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原核共同体とはブラジルの都市などにおいて、区域ごとに住民が集い共通の問題の解決、共通の利益の促進、地域自治を行う団体。原核共同体は「住民自治原核組織法」によって、州によって差異はあるがリーダーを決めずに話し合いを行い、全会一致で議決を採ることが定められている。この点が大日本帝国の町内会やフランスのコミューンと違うため、原核共同体はブラジル独自の制度である。

原核共同体は統合主義において、住民の政治参加を促す、住民同士で政治討論を行える場所として、重要視されている。統合主義者は度々原核共同体のことを「ギリシアのアゴラ」や「イギリスのコーヒーショップ」と同じ役割を果たしていると言う。一方で地域自治組織としての性格も持っていて、消防団や地域一括での募金活動などを行う原核共同体が多い。また治安の悪い地域では、自警団を組織する原核共同体もある。

原核共同体は一般的に地区ごとに組織されるが、マンションの住民で組織される原核共同体もある。会議は多くの場合プロカリオティコと呼ばれる会議場があり、そこで行われる。(プロカリオティコは、原核共同体のポルトガル語でもある)