるのか、それとも……。フフッ、興味深いわ。
のあ:…………。……ふっ。
つかさ、時子様とは
VioletViloence、マキノ、飛鳥とは
ColdMatrixとして活動中。
蘭子とは
プライベートで天体観測に行く仲。
いきなり中核メンバーが出てきましたよ
取り急ぎここまで載せました!あとは随時更新していきます!
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