文章 - 大正まとめウィキ

大正時代の著名な書物・著作

大正時代の文章の例

※一部の字はパソコンで入力できない為代用してます。読みは一部怪しいかも…

美人となる　このホーカー液を使うて御覽なさい▼佛國ノルド會社美顏術師の發明による▼色を白くアレを防ぎ▼きめを細かに美顏となす（ホーカー液広告（『婦人世界』第7巻14号（大正元年12月）））
都下幾十の新聞紙は筆を揃へて弊社工塲の整頓完備せるを稱揚せり、其域に到達せる弊社は今や生產費の低减により破格の廉價を以って左の新蓄音器を賣出せり。（ニツケル喇叭付大改良蓄音器広告（『女学世界』第13巻16号（大正2年12月）））
御入場ノ節*1ハ招待狀ヲ受付掛ニ御示シノ上徽章其他御受取被下度候（ごにゅうじょうのせつはしょうたいじょうをうけつけがかりにおしめしのうえきしょうそのたおうけとりくだされたくそうろう）（芸備鉄道開業式次第（大正4年））
當日御試乗用東廣島、三次間ニ運轉スヘキ臨時汽車ノ時刻ハ別紙ノ通ニ有之候とうじつごしじょうようひがしひろしま、みよしかんにうんてんすべきりんじきしゃのじこくはべっしのとおりにこれありそうろう（芸備鉄道開業式次第（大正4年））
一種（しゅ）の職業的虛榮（しよくげふてききよ江？い）に憧（あこ）がれ日本（にほん）にはまだ女飛行家（おんなひこうか）なければ卒先（そつせん）して女飛行家（をんなひこうか）とならんと二人相談（ふたりそうだん）の上（うへ）四圓（江？ん）の金（かね）を懐中（くわいちう）して四日（か）無斷休校（むだんきうかう）し當地（たうち）に來（きた）りオリエンタルホテルにス孃（ぜう）を訪（たづ）ね自己（じこ）の决心（けつしん）と希望（きぼう）を告（つ）げ孃（ぜう）の弟子（でし）となるべき考（かんが）へなりしも（大正6年）
總＜すべ＞てお惣菜＜かず＞は直火＜じかび＞に架＜かけ＞ぬとも、相當＜さうたう＞の熱＜ねつ＞を加＜くは＞ふれば立派＜りつぱ＞に美味＜おいし＞く煮＜に＞ゑます、即＜すなは＞ち富貴鍋＜ふうきなべ＞は御飯＜ごはん＞を炊＜た＞く餘熱＜よねつ＞を利用＜りよう＞した發明＜はつめい＞ですから、（富貴蒸し煮鍋　広告　東京割烹講習会編　「家庭料理講義録　霜の巻」　東京割烹講習会　大正10年　（昭和珍道具図鑑P.102））
廢物同樣の破れ靴下も手輕に體裁よくつくろへる　靴下の穴、メリヤスシヤツの破れを初め洋服や手袋のつくろいも此ハンドルームを用ひると極めて容易に手ぎわよく出來ます。（「婦人世界」大正11年9月号　実業之日本社（昭和珍道具図鑑P.118））
およそ世間にありとしあらゆるものを蒐めて、これや新版百番附、四本柱の審判、日月の軍配おごそかに横綱、三役幕の内と依估なく配して、たゞの一覽に其批判の深きを語る、（『今古大番附　七十余類』序（大正12年））
此の度敷設の免許を受けて創立する雲藝鉄道は現在の藝備鐵道會社線の三次で接續し両鐵道に依つて廣島市と出雲今市間を直通し陰陽連絡上一番距離の近い鐵道であります。（『雲藝鉄道敷設趣意書』添付の参考書類（大正13年））
わたくしといふ現象は仮定された有機交流電燈のひとつの青い照明です。（宮沢賢治『春と修羅』（大正13年））
イーハトヴは一つの地名である。強て、その地点を求むるならばそれは、大小クラウスたちの耕してゐた、野原や、少女アリスガ辿つた鏡の国と同じ世界の中、テパーンタール砂漠の遥かな北東、イヴン王国の遠い東と考へられる。（宮沢賢治『注文の多い料理店』（大正13年））
二十七歳血統品行方正禁酒禁煙（少々差支なし）身長五尺四五寸以上高等敎育以上なら尙可、親切に敎へ導いて下さる人、係累のあまりない意志の强い氣の小さくない人、童貞なること、白色の美男子はきらひです。（緣組を求むる人々（『婦人世界』第20巻第8号（大正14年8月）））
コロッケ (名)《「フランス」語Croquette》西洋料理の名、牛肉をきざみて蒸したる馬鈴薯・小麥粉等を交へ、これをかためて油にて揚げたるもの。（金澤庄三郎編『廣辭林』三省堂（大正14年））
體裁が優美で御飯が絕對に腐りませぬ、一般御家庭用は勿論お座敷用として夏期最適の改良飯櫃です（「主婦の友」大正15年8月号、主婦の友社、広告（昭和珍道具図鑑P.74））