霹靂皇朝之龍城聖影

霹靂皇朝之龍城聖影りゅうじょうせいえい / Pili Empire:In the Shadow of the Dragon Empire

2004年発表のシリーズ第35作目。全40集。
今作の第26集が素還真（と屈世途?）の登場からちょうど1000集目にあたり、本編中に記念特番が挿入される。

佛劍分說の活躍によって滅絕希望的世界は改変されたが、邪之子に宿っていた邪兵衛が佛劍分說の心身を蝕み、劍子仙跡は魔龍祭天?の攻撃によって重傷を負う。
葉口月人?、嗜血族との連戦で多くの組織門派と英雄を失った中原正道は劍子仙跡の友人・聖蹤を頼るが、100年前に姿を消したはずの伝説の大罪人・邪影が再び現れ聖蹤こそが真の悪人だと断じる。
一方で保身のために反乱分子を次々手にかけていく北辰元凰から北辰皇朝を取り戻すため北辰鳳先、鐵十三らがそれぞれ奮戦するが、北辰皇朝を裏切った地理司が新たな敵として立ち塞がる。
龍氣と人皮石鼓?を手に入れた地理司はその力で武林に大きな影響を及ぼすが、彼は蘭若經に記載された秘術「雙極心源?」によって生み出された化身であるということが発覚する。
地理司の本体はいったい誰なのか？　北辰皇朝の真の皇帝は元凰と鳳先のどちらなのか？　北武林三大玄音の三人の間にある因縁とは？

用語

北嵎龍氣

西佛國に管理され長年北辰皇朝の繁栄を支えてきた風水、気脈の流れ。皇帝の不在によって荒れ、北嵎?に数々の災害を引き起こしている。
北辰鳳先の帰還によって治まったかに思われたが、北辰皇朝の國師・地理司に奪われてしまう。

蘭若經血案

高僧・一蓮托生の著作「蘭若經」を西佛國に送り届けようとしていた鉅鋒里の使者が何者かによって皆殺しにされ、書を奪われた事件。
邪影がその犯人とされていたが、邪影は聖蹤こそが蘭若經を奪った真犯人だと断じる。「血案」は「殺人事件」の意。

主な登場人物

中原正道

素還真: 主人公。九皇座の時期に死亡したが、佛劍分說が三十年後の未来で行動を起こしてきたおかげで生き返った。
地理司が持つ人皮石鼓?が波旬?を目覚めさせる恐れがあると知り三教怪人?に接触、これが元で騒動に巻き込まれる。
傲笑紅塵: 重傷を負った劍子仙跡を助けるためにどんなケガも治してしまう「聖水」を求めて瀚海原始林に赴く。
国宝である聖地琥珀（聖水源＝瀚海原始林への地図）を公開してくれた恩に報いようとしてギリギリまで北辰元凰の味方でいたがついに決別。
劍子仙跡: 中原正道を裏切った疏樓龍宿の対処に追われボロボロになる。親友・聖蹤にかけられた疑惑を晴らそうとする。
佛劍分說: 一時は邪影によって沼の底に沈められるが劍子仙跡、傲笑紅塵によって救出される。
体内に入り込んだ邪兵衛を必死で抑制しているが時折記憶を失うようになり、それと同時期にあちこちで殺戮を行う姿が目撃されるようになる。
六醜廢人

北辰皇朝

北辰元凰: 北辰皇朝の皇帝。元々は争いを好まない穏やかで心優しい少年だった。
皇帝であり続けるために自らの地位を脅かす者を次々手にかけていき、もう後戻りできないところまで来てしまった。
北辰鳳先: 先代皇帝・北辰禹の隠し子。つまり北辰皇朝の真の皇帝・「真龍」。
北辰望?らの助力を得て、保身のために裏で口封じのための殺人を繰り返す北辰元凰から皇城を取り戻そうとする。
北辰胤: 数々の謀略を巡らせ、本物の皇太子と自分の息子・北辰元凰とすり替えて息子を玉座に押し上げたすべての元凶。
臣下として息子に仕える一方で「一字並肩王」として皇帝と同等の実権を握る。

地理司の関係者

地理司: 皇城に仕えながらも北嵎龍氣の力を狙っていた奇面の男。龍氣と人皮石鼓?を手に入れて圧倒的な力を得る。
公孫月: 素還真を監視していた男装の麗人。蝴蝶君に惚れられている。地理司らと義兄弟の契りを結んだ北域五人組の一人だったが現在は訳あって脱退している。
章袤君: 北域五人組の末っ子の美少年。北域五人組と公孫月の取次役。
不望塵寰: 聖蹤が地理司から奪い取った蘭若經を再び強奪した謎の僧侶。「涅盤淨體如意法」を修得しており、雙極心源?によって生まれた地理司の本体であると断定されるが……？

聖影

聖蹤: 公明正大で知られ、劍子仙跡とも交流がある男。
地理司の友人で「涅盤淨體如意法」の秘密を知っていることもあり数々の疑いをかけられる。
邪影: 百年間消息を絶っていた仮面の男。「蘭若經血案」の犯人とされているが、蘭若經を奪った真犯人は聖蹤であると断じる。

三教怪人?

聖不賢、釋非真、道無法: それぞれ儒教、仏教、道教の高人だが衣装を交換して順番に役割を交替している変人たち。殷玳の飼い主。
殷玳: 神獣。普段は眠っているが目を覚ますと鳴く。その鳴き声は波旬?を復活させるおそれがあり非常に危険。
皮鼓師は地理司の人皮石鼓?に対抗できる太鼓を作るために殷玳の皮を要求する。

鐵十三とその関係者

鐵十三: 凄腕の鍛冶師。北辰元凰の陰謀で内ゲバを起こしかけていた四族を統率して北辰皇朝と戦った後、とある人物の死を伝えるため鉅鋒里に赴く。
箴有力?: 四族のうちのひとつ「寰州」の長。鐵十三にベタ惚れで「老婆（妻）」と呼んではばからない。自分を置いていってしまった彼女を追いかける。

鉅鋒里

令狐神逸: 劍子仙跡の古塵、疏樓龍宿の紫龍を打った伝説的な鍛冶師。過去の行いを後悔している。
南陵渡?: 鉅鋒里の少主。鉅鋒里が派遣した使者を殺した情殺との決闘を望む。

北武林三大玄音

皮鼓師: 人間の皮を生きたまま剥がして太鼓を作る男。人皮石鼓?の製作者であり元の持ち主。
かつては絶世の美男子だったが何者かに顔の皮を剥がされ、代わりにイノシシの顔を縫い付け瀚海原始林に隠れ住むようになった。
琴絕絃: 失踪した恋人・賀長齡を長年探し続けている。
骨簫: 妖艶な美女。人皮石鼓での一撃を受けて負傷した素還真を治療する。皮鼓師の顔の皮を剥がすよう命じた張本人。
情殺: 血気盛んな少年。琴絕絃を「女神」と呼んで慕い彼女に尽くしている。

敗血異邪と嗜血族

夜重生: 嗜血族が生み出した人造生命体・敗血異邪のリーダー。自分らを生み出し、そして放棄した嗜血族を恨んでいる。
四分之三: 嗜血族専門の狩人・驅魔人だが自らも嗜血化しつつあり、変異していく肉体に苦しめられる。
茶理王: 四分之三の父。息子を救うため疏樓龍宿と交渉して敗血異邪の弱点が書かれているという寧闇血辯を譲り受け、寧闇血辯を解読できる人物を探す。

その他

蝴蝶君: 北域?の殺し屋。金にがめついが、愛する阿月仔こと公孫月のためにタダ働きする。

テーマ曲

OP

龍城	聖影

ED

日落龍城	舊人難忘

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