6-317 だらだら

  • だらだら

日曜日の朝、音楽を聴いていたら彼女がやってきた。ここしばらく京都まで調査研究に
出てたので彼女に会うのは2週間ぶり、そもそも私の自宅に連れて来たことがいままで
一回しかなかったのでなんだか新鮮な気分。

鍵を開けておいたので一人で入ってきたと思うとふらふらと私に近づいてきて彼女は
抱きついてきました。

「どうしました?」
「なんもー」
「さみしかったですか?」
「んー?違うと思う」
「そうですか。」
「うん、そう」
抱きついたままでいたそうな雰囲気。

「ドクターペッパー飲みます?」
「いい」
「たけのこの里だったら食べます?」
「食べるー」
「食べるなら起きてください。」
「あ」
顔だけ上げて『あ』の形に口を開けたまま待ってるお嬢さん。食べさせろとの無言の
圧力を受け食べさせる否か一瞬考えて食べさせることに決定。


「はい。」
「ん」
「おいしいですか?」
「うん」
おいしかったらしいようでなにより。

「ねー」
「はい、どうかしましたか?」
「……たまに来ていい?」
「別にいつでも来ていいですよ。」
「ほんと?」
「はい、本当です。」
「えへへ〜」
はずかしいのか顔をうずめる彼女、とてもかわいい。

「でもいつでもいいの?」
「大学から帰ってる時間ならばいつでも、分からなかったら電話をください。
 それに私はほとんど寝ませんし。」
「寝ないの?」
そういえば言ってなかったんだな〜と思いながら説明。

「そういう体質なんです、お医者さまからも問題ないと言われてるから大丈夫ですよ。」
「そうなんだ」
「はい、そうなんです。」


なんとなくそれからしばらく音楽を聴きつつだらだら、たまにたけのこの里を彼女の口へ
運ぶ、そしてしばらくしてたけのこの里がなくなったのでそれからはただ、だらだら。

「ん」
ふいに顔をこちらに向ける彼女。
「たけのこの里はもうありませんよ?」
「ちがーう」
唇をこちらに向ける彼女。もちろん唇なんてスルーしつつ白々しい質問。
「きのこの山ですか?」
「……いぢわる」
顔をうずめました、すねているのもかわいい。
「冗談ですよ、はいキスですね。」
「ん」
「チョコ味もいいですね。」
「……そうだね」
真赤になった彼女は今日一番かわいかったです。


ネットの海をさまよってたら偶然読んだスレの過去ログにツボなシュチュがあったので
さらに自分好みにアレンジして投下、できれば自分にもこんな彼女が欲しい。
2009年10月28日(水) 20:03:58 Modified by amae_girl




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