第14回ミュージックJAM スプラッシュステージMC

Violet Violence
[イグナイトアビリティーズ]高峯のあ+
[ロングオータムランド]桐生つかさ+
[ベルベットクイーン]財前時子+
JAM メイン
[華の大舞台]キャシー・グラハム+[モードリーブル]相川千夏+
 のあ:……空気が、揺れている。ファンの心の鳴動が……私たちの音楽と融合し、完成へと至る……。
つかさ:ニーズに応えた結果だな!顧客あってのビジネスなんで。
 観客:ワアアアアア!!最高ーーーー!!
 時子:まったく……今日はゲストを招いているのだから、お行儀よくなさい。できるわね?
 観客:ハイッッッッ!!
 キャシー:おおっ!ファンのみんな、動きがすっごい揃ってるねっ!
 千夏:調教の賜物……といった風情ね。流石というべきかしら。
つかさ:ははっ、サンキュ。そこは、時子さんの得意分野だからな。
つかさ:つーわけで、本日のゲスト!相川千夏とキャシー・グラハムだ!みんなよろしくな!
 観客:ワアアアアア!!
 千夏:お招きありがとう。期待に……ニーズに応えられるよう、努めるわね。
 キャシー:あ、あたしもがんばるよっ!みんなよろしくねっ♪
つかさ:キャシー、なんかカタイか?萎縮しちまってんなら、このブレイクタイムでリラックスな!
 キャシー:ありがと!いやー、萎縮はしてないんだけど、ちょっと緊張はしてるかなっ。
 キャシー:ところで……さっきの……調教の賜物? ってどういうこと?
つかさ:ああ、まぁそんな堅苦しい意味じゃねぇけどな。
 のあ:私たちの……輝き……。より増していくためには、ファンの輝きも不可欠……。
 千夏:……興味深いわね。たしかに、ファンの笑顔に力をもらうことは多いもの。
 キャシー:うんうんっ!あたしもみんなが笑顔でいてくれると嬉しいよっ!時子さんも同じ気持ちかな?
 時子:そうでもないわ。豚が鳴こうと喚こうと、私のとっては些末なこと。ただし……
 時子:私たちのステージを観るのだから、彼らにもそれ相応の振る舞いを求めていただけよ。
 のあ:そうして完成されたステージは……芸術の如き美しさを放つ……。
 キャシー:なんか、わかるかも……?一緒に一曲歌って、気づいたっていうか。
 千夏:ええ。私も感心したのよ。さっきの曲……サインライトの色や動きが統一されていて、圧倒されたわ。
 時子:……私たちのステージには、優れた洞察力も要求される。下僕を見張るのが主人の役目だもの。
 のあ:主人と下僕かはともかく……キャシーも千夏も……私たちとステージを同じくすることに、問題はないわ。
 キャシー:わお!褒められた?
 千夏:でも、実はね、事前に貴方たちのLIVE映像を観たけれど、そこまで気づかなかったのよ。
 キャシー:あたしも!ステージから観客席を見て、初めて気づいたよ!みんなすごいなぁっ♪
 千夏:他のステージでは見られない光景だと感じたわ。なるほど、これがViloet Violenceとファンの関係なのだと理解したの。
つかさ:ああ、でも全曲そういうわけじゃないぜ。
 のあ:自由を奪うこと……そんなことは望んでいない。ファンの光が、褪せてしまう……。
 時子:束の間の自由を与えてやるのも、主人の務めですもの。ただし……いつまでもダラダラ怠惰に過ごすことは許さない。
 観客:ハイッッッッ!!
 キャシー:おお……揃ってる!
 千夏:この統制は、時子さんだから実現したのかもしれないわね。
 時子:果たしてそうかしら?のあやつかさの調教もたいしたものよ。私とはやり方が違うのだけれど。
 キャシー:ええっ!?時子さんだけじゃなく、二人も女王様……!?
つかさ:ははっ、そんなたいそうなもんじゃないんだけどさ。ファンによく言われるんだよ。
つかさ:アタシらは、人を導くポジとか、指針になることが多い。カリスマ性があるってさ。
つかさ:ま、社長でアイドルなんだから、当然っちゃ当然なんだけどな。
 のあ:私は、したいようにするだけ……二人もそう。不思議……個々に輝く星……集えば、更に輝く……。
 キャシー:ああ、なんかわかる!3人とも個性強いし、一見バラバラなのに、ちゃんとひとつのユニットなんだよね!
 千夏:ええ、ユニットとしてのまとまりをしっかり感じるわ。そこに、さっきのファンの演出が加わって、
 千夏:完成度がより増しているのね。
 キャシー:3人が作り出す綺麗なステージを、もっと綺麗なステージにするために、ファンも協力してるってことか!
つかさ:協力っつーとなんか作りモンみたいだけどな。
 キャシー:そっか、一緒に作ってるんだっ!
 時子:ククッ。理解したようね。
つかさ:アイドルとファン、お互い高めあっていければWin-Winだからな!
 のあ:……根底にあるのは、自由。ファンも、したいようにすればいい。その結果……目的が一致した。
 時子:Viloet Violenceをより高みへ……その気構えは褒めてやってもいいわ。
 観客:うおおおおお!!!!
 時子:やかましいわね。品がなくてよ。
 観客:ハイッッッッ!!
 キャシー:ファンと作るステージか……そういう形もあるんだねっ!魚心あれば水心……って感じ?
 千夏:ええ。決して強制してるわけではない……強固な信頼関係が成せるステージね。
 キャシー:うん!あたし、ファンのみんなと一緒に騒ぐのが好きだから、いつもどうすれば楽しいか考えるんだけどさ、
 キャシー:もっといろいろ考えたり、チャレンジした方がいいのかもって思ったよ!
 時子:身の丈に合わない、過度な無理はしないことね。己を見失わず、楽しめているか常に自問なさい。
 時子:今回の衣装のようにね。……雅で品もある。悪くないわ。
 キャシー:ほんとにっ!?嬉しいよっ!ありがとうっ♪
 時子:クク……あなたの笑顔は、下僕のご褒美でしょうに。今のあなたにも、下僕はいるのでしょう?
 キャシー:ファンはいるっ!いるよっ!応援してくれてる人、いっぱいいるっ!
つかさ:そいつらを大事にな!常に向き合って、真摯に。それが成功の秘訣ってヤツさ。
 千夏:そうね。肩肘張った私たちを見ても、ファンは喜ばないでしょうし。
 のあ:……Que sera sera.
 千夏:あら……ふふっ。そうね、フランスには素敵な曲があったわ。
 キャシー:ケ、セラ……セラ?どういう意味だっけ?
 のあ:『なるようになる』わ……。すべて、導きのままに……。
 時子:みっともなく抗わないことね。
つかさ:そうすりゃ自ずといいモンが作れるからな!……っし! キャシーの緊張もほぐれたみたいだな!
 千夏:では……改めて。Que sera seraを合言葉に……次の曲に行きましょう。
 キャシー:応っ♪案ずるより産むが易しってね!みんなっ、楽しんで♪

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