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ブラジルは一般に資本主義体制として認知されているが、細かく分類すると混合経済に分類される。建国当初、「経済の社会化」によって数多くの国営企業が設立され、一部は廃業したが今でも国営企業が占める割合は高く、そのほとんどの業種が国営企業の独占である。そして集産主義的で、全ての労働組合はブラジル労働者連合の下部組織として運営されている。
そしてブラジル経済の問題点として、深刻な経済格差が上げられる。政府はどうにかしてこの格差を是正しようと、様々な政策を実行しているため近年は縮小傾向にあるが、それでも深刻な問題の一つである。
反対にブラジル経済の大きな特徴として、農業が堅牢な地盤となり安定している点が上げられる。また近年では資源輸出国からの転換を図っており、工業が急速に発展している。

ブラジルの労働者は主に二つに分けられている。それは国務労働者と民間労働者である。国務労働者は国営企業に勤めるもので、民間労働者はその反対である。
国務労働者はほとんどが終身雇用制であり、安定した給与がある。
民間労働者は企業によって労働環境が様々である。
このように国務労働者と民間労働者では労働環境がかなり違っているため、ブラジルの社会保障は国務労働者と民間労働者に分けて定められている。また統合主義は労働者を保護することに積極的なため、ブラジルでは社会保障が手厚い。しかし近年ではその手厚い社会保障が財政の圧迫を招いており、早急な対策が必要である。