最終更新:ID:/qxkfdUecg 2016年11月02日(水) 02:37:50履歴
PCより
PLより
人生初の一人旅になるはずだったツアー旅行は、全く予想していなかった形で無事終わった。再び人の死を間近で見てしまったトラウマは少し強くなってしまったが、それを考慮しても有意義で達成感の強い体験だったといえる。
旅先ではたくさんの出会いがあった。それは美人なバックパッカーの女性だったり、無理をしているのが見て取れる青年だったり、はたまた神様だったりという非科学的なものまであった。他にも色々あったが色々ありすぎて回想が追い付かないくらいだ。
まさかまた化け物と相対する羽目になるとは予想だにしていなかったが、無事退治出来たので結果良ければ全てよし、だ。
そんな慌ただしい旅行を終えて早一週間が経った。なんだかんだ色々あったが、私「水無瀬 雫」は今まで通りの日常を過ごしている。
大学院で生物の研究して、たまにフィールドワークに出て、時々こっそり大学生に混ざって講義を受けて…。旅行に行く以前とほぼ変わりない生活を送っている。
ただ一つ変わったことと言えば、たまたま旅先が重なって行動を共にした後輩の彼と会う回数が旅行前より増えたことくらいか。具体的には以前は講義や偶然会った時くらいしか話さなかったのに、今では一日一度は顔を合わせている。主に私から接触しているせいだが。
今でも彼に初対面で「美しい…どうか俺の絵のモデルになってもらえないだろうか」と真顔で突然言われたことは記憶に新しい。あれは色々衝撃的すぎた。
最初こそ初対面のインパクト故にやや引け腰になってしまったものの、話してみると彼自身は意外と落ち着きがあり紳士的な人間だった。むしろ最初のあの発言が「どうしてそうなった」と言いたくなる程に。
彼は一度趣味にハマるととことん凝る人らしいので話題に事欠かなくて楽しいし、何よりこちらと無理に距離を詰めてくることをしない。今まで変質者だのストーカーだのに巻き込まれてきた私にとってはそれだけで好感が持てるのだ。
…年上をまったく敬おうとしないのは玉に瑕だが。小さいからと言って子ども扱いするなと何回言ったことか。もう慣れつつある自分が悲しい。
そんな彼とあの旅行を共に出来たのは僥倖だった。物理的に迷惑をかけた覚えしかないが、彼にはいくら感謝をしても足りない。…後から美人バックパッカーに化け物相手に大奮戦したと聞いて、現場を見られなくて残念に思ったのはナイショだ。
そういえば、旅行の初日の終わりに彼と晩酌を共にしたのだけれど、途中からの記憶がちょっと曖昧だ。疲れが溜まっていたからいつもより酔いが回るのが早かったのかもしれない。何だか普段は絶対言わないようなことまで言ってしまった気がする。
まさか本当に色々洩れてしまったのではと危惧したが、翌日の彼の様子は特に変わりはなかったので多分何もなかったのだろう。…なんとなく態度がおかしかったような気もするのだが。…夢落ちだと思うべきか、そうなのか。
さて、今日はどんな用事で昼休み中の彼に突撃をしかけてみようか。絵のモデルの件もうやむやになって返事を保留にしていたし、今日はその件について切り出してみようか。
はたまた、これを機に名字呼びから名前呼びに切り替えてみるか。…とはいえ、実は彼の下の名前をはっきり覚えていない。まあ本人に聞けばいいか、きっと彼はいつもの定位置で一人で過ごしているだろうし。
友人にも散々「いつまでものらりくらり躱して放置するとか流石に可哀想すぎない!?もっと構ってあげて!」とか言われてしまったし。
…いや、構ってあげてって、友人は彼をウサギか何かと勘違いしてはいないだろうか。と独り言ちながらネコの絵が描かれた石のストラップを無意識に握りしめた。
旅先ではたくさんの出会いがあった。それは美人なバックパッカーの女性だったり、無理をしているのが見て取れる青年だったり、はたまた神様だったりという非科学的なものまであった。他にも色々あったが色々ありすぎて回想が追い付かないくらいだ。
まさかまた化け物と相対する羽目になるとは予想だにしていなかったが、無事退治出来たので結果良ければ全てよし、だ。
そんな慌ただしい旅行を終えて早一週間が経った。なんだかんだ色々あったが、私「水無瀬 雫」は今まで通りの日常を過ごしている。
大学院で生物の研究して、たまにフィールドワークに出て、時々こっそり大学生に混ざって講義を受けて…。旅行に行く以前とほぼ変わりない生活を送っている。
ただ一つ変わったことと言えば、たまたま旅先が重なって行動を共にした後輩の彼と会う回数が旅行前より増えたことくらいか。具体的には以前は講義や偶然会った時くらいしか話さなかったのに、今では一日一度は顔を合わせている。主に私から接触しているせいだが。
今でも彼に初対面で「美しい…どうか俺の絵のモデルになってもらえないだろうか」と真顔で突然言われたことは記憶に新しい。あれは色々衝撃的すぎた。
最初こそ初対面のインパクト故にやや引け腰になってしまったものの、話してみると彼自身は意外と落ち着きがあり紳士的な人間だった。むしろ最初のあの発言が「どうしてそうなった」と言いたくなる程に。
彼は一度趣味にハマるととことん凝る人らしいので話題に事欠かなくて楽しいし、何よりこちらと無理に距離を詰めてくることをしない。今まで変質者だのストーカーだのに巻き込まれてきた私にとってはそれだけで好感が持てるのだ。
…年上をまったく敬おうとしないのは玉に瑕だが。小さいからと言って子ども扱いするなと何回言ったことか。もう慣れつつある自分が悲しい。
そんな彼とあの旅行を共に出来たのは僥倖だった。物理的に迷惑をかけた覚えしかないが、彼にはいくら感謝をしても足りない。…後から美人バックパッカーに化け物相手に大奮戦したと聞いて、現場を見られなくて残念に思ったのはナイショだ。
そういえば、旅行の初日の終わりに彼と晩酌を共にしたのだけれど、途中からの記憶がちょっと曖昧だ。疲れが溜まっていたからいつもより酔いが回るのが早かったのかもしれない。何だか普段は絶対言わないようなことまで言ってしまった気がする。
まさか本当に色々洩れてしまったのではと危惧したが、翌日の彼の様子は特に変わりはなかったので多分何もなかったのだろう。…なんとなく態度がおかしかったような気もするのだが。…夢落ちだと思うべきか、そうなのか。
さて、今日はどんな用事で昼休み中の彼に突撃をしかけてみようか。絵のモデルの件もうやむやになって返事を保留にしていたし、今日はその件について切り出してみようか。
はたまた、これを機に名字呼びから名前呼びに切り替えてみるか。…とはいえ、実は彼の下の名前をはっきり覚えていない。まあ本人に聞けばいいか、きっと彼はいつもの定位置で一人で過ごしているだろうし。
友人にも散々「いつまでものらりくらり躱して放置するとか流石に可哀想すぎない!?もっと構ってあげて!」とか言われてしまったし。
…いや、構ってあげてって、友人は彼をウサギか何かと勘違いしてはいないだろうか。と独り言ちながらネコの絵が描かれた石のストラップを無意識に握りしめた。
PLより
改めてこのシナリオを作成及び卓を開いてくださったKP様、そして共に卓を囲みプレイしたPLのてんぱ様、しるふぁ様、オイラム様に感謝の意を。
皆様のお力もあって人生3回目のオンセッション、無事全員生還ENDでクリアすることができました。他のPC様有能すぎでしょう、特に戦闘時。2日間に渡ってセッションしましたが長いようで短かった気がします。
個人的にはダイスの女神が大爆笑した卓だったと思います。終盤のクリファン乱舞や茶番RPの見事なダイス采配といい、どうしてもそうとしか思えない。
なので今回のダイス目は女神は茶番とアツい展開が大好きなんだなと解釈しました。そのおかげもあってか、なんとPC全員無傷で終わることができました(SANは除く)!
どれだけシナリオに貢献できるか不安でしたが、終盤で重要な裏方をやり遂げることができたので大満足。まさかさるロールで1Cを連続で引くとは…。
自分のRPやシナリオを追うので精一杯で周囲への配慮が欠けた発言や言動もあったかと思います。それでも呆れずに付き合ってくださったKP及びPLの皆様方には感謝の心でいっぱいです。圧倒的感謝…!
特に茶番RPにお付き合いしてくださった方々、本当にありがとうございました。初の恋愛RPで何回手のかゆみを堪えたか覚えていません。
途中からノリ過ぎて気持ち悪いことになっていないか心配になることもありましたが、相手方が多いに乗ってくださったこともあり、KP及び他PL公認の甘々茶番を繰り広げられたことにとてつもない満足感を覚えています。
ただうちのPCに片思いしてくださったPC様には土下座したい。ごめんよ純情を振り回して…。でも後悔は微塵もしてない(
初心者たる自分にとっては反省点が多々あるセッションとなったものの、心の底から参加してよかった、無事シナリオクリアできて嬉しかったと感じています。
今回出会えたKP、PL、PCの皆様にまたいつか再会できる日を願って、以上で締めくくらせていただきます。
稚拙な文ながら、ここまで読んでいただきありがとうございました。
皆様のお力もあって人生3回目のオンセッション、無事全員生還ENDでクリアすることができました。他のPC様有能すぎでしょう、特に戦闘時。2日間に渡ってセッションしましたが長いようで短かった気がします。
個人的にはダイスの女神が大爆笑した卓だったと思います。終盤のクリファン乱舞や茶番RPの見事なダイス采配といい、どうしてもそうとしか思えない。
なので今回のダイス目は女神は茶番とアツい展開が大好きなんだなと解釈しました。そのおかげもあってか、なんとPC全員無傷で終わることができました(SANは除く)!
どれだけシナリオに貢献できるか不安でしたが、終盤で重要な裏方をやり遂げることができたので大満足。まさかさるロールで1Cを連続で引くとは…。
自分のRPやシナリオを追うので精一杯で周囲への配慮が欠けた発言や言動もあったかと思います。それでも呆れずに付き合ってくださったKP及びPLの皆様方には感謝の心でいっぱいです。圧倒的感謝…!
特に茶番RPにお付き合いしてくださった方々、本当にありがとうございました。初の恋愛RPで何回手のかゆみを堪えたか覚えていません。
途中からノリ過ぎて気持ち悪いことになっていないか心配になることもありましたが、相手方が多いに乗ってくださったこともあり、KP及び他PL公認の甘々茶番を繰り広げられたことにとてつもない満足感を覚えています。
ただうちのPCに片思いしてくださったPC様には土下座したい。ごめんよ純情を振り回して…。でも後悔は微塵もしてない(
初心者たる自分にとっては反省点が多々あるセッションとなったものの、心の底から参加してよかった、無事シナリオクリアできて嬉しかったと感じています。
今回出会えたKP、PL、PCの皆様にまたいつか再会できる日を願って、以上で締めくくらせていただきます。
稚拙な文ながら、ここまで読んでいただきありがとうございました。
思えば、随分と風変わりな旅行で有ったように思う。始めは、ただ単に趣味を満喫しようとしたに過ぎない。事実、あそこは素晴らしい場所だった。レンズにおさめるにしても、筆を走らせるにしても、自分の欲求を満たすに足る物であったろう。街灯の少ない町並みは、住んでいる人々には不安の種かも知れないが、星に興味のある自分としては好ましい物で、普段見る事の出来ないパノラマに心踊ったりもした筈だ。言いきる事が出来ないのは、そこで起きた事件と、俺自身の個人的な理由のせいであると自己分析している。
非日常に憧れが無い訳では無かった。旅行も、現実から少し離れ、非日常を感じたいが為の行動であったし、あの青年に積極的に接したのも、ともすれば彼の雰囲気に、非日常を見出したからかもしれない。今にして思うと失礼な話だった。それに関われば傷つくという単純な事実から目を背けて居た。詳細は省くが、犠牲は出たものの、事件は一応の解決と相成った。だが、前述の通り、自分は覚悟等々が足りて居なかった様に思えた。そんな事を考えていたからか、其処まで昔の事では無いのに、景色が霞んで思い出せない。
非日常に憧れが無い訳では無かった。旅行も、現実から少し離れ、非日常を感じたいが為の行動であったし、あの青年に積極的に接したのも、ともすれば彼の雰囲気に、非日常を見出したからかもしれない。今にして思うと失礼な話だった。それに関われば傷つくという単純な事実から目を背けて居た。詳細は省くが、犠牲は出たものの、事件は一応の解決と相成った。だが、前述の通り、自分は覚悟等々が足りて居なかった様に思えた。そんな事を考えていたからか、其処まで昔の事では無いのに、景色が霞んで思い出せない。
もう一点、景色を曇らせる理由がある。これも先ほどの覚悟と言った部類の話では有るが、もっと俗っぽく、余り人様にお話しする類の話では無いのだろうけど。
今回の旅行では、思いもよらぬ同行者が何人か居た。件の闇の深そうな青年や、バックパッカーをしているという女性。そして彼女。
彼女との初接触は、もの凄く掻い摘んで、誰にでも解るように話すとするなら、所謂軟派、というものだろう。しかし、俺はそれ以前から実は彼女を知って居た。始めは友人との雑談から。彼曰く院生に可愛らしい人が居る、身長は小さく顔は可愛い。さらに言うと何処がとは言わないがデカイ。大学生の男の会話などこんな物だろうと聞き流し、その場は終わった。後日学内で彼女を見かけた際、一目で例の院生だなと解ったのは彼のおかげだろう。その時は暇であったし、人間観察も嫌いではないと、遠目で観察した訳だが、なるほど噂にたがわぬ女性であるなと言うのが第一印象。そして次に表情に目が奪われた。友人達と話をし、コロコロと変わっていく表情は、俺が今まで接してきたどの人物よりも解りやすく、話し声の届かない俺でも笑っているのか、怒っているのか、困っているのかどうかが解る。その時の俺は、興味深い観察対象が出来たと自分を納得させたが、結局のの所、この頃から既にそうだったのだろう。度々、一方的な学内での接触を経て、近くで居た方が観察しやすい、これでは余り正々堂々では無いなどと自分に言い訳をし、例の軟派を行ったのであった。見た事のない表情を誘き出したくて、殆どの人は人生で一度も言われないであろう言葉を用いて。
そこからは、週に一度一緒に授業を受け、他愛もない会話をし、件の旅行である。結局俺は、此方の方面でも決意が足りなかったのであろう。自分の感情を誤魔化し、彼女の事も積極的に知ろうとはしなかった。だが、あの場所に行き、非日常の中で箍が外れた。彼女の事が知りたくなった。そうなると、もう誤魔化しは効かなくなった。顔には出さなかったが、程良い距離感を保っていた過去の自分を褒め称え、彼女に嫌な思いをさせたストーカーとやらと似たような事をしていた自分に嫌気がさした。何を言わんとしているかと言うと、俺は彼女に恋をしていたのだ。始めから、自分だけに見せる特別な表情を欲していたのだ。自分にも彼女にも誠実であろうとする意思も含めた告白の言葉は、思いのほかすんなりと口から零れた。はぐらかされたが、事件を終えて、日常に帰ってきた今、以前より彼女からの接触が多い事から考えても、そう悪い様には思われていない様に感じる。まぁ、焦らずに行こうと思う。彼女の傷が癒えきった訳ではないし、下手を打って縁を切られたとなれば俺だって立ち直れるか怪しい物なのだから。
そろそろ、絵を描かせて貰おうか。彼女の、その可愛らしい外見と、美しい内面を一枚の絵にしたい。恐らく、途轍もなく抽象的な物に仕上がるだろうな。文句の一つでも言われるかも知れない。それも仕方のない事だ。何せ、俺には君について知らない事がまだまだ有るのだから。だから、良い絵が見たいのであれば、一生君の絵を描き続させてくれ。人生最後に君を描いた絵が、恐らく俺の最高傑作になるだろうから。彼女から貰ったストラップを横目に、少し臭すぎるか、と自分を諌めた。
今回の旅行では、思いもよらぬ同行者が何人か居た。件の闇の深そうな青年や、バックパッカーをしているという女性。そして彼女。
彼女との初接触は、もの凄く掻い摘んで、誰にでも解るように話すとするなら、所謂軟派、というものだろう。しかし、俺はそれ以前から実は彼女を知って居た。始めは友人との雑談から。彼曰く院生に可愛らしい人が居る、身長は小さく顔は可愛い。さらに言うと何処がとは言わないがデカイ。大学生の男の会話などこんな物だろうと聞き流し、その場は終わった。後日学内で彼女を見かけた際、一目で例の院生だなと解ったのは彼のおかげだろう。その時は暇であったし、人間観察も嫌いではないと、遠目で観察した訳だが、なるほど噂にたがわぬ女性であるなと言うのが第一印象。そして次に表情に目が奪われた。友人達と話をし、コロコロと変わっていく表情は、俺が今まで接してきたどの人物よりも解りやすく、話し声の届かない俺でも笑っているのか、怒っているのか、困っているのかどうかが解る。その時の俺は、興味深い観察対象が出来たと自分を納得させたが、結局のの所、この頃から既にそうだったのだろう。度々、一方的な学内での接触を経て、近くで居た方が観察しやすい、これでは余り正々堂々では無いなどと自分に言い訳をし、例の軟派を行ったのであった。見た事のない表情を誘き出したくて、殆どの人は人生で一度も言われないであろう言葉を用いて。
そこからは、週に一度一緒に授業を受け、他愛もない会話をし、件の旅行である。結局俺は、此方の方面でも決意が足りなかったのであろう。自分の感情を誤魔化し、彼女の事も積極的に知ろうとはしなかった。だが、あの場所に行き、非日常の中で箍が外れた。彼女の事が知りたくなった。そうなると、もう誤魔化しは効かなくなった。顔には出さなかったが、程良い距離感を保っていた過去の自分を褒め称え、彼女に嫌な思いをさせたストーカーとやらと似たような事をしていた自分に嫌気がさした。何を言わんとしているかと言うと、俺は彼女に恋をしていたのだ。始めから、自分だけに見せる特別な表情を欲していたのだ。自分にも彼女にも誠実であろうとする意思も含めた告白の言葉は、思いのほかすんなりと口から零れた。はぐらかされたが、事件を終えて、日常に帰ってきた今、以前より彼女からの接触が多い事から考えても、そう悪い様には思われていない様に感じる。まぁ、焦らずに行こうと思う。彼女の傷が癒えきった訳ではないし、下手を打って縁を切られたとなれば俺だって立ち直れるか怪しい物なのだから。
そろそろ、絵を描かせて貰おうか。彼女の、その可愛らしい外見と、美しい内面を一枚の絵にしたい。恐らく、途轍もなく抽象的な物に仕上がるだろうな。文句の一つでも言われるかも知れない。それも仕方のない事だ。何せ、俺には君について知らない事がまだまだ有るのだから。だから、良い絵が見たいのであれば、一生君の絵を描き続させてくれ。人生最後に君を描いた絵が、恐らく俺の最高傑作になるだろうから。彼女から貰ったストラップを横目に、少し臭すぎるか、と自分を諌めた。
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