1-759 時期外れな突発小ネタ(無反省)

「……はっくしゅっ!!」
「まいったな…。先がまるで見えねぇ……」
「うう……わたしたち、ここで凍って死んじゃうの…?」
「いや、この雪山はたいしてでかくないからもうすぐ救助が来るはずだ。それまでなんとか持ちこたえて……」
「でも…へくしっ……寒い…」
「………長時間待つのは無理か……せめて暖がとれれば……そうだ!!」
「どじだの?」
「こうすりゃちっとはましだろ?」


むぎゅ


「ふえぇ!?」
「な?あったかいだろ?」
「え、えと、う、うん」
「しばらく待てば助けが来る。それまで我慢してくれ」
「う…うん」




予想通り、一時間足らずで救援は来た。




「ねえねえ」
「ん、どうした?」
「わたし……寒くて凍えちゃいそう…。また、あっためて」
「…あのなあ。ここは家の中で、もうすぐ桜が咲く季節なんだけど」
「…だめ?」
「う……。その目は反則だろ……」
「じゃあ、いい?」
「…仕方ねぇな。ほれ、こっちこい」
「やったー!」


むぎゅ


「……ねえ」
「今度はなんだ?」


「………もっとあったまること、する?」
2008年07月20日(日) 13:00:12 Modified by amae_girl




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