時は2000年、ナチスの「約束されし新世界−NeueNazi-Ordnung−」が崩壊してから45年が経った。

ブラジル統合主義連邦
Integra Federativa do Brasil


国旗

国章
国の標語Integração em progresso(進歩への統合)
国歌Hino da Independência(独立賛歌)
公用語ブラジルポルトガル語
首都インテグラ
最大の都市サンパウロ
政府
 大統領 ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ
 副大統領 ジルマ・ヴェナ・ルセフ
面積
総計  8692200㎢
人口
総計  2億0515万人
GDP
9123億5748万USD
一人当たりGDP
約4447USD
建国軍事クーデター 1945年10月13日
連邦制移行 1945年11月4日
通貨スル(SUR)
時間帯UTC(-2〜-5)
ISO 3166-1BR / BRA
ccTLD.br
国際電話番号55
ブラジル統合主義連邦(英:Brazilian Integralist Federation)は、南アメリカに位置する連邦制国家。

1945年10月13日の軍事クーデターによってブラジル統合主義運動が成立させた国家である。
統合主義による国政を実施している、統合主義国である。
南米で最大の面積を有し、多数の国と国境を接している。

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国名

正式名称はポルトガル語でIntegra Federativa do Brasil
これにはブラジルポルトガル語の独特の発音の訛りがつく。イベリアポルトガル語では「ブラジル」だが、ブラジルポルトガル語では「ブラズィウ」である。
英語での正式名称はBrazilian Integralist Federation
なお、英語で統合主義を表す単語はIntegralistしかないため、統合主義者も同じIntegralistと呼ぶ。

歴史(ここでは統合主義政権以降の歴史を記載します。統合主義政権以前の歴史はこちらブラジルの歴史)

ブラジル統合主義運動の解散

大統領だったジェトゥリオ・ドルネレス・ヴァルガスは1935年、自身の独裁体制を確立させるためにブラジル統合主義運動に解散を命じた。これにはブラジル統合主義運動は大反発し、一部の党員は大統領府を襲撃した(インテグラリスト蜂起)。しかし党首プリニオ・サルガードはサンパウロで引き続き活動を継続した。「全ての国民は身分の垣根を捨て統合すべきである」とした統合主義の理論は当時サンパウロやリオデジャネイロで増えていた工場労働者などに広く受け入れられた。また地方でも積極的に活動を広げ、地域主義的なイデオロギーである統合主義は、地方の排他的な住民にも受け入れられた。
←解散後の党員。活動が警察に発見されないように、拠点を転々とした。

軍事クーデター

国際情勢は中立で乗り切り、1945年には第二次世界大戦が全体主義の勝利で終結し、ヴァルガス体制は盤石かに見えた。しかし、戦争に参戦しなかったことにより軍備には予算を回しておらず、国軍の地位も低下していた。こうした状況の中、共にヴァルガス体制の成立に協力したにも関わらす、その体制に不満を募らせる2勢力は結託し、1945年10月13日に軍事クーデターを決行。ヴァルガスを退任に追い込み、サルガードは15日にブラジルの全権をブラジル統合主義運動が握ったことを発表した。
しかしこの軍事クーデターは諸外国からは警戒の目で見られた。
←リオデジャネイロを行進する党員。

ブラジル統合主義連邦建国

1,945年、軍事クーデターで全権を掌握したサルガードは、11月4日にこれまでの合衆国からさらに緩やかな連邦制への移行と統合主義による統治を宣言し、国号を「ブラジル統合主義連邦」にすることを発表。初代大統領にサルガードが就任した。サルガードは統合主義による統治を徹底するため初等教育の強化と国軍の強化に乗り出した。彼の試みは部分的に成功し、識字率はこれまでの2倍以上となった。しかし国軍に関してはそれらへの予算が借金を作り出していた。国軍という問題が残ったものの、統合主義による国家の統治の諸制度を残し、サルガードは1,960年に大統領を退任した。


初代大統領 プリニオ・サルガード

第一次5か年計画

サルガードが退任した後、党内選挙によって初めて選ばれたジュセリーノ・クビチェック大統領に就任した。彼は「50年の進歩を5年で」をスローガンに5か年計画を指導し、重工業の発展を目指した。また農業の効率化も指揮し、最新の設備を備えた大規模農場で生産された農作物は国外にも多く輸出された。そうした農業での成功と、ヴァルガス体制の時に進められた工業化によって、ブラジルにおいての第一次5か年計画は大成功を収めた。その経済の成功を背景にクビチェックは国軍をブラジル統合主義運動の完全な統制下に置いた。こうした国内での不安要素が大体排除されたことによってブラジルは安定期に入る。


ジュセリーノ・クビチェック

革新統合派の台頭

1970年にはティエルノ・ソチェック・ロブレが大統領に就任し、社会保障費を増額した。経済成長はここでストップしたが、国民の生活水準はティエルノ政権で大いに向上した。
1980年にはバルミロ・メリノ・バリオスが大統領に就任し、非同盟独立外交を展開、そして新首都インテグラを建設した。
1980年代にはブラジル統合主義運動党内で革新統合派が台頭し、保守派との対抗姿勢を先鋭化していった。
そしてバリオス大統領の辞任に伴い党内では革新統合派が主流となり、そのリーダー的存在であったアントニオ・エスカランテ・カブラルが1990年に大統領に就任した。


アントニオ・エスカランテ・カブラル

第二次五か年計画、ブラジルの春

カブラル大統領の就任直後にはブラジル赤色テロ事件が発生した。事件は一週間余りで沈静化したものの、特に内陸部に大きな被害が出た。
その後は第二次五か年計画を主導。彼の5年の任期の間に、GDPはプラス50%の成長を記録した。
1993年にはブラジルの春によってブラジル統合主義運動の一党独裁体制が終了し、国家統合革新同盟が結党された。
1995年には第二次グラン・チャコ紛争?が勃発したものの、数か月の戦闘の後に終戦した。


第二次五か年計画の宣伝ポスター

その後

1995年にルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァが大統領に就任した。

政治

1993年まではブラジル統合主義運動による一党独裁体制であったが、ブラジルの春によって同党の一党独裁体制は終了し、国家統合革新同盟が設立された。それでも、この2党以外の政党の結党は禁止されている。大統領は国民投票によって選出され、任期は五年二期制となっている。
立法機関として連邦議会がある。
司法機関として連邦最高裁判所がある。また20の州それぞれに州裁判所が設置されている。
そして独自の機関としてブラジル労働者連合がある。国営・民営企業の応募し選出された一般労働者が2年に一度集まり、国政などについて労働者の立場で議論し、連邦議会や内務省に意見をすることができる。またブラジルの全ての労働組合に、命令を出すことができる。

連邦議会


ブラジルの政治構造

中央省庁はこちらを参照ブラジルの省庁

憲法は1945年に公布された1945年憲法が施行されていた。1945年に公布はされたが、実際に施行されたのは1960年であるため、1960年憲法との呼び方もある。
1991年からは連邦議会についての条項が改憲された1991年憲法が施行されていた。
そしてブラジルの春によって国家基本法が制定。1991年憲法は効力を失い、一党独裁制が終了した。

地方行政区分



2.アラゴアス州
5.バイーア州
6.セアラー州
7.エスピリト・サント州
8.ゴイアス州
9.マラニョン州
10.マット・グロッソ州
11.マット・グロッソ・ド・スーウ州
12.ミナス・ジェライス州
14.パライバ州
15.パラナ州
16.ペルナンブコ州
17.ピアウイー州
18.リオデジャネイロ州
19.リオ・グランデ・ド・ノルテ州
20.リオ・グランデ・ド・スーウ州
23.サンタ・カタリーナ州
24.サン・パウロ州
25.セルジッペ州
26.トカンティンス州
28.インテグラ連邦直轄区
アマゾナス自治州

の20の州(Estado、エスタード)と新首都建設に際して新設された1つの連邦直轄区と一つの自治州から構成されている。

主な都市

・リオデジャネイロ
ブラジルで最大の観光都市、そしてサンパウロに次ぐ第2の都市。ブラジル文化においての中心地である。インテグラへの首都移転までは、リオデジャネイロがブラジルの首都であった。

サンパウロ
ブラジル最大の人口を誇る都市。経済においての中心地である。ブラジル統合主義運動の本部が置かれており、現在のブラジルの体制の発祥の地である。

インテグラ
ブラジルの首都。今現在も工事が進められており、政治の中心地である。

軍事

詳細は[ブラジル国軍]
軍隊として、ブラジル国軍がある。ブラジル国軍はクビチェック政権の時代に党傘下の軍隊と化している。軍隊は統合主義において国民統合への近道とされているため、18〜40歳までの全ての国民に兵役義務が課せられる。また国軍では、統合主義の理念なども学ぶ。
装備はほとんどのものが旧式で、これはほぼ予算が将校の給料や訓練費に消費されているからである。しかし最近は陸軍優先から海軍、空軍優先へと方針を転換したことで海軍の艦艇や航空機は充実していっている。


国軍は1945年の建国以来、およそ10年間ブラジルの政治に影響を及ぼした。

海軍はラテンアメリカ唯一の空母である「サン・パウロ」と「ポルト・アレグレ」を保有している。

また国家憲兵である国民統合憲兵隊がある。

総数約103万人ほどの戦力である。また予備役を含むと約253万人もの戦力がいる。

経済

第一次五か年計画の成功による工業化、「国民は最低限の教育を受けてこそ統合できる」としたサルガード政権での識字率向上によってブラジルは1,970年代から経済発展を遂げた。現在は安定期に入っているが、まだまだ発展の余地があると考えられている。
豊富な地下資源や畜産物を、各国に輸出している。ただ、第一次五カ年計画後は工業化によって自国内での加工業も発展してきている。
企業は国家に必要とされた産業はほぼ全て国営企業が市場を独占しているが、ルーラ政権での三社民営化に伴い、航空機産業、製紙業、海運業が民間に開放された。1970年頃までは計画経済を導入していたが、今では一部自由経済である。
またカブラル政権の第二次五か年計画で、大規模な国内開発が行われたことでも経済が成長したが、大規模開発によって国庫負債が増え、ルーラ政権の三社民営化に繋がった。
詳しくはブラジルの経済ブラジルの企業


ブラジルの産業構造

交通

国道が全国に敷かれているが、州が管理する州道路の方が多い。これは政府が地方分権を進めるために州政府に対して道路建設に多額の援助をしたことに起因する。またロドビア(有料高速道路)が全国に敷かれている。
ブラジルでは陸上交通の他にも航空機、河川水運、鉄道が使われている。長距離の移動には専ら航空機が使われるが、一定の割合で鉄道も利用されている。旅客鉄道は全て国営のコフェナ(ブラジル鉄道公社)が敷設・運営をしている。

【路線名】
・赤 ブラジル半日鉄道(高速鉄道)
・青 インテグラ線
・緑 サルヴァドール線
・黄 ブラジル沿岸線
・紫 ベレン線
・橙 マナウス線
・灰 マラジョ―線

【国道再設定計画】

科学技術

あまり発展はしていないが、経済発展によるアマゾンの貴重な生態系の調査の開始によって得られた生物化学の発展が著しい。またペトロブラスによるバイオマス燃料の研究が加速している。
またダム開発に積極的で、ブラジルの電力の大半は水力発電で補っている。近年は各地にバイオマス発電所が作られていて、余剰電力をアルゼンチンに売電している。


近年は宇宙開発にも力を入れている。詳しくはブラジルの宇宙開発
半導体技術についても、ネーデルランドの半導体企業ASMLとテレブラスが「ネーデルランド・ブラジル合同半導体研究会社(BHPS)」を設立し技術開発と半導体生産に努めている。

国民

国民は主にトゥピー・グアラニー語族の言葉を話す先住民( グアラニー人、アマゾン先住民など)、植民当時のポルトガル系、アフリカからの黒人奴隷の子孫(アフリカ系ブラジル人)、そして19世紀半ばからブラジルに定住するためにポルトガル以外のヨーロッパ、中近東、扶桑を中心としたアジア諸国からやってきた移民がいるが、それらをまとめてブラジル人とする。
国民の約8割がカトリックであるが、特に国教としては定められておらず、社会活動においてもあまりカトリックの影響は見られない。

教育

教育は、初等・中等教育が充実しており、特に識字率はサルガード政権によって倍増し、88%と高水準である。しかし高等教育については、18歳からの1年間の徴兵があることで進学率は高くない。
主な大学で、リオデジャネイロ連邦大学パラナ連邦大学サンパウロ連邦大学インテグラ連邦大学がある。
またブラジル青年団という青少年組織があり、7歳〜17歳の少年の全員の参加が義務付けられている。

文化

文化面では多種多様な人種がいることから多文化である。その中でも統一されたブラジルの文化というのも存在する。そのブラジルの文化を象徴する言葉として、「サウダージ(Saudade)」がある。これは郷愁、慕情という意味であるが、他の言語では説明しがたい独特な感覚があるとされる。
また、ブラジルの代表的な文化にカーニバル(ブラジルポルトガル語では「カルナヴァウ」と発音する)がある。毎年2月ごろの四旬節の前の期間中は国中を挙げ、徹夜でサンバのリズムに乗って踊りまくる。サンバの期間は、リオはほぼ無法地帯になる。しかしそれにかこつけた凶悪犯罪などはこれまで起こったことがない。(みんなご機嫌だからね)


リオのカーニバルの観客席。世界最大のサンバフェスティバルで、毎年100万人近い観光客が訪れる。

治安

治安は良いとは言えない。強盗やスリは日常茶飯事で、殺人事件の発生率は高い。政府の統制の行き届いた都市部は比較的安全であるが、サンパウロなどの都市では、非合法の左翼組織であるブラジル・マルクス主義運動などが都市ゲリラをすることが稀にあった。しかしブラジル赤色テロ事件を機に思想調査、社会主義者への弾圧が強化されたことから現在ではまったくそういった活動が行われていない。
治安維持は主にブラジル連邦警察と、国民統合憲兵隊が担っている。しかしこの2組織は設立経緯がそれぞれ違うことから互いに敵対しているため、連邦警察の捜査を憲兵が妨害することも珍しくない。

スポーツ

サッカーが国際的に有名である。サッカーはブラジル国内で最も人気の高いスポーツであり、さらには国民的なアイデンティティでもある。
詳しくはブラジルのサッカー



またダンスを楽しむ国民がとても多く、街で音楽が聞こえたら、その音源近くに行くとほぼダンスを踊っている。


ブラジル発祥のスポーツ、カポエイラ

また、1992年にはリオデジャネイロオリンピックが開催された。


またサッカー賭博が非常に盛ん。政府はサッカー賭博を禁止してはいるが、そのあまりに多い母数から対処できていない。
競馬も盛ん。詳しくはブラジルの競馬

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