6-375 ある兄の独白

部屋に入る前から妙な気がしてたんだ
「何気にしてんだ たった添い寝一回だけに」ってな

まぁ気にしてるも今だけ
これからの生活には影響無いだろうと思った

妹の評価ってのは料理の出来くらいなんだ
でもアレを見て冗談かと思ったぜ
目の錯覚を疑ったくらいだ
抱きついてキスをせがんでやがる

ほっぺむぎゅーしても同じ反応だ
あぁ、これは本気だ、ってな
我が家には稀にああいう人格が現れる
甘え体ってやつだ

俺は目を凝らして妹の表情を確認した

吐息 頬の紅み 甘えたいオーラ

いけると踏んだ
だが黄色い朝陽を迎えてた

こっちの目に狂いはなかったんだがな――


アマエコンバットZEROより
ある兄の独白
2009年10月28日(水) 20:10:59 Modified by amae_girl




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