クトゥルフ神話TRPGやろうずWiki

夜鳥ぬえ(やどり ぬえ)　性別:男性
夜鳥木探偵社の社長。自称27歳。
常に柔和な笑みをたたえた自信家。
普段は民俗学や歴史学に興味があるようであちこちを訪ねている。
一癖も二癖もある探偵社員たちをまとめあげている。皆の才能を見出した人物である。

六出風花(むつで ふうか)　性別:女性
探偵社の受付。23 歳。
探索者たちと同じくぬえに拾われたらしい。
おしとやかだがはっきりと物を言う女性。
絶世の美女。

職業選択技能で＜居合＞を選択（KP許可済み）

自宅保管で許可が出ない限り持ち歩くつもりはありません。

剣道家であり居合家でもある父の下に生まれ、幼いころから厳しい指導をうけた。
呑み込みが早い…否、早すぎる娘に、どんなに厳しくしても微笑しか返さない娘に、父は歓喜と同時に恐怖を覚えた。
そしてある時、娘は練習試合の一本試合で、父に「正面から」音もなく忍び寄った。
それは娘が父に隠れて磨いていた特技だった。
そして――父が気づいたときには、その首には竹刀/刃が突き付けられていた。
父は戦うこともなく敗北した。
「はい、父上。私の勝ちです」
初めて父上に勝てました！ほめてください！
娘はそう続けようとして――次に感じたのは痛み。
恐怖の振り切れた男は力任せに娘を叩きつけた。
一切の加減のない全力の一撃。それはただの子供にすぎない娘には耐えきれるものではなく――その脚は折れた。
そこで男は冷静になる。
「冷静」になって、言う。
――油断したな。一本を取るまでが勝負であったはずだ。お前には罰を与える。
「冷静さ」を取り戻した男はそう言い、娘を暗い部屋に監禁した。
おとうさん、ごめんなさい。もうこんなことしないから。おねがいゆるして。ごめんなさい、ごめんなさい…
娘は泣いて許しを請うたが、父は全く反応しない。
次第にその声は小さくなっていき、聞こえなくなった。

娘がその事件を告発することはなかった。
長期間骨折を放置したことで男は児童所より厳重注意処分を受けたが、罰せられることはなかった。
治療が終わると稽古は再開された。
男の目的は廃れ行く道場の復興だった。

そして時がたち、娘は男が望んだように強くなった。男が伝承してきたあらゆる技術を体得した。
そして娘は男に試合を申し込み、完膚なきまでに男を叩きのめした。
叩き込まれたあらゆる技術を用い、あの日されたように地面にたたきつけてやった。
今まで痛めつけられてきた分を返し、二度とまともに歩けない体にしてやった。
……が、男は地面に伏し、歓喜した。
「これで四ツノ蛇流が途絶えることはないだろう」…と。

娘の何年にもわたる「復讐」はここに終わった。
家の束縛から、娘は自由になった。
そして興味の沸いた医学の道に進もうと決め、大学に進学した。

そんなある時。
男は居合道の真剣での稽古中に誤って、自らの体を切りつけた。
第一報を受け、駆け付けた娘は男の状態を見て悟った。
ああ、これはもう助からない。
そして傷跡を見て、足元を狂わせたのが原因だろうと推察した。
馬鹿な男だと思った。
手塩にかけた娘が剣を捨て、ならば自分がまた再び…とでも思ったのだろうか。
そうならないために、自分は執拗にその脚を潰したのだ。

男の目が薄く開き、娘に手を伸ばす。
娘はそんな男の最期の言葉を聞いてやろうと思った。
最期に残すのは戻ってきてくれという懇願だろうか？それとも恨み節？
どちらにしても、いつものような薄い笑みで柳のように受け流してみせよう。
この今際の際に、さらなる絶望の淵に落としてやるのだ。
娘はそう思ってこちらに伸ばす男の手を取り、笑みを隠し、「なんですか父上？」と聞く。

……男は涙を流し、謝った。
自分が教えてきたことは全て間違いであったと言い、自分の志す道へ進んでくれと言った。
泣きながらそれまでしてきたことを心の底から謝り、だが許しは請わずに、娘の手を握った。
男は……父親だった。
一人残される娘のことを案じる、ただの父親だった。

それまで娘には大切な人などいなかった。
母は幼いころに死に、父もまた、死んだも同然だった。
友人も恋人も持ったことはなかった。
必要など感じなかったし、そも、「他人に大切な人がいる」という想像力に欠如していたのだ。
医学に対して抱いていたのも「ここを砕けば人は壊れる」などの学問的興味で、そこに人情など介在しえなかった。

そして――その手は下に落ちた。
娘はあの日以来、初めて涙を流した。
もう動かない、次第に温度が失われていくその手を両の手で握りしめ、泣いた。
娘は蛇から人に戻った。

その後、彼女は悩みに悩んだが、大学を中退して医学の道を捨て、道場を継ぐことにした。
厳しく、されど優しさを忘れずに、子供たちに刀を教える。
……父が繋いできたものを、自分も後の世に繋ぐために。

【回避:25/DEX:5】
幼いころに実父に足を折られて長期間放置され、足に後遺症が残ってしまった。
骨の歪み自体は、まだ子供であったため長期治療で矯正することができたが、今でも無理に動かすと痛む。
（本来のDEXは18、回避は5倍の90ほど…だったかもしれない）

【日本刀:77/居合:77/心理学:70】
剣道/居合道の師範をしている。
剣道は目の前にいる相手との心理の読み合いであり、居合道は内なる仮想敵との心理の読み合いである。
「え？やだなぁ、殺すなんて怖いじゃないですかぁ。それに…ほら、どうあれ相手方に遺恨が残ってしまうでしょう？そんなの怖くて怖くて…」
（頬に手をあてて恥ずかしそうに答える）

【熱探知:77/目星:66/聞き耳:66/特徴:天気予報士】
生来の才能が剣道/居合道を学ぶ中で開花したもの。
五感や肌の感覚が極端に敏感なのだ。
天気予測も経験則的なもので、なんとなくわかる、とのことだ。

【応急手当:60/医学:60】
大学では医学を学んでいた。
医者になる道も進路の一つではあったが、悩んだ末、道場を継ぐと決めたようだ。
稽古で子供たちが怪我をするとパタパタとキットを取り出して応急手当をする。
……最近では、治療を受けるためにわざと怪我をする男子がいるとか。

【製作（創作料理）:33】
趣味。空き時間にせっせと創作料理にいそしみ、従来のレシピに様々なアレンジを加え、同僚や門下生たちにふるまっている。
当たり外れが激しく、3回に2回は名状しがたきナニカができる。内1回は本来のレシピを超えるものができるのだが…。
見栄えや香りには気を遣っているため、口にするまで分からない。ガチャ。
彼女自身は味覚許容の下限値が振り切っているので（美味しいものは美味しいと感じるが）どんなにひどいものでも食べることができる。
「え？外見だけでなく、味にも気を遣えって？いや…味なんて口にしてみないと分からないじゃないですかぁ」（何言ってるんだろうこの人という目で見る）

【隠れる:30/忍び歩き:30/特徴:影が薄い】
蛇のように音もなく忍び寄り、獲物をしとめる。
普段から無意識に足音を消したり、気配を消して相手の背後をとりがち。
（本来は両方60程の技能値があったかもしれない…が、足の障害によりこの技能値）

【STR:7/CON:5】
成長期に脚が悪くなったため成長が阻害されたらしい。ひんじゃく。

【POW:10】
意外と傷つきやすく繊細。要するに根に持ちがちなのだ。蛇のように執念深い。