3 群発頭痛
眼窩部の激痛を特徴とする頭痛は
3 群発頭痛である 。
群発頭痛は、重度の頭痛発作が
眼窩部、眼窩上部、側頭部(=目からこめかみのあたり)に起こるものをいう。
発作は15〜180分程度で、2日に1回〜1日8回の頻度で起こる。
群発期(=頭痛が連続で起こる時期)をすぎるとしばらく頭痛は起こらない。
このサイクルは2〜3年周期で起こる。
筋緊張性頭痛は、
頭を締め付けられるような痛みが特徴である。
片頭痛は、側頭部(=こめかみ周辺)が
拍動性に痛む(=脈打つように痛む)のが特徴。また予兆があることもある。
くも膜下出血による頭痛は二次性頭痛(=ほかに原因がある頭痛)の代表で、「
今までに経験したことのないような痛み」と形容される。
参考文献:吉尾隆ら(編).2018.『薬物治療学』東京:南山堂
まとめと+α
| 特徴 | 治療薬 | 備考 |
片頭痛 | 拍動性の痛み | 発作時:NSAID(軽度)、〜トリプタン(重度)、 予防薬:ロメリジン、プロプラノロール、バルプロ酸 | |
群発頭痛 | 眼窩部に痛み。 発作と寛解を繰り返す。 | 発作時:〜トリプタン | NSAIDs無効 |
筋緊張性頭痛 | 締め付けられる痛み | NSAID、〜トリプタン、 | 筋弛緩薬(チザニジン、エペリゾン)や 心理ストレス緩和をおこなうことも |
薬物乱用頭痛 | 鎮痛薬の多用で起こる。 | ※ | ※原因薬の中止および予防薬の投与 |
くも膜下出血 | 今までに経験したことのないような痛み | ー | 出血治療後は降圧薬で血圧を下げ、再出血を予防する |
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