終戦記念式典から自宅に帰った統夜とカティア。
出発前に服を決めるのにかれこれ時間をかけていたカティアだったが、
帰ってくるなり見慣れた緑を基調とした服に変わっていた。
「いつもの服に、着替えたのか?」
「え? あ……はい。 やっぱり、私は変にお洒落するより、この方が落ち着きますね」
「そうだな。 やっぱりカティアにはその服、似合ってるよ」
「も、もう、何言ってるんですか……」
少し照れがちにぷい、と統夜から顔を背けるカティアの姿。
これもまた見慣れた光景でもあったが、いつも見ていられるような可愛らしい表情だ。
そう考えると終戦記念式典の所為もあってか、本当に戦いが終わってよかったと統夜は思う。
テニアやメルアをまとめようと、普段は冷静だけど本当はひどく脆く、涙を見せることもあった。
自分には、フューリーを止める運命以外何もないと、はじめて弱さと涙を見せた時の事を、統夜は今でも覚えている。
その時に、初めて統夜は彼女を護りたいと思ったのだから。
最終決戦の前に、自分にすがるように、泣きついてまで止めようとしたこともあった。
泣き顔か、作った強さで固めた表情だらけだったころに比べて、ようやく普通の女の子らしい表情が自然と出るようになった。
以前話した「生きるための何か」を、彼女も見つけたのだろう。
「……本当に、あれから二年も経ったんだな」
自分だけでない、彼女の変化を目の当たりにして出た言葉だった。
ようやくカティアが背けた顔を統夜に向けて頷いた。
「そうですね、二年……経ちました」
「どうかしたか?」
少し元気なくカティアも統夜に言葉を返す。
その様子に統夜はカティアの顔を覗き込んだ。
「い、いえっ……統夜、変わったなって」
「変わったのは、カティアもだよ」
「そうかも、しれませんね……」
(でも、私達は何も変わってない……)
終戦記念式典出発前、二人っきりで居た時にカティアは自分と統夜のバランスに悩んでいた。
姉と弟に見られたくない。
だから、統夜がもう少し大人っぽい服を着ればよいのではないか、という結論に至った。
無理やり統夜を着替えさせようと、統夜の上着を脱がせた瞬間をみんなに誤解され、テニアとメルアもこちらをじろっと睨んでいた。
しかし道中、誤解は解けたが一年も付き合ってて何もないのもよくない、とみんなに真剣に言われてもいた。
そう、確かに互いの想いが通じ合い、人間的にも大きく成長した二人だが関係の変化は大きなものでもなかった。
邪魔者扱いするわけではないが、当然テニアとメルアも統夜の自宅に住んでいる。
しかし今日は久しぶりに会った戦友が二人の状況を見かねてか気を利かせてか、
テニアとメルアを式典終了後、食べ歩きと称して誘って行き、今頃は話に花でも咲かせているのだろう。
いろいろと仲間に吹き込まれたり、気を回された所為もあって、カティアは余計に二人で居ることを意識してしまう。
一年間何もないのはよくない、おかしい。その事実がようやくカティアの重い口を開かせた。
「あの、統夜……」
「……?」
「私たち、その、逢って二年も経つし、統夜を……想うようになって一年経ちましたよね?」
「あ、ああ」
「だからっ……あのっ、そろそろ……その……」
下を向きつつも、時折真っ赤な顔で統夜をちらちら覗き、手を所在なさげにそわそわさせながらカティアは呟いた。
統夜も、流石に彼女の仕草や表情から、カティアが何を言わんとしているのか理解できた。
つられたように、統夜もくせのある髪を掻きながら恥ずかしげに俯いた。
「え……あ、でも……」
「わ、私じゃ……イヤ、ですか?」
「そ…そういうんじゃなくって……その、いい……のか?」
「……」
精一杯熱くなった顔を、首に力を入れて縦に振るカティア。
彼女のこの想いに、統夜も後に引くことも出来ない。無駄にできない。
統夜には当然、過去にこういった経験はない。
その為か、おそるおそる彼の腕がそっとカティアの細い肩を掴むと、二人はベッドに倒れこんだ。
そのまましばらく見つめ合うと、唇と唇がどちらからともなくゆっくりと重なり合った。
「んっ……」
突然の唇の感触に戸惑って目を見開くカティアだったが、すぐに状況を理解してうっとりと瞳を閉じる。
しかし、再びその瞳は開かれることとなる。
れろっ……
「!?」
カティアの唇を割って、温かい何かが自分の舌に絡んできた。
自分も従順に舌を絡めあわせていくと、ようやくそれが統夜の舌だということに気付く。
「んんっ!? んっ、れろ、と……ぉ、や……待っ、こんなっ、痺れちゃっ……」
舌と舌が絡まりあう蕩けそうになるほどの甘い感覚に、カティアの背筋がぞくぞくと震えていた。
統夜もカティアの滑らかな舌の感触に、酔いしれては唾液を送りこみ、彼女からの唾液を飲み込んでいた。
「はぁ……はぁーっ……んっ……」
舌を絡めあう口付けを終えた証として、淫らに二人の口元を白い糸が結んでいた。
そんな状況に耐えられなくなったのか、統夜の手がカティアの肢体に伸びる。
「あ……、ふ、んっ……」
「カティア……柔らかい……」
服の上からではあるが、カティアの豊かな胸を統夜は揉みしだいていた。
力を入れた手の形に乳房は歪み、指の隙間から掴みきれない乳房が零れていた。
戦闘中に自分の横で縦横無尽に揺れ動いていたそれを、統夜は今、思いのままに蹂躙している。
次第に自分の掌に、固くこりこりした突起の存在を感じられるようになると、
統夜はそのままカティアの胸を覆う服を、下着ごと腹部の方へとずらし、はだけさせてしまった。
「ぁっ……ゃ…」
カティアは羞恥からか、瞳に涙を溜めながら統夜の顔を覗くと、すぐに視線を横に流してしまった。
しかし、統夜はカティアの露になった乳房から目が離せずに、彼女の羞恥心に気付くはずもない。
「とう……や、ダメッ、胸は感じすぎ、ちゃ……ひぅっ!?」
カティアの言葉を聞いてか、聞かずか、統夜はそっと大きくなった彼女の乳首に舌を這わせていく。
その瞬間、びくん、と大きく身体を反応させてしまうカティアの様子に、統夜も興奮を覚える。
何度も何度も、丁寧に乳頭を突く様に、時には綺麗な形とほどよい大きさの乳輪にそって舌で刺激していく。
「こんなっ、胸……が、へんっ……はぁあっ……」
ちゅううっ……と、力強く乳首を吸い上げるようにすると、今までで一番大きくカティアは身体を痙攣させた。
「ふあああっ! す、吸っちゃ…だめぇ……」
涙で潤む瞳でカティアはこちらに懇願の表情を向ける。
不謹慎ではあるが、ひどくそんな表情が可愛らしく映る。
「も、もう……だめ、統夜、胸……は……」
息も絶え絶えになりながら、カティアはいやいやとかぶりを振って快楽に耐える。
その様子を見た統夜が、名残惜しそうに乳首から唇を離した。
「じゃ、じゃあ……胸じゃなければいいのか?」
「え……?」
そう言って、統夜は手をカティアのスカートの中に忍ばせていった。
「あっ……!? そんなっ……」
「すげ…カティア、これ……濡れて……」
「い、いやっ……」
ショーツの上からそっと指を這わせただけで、くちゅ、と粘着音が部屋に響き渡る。
自分にもその音が聞こえたのだろうか。 カティアがかぁっ、と顔を真っ赤にする。
「そ……そこも、だめ、です……」
「なんだよ、じゃあ……どこならいいんだよ? その、カティアが……いいって言ったんだぞ」
「〜〜〜〜」
聞こえないくらいに、何かを呟くカティア。
バカ。そう言った気がした。
やがて覚悟を決めたのか、ゆっくりとすらりとした脚を開き始める。
統夜も、唾を飲んでカティアのショーツをするすると下ろしていく。
その際に淫らにショーツと秘所が糸で繋がれる様子を目にして、なぜか統夜の顔が赤くなってしまう。
脚からショーツを抜き取ると、ようやく隠すもののなくなった秘所に目を奪われた。
「カティア、綺麗だ……」
「そんなこと……」
統夜の口からは素直に、そんな言葉が出た。
蜜が既に滴る秘裂に、ゆっくりと指を這わせてみる。
ぬるりとした温かな、でもぐにぐにした柔らかな感触を得ると、統夜の指が濡らされていく。
「っ! んっ……ぅ……」
指を這わせただけで敏感な反応を示すカティア。
もっと彼女の反応が見たい、という気持ちが先立って、そっと中指を秘所に挿入してみる。
「ぁっ!? は、入っ……ゃぁ……」
中を探るように指を曲げたり、膣内の媚肉を擦りあげてみると、つぶつぶした襞が指に絡み、擦り上げられる。
統夜は、この指から伝わるカティアの感触にひどく興奮していた。
もっと探ってみたいとばかりに、人差し指も内部に突き入れてみる。
「えっ……!? ひゃぅ! そんな、二本……も……」
指に絡みつく感触を楽しむように、指を何度も速度をあげて抽送していくと、瞬間カティアの身体がびくっ、びくっ、と大きく跳ね上がった。
「カ、カティア?」
「い、やっ! おかしく、おかしくなっ……あっ、ぁっ……んあああっ!!」
指が押し戻されるように、奥から噴き出す熱い何かに圧倒され、統夜は指をずる……と引き抜いた。
同時に、大量の愛液がとめどなく溢れ、ごぽごぽと泡立つようにシーツに染みを作る。
「はぁ……はぁっ……」
「カティア……すげ……俺、もう……」
普段からは想像もつかないようなカティアの痴態に、統夜もどうしようもなく昂ぶってしまう。
ズボンの中でずっと前から何度も脈打つものを、取り出そうとした瞬間。
「ま、待っ…て……」
「ど、どうした?」
「私ばっかり……その、ずるいわよ……今度は……」
カティアは息を整えながらゆっくりと起き上がると、統夜の肩に手を置くと同時に、覆い被さっていった。
突然の事に、眼前の上気した表情に戸惑いの瞳を向ける統夜。
「ちょ、ちょっと待てって、カティア」
「統夜だって私の恥ずかしい所いっぱい見たんだから! 今度は私が統夜の恥ずかしい所を見る番です!」
「そ、そういう問題かよ!」
この状態になったカティアには敵わない。
今日の朝だって自分の悩みの解決の為に統夜を押し倒し、無理矢理服を着替えさせようとしていた。
当然、本人に悪気もなく、はたから見るとひどく可愛らしいのではあるが……
あれこれ考えているうちに、カティアは寝そべった体勢となった統夜の股の間に座り、
ズボンのジッパーをたどたどしい手つきで下ろしていく。
カティアの眼前に起立しつつも震える、これ以上ないほどの存在感を統夜の陰茎が現れた。
「あ……こ、こんな……すごい…」
「カティア……」
記憶の中で初めて目にする男性器に圧倒されつつも、ゆっくりとそれに手を伸ばしていく。
「あ、熱い……、統夜、すごく熱いです……」
「ぅぅ……」
ひんやりとしたカティアの細い指の感触に、統夜が呻く。
(前に統夜の部屋を掃除した時に、出てきた本では確か……)
「んん…、ぴちゃっ……」
「えっ!? う、うぁっ、カティア……何を……」
異質な粘着音と共に、自分のものに熱い何かが這いずり回る感覚に、統夜は思わず上半身を起こした。
すると、カティアが懸命に自分のものに舌を這わせ、時折恥ずかしそうにこちらを見つめていた。
「あ、だって……こうすると気持ちいいって…んむぅ……ちゅぅ、ぢゅるっ!」
「うぁ…、あっ! カティア……!」
舌での愛撫だけでなく、先端を咥え込むと共にカティアの唇が締まる。
とめどなく放出される先走りを、彼女に吸い上げられているのだ。
何もかも、搾り取られてしまうのではないだろうか。
そう思わずにいられないほど、カティアの奉仕がひどく淫らに感じられた。
「んぷ……っ、じゅるるるっ……んふぅ……は、ふぅ……」
カティアが根元まで統夜を吸い込むように唇を移動させると、少し苦しくなったのか鼻で息をつく。
もしそのまま吸い付かれていたら、既に彼女の口腔内で果ててしまったのかもしれない。
「カティア…っ、苦しいのなら、そんなに無理…しなくても…っく!」
「んー…、んんっ……」
必死に首を横に振って、ちゃんと最後まで奉仕をする覚悟を示すカティア。
しかし、その首を横に振るという仕草により、口腔内で擦られる肉棒に刺激が伝わる。
「うっ…ぅ……くうっ……」
「んじゅっ、ちゅぅ……じゅぱ、ふぅん……ぢゅぱっ…!」
そのまま根元から先端に唇で扱くように、再びカティアは統夜を責め立てていく。
彼女の唾液と先走りが絡み合い、口元からその残滓が滴っている。
否応なく、水音は行為の激しさと共に大きくなり、統夜の性感を煽っていた。
「ずずっ……ちゅっちゅっ……はぁ、れろ、れろ……ぉ」
先走りをすすりながら、舌で痺れた亀頭をえぐるように刺激される。
自分でも驚くほどに、統夜自身はさらに固くなっては震え、カティアの愛撫に耐え続けていた。
「統夜の、すごく……んっ、固く、おっきくなって……はぁ、ん……」
「ああっ……、っ…」
「なん、か、苦いの……いっぱい、絡み付いてくるのっ……」
カティアの舌に何重にも絡んだ先走りと、先端を繋ぐ銀糸の様子に、統夜は思わず唾を飲み込んだ。
再び熱を持ったように、うっとりとした表情でカティアは統夜の肉棒をくわえ込み、吸い付きながら舌を絡める。
根元から先端、先端から根元へと、柔らかな唇が何度も何度も往復している。
「んっ! んっ! んっ……じゅっ、ちゅ、じゅるるる……」
「うぁ…吸いとられ、るっ……カティアっ……そんなにしたら…」
「ちゅうううっ、ふぅぅ、ずじゅ、じゅりゅ……じゅぱあっ…!」
しかし統夜の静止も聞かず、カティアは一層唇の吸い付きと舌の動きと扱く速さを早めていく。
統夜に限界が迫るのも、時間の問題だった。
「うあああっ!!」
「んっ!? んっ! んむっ…ぅ…っ……ん、く、こく……ん」
静止も聞かずに奉仕を続けた為、当然統夜はカティアの口腔内を精液で犯すこととなってしまった。
何度もびくん、びくん、と肉棒の脈を感じた統夜は、大量の射精をカティアの口腔内で行ってしまっていることがわかる。
なおも続く射精を、驚きながらも従順に、カティアは口内で受け止めていた。
その際、カティアの白い喉が動く様子を統夜は息を整えながら見守ることしかできない。
確かに口内に射精してしまったのは自分だが、彼女がこんなものを飲んでしまうとは思わなかった。
「!? けほっ、けほっ……んっ……」
思わずその苦さと熱さに驚いたカティアが、肉棒から口を離して苦しそうに咳き込んでしまった。
「だ、大丈夫か? ごめん、そんなの飲まなくてもよかったのに、俺……」
「い、いえ……いいんです……私が、そうしたかっただけですから…」
「カティア……」
「それより、統夜……まだ、ですよね?」
「え…まだって?」
統夜のものは、さきほど放出したばかりにもかかわらず、なおも元気を取り戻していた。
当然、つい先刻の射精直前ほどの固さ、大きさではないものの、カティアの頬を染めるには十分すぎる代物だった。
「その……口の中だったから、統夜の恥ずかしい所…ちゃんと見てないし、それに…」
「そ、それに?」
「と……統夜にもっと、気持ちよくなって欲しい……」
「……え?」
そう聞こえるか聞こえないかくらいの声で呟くと、カティアは先程と同じ体勢から、
統夜のものに向かって、露になった乳房を手で寄せて近づけていく。
統夜も、すぐに彼女が何をする気なのかが行動から理解できた。
「ま、待て…カティア、今そんなことされたら……ぅあっ!」
上ずった声をあげるやいなや、統夜の射精したばかりのひくひく震える肉棒は、
カティアの手で重たげに持たれた双丘の谷間に挿入されていった。
「とう、やっ……また、固く…っ、あ…ん……」
「くぅぅ……っ、カティア、柔らかすぎて…またっ…」
統夜のものに力いっぱい手でぎゅぅ……と乳圧をかけると、カティアの胸がいやらしく肉棒の形に歪められた。
自分の視線を落とすと、谷間から亀頭が震えながら顔を出し、カティアが必死に胸を動かしている。
また、いつもの服の胸元をはだけさせて行う奉仕の様子や、口元には先程の口内射精の余韻として、
白濁が滴る様子がひどく扇情的だ。
「統夜のっ……やら…しいっ…です、おっぱいの中で、すごくびくびくしてる……」
「っ、ぁ、ぅっ……!」
さっきまでの奉仕によって、肉棒はカティアの唾液と、統夜の精液にまみれており、
潤滑油となって卑猥な滑りを加えては、統夜の性感を加速させる。
くちゅ、くちゅっ、といやらしい水音が、カティアが懸命に乳房を動かす度に部屋に響き渡っていた。
加えて、とめどなく統夜の先端から先走りが放出され、亀頭を伝ってカティアの胸を汚しながら水音を大きくさせる。
腕や脚、腹など力の入る部分にぐっと力を入れて、必死にカティアの淫らな奉仕に耐える統夜。
「統、夜……、はぁ……はぁ、んっ……ふ、ぅ……」
しかし、そんな統夜を裏切るかのように、カティアは熱っぽい表情で瞳を潤ませていた。
奉仕にも熱が入り、手に持った自身の乳房にいっそう乳圧を加えながら、左右の乳房で交互に統夜を擦り合わせていく。
ぬるぬるした大きな乳房に、先端から根元まで万遍なく統夜は扱かれ、攻め立てられていた。
「ぁ、ぐっ! カティア、それ……駄目だ……!」
「統夜っ、腰……動かしちゃ、ゃっ……、ふあっ! あっ……!」
統夜は本能的に快楽をより求めて、カティアの乳房の動きに逆らうように腰を突き上げていた。
カティアはそれでも統夜を扱く動作をやめようともせず、むしろ負けじとより強く速く奉仕を続けていた。
堪えていた射精感が、堰を切ったように統夜を支配する。
カティアも統夜の熱に胸を犯され、乳房を擦られる感覚に嬌声を上げていた。
「ああっ、う、カティア! 俺……またっ……」
「はあっ…ぁん…統夜、いいですっ……このまま、このままでっ……」
「も、もうっ! うあっ、あっ……」
統夜の腰が大きく震えると同時に、カティアの胸に挟まれた状態で、亀頭から二度目とは思えないほどの大量の白濁が発射された。
勢いよく噴出した精液は、カティアの黒髪や顔や胸といった汚せる場所を満遍なく白く染め上げていく。
「んっ! あっ、ああっ、熱っ…ぃ…」
カティアは無意識の内に、射精中も統夜を胸で扱く動きを続けており、否応なく統夜は搾られ続けていた。
なおも亀頭は震え続け、勢いの衰えることのない精液を今も吐き出してはカティアを白く犯し続けている。
「はぁっ…はぁ……カティアっ、くっ! そんな…まだ……!!」
「ふあっ、あっ! 統夜っ……まだ出てっ…こんな…に…んんっ…」
びゅる、びゅる……と、何度も自身から精液が噴き出す様子に、統夜も戸惑っていた。
だが、カティアの整った顔から、ぼたぼたと白濁か滴り落ちている淫靡な状況に目を奪われてしまう。
ようやく射精が終わると、カティアの胸から水音を立て、亀頭が糸を引きながら解放された。
「カティア……ごめん、すぐ拭くから」
統夜が起き上がって、ぽーっとしたカティアの顔にべったりと張り付いた白濁をそっと指で拭う。
統夜に顔を撫でられてカティアは、ようやく我に返ったように眼の焦点を統夜に合わせた。
「あ! い、いえ……あの」
「?」
「統夜の……匂いがします」
「そんなにいい匂いじゃないだろ」
「統夜の、だから…好き、です……私……はしたないですね……」
「カ、カティア……」
それを聞いた統夜はどうしようもなくカティアを愛おしく思い、カティアの震える肩を掴んでゆっくりと倒れこんだ。
同時に先程までの愛撫で一度達し、濡れに濡れた秘所にそっと、再び力を取り戻した剛直をあてがった。
「こ、このままでするんですか?」
カティアは大きな胸がはだけ、短いスカートの中は下着だけを脱いだ状態になっている。
ある種、裸で居るよりも興奮する痴態だ。
「ごめん、俺……待てそうにないから」
「……汚れちゃう。 でも、統夜がそう言うのなら……」
「二人で何着るか相談しよう。 カティアがお姉さんに見えないよう俺も、
その……大人っぽい服装っていうのにも挑戦してみるからさ」
「……はい。 統夜……来て、ください」
カティアがゆっくりと瞳を閉じて統夜の背中に細い腕を回した。
初めて逢った頃は、とても頼り無さそうな背中が、今はとても大きなことに改めて気付く。
ぎゅっと背中に回した腕に力を入れると、統夜も応えるように腰にゆっくりと力を入れる。
「んっ……」
先端部がゆっくりと襞をかきわけるように、カティアの中に入り込んでゆく。
かなり膣内は濡れているはずなのだが、それでも統夜は言い様もないほどに締め付けられ、
突き進める事を拒まれているような感覚に陥った。
「ああっ、ふ、ぅっ! んああっ!」
「カティア…っ、きついっ……」
仕方ないので少し腰に加える力をさらに強くして、統夜はさらに自身をカティアの奥に挿入しようとする。
しかし……
「あっ! んあああっ! いた、痛いっ……!」
「カティア……もしかして……」
「……」
統夜がおそるおそる結合部に視線を送ると、自分の肉棒を伝って愛液と血液が混じりあい滴り落ちていた。
そうとも知らず、無理に自身を突き進めようとした自分が情けなくなる。
「ご、ごめん!」
「でも、大丈夫です……だから……」
カティアは再び統夜の背中に回した腕にきゅっ、と力を込めた。
しかし、統夜は首を横に振って、彼女を抱き締め返す。
「嘘だ。 泣いてるじゃないか……」
「これは…統夜とやっと一つになれた……喜びの涙です」
そうは言うものの、ぶるぶると力なくカティアの身体は戦慄き、膣内も当然痛いほどに締め付けてくる。
「また無理ばっかりして…カティア、何回俺がお前の無理して出てきた涙を見てると思ってるんだ」
「……統夜」
状況的にも、肉感的にも、それが自分のための嘘だとは分かっていた。
そして過去の彼女を知る統夜だからこそ、それがなおさら理解できた。
「カティア、俺……お前のそんな顔、見たくないから。 だから俺、お前が痛くなくなるまで待ってるから……」
カティアはその統夜の言葉を聞いて、さらに大粒の涙をぼろぼろと流していく。
「カティア!? やっぱり本当に痛いんじゃないのか? 一度抜いて……」
「違う……私、これは本当に……嬉しくって、それで……」
「カティア……」
「統夜……私、本当にあなたに逢えてよかった」
精一杯の泣き笑いの表情を統夜に向けるカティアに、統夜も微笑んで返して見せた。
「……俺もだよ」
しばらく抱き合った後、落ち着くまでお互いの鼓動を感じあう。
統夜はカティアの涙が止まり、身体の強張りがなくなり始めるのを確かめた。
「もう、平気か?」
「はい、もう……」
「じゃあ……動くよ」
もう彼女に無理はさせたくないという一心で、統夜は同意を得た後も極めてゆっくりと肉棒を進めていった。
「んっ……はぁ……」
カティアの口から時折漏れる吐息も、始めの頃に比べると甘美なものとなっていることに気付く。
また、先程は痛いほどに締め付けられていた統夜も、絡みつくような襞の動きに翻弄されてしまう。
今度は引き抜くように腰を引いていくと、襞に逆らうように膣壁に擦られて何ともいえない感覚に陥る。
「カティアの……中、絡み付いて、くる……」
「ひゃ、ぅんっ……はあぁぁっ……」
ゆっくりと抽送を繰り返していた統夜だったが、次第にその速度は速くなっていく。
特にカティアを突き込む速度は、回数に比例して速まっているようだ。
結合部から響く淫らな水音も、当然響く回数も音量も増している。
「ぁぁっ、ゃっ、んあっ! ふぅぅ……! ひ、ぁっ! そん、なっ、激し…ぃ…ですっ……」
「もう、止まらない……カティアの中が、吸い付いてきて……」
動作の速度だけでなく、突き入れる強さと深さも次第に増していき、カティアの奥を先端が時折擦る。
それに反応して、膣内全体が蠢動しては、愛液をとめどなく流して統夜の肉棒全体に絡みついていく。
「ふああっ! 統夜のっ…当たって……奥、奥に当たってっ……! ひあぁっ…!!」
「あぅっ、ん、くぅぅ……」
それでも統夜はさらに奥へ、奥へと肉棒を進めようとぐりぐりと先端で最奥を抉る。
突き入れる度にカティアの重たそうな胸が、波打つように揺れ動いている。
「と、ぅや…ダメぇ……もう、入らなっ、こわれちゃぅ、から……!」
子宮口をぐりぐりと刺激され、カティアが涙を流しながらびくびくと身体を痙攣させる。
カティアの言葉とは裏腹に、彼女の最奥部は統夜の先端が送り込まれる度に吸い付いては搾り取っていく。
「カティア、もう……俺……」
統夜がさすがに限界を感じて、一気に引き抜こうとしたその刹那、カティアの両足が離さないとばかりに彼を引き止める。
「統夜……お願いです、このまま、このままでっ……」
「くっ、だめ、だっ……カティア、出るっ!!」
統夜の腰が大きく震えると共に、二度、三度、何度もカティアの胎内で脈打つ鼓動を感じていた。
「んんっ!? 熱いのが、統夜がいっぱいっ…もう、おかしく……なっちゃ、ぅ……統夜っ……統夜っ……!」
カティアも統夜の熱が膣内を満たし、最奥部まで犯していくと、大きく身体を震わせて達していった。
カティアの身体にぐったりと倒れこむようにして、統夜が荒い呼吸を整えている。
「カティア……ごめん、俺……」
膣内で大量に射精してしまったことに、自責の念に駆られる統夜。
ゆっくりと起き上がって、ずるり…と白濁にまみれた肉棒をカティアから引き抜いた。
そんな彼に、そっと満たされた表情で優しく、カティアは微笑みを返しながら言った。
「い、いえ……いいんです。 私の所為、ですし。 私の中に統夜が感じられて、すごく……嬉しい」
「カティア……」
少し彼女の笑顔を見てほっとしたのだろうか、統夜はぼふっと彼女の横に頭から倒れこんだ。
しばらく心地よい疲労感に身を任せていると、カティアが口を開いた。
「ねえ、統夜」
「ん?」
「私……今、すごく幸せです。 あなたとこうして、その、一つになれて……統夜、言いましたよね?
生きるための何かを運命以外に捜さなきゃダメって。 運命によって出逢った私達だけど、
私にとっては、今までも、これからもあなたが居なきゃ……その、だから、私が見つけた生きるための何かっていうのは……」
「すー…すー……」
カティアは自分の横から聞こえてきた寝息に、耳を疑った。
統夜は幸せそうな表情で、カティアの手を繋ぎながら、そっと眠りについてしまっていた。
「もう……統夜の、バカ……」
でも、まあ、いいか。
これから二人で居る時間なんて、きっとまだたくさんあるのだから。
数え切れない昔からの、数え切れない巡り合わせの果てに、私達はここにいるのだから。
変わらないと考え、ようやく結ばれた自分たちにもこのくらいの足踏みなら許されるだろう。
「おやすみなさい、統夜」
そっと、寝息を立てる彼の唇に口付けたあと、そそくさと毛布を被るカティア。
朝起きたら、まず彼になんて言おうか。統夜の眼を見れるだろうか。テニアとメルアに変な詮索されないだろうか。
握られた暖かな手の温もりを感じながら、カティアもまた安堵の表情で夢を見る。
彼女が見つけた生きるための何かとは、他でもないこの温もりなのだから。

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