最終更新:ID:32SBsDXsOQ 2017年02月11日(土) 21:05:56履歴
PCより
PLより
あの不可思議な出来事からしばらく経った。健一の小説が予想以上に売れていろいろ聞かれたり、あの胸糞悪い男のことでどたばたしてたけど、ようやく落ち着いた。あの男にも法の裁きが下り、もう煩わされることもないだろう。俺たちも、そしてあの二人も。
あとはたくさん幸せになるんだ。
忠と藍さんへ。
忠と白那さん…いや、もう藍さんだな。まずはおめでとう。
忠に関してはあれから絶え間なく忙しそうだけど、幸せそうだからまあいいか。俺に出来ることがあったら手伝うから。頑張れ。
途方もなく優しくて、お人好しで、人たらしな忠が、とうとう見つけた世界に一つだけの『あい』か。忠なら道を誤ることなく、2人で歩いていけるだろう。
藍さん、たくさん辛い思いをしてきた君にはこれからはそれ以上にたくさん幸せになってほしい。忠は必ず君に愛を教えて幸せにしてくれる。そうしたらその愛で、忠を幸せにしてくれ。この世界にたった一つの君の愛だけが忠を幸せにしてくれるだろう。
幸せな忠と藍さんの姿を見るのが俺は好きだ。
レイチェルヘ
人一倍愛に飢えた君。君がたった一人の大切な誰かを見つけるその日まで、俺が君を守ろう。といっても、俺に出来ることなんて少ないけど。
そしていつか、世界中の誰よりも君を愛してくれるその人ができた時、君は愛を知り幸せになるのだろう。その時までは、俺は君のそばでなんだかんだと世話を焼きたいな。(だから最近頭を撫でるたびに冷たい目をするのはやめてくれ…。誰の影響だ?まったく。)
もちろん、君をそいつにすぐには渡さないが。とりあえず俺の屍を越えていくくらいの根性が必要だ。
…君の心も体も、キズも。全て丸ごと愛してくれる人がすぐそばにいて、見つかるといい。
俺はそう願っているよ。
ちいさくて、かなしい、でも誰よりも優しい君が俺は好きだ。
健一へ
ぶきっちょなお前はいつも俺や忠にいいところを取られてばっかだけど、本当に大切な一手をくれるのは何時だって健一だ。健一がいてくれたから藍さんも俺たちも救われて今ここにいる。健一がいてよかった。ありがとう。
それと小説のヒットおめでとう。サインもありがとう。健一がでっかく書いちゃうから他の3人からもらう時に苦労した(笑)俺含めて5人のサインを入れたんだ。
なんか、俺たちのターニングポイントかなって思ってさ。大切にする。
あと、レイチェルの写真も家宝にしてる。グッジョブ。
不器用で、無口で、でも誰かのために何かをしてやれるお前を尊敬している。
そして『あの子』へ
心残りがあるとしたら、『あの子』に何もしてやれなかったことだ。『あの子』はもう空腹でも辛くもないと言っていただけど。俺は、自分のエゴだとわかっていても、あの時もっとなにかできたんじゃないかと後悔してしまう。『あの時』『ああしていれば』なんて、思ってもどうしようもないけど。それでも俺はポケットに飴玉を入れずにはおれない。
自分よりも愛する姉のための幸せを必死に願っていた『あの子』が暖かく、優しい場所で笑っていますように。
俺には誰かを愛するという気持ちがよくわからないけど、俺にとって大切な君たち。もしかしたら、それが俺にとっての愛なのかもしれない。
だから、花束を贈ろう。
愛をこめて花束を。
あとはたくさん幸せになるんだ。
忠と藍さんへ。
忠と白那さん…いや、もう藍さんだな。まずはおめでとう。
忠に関してはあれから絶え間なく忙しそうだけど、幸せそうだからまあいいか。俺に出来ることがあったら手伝うから。頑張れ。
途方もなく優しくて、お人好しで、人たらしな忠が、とうとう見つけた世界に一つだけの『あい』か。忠なら道を誤ることなく、2人で歩いていけるだろう。
藍さん、たくさん辛い思いをしてきた君にはこれからはそれ以上にたくさん幸せになってほしい。忠は必ず君に愛を教えて幸せにしてくれる。そうしたらその愛で、忠を幸せにしてくれ。この世界にたった一つの君の愛だけが忠を幸せにしてくれるだろう。
幸せな忠と藍さんの姿を見るのが俺は好きだ。
レイチェルヘ
人一倍愛に飢えた君。君がたった一人の大切な誰かを見つけるその日まで、俺が君を守ろう。といっても、俺に出来ることなんて少ないけど。
そしていつか、世界中の誰よりも君を愛してくれるその人ができた時、君は愛を知り幸せになるのだろう。その時までは、俺は君のそばでなんだかんだと世話を焼きたいな。(だから最近頭を撫でるたびに冷たい目をするのはやめてくれ…。誰の影響だ?まったく。)
もちろん、君をそいつにすぐには渡さないが。とりあえず俺の屍を越えていくくらいの根性が必要だ。
…君の心も体も、キズも。全て丸ごと愛してくれる人がすぐそばにいて、見つかるといい。
俺はそう願っているよ。
ちいさくて、かなしい、でも誰よりも優しい君が俺は好きだ。
健一へ
ぶきっちょなお前はいつも俺や忠にいいところを取られてばっかだけど、本当に大切な一手をくれるのは何時だって健一だ。健一がいてくれたから藍さんも俺たちも救われて今ここにいる。健一がいてよかった。ありがとう。
それと小説のヒットおめでとう。サインもありがとう。健一がでっかく書いちゃうから他の3人からもらう時に苦労した(笑)俺含めて5人のサインを入れたんだ。
なんか、俺たちのターニングポイントかなって思ってさ。大切にする。
あと、レイチェルの写真も家宝にしてる。グッジョブ。
不器用で、無口で、でも誰かのために何かをしてやれるお前を尊敬している。
そして『あの子』へ
心残りがあるとしたら、『あの子』に何もしてやれなかったことだ。『あの子』はもう空腹でも辛くもないと言っていただけど。俺は、自分のエゴだとわかっていても、あの時もっとなにかできたんじゃないかと後悔してしまう。『あの時』『ああしていれば』なんて、思ってもどうしようもないけど。それでも俺はポケットに飴玉を入れずにはおれない。
自分よりも愛する姉のための幸せを必死に願っていた『あの子』が暖かく、優しい場所で笑っていますように。
俺には誰かを愛するという気持ちがよくわからないけど、俺にとって大切な君たち。もしかしたら、それが俺にとっての愛なのかもしれない。
だから、花束を贈ろう。
愛をこめて花束を。
PLより
セッションお疲れさまでした。そしてありがとうございました。
こんなにも幸せな結末を迎える事が出来て本当に良かったです。
まさかのエピローグで機械トラブルでご迷惑をおかけしてしまうとは。本当に申し訳ございませんでした。復旧するまで「どうしよう、待たせてしまっている、終わってたらどうしよう、ぴぎゃー」と大パニックでした。
復帰した時に暖かく迎えていただき、本当にありがとうございます。角館が皆様とエピローグを結ぶことができて本当にうれしかったです。
そして、できることなら、またみんなで再び冒険に出たいと願っております。
KPじゃお様
優しく、そして時に無慈悲(笑)なKPのもと、自由にRPさせていただきました。
PCもNPCもそしてPL全てを包んでくれるでっかいじゃお様が大好きです。
引き続きなにとぞよろしくお願いします。
SKPオイラム様
そこに、藍さんが生きていました。生々しくキズだらけの、でもキラキラと輝いた宝石のように美しい藍さんが目の前にいました。オイラム様の藍さんがいなければ、もしかしたら違う結末だったのでは、と思うほどです。圧巻のRP、素敵でした。
次の機会があればまた、宜しくお願いします。
叶一二三様
イケメェンとはこうである、と。外見だけの男なんで紙きれですね、はい。
終始リア充は四散すべしというモットーのもと、RPでも雑談でもいじってしまいました。柔軟なRP、楽しい雑談、にやにやの告白シーン。どれも楽しい思い出です。
次の機会があれば、宜しくお願いします。
クビナシ様
もうもう、かわいいの一言です。ナデリストとしては一日中なでなでしたいくらいです。
PCの設定と実際の言動がぴったりマッチしていて、レイチェルもそこに生きていました。
ガラス細工のようなRP、とても真似できない素敵さでした。
次の機会があれば、宜しくお願いします。
初心の名無し様
絶対健一と角館は一番良くつるんでる。そんな風に勝手に設定作っちゃってます。そのくらい、大好きなRPでした。
根性がダイスの邪心様に打ち勝った。奇跡の瞬間に立ち会わせていただきました。
次の機会があれば、宜しくお願いします。
こんなにも幸せな結末を迎える事が出来て本当に良かったです。
まさかのエピローグで機械トラブルでご迷惑をおかけしてしまうとは。本当に申し訳ございませんでした。復旧するまで「どうしよう、待たせてしまっている、終わってたらどうしよう、ぴぎゃー」と大パニックでした。
復帰した時に暖かく迎えていただき、本当にありがとうございます。角館が皆様とエピローグを結ぶことができて本当にうれしかったです。
そして、できることなら、またみんなで再び冒険に出たいと願っております。
KPじゃお様
優しく、そして時に無慈悲(笑)なKPのもと、自由にRPさせていただきました。
PCもNPCもそしてPL全てを包んでくれるでっかいじゃお様が大好きです。
引き続きなにとぞよろしくお願いします。
SKPオイラム様
そこに、藍さんが生きていました。生々しくキズだらけの、でもキラキラと輝いた宝石のように美しい藍さんが目の前にいました。オイラム様の藍さんがいなければ、もしかしたら違う結末だったのでは、と思うほどです。圧巻のRP、素敵でした。
次の機会があればまた、宜しくお願いします。
叶一二三様
イケメェンとはこうである、と。外見だけの男なんで紙きれですね、はい。
終始リア充は四散すべしというモットーのもと、RPでも雑談でもいじってしまいました。柔軟なRP、楽しい雑談、にやにやの告白シーン。どれも楽しい思い出です。
次の機会があれば、宜しくお願いします。
クビナシ様
もうもう、かわいいの一言です。ナデリストとしては一日中なでなでしたいくらいです。
PCの設定と実際の言動がぴったりマッチしていて、レイチェルもそこに生きていました。
ガラス細工のようなRP、とても真似できない素敵さでした。
次の機会があれば、宜しくお願いします。
初心の名無し様
絶対健一と角館は一番良くつるんでる。そんな風に勝手に設定作っちゃってます。そのくらい、大好きなRPでした。
根性がダイスの邪心様に打ち勝った。奇跡の瞬間に立ち会わせていただきました。
次の機会があれば、宜しくお願いします。
PCより
PLより
家族が増えた。
まだ学生なので厳密に夫婦になれた訳ではないけれど、忠にとってはもう妻が出来たのと
同じようなものだった。
学校に通い、課題をこなしながら、アルバイトもギリギリまでシフトを入れてもらって、
自由になる時間は格段に減った。けれど、新しく出来た家族(になる予定の人)と、
昔から支えてくれる友人達との時間を微かでも確保することだけは、自身の心の余裕の
ためにも絶やすことはなかった。
数日前、約束をしていたペアのワンピースが縫い上がった。清楚なイメージのものと、
愛らしさを押し出したもの。イメージは分かれるけれど、ペアだとちゃんと分かるような
ものが出来て満足だ。来週はバイトの休みが週末と重なっているので、大事な人達と一緒に、
これに合うミュールを揃えに行きたいと思う。
大事な人が出来てから、忠のスケッチブックは瞬く間に消費されていく。友人達に、恋人に、
着て欲しいと思う服を考えるのが、今ではカフェでの人間観察よりも楽しい。
それをアレンジしたものをネットに出品してみたら速攻で売れたので、あの不思議で、悲しみと
恐怖と少しの羞恥を綯交ぜにした経験は明らかにプラスになっていると思う。
ああ、ワンピースだけでなく、帽子も揃いで作ってみようか。女性陣二人のものだけでなく、
自分達全員、5人分の、それぞれの特徴を踏まえたものを作ってみるのも楽しいかも知れない。
もうすぐ発売されるらしい、あの体験をまとめた健一の本も出版されるということだから、
発売祝いにもちょうどいいだろう。
自分は裁縫のことばかり考える裁縫バカだけれど、大事な友人のために針を持つのは一際
楽しいと思える。
これからも、きっと一生付き合っていける彼らのために、今日もスケッチをして、パターンを
作って、縫い針を持つことになるんだろう。
それはきっと、苦労も伴う人生を送るだろう自分の、至上の幸せになるのだ。
まだ学生なので厳密に夫婦になれた訳ではないけれど、忠にとってはもう妻が出来たのと
同じようなものだった。
学校に通い、課題をこなしながら、アルバイトもギリギリまでシフトを入れてもらって、
自由になる時間は格段に減った。けれど、新しく出来た家族(になる予定の人)と、
昔から支えてくれる友人達との時間を微かでも確保することだけは、自身の心の余裕の
ためにも絶やすことはなかった。
数日前、約束をしていたペアのワンピースが縫い上がった。清楚なイメージのものと、
愛らしさを押し出したもの。イメージは分かれるけれど、ペアだとちゃんと分かるような
ものが出来て満足だ。来週はバイトの休みが週末と重なっているので、大事な人達と一緒に、
これに合うミュールを揃えに行きたいと思う。
大事な人が出来てから、忠のスケッチブックは瞬く間に消費されていく。友人達に、恋人に、
着て欲しいと思う服を考えるのが、今ではカフェでの人間観察よりも楽しい。
それをアレンジしたものをネットに出品してみたら速攻で売れたので、あの不思議で、悲しみと
恐怖と少しの羞恥を綯交ぜにした経験は明らかにプラスになっていると思う。
ああ、ワンピースだけでなく、帽子も揃いで作ってみようか。女性陣二人のものだけでなく、
自分達全員、5人分の、それぞれの特徴を踏まえたものを作ってみるのも楽しいかも知れない。
もうすぐ発売されるらしい、あの体験をまとめた健一の本も出版されるということだから、
発売祝いにもちょうどいいだろう。
自分は裁縫のことばかり考える裁縫バカだけれど、大事な友人のために針を持つのは一際
楽しいと思える。
これからも、きっと一生付き合っていける彼らのために、今日もスケッチをして、パターンを
作って、縫い針を持つことになるんだろう。
それはきっと、苦労も伴う人生を送るだろう自分の、至上の幸せになるのだ。
PLより
PCより
PLより
健一はあの後の小説がヒットしてかなり有名なオカルト小説作家となった。
なお実話だといっても誰も信じるわけがないので表向きはフィクションと言う事になっている
(実話なのになー...)と思ったり思ってなかったり
あの時の幼馴染とは今でも仲がいい!が..だめ...鹿野と藍の仲には勝てなかったよ(´・ω・`)
(いいなー....ん? 鹿野と藍...真澄とレイチェル...じゃあ健一は誰と?...)と思ったがこれ以上考えるのは
やめよう健一君が泣いちゃう。
それと新しく恋愛小説も書いてみたがこちらは駄作となってしまったようだ。
「やっぱオカルト小説じゃないとダメだー!」と一人叫ぶ、彼はこれからも人気になっていくだろう
なぜなら...彼はこれからも怪奇事件に巻き込まれるからね!(ネタバレ)
なお実話だといっても誰も信じるわけがないので表向きはフィクションと言う事になっている
(実話なのになー...)と思ったり思ってなかったり
あの時の幼馴染とは今でも仲がいい!が..だめ...鹿野と藍の仲には勝てなかったよ(´・ω・`)
(いいなー....ん? 鹿野と藍...真澄とレイチェル...じゃあ健一は誰と?...)と思ったがこれ以上考えるのは
やめよう健一君が泣いちゃう。
それと新しく恋愛小説も書いてみたがこちらは駄作となってしまったようだ。
「やっぱオカルト小説じゃないとダメだー!」と一人叫ぶ、彼はこれからも人気になっていくだろう
なぜなら...彼はこれからも怪奇事件に巻き込まれるからね!(ネタバレ)
PLより
久しぶりのTRPGですが何とかhappy endをむかえられました
RPが下手でしたがこれからも練習していきます。
KPじゃお様、SKPオイラム様、apu様、叶一二三様、クビナシ様
楽しい時間ありがとうございました
KPじゃお様
すごくRPしやすかったです。かなり自由にキャラが動かせて楽しかったです。
次に卓を共にする機会があればよろしくお願いします。
SKPオイラム様
なんといってもRPの上手さ、すごく参考になりました。
次に卓を共にする機会があればよろしくお願いします。
apu様
レイチェルさんと楽しくRPしてて正直羨ましかったです、
隙あればなでなでするという設定がすごく面白かったです。
次に卓を共にする機会があればよろしくお願いします。
叶一二三様
叶一二三様もすごくRPがうまかったです、特に最後のキスシーンは
ニヤニヤが止まりませんでした。
次に卓を共にする機会があればよろしくお願いします。
クビナシ様
すごく癒される存在でした。自分は女の子キャラをまだ作ったことがないので
参考になりました。
次に卓を共にする機会があればよろしくお願いします。
RPが下手でしたがこれからも練習していきます。
KPじゃお様、SKPオイラム様、apu様、叶一二三様、クビナシ様
楽しい時間ありがとうございました
KPじゃお様
すごくRPしやすかったです。かなり自由にキャラが動かせて楽しかったです。
次に卓を共にする機会があればよろしくお願いします。
SKPオイラム様
なんといってもRPの上手さ、すごく参考になりました。
次に卓を共にする機会があればよろしくお願いします。
apu様
レイチェルさんと楽しくRPしてて正直羨ましかったです、
隙あればなでなでするという設定がすごく面白かったです。
次に卓を共にする機会があればよろしくお願いします。
叶一二三様
叶一二三様もすごくRPがうまかったです、特に最後のキスシーンは
ニヤニヤが止まりませんでした。
次に卓を共にする機会があればよろしくお願いします。
クビナシ様
すごく癒される存在でした。自分は女の子キャラをまだ作ったことがないので
参考になりました。
次に卓を共にする機会があればよろしくお願いします。
PCより
PLより
あの不思議な出来事から少し経って、私は前より外に出るようになったと思う。
それに、声も少しずつ出せるようになってきた。お日様の光で火傷するし、よく怪我もするけど、
前より毎日が楽しい。生きてきて、きっと今が一番―――・・・
アメリカにいたときは、ずっと部屋に引きこもってた。赤い目、白すぎる肌、包帯と傷跡、そして
変なものを見るみたいな視線......。それがずっと嫌で仕方がなかった......。
次第に家族とも話さなくなって、1か月もすると声が出ないことに気づいた。ずっと発声しなかった
からかもしれない。体は骨みたいになって、歩けなくなった。お医者さんが筋肉がかなり弱ってるっ
て言ってた気がする。それでしばらくはタイヤのついた椅子に座ってた。お父さまは怒ることが多く
なって、お母さまは泣いてることが多くなった。怒鳴り声か泣き声が聞こえてくるたび、怖くてなっ
てぶるぶる震えたことを覚えてる。ウィジャ盤に「なんでお父さまは怒るの?」と聞くと、「おかし
な娘がいるからだ」と言われた。その晩、私は血を吐いた気がする。お腹に穴が開いたんだって。
それからは、いろんな病気にかかるようになって、病院によく連れていかれた。18歳くらいの時、飛
行機で日本って国に来て、治療を受けた。どんな病気かは興味なかった。病気が治ってから、お母さ
まが電話で誰かと話して、私に「帰りたくない?」と聞いて、私が頷くと、また電話をかけてた。
それで―――今。
「捨てられた」なんていう人もいる。多分、そうなんだと思う。事実、私がいなくなってからお母さ
まとお父さまは仲が良いみたい。でも、これでよかった。おかげで面白い本とかテレビとか、とって
も良い人たちと出会えたから。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ますみ
ますみは相変わらず私の頭を撫でてくる。お母さまみたいにおせっかいで、お父さまみたいに大きく
て、あったかい。私が部屋で本を読んでると、時々「飯ちゃんと食べてるか」とか言っていろいろ持
って来てくれる。子供じゃないし大丈夫と言っても、我が子を見るような目で見降ろしてくる。気に
食わない......。それに最近、ただしがあいといつも一緒にいるから、前より少し退屈そう。家に来
て掃除だけして帰ったりする。本当におせっかい......。大好き
けんいち
けんいちは本を書いたみたい。見てみたけど、やっぱりけんいちの書く本は難しい漢字が多い。「レ
イチェルもこれくらい覚えないと」って言われる。ついでに頭も撫でられる。
けんいちとはオカルトのお話が出来て楽しい。ホラーゲームっていうのがあるらしいから、やってみ
たら心臓が飛び出るかと思った。もう二度とやらない。作家のお仕事が忙しいみたいだけど、本がた
くさん売れてるみたいだし、今度パンケーキを買ってもらうことにする。大好き
ただし あい
ただしは前よりもうんと忙しそう。あいのために頑張ってるみたい。あいとの......愛のために
前よりは遊べる時間は少なくなったみたいだけど、私たちとの時間も大切にしてくれてるみたい。た
だしは相変わらずやさしい。最近はただしの作った服でお出かけするのが楽しい。
あいは色々あったけど、乗り越えたみたい。笑ってる顔を見ることが多くなったと思う。あいも優し
いけど、私がただしと話してると時々こっちを見てくる。その時のあいはちょっと怖い。二人とも大好き
みんな
あの後、皆で出かけた。ただしの作った、あいとお揃いの服で。お日様が高くのぼって、涼しげな風
が吹いてて、気持ちよかった。お日様なんて嫌いだったけど、初めて好きになった。けんいちとます
みは写真を撮って騒いだり、走り回ったりしてた。私もいつか目一杯走れるようになるかな。
青空の下、ご飯を食べて、芝生の上に寝転がった。みんなの話を聞いてるだけでうれしくなった。
外に出るのも、わるくない。
なんとなく、愛って何かがわかった気がする。みんなが大好き。
それに、声も少しずつ出せるようになってきた。お日様の光で火傷するし、よく怪我もするけど、
前より毎日が楽しい。生きてきて、きっと今が一番―――・・・
アメリカにいたときは、ずっと部屋に引きこもってた。赤い目、白すぎる肌、包帯と傷跡、そして
変なものを見るみたいな視線......。それがずっと嫌で仕方がなかった......。
次第に家族とも話さなくなって、1か月もすると声が出ないことに気づいた。ずっと発声しなかった
からかもしれない。体は骨みたいになって、歩けなくなった。お医者さんが筋肉がかなり弱ってるっ
て言ってた気がする。それでしばらくはタイヤのついた椅子に座ってた。お父さまは怒ることが多く
なって、お母さまは泣いてることが多くなった。怒鳴り声か泣き声が聞こえてくるたび、怖くてなっ
てぶるぶる震えたことを覚えてる。ウィジャ盤に「なんでお父さまは怒るの?」と聞くと、「おかし
な娘がいるからだ」と言われた。その晩、私は血を吐いた気がする。お腹に穴が開いたんだって。
それからは、いろんな病気にかかるようになって、病院によく連れていかれた。18歳くらいの時、飛
行機で日本って国に来て、治療を受けた。どんな病気かは興味なかった。病気が治ってから、お母さ
まが電話で誰かと話して、私に「帰りたくない?」と聞いて、私が頷くと、また電話をかけてた。
それで―――今。
「捨てられた」なんていう人もいる。多分、そうなんだと思う。事実、私がいなくなってからお母さ
まとお父さまは仲が良いみたい。でも、これでよかった。おかげで面白い本とかテレビとか、とって
も良い人たちと出会えたから。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ますみ
ますみは相変わらず私の頭を撫でてくる。お母さまみたいにおせっかいで、お父さまみたいに大きく
て、あったかい。私が部屋で本を読んでると、時々「飯ちゃんと食べてるか」とか言っていろいろ持
って来てくれる。子供じゃないし大丈夫と言っても、我が子を見るような目で見降ろしてくる。気に
食わない......。それに最近、ただしがあいといつも一緒にいるから、前より少し退屈そう。家に来
て掃除だけして帰ったりする。本当におせっかい......。大好き
けんいち
けんいちは本を書いたみたい。見てみたけど、やっぱりけんいちの書く本は難しい漢字が多い。「レ
イチェルもこれくらい覚えないと」って言われる。ついでに頭も撫でられる。
けんいちとはオカルトのお話が出来て楽しい。ホラーゲームっていうのがあるらしいから、やってみ
たら心臓が飛び出るかと思った。もう二度とやらない。作家のお仕事が忙しいみたいだけど、本がた
くさん売れてるみたいだし、今度パンケーキを買ってもらうことにする。大好き
ただし あい
ただしは前よりもうんと忙しそう。あいのために頑張ってるみたい。あいとの......愛のために
前よりは遊べる時間は少なくなったみたいだけど、私たちとの時間も大切にしてくれてるみたい。た
だしは相変わらずやさしい。最近はただしの作った服でお出かけするのが楽しい。
あいは色々あったけど、乗り越えたみたい。笑ってる顔を見ることが多くなったと思う。あいも優し
いけど、私がただしと話してると時々こっちを見てくる。その時のあいはちょっと怖い。二人とも大好き
みんな
あの後、皆で出かけた。ただしの作った、あいとお揃いの服で。お日様が高くのぼって、涼しげな風
が吹いてて、気持ちよかった。お日様なんて嫌いだったけど、初めて好きになった。けんいちとます
みは写真を撮って騒いだり、走り回ったりしてた。私もいつか目一杯走れるようになるかな。
青空の下、ご飯を食べて、芝生の上に寝転がった。みんなの話を聞いてるだけでうれしくなった。
外に出るのも、わるくない。
なんとなく、愛って何かがわかった気がする。みんなが大好き。
PLより
セッションお疲れ様でした!単刀直入に申しますと、私のTRPG人生で今回のセッションが一番楽しか
ったです。一人ひとり個性がしっかりしてて、その探索者との絡みが非常に楽しみであり、事実非常
に面白かったです。私もグイグイとレイチェルに感情移入してしまうほどでした。
最高の時間を提供してくださったKPのじゃお様、SKPのオイラム様、探索者の叶一二三様、初心の名
無し様、apu様、本当にありがとうございました!
KP,じゃお様
この度は素晴らしいセッションを主催してくださり、本当にありがとうございます。
描写やRPへの誘導がとても丁寧で、凄くスムーズに演じることが出来ました。セッション中では、PL
の方々と一緒に反応してくださったり、色々ネタをぶち込んできたりと、どんどん盛り上げてくださ
ったおかげか、絡みやすく、初めから終わりまで楽しくてしょうがなかったです。
本当に、本当にありがとうございました。また卓を囲むことができるなら、是非その時はよろしくお
願いします!
SKP,オイラム様
SKPお疲れ様でした!
RPの熱の入り方がやはり印象に残っています。後からここがアドリブだったんだよ!と聞いて何度か
腰を抜かしました......。白那 藍というキャラクターがとても近くに感じられて、RPを見ているだけ
でもワクワクしました。レイチェルにもっと会話させればよかったとほんの少し後悔が残ります...w
ありがとうございました!次会う時は......どういう形になるかわかりませんがその時は!
叶一二三様
導入から漂う優男イケメンのオーラ!真澄さんとはまた違う強さがあったと思います。
RPも臨場感のあるもので、告白シーンなんかはずーっとニヤニヤが止まりませんでした。探索者のイメ
ージに合ったRP、とても参考になりました!藍さんとは末永く、そしてゆるやかに爆発してください!
一緒の卓を囲めてよかったです!次も会いまみえることがあるかもしれません......その時はどうぞよ
しなに......!
apu様
頼りになるイケメン大男......なでなでされたおかげでレイチェルのキャラの方向性が一気に定まった
気がしました。ありがとうございます。
途中トラブルで落ちちゃった時はヒヤヒヤしました......ラストまでご一緒出来なかったらどうしよう
と!無事戻ってきて、なでなでされたので良しとしました。要所要所での機転の利いたRPがとても参考
になりました。
巡り合わせに感謝します......。ありがとうございました!次の卓でもレイチェルとの絡みができると
いいなと夢見ています......!
初心の名無し様
3回目のTRPGとは思えないほど滑らかで自然なRPでした!一緒に探索する時間が多く、レイチェルとの
何気ない会話がとてもほほえましかったです。特に一番笑わせていただいたのが、写真のくだりです
ね!w あれはなんというか......TRPGにおける奇跡を垣間見た気分でした。欲望のためならダイスを
も操れるという可能性を見出せました。
今回はありがとうございます!また一緒に卓を囲めればいいなぁと星に願います。ではいつかきっと!
さいごに
今回のセッションはきっと私の大切な思い出になります。皆様には感謝してもしきれません。
本当に、心の底から楽しかったと言えるセッションでした!ちょっとオーバースケールというか、一人
だけ興奮しすぎてるんじゃないかと思われるかもしれませんが......そのくらい楽しかったです。
是非、またこのメンバーで卓を囲みたいと切に願います。皆様、ありがとうございました!!
ったです。一人ひとり個性がしっかりしてて、その探索者との絡みが非常に楽しみであり、事実非常
に面白かったです。私もグイグイとレイチェルに感情移入してしまうほどでした。
最高の時間を提供してくださったKPのじゃお様、SKPのオイラム様、探索者の叶一二三様、初心の名
無し様、apu様、本当にありがとうございました!
KP,じゃお様
この度は素晴らしいセッションを主催してくださり、本当にありがとうございます。
描写やRPへの誘導がとても丁寧で、凄くスムーズに演じることが出来ました。セッション中では、PL
の方々と一緒に反応してくださったり、色々ネタをぶち込んできたりと、どんどん盛り上げてくださ
ったおかげか、絡みやすく、初めから終わりまで楽しくてしょうがなかったです。
本当に、本当にありがとうございました。また卓を囲むことができるなら、是非その時はよろしくお
願いします!
SKP,オイラム様
SKPお疲れ様でした!
RPの熱の入り方がやはり印象に残っています。後からここがアドリブだったんだよ!と聞いて何度か
腰を抜かしました......。白那 藍というキャラクターがとても近くに感じられて、RPを見ているだけ
でもワクワクしました。レイチェルにもっと会話させればよかったとほんの少し後悔が残ります...w
ありがとうございました!次会う時は......どういう形になるかわかりませんがその時は!
叶一二三様
導入から漂う優男イケメンのオーラ!真澄さんとはまた違う強さがあったと思います。
RPも臨場感のあるもので、告白シーンなんかはずーっとニヤニヤが止まりませんでした。探索者のイメ
ージに合ったRP、とても参考になりました!藍さんとは末永く、そしてゆるやかに爆発してください!
一緒の卓を囲めてよかったです!次も会いまみえることがあるかもしれません......その時はどうぞよ
しなに......!
apu様
頼りになるイケメン大男......なでなでされたおかげでレイチェルのキャラの方向性が一気に定まった
気がしました。ありがとうございます。
途中トラブルで落ちちゃった時はヒヤヒヤしました......ラストまでご一緒出来なかったらどうしよう
と!無事戻ってきて、なでなでされたので良しとしました。要所要所での機転の利いたRPがとても参考
になりました。
巡り合わせに感謝します......。ありがとうございました!次の卓でもレイチェルとの絡みができると
いいなと夢見ています......!
初心の名無し様
3回目のTRPGとは思えないほど滑らかで自然なRPでした!一緒に探索する時間が多く、レイチェルとの
何気ない会話がとてもほほえましかったです。特に一番笑わせていただいたのが、写真のくだりです
ね!w あれはなんというか......TRPGにおける奇跡を垣間見た気分でした。欲望のためならダイスを
も操れるという可能性を見出せました。
今回はありがとうございます!また一緒に卓を囲めればいいなぁと星に願います。ではいつかきっと!
さいごに
今回のセッションはきっと私の大切な思い出になります。皆様には感謝してもしきれません。
本当に、心の底から楽しかったと言えるセッションでした!ちょっとオーバースケールというか、一人
だけ興奮しすぎてるんじゃないかと思われるかもしれませんが......そのくらい楽しかったです。
是非、またこのメンバーで卓を囲みたいと切に願います。皆様、ありがとうございました!!
今回のセッションは色々ためになりました。
SKPとしてNPC役として、そして女性役として演じられた事は大変多くの経験をさせてもらいました。
KPとPLの皆さまとのセッションに感謝を。
NPCの白那 藍として今回思った事を話させてもらいます。
今回は本来のシナリオでは、NPC役である白那 藍を演じる上でかなりの部分をアドリブをさせてもらいました。
だいぶ自由にやっていたため、KPの手が離れるほどにRPを乱舞させていました。
自分はRPで盛り返せる、という演技と対応力でカバーできると思っていた部分があったため、シナリオ終盤の所でようやくNPCの役目が追い付いたという形になりました。
本来のこのNPCの役割としては、最初は誰かに心を寄せるはずなのですが、皆さまを平等にチャンスがあるように様子見をしていたことが始まりです。
この人となら仲良くなれるだろうか、あの人と仲良くなれるだろうか、あと人とも仲良くなれるチャンスを作りたい。 そんな風に窺っていた前半。
後半になってから特定のPCに主観の好感度が高まりつつある中、若干の変動が起こり、重要な見極めが発生。 ここで、NPCは誰を選ぶのか、その瀬戸際でした。
その結果として、NPCは乙女心として揺れて、後押しされて、勇気を出して、複雑ながらも終盤にてそれを出し切ってNPCの役割を果たした後半でした。
そのおかげで、NPCとしては燃え上がるように役目を演じて、PCを引き込めて、それを皆さんに受け入れてもらった結果となりました。
やり方としてはRPで大暴れしたようなものでしたが、無事ベストエンドに至れる事が出来て安堵しています。
PCの皆さまには、本当に色々と刺激を与えてもらいました。
セッションも色々、探索者も色々。
今回のメンバーがいてこその特色が表れ、今回でしかできないような結果になったと思います。
このPCがいなければこうならなかった、このPCがいたからこそこうなれた、PCがいてくれて後押しが出来た。
等々と素晴らしい体験になり、このメンバーだからこそ出来た流れでセッションする事が出来ました。
また、こういったNPC役として参加する事が出来たらと思います。
最後に。
PLの皆様、良いセッションをして頂き感謝します。
KPのじゃお様、今回はお誘いして頂きありがとうございます。
SKPとしてNPC役として、そして女性役として演じられた事は大変多くの経験をさせてもらいました。
KPとPLの皆さまとのセッションに感謝を。
NPCの白那 藍として今回思った事を話させてもらいます。
今回は本来のシナリオでは、NPC役である白那 藍を演じる上でかなりの部分をアドリブをさせてもらいました。
だいぶ自由にやっていたため、KPの手が離れるほどにRPを乱舞させていました。
自分はRPで盛り返せる、という演技と対応力でカバーできると思っていた部分があったため、シナリオ終盤の所でようやくNPCの役目が追い付いたという形になりました。
本来のこのNPCの役割としては、最初は誰かに心を寄せるはずなのですが、皆さまを平等にチャンスがあるように様子見をしていたことが始まりです。
この人となら仲良くなれるだろうか、あの人と仲良くなれるだろうか、あと人とも仲良くなれるチャンスを作りたい。 そんな風に窺っていた前半。
後半になってから特定のPCに主観の好感度が高まりつつある中、若干の変動が起こり、重要な見極めが発生。 ここで、NPCは誰を選ぶのか、その瀬戸際でした。
その結果として、NPCは乙女心として揺れて、後押しされて、勇気を出して、複雑ながらも終盤にてそれを出し切ってNPCの役割を果たした後半でした。
そのおかげで、NPCとしては燃え上がるように役目を演じて、PCを引き込めて、それを皆さんに受け入れてもらった結果となりました。
やり方としてはRPで大暴れしたようなものでしたが、無事ベストエンドに至れる事が出来て安堵しています。
PCの皆さまには、本当に色々と刺激を与えてもらいました。
セッションも色々、探索者も色々。
今回のメンバーがいてこその特色が表れ、今回でしかできないような結果になったと思います。
このPCがいなければこうならなかった、このPCがいたからこそこうなれた、PCがいてくれて後押しが出来た。
等々と素晴らしい体験になり、このメンバーだからこそ出来た流れでセッションする事が出来ました。
また、こういったNPC役として参加する事が出来たらと思います。
最後に。
PLの皆様、良いセッションをして頂き感謝します。
KPのじゃお様、今回はお誘いして頂きありがとうございます。
私は白那 藍。 かつてはどうしようもない女だった私。
今は全ての家族を失って、色んな意味で世間一般の基準で考えると相当苦しい環境にあると言っていいだろう。
だけど私は一人ではない。 転がり込むように私は、私を救ってくれた人の所に住んでいる。
苦しいってのは本当……でも、私は今…毎日がドキドキしている。
それもそうだろう…男を引っ掛けたり追いかけたりする事はあっても同棲するなんて事はしたことない。
人生で初めての、大切だと思える人との暮らしは…私がここにいる事を許されてるというだけで、こんなにも心臓が落ち着かない。
ドキドキしても仕方のない事である。
今は私一人だけしかいない空間。
男暮らしの、それも元々一人暮らしだった空間。
デザイン系や服飾系などの道具や試作の服などがある空間。
そこに私は立っていて、それを眺め…自分が『居る』という事によって、思い出すように高揚感が沸きあがった。
好き……好き……愛してる。
心の中で不意にそう呟いて、大切な人の顔を浮かべて頬を赤く染める。
嗚呼……私、また一人で舞い上がっちゃってる…。
私…こんな簡単に、幸せを感じてしまっている。
ドキドキも程々に、私はかぶりを振って途中で止めていた作業を続けた。
練習を重ねて、実践へとこぎつけた料理を作る。
そしてあの人に喜んでもらうんだ。
―――あれから“変わった”事と“変わらなかった”事がある。
最初に言ってしまうと、根本的な部分で私は変わっていない。
見て見ぬ振りして後悔するような所は解消され、ハリボテのような目線で男を追いかけ回すような事はしなくなった。 もうその必要もなくなったからだ。
しかし…綺麗な物や派手な物は好きな性分は元々あったのだろう。
おまけにちょっと欲しがりさんだ。 あまり自分を出し過ぎてあの人に嫌われないか、そう心配になる時がある。
本当にどうしようもない…。
そんな私でも変わった事がある。
レイチェルさん、鈴木さん、角館さん、鹿野さん…どうしようもないほど愚かな私を救ってくれた人達がいたおかげで、私は前向きに生きて行けている。
以前までの私だったら、己の時間と青春を消費して、色んな事を無駄にしてしまう所だった。
私は、救われている……もう、自分を押し殺す事なく、ちゃんと前を向いていけてる。
今は……そう、幸せだ。
鹿野 忠さん―――あの人が、私の幸せとなっている。
今では、あの時の事を考えると色々怖くなる時がある。
もし、あの時の答えが間違っていたら…もし、あの時たった一人で立ち向かっていたら…もし、あの時誰かが一人でも欠けていたら……。
一部は容易に想像出来る結果を脳裏に浮かべ、ゾッとする。
あの人がいなかったら、なんて考えられない。 あの人がいなかったら、勇気を出せていたかわからない。 あの人がいなかったら、私は私でなかったかも知れない。
だからこそだろう私の中で、あの四人の事がとても大切な存在となっていた。
鈴木さん。
あの人は私の心を後押ししてくれた。
心が揺れて、怖くて、自分から幸せを手放そうとした時に、私に勇気をくれた。
幸せを得る事が出来たその裏で、鈴木さんの存在があった事を私は忘れない。
角館さん。
背が高くてカッコよくて、でも意外なほどに可愛い物が好きな人。
少々物静かだけど、レイチェルさんを撫でたりする所は保護者のように思える。
だけどそれが見ていて安堵を覚えるような頼もしさがあった。
レイチェルさん。
最初は、痛々しくて、口数が少なくて、暗い子。 最初はそう思っていた。でも違う。
あの人は私と同じように辛い事があってそうなってしまっただけで、本当は可愛い人だ。
洋服をお揃いにしたりして、私を救ってくれた人の中で唯一の女性であり、大切な友達だ。
でも…あの人が優しいから、レイチェルさんと仲良く話をしている所を見るとついムッとなってしまう。
鹿野さん……鹿野 忠さん…。
私の、大切な人。
誰にでも優しくて、初めて愛する事の意味を教えてくれるキスをしてくれた人。
家族を失って、自由になった私を受け入れてくれて、私が失った物を与えてくれた人。
与えてくれた物とは何だと問われたら私はこう答えるだろう―――『眼を向き合う事の意味』だ、と。
他の誰でもない…彼の包み込むような優しさがあったから…この人に会えて本当によかったと…心からそう思える。
私に出来る事なら何でもしてあげる。
そう思わずにはいられない。
だって、こんなに幸せなのだから。
鹿野さんの生活を、私が出来る事から支えよう。
私の人生が人生だから家事とかはやれなくはないけれど、料理も含めてまだまだ勉強中。
だけどいつか…鹿野さんが私を『将来』へ迎えようとするその時までには……。
今度、メイド服でお世話してあげたらあの人は喜ぶかな…?
その時、「ただいま」とあの人が帰ってきた知らせが耳に届いた。
私は自然と、嬉しさから来る笑顔を浮かべながらあの人を玄関まで出迎えるのだった―――。
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