慢性的な小競り合いに決着をつけるべく、大軍を引き連れて出陣した
アル国。
対する
ロッド国は、智謀を持って国内の内乱を平定した
ギザイアが迎撃の指揮をとることとなったが、兵力の差は歴然であった。
しかし、大軍による慢心から、
アル国の軍勢の動きが個々にバラバラで統一性がない事を見抜いた
ギザイアは、先発隊として到着した
ザグルスの部隊1万に向かって僅か3千で突撃、敵が先に攻撃を仕掛けると思ってもいなかった
ザグルスを翻弄させると、素早く後退して守備の陣形をとる。
ザグルスは、この奇襲に怒りながらも動じることなく、本体の到着を待って決戦を迎えることとなる。
ラミア、
ザグルス、
シレン、
ライバードといった猛将が
ロッド国にむかって攻撃を仕掛け、これを
ボルド、
ロミ、
レアといった、
ロッド国の猛将たちが食い止め、支援を得意とする
リリィが援護にまわる。
中でも、
ザグルスと
ボルドは壮絶な一騎打ちを繰り広げ、
ロッド国軍は奮戦するが、兵力の差から徐々に押し込まれていく。
しかし、
アル国本陣が前線を押し上げたのを待って、密かに山道を迂回していた
ギザイア部隊が、
アル国本陣の
ルドリア部隊を崖の上から見下ろす。
ギザイアは、あらかじめその地に油をしみこませた枯れ木を仕込んでおき、崖の上から火矢を放ち、本陣に火攻めを仕掛ける。
ルドリアは怒りに震えるが、火攻めによって大混乱が発生したため、前線の味方を置き去りにして真っ先に撤退を開始する。
本来なら、この段階でラウラの戦いは
ロッド国の勝利で幕を閉じる筈であったが、前線に残された
アル国の巻き返しが凄まじく、
ザグルスは完全包囲されているにも関わらず、突撃を仕掛けてこれを突破し、これ以後「知恵はギザイア、力はザグルス」と呼ばれることとなる。
その一方で、徹底抗戦を主張する
シレンと、撤退を主張する
ライバードは意見が対立。
その結果、
ライバードは
シレンを囮にして自分だけ脱出しようとするが、逆に堂々としている
シレンの方が警戒され、
ライバードは追撃隊に追われ、かろうじて本人は脱出に成功するも、部隊を壊滅させることとなる。