5-419 どっかの恋愛ゲーム風

どっかの恋愛ゲーム風

「えへ♪タク君のお口にチョコ付いてるぞ♪」
「あ、ああごめん。」
「動かないで♪」
「な、なにす…ングッ!」
――年上の小さな彼女は、爪先立ちで背伸びして目を瞑り、頬を赤らめて僕の唇を強引に奪った、彼女の手が僕の頬を撫でて、首に腕を回し抱き付いた。


僕は、彼女の大胆なキスに翻弄され、彼女の舌により僕の口の中が蹂躙されるに任せて居た…。
周りのカップルも、そんな僕達に刺激されたのか、各々の形で愛を確かめ合ってる様だ、そんなバレンタインの夜…皆さんに幸せさんが訪れます様に…。

〜FIN〜

どっかの恋愛ゲーム風2

「ね〜先輩?」
年下の同じ高校の下級生のカナコが俺に話し掛ける、カナコとバレンタインデートをした帰りだが。
「なんだい?」
俺は彼女に聞くと彼女は、照れくさそうに言う。

「あそこの二人…すっごいキスしてるよね?」
「あ、ああそうだな。」
なんつー恥かしい事を
「先輩…?私も、あの人達の様にキスして…良いですか?」
「こら!俺達は未成年だ。」
「それに、もう夜7時を過ぎて居る、帰らないと。」
すると、目に一杯涙を貯めて彼女は言う。
「先輩…キス位良いじゃないですか…?私の事エッチで大胆だから嫌いになりました?」
彼女の頬に涙が一筋流出す。

ああッ!もう!
「ばか野郎、んな訳ねーだろ!ほら、目を瞑れ、してやるよ。」
すると彼女は、嬉しそうに微笑みながら赤らめて彼女のキスの表情になり目を瞑る、かわえ〜よぉ!

ま、まあ、実を言うとあそこの二人…特に彼女の方の大胆なキス見てたらしたくはなってたんだが。


――俺達は、抱き合い、背中を撫で合いながら、キスをした、互いの口の中を味わいながら、しばらく抱き合って居た。


〜FIN〜

どっかの恋愛ゲーム風3

――若者達がキスをしているのを眺めて居る、結婚15年目の30代夫婦がいた。
二人は、初々しい彼等の愛の形に恥かしさと懐かしさを覚えた。

俺達が出会って結婚して以来仕事やら、子供やらでまったく接点が出来ずにすれ違い、離婚まで考えてた二人だが、若者達のキスを見て居たら、同じ頃の初々しさを思い出していつしか二人は実を寄せ合い、肩を抱き合って居る。


――どちらとも無く、ただただこの愛に満ち溢れる雰囲気を楽しんで居たが、最初に口を開いたのは彼女だった。

「ねぇ、貴方…。」
俺の妻のミチコは目を潤ませて話し掛ける。
「なんだね?ミチコ。」
「私達も久し振りにキスしません?」
「な、なんだよ恥かしい。」

「フフッ、私は貴方と初めてのデートしてから結婚して以降、夜の営み以外ではキスは無かったけど、たまには…しましょ?」

や…やばい!ミチコの目を見て居たら、本当にキスしたくなる、それほど今の妻は、若くて可愛らしく見えてしまう、最初に出会った頃の気持ちを思い出してドキドキするよ。

周りに触発されたのか、ミチコは何時に無く大胆で、俺もしたくて堪らなくなり、ついに…。

妻とキスをした、俺はこの雰囲気と彼女の目と潤んだ唇にやられ、再び妻に恋をしたのだ…。
妻は、私の手を握り私は妻の手を強く握り返した。

ベンチで二人は、激しい恋に再び落ちて、妻の提案による離婚前の最後のデートだった筈が、再出発の日に生まれ変わった。


…愛の日バレンタインデー、貴方や貴女に素敵な事や幸せさんが訪れます様に…。

〜FIN〜 完
2009年06月19日(金) 21:04:23 Modified by amae_girl




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