SGLT2阻害薬のメモ
最終更新：
kwn_daisukichuchuchu 2023年07月04日(火) 20:25:54履歴
� �SGLT2阻害薬は水利尿的作用がある。
�◆�RAA系を活性化しない。
��
SGLT２阻害薬とは腎臓のSGLT2（ナトリウム/グルコース共輸送体２）の働きを抑えて、尿のグルコース再吸収を抑制することで、血糖値を下げる薬剤である。
またその副作用として、利尿作用があるとされる。
この利尿作用は、グルコースによる尿浸透圧増加によっておこり、脱水の恐れがあるとも考えられている。
しかし、この利尿は通常の利尿薬（特にループ利尿薬）とは異なる。
輸液の特性を考えよう。
輸液には、細胞内への水分補給をメインとする輸液と細胞外（特に血管）に水分を補給する輸液とがある。
前者は５％ブドウ糖液であり、後者は生理食塩水やアルブミン液が該当する。
ブドウ糖（グルコース）液は、細胞内透過性が良いため、細胞内外に浸透するが、
Naは細胞内外で濃度が決まっており、それによりNa濃度の高い細胞外液に分布しやすいと考えられる。
以上の理論から、Naを排泄するループ利尿薬は、細胞外液を主に消失させ、血圧低下に寄与しやすい。
逆にグルコースで利尿するSGLTは水利尿薬と同様に細胞内液を主に減らし、血液量に大きく影響しないと考えられる。
��
RAA系（レニンーアンジオテンシンーアルドステロン）系は、糸球体ぼうろ細胞がモニターしている。
ループ利尿薬などでNaが減っていると、この細胞が検知し、RAAが活性化し、Na回収に動く。
糖尿病の患者では、SGLTが律儀に血糖を回収するため、共輸送されるNaも不足し、同様の現象が起こる。
SGLT2阻害薬はSGLTによるNa消費がないため、RAAを活性化させない。
�◆�RAA系を活性化しない。
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SGLT２阻害薬とは腎臓のSGLT2（ナトリウム/グルコース共輸送体２）の働きを抑えて、尿のグルコース再吸収を抑制することで、血糖値を下げる薬剤である。
またその副作用として、利尿作用があるとされる。
この利尿作用は、グルコースによる尿浸透圧増加によっておこり、脱水の恐れがあるとも考えられている。
しかし、この利尿は通常の利尿薬（特にループ利尿薬）とは異なる。
輸液の特性を考えよう。
輸液には、細胞内への水分補給をメインとする輸液と細胞外（特に血管）に水分を補給する輸液とがある。
前者は５％ブドウ糖液であり、後者は生理食塩水やアルブミン液が該当する。
ブドウ糖（グルコース）液は、細胞内透過性が良いため、細胞内外に浸透するが、
Naは細胞内外で濃度が決まっており、それによりNa濃度の高い細胞外液に分布しやすいと考えられる。
以上の理論から、Naを排泄するループ利尿薬は、細胞外液を主に消失させ、血圧低下に寄与しやすい。
逆にグルコースで利尿するSGLTは水利尿薬と同様に細胞内液を主に減らし、血液量に大きく影響しないと考えられる。
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RAA系（レニンーアンジオテンシンーアルドステロン）系は、糸球体ぼうろ細胞がモニターしている。
ループ利尿薬などでNaが減っていると、この細胞が検知し、RAAが活性化し、Na回収に動く。
糖尿病の患者では、SGLTが律儀に血糖を回収するため、共輸送されるNaも不足し、同様の現象が起こる。
SGLT2阻害薬はSGLTによるNa消費がないため、RAAを活性化させない。
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