Dies irae 〜Acta est Fabula〜
最終更新：
insect2000 2010年02月20日(土) 16:08:37履歴
関連：Dies irae Also sprach Zarathustra -die Wiederkunft-、神咒神威神楽
392 名前：名無しさん＠初回限定[sage] 投稿日：2010/02/09(火) 20:00:25 ID:js+KkAyV0
Dies irae -Acta est Fabula-を今日から徐々に投稿していきます。
共通ルート及び基本設定は関しては
Dies irae Also sprach Zarathustra -die Wiederkunft-の方を参照して下さい
また、登場人物紹介は前回は書かなかったので書いておきます。
394 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/09(火) 20:03:04 ID:js+KkAyV0
公式サイト
http://www.light.gr.jp/light/products/diesirae/top...
登場人物紹介
()内は本文中での略称
藤井蓮 (蓮)
主人公。平凡で退屈な日常を何よりも愛している。
仲間を守り、日常を取り戻すために聖槍十三騎士団に戦いを挑む。
マルグリッド・ブルイユ (マリィ)
ヒロイン。蓮の聖遺物『罪姫・正義の柱』に宿っている幽霊のような存在。
綾瀬香純 (香純)
ヒロイン。蓮や司狼の幼馴染。蓮の日常の象徴とも言える存在。
櫻井螢 (螢)
ヒロイン。現黒円卓第五位。『黒円卓の聖槍』に魂を囚われた家族を生き返らせるために戦っている。ツンデレ。
氷室玲愛 (玲愛)
ヒロイン。現黒円卓第六位。蓮の先輩で電波。あとＢカップ。
黄金練成の核(ゾーネンキント)となるべくして生まれてきた少女。
遊佐司狼 (司狼)
蓮の親友で幼馴染。生きているという実感を得るために聖槍十三騎士団に喧嘩を売るDQN。
意外にも義理堅く、情に厚い一面もある。
本城恵梨依 (エリー)
司狼の相棒。お嬢様なのだが、司狼と出会った事で既知感を感じるようになり、
刹那的な快楽を求め、司狼と共に戦いに参加する。
396 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/09(火) 20:05:13 ID:js+KkAyV0
聖槍十三騎士団
ラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ (ラインハルト)
聖槍十三騎士団の首領。近年では珍しく最後まで強者で在り続けたラスボス。
カール・エルンスト・クラフト (メルクリウス)
聖槍十三騎士団の副首領。首領以外の全員から「存在を無かった事にしたい」と言われるほど性格が悪い。
ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン (マキナ)
大隊長。寡黙な戦士であり、蓮の片割れでもある。
かなり漢らしいキャラなのだが、他の連中が濃すぎるせいか影が薄い。
エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグ (ザミエル)
大隊長。ラインハルトを狂信している堅物の女軍人。
直属の部下であったベアトリスにだけは少し違う一面も見せる。
ウォルフガング・シュライバー (シュライバー)
大隊長。度し難いほどの殺人狂。一度暴れだすと見境が無くなるが、
ラインハルトに対しては絶対の忠誠を誓っている。
ヴァレリア・トリファ (ヴァレリア)
首領代行。普段は柔和な神父を装っているが、その本性は冷酷非情であり、
目的のためには手段を選ばない。玲愛を実の娘のように慕っている。
398 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/09(火) 20:07:44 ID:js+KkAyV0
トバルカイン (カイン)
『黒円卓の聖槍』に取り込まれた櫻井一族の集合体。崩壊するまで戦い続けるだけの狂戦士。
ヴィルヘルム・エーレンブルグ (ベイ)
吸血鬼。非常に好戦的な性格。黒円卓を自分の居場所と考えており、
騎士あるいは戦士としての一面も持っている。
ルサルカ・マリーア・シュヴェーゲリン (ルサルカ)
ロリババァ。騎士団に入団する前から魔道に踏み込んでいた生粋の魔女。
設定だけなら真ヒロインかもしれない。
ロート・シュピーネ (シュピーネ)
形成(笑)。かませ犬。お茶の間の代表格。黒円卓で(ある意味)一番優秀な男。
リザ・ブレンナー (リザ)
教会のシスターで玲愛の母親代わり。Ｆカップ。
元騎士団員
櫻井戒 (戒)
元黒円卓第二位。螢の兄。現在は『黒円卓の聖槍』に取り込まれ、カインとなっている。
ベアトリス・ヴァルトルート・フォン・キルヒアイゼン (ベアトリス)
元黒円卓第五位。異常者ぞろいの黒円卓の中でただ一人人間の心を持ち続けていたが、
11年前に謎の死を遂げる。
イザーク・アイン・ゾーネンキント (イザーク)
元黒円卓第六位。玲愛の祖父。現在は「城」の中核になっている。
400 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/09(火) 20:13:07 ID:js+KkAyV0
共通ルートに関してはDies irae Also sprach Zarathustra -die Wiederkunft-の方を参照
螢ルート
ラインハルトの放つ圧倒的な威圧感に恐怖する蓮。
そこに司狼がバイクで現れ、蓮を連れて一緒に逃亡する。
互いにラインハルトのあまりの恐ろしさに失禁したことを暴露しあった二人は、
互いの間の切っても切れない友情を再認し、ここに改めて同盟を結ぶことにした。
第七章
ボトムレスピッドに戻り今後の対策について協議していると、
そこにカインを引き連れたリザと螢が現れる。
カインの圧倒的な戦闘力の前にボトムレスピッドにいた人たちは虐殺され、
第三のスワスチカが開いてしまう。
その後も続くカインの猛攻に苦戦する蓮であったが、司狼の策によって反撃の糸口を掴む。
しかし、カインの能力は予想を上回っており、あわや相打ちかと思われたが、
なぜかそこに螢が割って入りカインの攻撃を受けて気を失ってしまう。
それによってカインとリザは撤退し、とりあえず螢を捕虜にする事になった。
(ここまでは香純ルートと同じ)
ボトムレスピッドからの帰り道。
自分は一体何をしているのかと悩んでいたリザの所に突如ザミエルが現れる。
ザミエルは11年前ベアトリスを殺したのは誰かと尋ねるが、リザはそれに答えずザミエルに殺されてしまう。
そして、これによって遊園地に第四のスワスチカが開いてしまう。
403 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/09(火) 20:15:39 ID:js+KkAyV0
第八章
司狼の悪ノリで妙な雰囲気になってしまったボトムレスピッドは、
香純が加わったことでさらに妙な流れになってしまう。
とりあえず螢と二人きりになって話をしてみるも、
話はおろかウマも合わず、蓮は螢の不意打ちで気を失ってしまう。
螢は帰り道で香純と遭遇。
螢は香純の明るさと優しさに触れて不思議と不愉快ではない気持ちになるが、
蓮に対する反発心から香純を使って蓮をおびき出そうと考えてしまう。
一方、ベイはリザがザミエルに処刑された理由をヴァレリアに対し問い詰め、
ゾーネンキントの片割れである香純の存在を知り、香純を確保しようと画策する。
第九章
自分自身の甘さに呆れながらも学校に到着した蓮とエリー。
(司狼はどうしても外せない用事で別の場所に)
ベイ、ルサルカ、カイン、螢とともに学校に来ていた玲愛と再会する。
自身もまた騎士団員であり、もう敵同士だという玲愛に
蓮はその気があるのであれば自分達と一緒に来て欲しいと伝える。
しかし、事態は切迫している。
蓮は悩んだ末、とにかくエリーと玲愛を逃がし、ベイを放置してカインと戦うことを選択する。
するとベイは「以前から気に入らなかった」と螢に対して攻撃を仕掛けてくる。
応戦した螢は苦戦の末ベイを倒し、これによって第五のスワスチカが開いた。
しかし、黄金練成の真実を知ってしまった螢は、自身が騙されていた事に気付き戦意を喪失してしまう。
一方、この隙を突いてヴァレリアは聖槍の力で香純をゾーネンキントにすることに成功していた。
404 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/09(火) 20:17:00 ID:js+KkAyV0
第十章
ゾーネンキントが玲愛から香純に代わった事で、もはや遠慮する必要が無くなったヴァレリアは、
タワーでカインにルサルカを仕留めさせ、第六のスワスチカを開く。
一方、蓮は螢との決着をつけるため再び学校へ向かう事に。
戦いの末に二人は和解するものの、そこにシュライバーが強襲を仕掛ける。
蓮と螢、そして司狼の三人はシュライバーの圧倒的な速度の前に苦戦を強いられるが、
突如現れたヴァレリアが不意打ちでシュライバーを倒し、戦いは終結する。
第十一章
ボトムレスピッドに戻った螢は、エリーと玲愛に自分の一族に起こった悲劇について説明する。
そして蓮を助けてやって欲しいと玲愛に頼まれ、螢は戦う決意をする。
その後、事後処理のために奔走していた蓮と合流、互いの決意を伝え合い、教会に行く事となった。
473 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/11(木) 21:01:40 ID:tp/gyutV0
第十二章
教会についた蓮と螢。蓮はカインを救うえるかもしれない最後の可能性にかけてカインに勝負を挑む。
そして蓮の覚悟を受けた螢もまた、ヴァレリアと対峙する。
11年前、
恋人であった戒が『黒円卓の聖槍』に吸収される時が迫っており、
このままでは戒はおろか螢までもカインになってしまうことを危惧したベアトリスは、
聖槍十三騎士団に敵対していた組織である『双頭の鷲』を諏訪原市に呼び寄せる。
ベアトリスはこの両者の戦いを誘発し、一般人に犠牲者を出さずに八つのスワスチカを開こうとしたのであった。
しかし、未だゾーネンキント(玲愛)は完成していない現時点でのこの行いは完全に失策であり、
ベアトリスは彼女を止めようとした戒と敵対することになってしまう。
結果、ベアトリスは死亡し、戒共々カインとして『黒円卓の聖槍』に取り込まれてしまうのであった。
カイン相手に苦戦していた蓮であったが、螢もまた追い詰められている事に気付き、
カインに対して螢を助けて欲しいと呼びかける。
その呼びかけに応え、カインの中からベアトリスが復活、螢と共にヴァレリアを打ち倒す。
しかし、ヴァレリアが死んだ事でラインハルトが復活してしまう。
475 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/11(木) 21:07:59 ID:tp/gyutV0
第十三章
(不完全とはいえ)復活を果たしたラインハルトは『創造』を発動。
そこにいた蓮達全員を「城」に招き入れる。
そしてベアトリス対ザミエル、蓮対マキナ、螢対ラインハルトの戦いが始まった。
ベアトリスはザミエルと相打ち、蓮もまたマキナを倒すが自身の聖遺物を失ってしまう。
しかし、蓮はベアトリスの聖遺物と再契約する事が出来たため、
マリィを失ってしまった事実を悔やみつつも、螢を助けるために王座の間へ向かっていった。
一方、香純を助け出すために教会に侵入し、そのまま「城」に取り込まれてしまった司狼は、
メルクリウスと出会い、彼が既知感を作った神と言っても良い存在であることを知る。
自分の人生を弄んだ存在を前にして激昂した司狼はメルクリウスを殺そうとし、
その魂の強さを認めたメルクリウスは、司狼に『ゲオルギウス(狼を司る者)』の魔名と聖遺物を与えた。
蓮は間一髪螢を助ける事が出来たものの、ラインハルトの圧倒的な力の前に再び追い詰められてしまう。
しかし、蓮はこの状況で新たな創造である『死想清浄・諧謔』を発動させる事に成功。
「死者を許さない」という渇望によって生み出された『死想清浄・諧謔』の力によって「城」は崩壊を始める。
476 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/11(木) 21:09:09 ID:tp/gyutV0
自身の復活と『流出』だけではなく、自身が全力で戦える場を求めていたラインハルトであったが、
未だ七つしかスワスチカは開いておらず、蓮もまた『死想清浄・諧謔』の力こそ厄介ではあるものの、
マリィを失った今では到底ラインハルトと戦えるほどの力は残っていない。
「城」の崩壊を止めるには最後のスワスチカを開くか、蓮を殺すしかないのだが、
前者はもはや間に合わず、後者では全力で戦える場が欲しいという願いが叶わずに終わってしまう。
つまり、この時点でラインハルトは完全な手詰まりになってしまったのであった。
そこでラインハルトとメルクリウスは、全てを放棄して一からやり直す事を決定しスワスチカを破壊する。
しかし、このまま蓮達を帰すのも癪であるとラインハルトは攻撃を再開、
聖遺物を得た司狼が援護に入るも、三度追い詰められてしまう。
その一方、メルクリウスは香純に対して、誰とも知れぬ男と結婚し、
次のゾーネンキントを産めば蓮達を助けると交渉を持ちかける。
香純はやむなくそれに応じ、対価として戒を蘇生させる。
そして戒が時間を稼いでくれている間に蓮達はやむを得ず逃走。
全員生き残る事が出来たものの、ラインハルトを倒すことは出来ず、
その悔しさはいつまでも蓮達の心の底に残り続けていた。
エピローグ
二十年後、蓮は螢や司狼と共に世界中を駆け巡り、魔都や聖遺物を破壊・封印し続けていた。
二十年前を境に止まってしまった時計の針を再び進めるために、今度こそは勝利すると誓い合うのであった。
477 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/11(木) 21:24:14 ID:tp/gyutV0
玲愛ルート
圧倒的な威圧感を放つラインハルトの魂に呼応して共振する蓮とマリィ。
二人の心が共鳴し、一段階上の存在に進化した蓮はラインハルトに切りかかるが、
ラインハルトには傷一つ付けることが出来ず、聖遺物を粉砕されてしまう。
第七章
敵に捕まった蓮は改めてラインハルトと対面する事になるが、
ラインハルトはただ蓮と一度話しをしてみたかっただけらしく、
自身の目的を簡単に話しただけで家に帰される。
しかし、ラインハルトの聖槍に貫かれたマリィには少しだけ変化が起こっていた。
第八章
今後のことについて話し合うため再び司狼のいるボトムレスピッドに行く事にした蓮。
すると、その途中ルサルカが現れ、玲愛と会うためにタワーに向かう事となった。
しかし、その隙にボトムレスピッドはベイの攻撃を受け、司狼・香純・エリーの三人は殺されてしまう。
478 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/11(木) 21:37:26 ID:tp/gyutV0
第九章
すぐさまボトムレスピッドに戻った蓮達であったが、そこはすでに蛻の殻。
しかし、司狼達の死を信じることが出来ない蓮は、
螢と戦うことで実行犯であるベイを誘き出すことになった。
一方、教会に戻った玲愛はリザ達と改めて話し合う。
それによって覚悟を決めたリザは、香純が死んだ事で計画が破綻したヴァレリアや、
黄金練成の真実を知ったルサルカと共にラインハルトに立ち向かう決意を固める。
イザークはこの異常事態に対し、ベイに螢を殺させて第五のスワスチカを開き、
「城」を展開して蓮達全員を飲み込んだ。
第十章
「城」に飲み込まれたヴァレリアたちに対し、
ラインハルトは三騎士を踏破し自分の所にたどり着くことが出来たなら、どんな望みでも聞くと宣言する。
そこでヴァレリアはマキナをルサルカに、ザミエルをリザとカインに足止めさせ、
自身はシュライバーと対峙する。
ラインハルトになりたいという渇望を捨てた事で、聖遺物を使えなくなってしまったヴァレリアであったが、
逆に人間であった頃に持っていたサイコメトラーとしての能力を取り戻し、
シュライバーの精神を崩壊させる事に成功する。
そして、瀕死の重傷を負いつつもラインハルトの所にたどり着いたヴァレリアは
「イザークと話をして欲しい」という願いを言い死んでいった。
一方、蓮はイザークによって司狼達が死んだという事実を突きつけられる。
そして失意の中大隊長全員を敵に回してしまい、絶体絶命の危機を迎えるが、
ラインハルトの挑発を受けて激昂し、新たな創造である『涅槃寂静・終曲』を発動させる。
しかし、『涅槃寂静・終曲』を発動させたことで『流出』の真実を知ってしまった蓮はその場から逃走、
玲愛を助けだして「城」から脱出する。
479 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/11(木) 21:53:50 ID:tp/gyutV0
第十一章
奪われ続けるばかりであった自分の人生。
その原点はかつてシュライバーとの戦いに決着が付けられなかったことに起因していると考えたベイは、
白騎士の座を賭けてシュライバーと戦いたいとラインハルトに進言する。
一方、ベイの体内にいる司狼は、メルクリウスから自分が蓮の渇望を破壊するための自滅因子であることを明かされる。
メルクリウスの言いなりになる事は癪ではあるものの、
自分がやらなければならない事を理解した司狼は、ここから脱出する方法を模索し始める。
そしてついにベイとシュライバーの戦いが開始。
開始直後から圧倒するシュライバーであったが、ベイも自身の創造を発動させ反撃に出る。
圧倒的な自力の差に追い詰められるベイであったが、体内にいる司狼からの助言を受け、
遂にシュライバーの頭部を粉砕する事に成功するが、勝利を確信したベイはそのまま息絶えてしまう。
(ちなみに頭部を粉砕されても尚シュライバーは生きている)
しかしこの結果、司狼はベイが死亡する際に体を乗っ取って復活する事に成功する。
第十二章
死んだはずの司狼からの連絡を受け、学校に向かった蓮と玲愛。
しかし、再会した司狼は精神的に疲弊しきっており、
この戦いを終わらせるために黄金練成の核である玲愛を殺すべきだと言いはじめる。
しかし、蓮はあくまで誰も見捨てずラインハルトを倒すべきだと言い、司狼と殴り合いにもつれ込む。
(司狼は蓮に自分を切り捨てさせるためにわざと煽っていたのが、徐々に本気になっていく)
お互いに一歩も引けず、今まで言いたかった事を言い合いながら、殴り合う蓮と司狼。
そして喧嘩に敗れた司狼は蓮の意志を認め、「今のお前になら賭けられる」と言って自ら命を絶ってしまう。
こうして第八のスワスチカが開き、ラインハルトは完全復活を果たすのであった。
480 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/11(木) 22:08:14 ID:tp/gyutV0
第十三章
絶叫と共に『涅槃寂静・終曲』を発動させて戦いに挑む蓮であったが、
完全復活し、真の力を取り戻した大隊長三人の前に手も足も出ない。
『流出』の真実を知ってしまった蓮は流出位階に昇る事を躊躇するが、
聖遺物の中にいるマリィと改めて対話し、彼女を信じて流出位階に昇り、大隊長三人を撃破する。
蓮とラインハルトの戦いは世界に穴を開け、二人は万象の根源である「座」に落ちていく。
ラインハルトは時間という概念が無い「座」で自分の過去を振り返り、
自分は本当は全てのものを愛してやりたかったのだという事に気付く。
そしてラインハルトは遂に「座」いる神であるメルクリウスの「本体」と対面する。
自身の内にある強い愛を知ったラインハルトと、ラインハルトとの対話で自己を確立したイザークは、
最終形態へと進化を果たし、神であるメルクリウスへと勝負を挑む。
そして、目論見通りにラインハルトとメルクリウスの激突を誘発できた蓮と玲愛は、
多くのものを失ってしまった悲しみに耐えながら、二人の将来について語り合う。
しかし、メルクリウスが死んでしまえば、
その聖遺物である自分も死んでしまうかもしれないという事実を蓮は玲愛に告げる事が出来なかった。
ラインハルトとメルクリウスの戦いは神の「座」さえも破壊。
メルクリウスは満身創痍、ラインハルトはもはや生きているのかさえ定かではない。
そこに至ってメルクリウスは、この世界は永劫回帰というループをしているのではなく、
何も成し遂げられず、唯一の友と殺しあった末に死んでいくというこの結末が嫌で、
何度も世界をやり直していたのだと言う事に気付く。
また失敗してしまったことに嘆きながらも再度『流出』を行おうとするが、
そこにマリィが現れて自分が蓮達のために新しい世界を創り出すことを宣言する。
こうしてようやく本懐を果たす事が出来たメルクリウスは、マリィに抱きしめられながら死んでいった。
481 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/11(木) 22:26:42 ID:tp/gyutV0
エピローグ
メルクリウスが消滅した事で、最初から蓮と聖槍十三騎士団が存在していない事になった新世界。
玲愛達は曾祖母であるリザの墓参りへとやってくる。
そして香純等が悪ノリにして墓の前で願い事を言い出す中、
玲愛も曾祖母の墓の前で結婚してくれる相手が欲しいとお願いするのであった。
1939年、ドイツ、ベルリン
ドイツ遺産管理局「アーネンエルベ」についたラインハルトは、
そこの職員である奇妙な青年を相手に、つい自身の内にある飢えと乾きについて語ってしまう。
しかし、その青年は、それは人として当然の事であり、何もおかしい事ではないとラインハルトに告げる。
そしてその飢えと乾きに耐えながら生きていく事こそが真摯に生きる事であると言われたラインハルトはその回答に満足し、
これから先何があっても人として生き、人として死んでいくと心に決める。
そしてふと何かを思いついたラインハルトは、
その青年、ロートス・ライヒハートに対し「日本へ行け、テレジア(玲愛)が待っている」と告げて帰っていった。
(ＥＮＤ)
483 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/11(木) 22:32:51 ID:tp/gyutV0
さすがにこれではエピローグの意味が分からないと思うので補足しておきます。
�］，魯瓮襯�リウスの聖遺物として作られた際、
人格を設定するためにロートス・ライヒハートの魂を使用していた。
�∩阿寮こΔ任魯薀ぅ鵐魯襯箸魯瓮襯�リウスに「お前は逸脱した存在だ」と唆され、黄金の獣になる道を選んだが、
新世界ではロートスと会って「お前は正常だ」と言われた事で普通の人間として生きていく事を決めた。
��ラインハルトの「日本へ行け、テレジア(玲愛)が待っている」という発言について。
尚、これに関しては具体的に書かれているわけではないので推測に過ぎません。
恐らく、この発言によって世界にイレギュラーが生じ、
ロートスの子孫として(あるいはロートス本人が)生まれ変わった蓮が日本に行き、
玲愛と再会するというアフターストーリーが(描かれてないですが)あるのではないかと思います。
今度、玲愛ルートのアフターストーリーを描いたドラマＣＤが発売されるようなので、
そちらの方で詳細が明らかになるのではないでしょうか。
392 名前：名無しさん＠初回限定[sage] 投稿日：2010/02/09(火) 20:00:25 ID:js+KkAyV0
Dies irae -Acta est Fabula-を今日から徐々に投稿していきます。
共通ルート及び基本設定は関しては
Dies irae Also sprach Zarathustra -die Wiederkunft-の方を参照して下さい
また、登場人物紹介は前回は書かなかったので書いておきます。
394 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/09(火) 20:03:04 ID:js+KkAyV0
公式サイト
http://www.light.gr.jp/light/products/diesirae/top...
登場人物紹介
()内は本文中での略称
藤井蓮 (蓮)
主人公。平凡で退屈な日常を何よりも愛している。
仲間を守り、日常を取り戻すために聖槍十三騎士団に戦いを挑む。
マルグリッド・ブルイユ (マリィ)
ヒロイン。蓮の聖遺物『罪姫・正義の柱』に宿っている幽霊のような存在。
綾瀬香純 (香純)
ヒロイン。蓮や司狼の幼馴染。蓮の日常の象徴とも言える存在。
櫻井螢 (螢)
ヒロイン。現黒円卓第五位。『黒円卓の聖槍』に魂を囚われた家族を生き返らせるために戦っている。ツンデレ。
氷室玲愛 (玲愛)
ヒロイン。現黒円卓第六位。蓮の先輩で電波。あとＢカップ。
黄金練成の核(ゾーネンキント)となるべくして生まれてきた少女。
遊佐司狼 (司狼)
蓮の親友で幼馴染。生きているという実感を得るために聖槍十三騎士団に喧嘩を売るDQN。
意外にも義理堅く、情に厚い一面もある。
本城恵梨依 (エリー)
司狼の相棒。お嬢様なのだが、司狼と出会った事で既知感を感じるようになり、
刹那的な快楽を求め、司狼と共に戦いに参加する。
396 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/09(火) 20:05:13 ID:js+KkAyV0
聖槍十三騎士団
ラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ (ラインハルト)
聖槍十三騎士団の首領。近年では珍しく最後まで強者で在り続けたラスボス。
カール・エルンスト・クラフト (メルクリウス)
聖槍十三騎士団の副首領。首領以外の全員から「存在を無かった事にしたい」と言われるほど性格が悪い。
ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン (マキナ)
大隊長。寡黙な戦士であり、蓮の片割れでもある。
かなり漢らしいキャラなのだが、他の連中が濃すぎるせいか影が薄い。
エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグ (ザミエル)
大隊長。ラインハルトを狂信している堅物の女軍人。
直属の部下であったベアトリスにだけは少し違う一面も見せる。
ウォルフガング・シュライバー (シュライバー)
大隊長。度し難いほどの殺人狂。一度暴れだすと見境が無くなるが、
ラインハルトに対しては絶対の忠誠を誓っている。
ヴァレリア・トリファ (ヴァレリア)
首領代行。普段は柔和な神父を装っているが、その本性は冷酷非情であり、
目的のためには手段を選ばない。玲愛を実の娘のように慕っている。
398 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/09(火) 20:07:44 ID:js+KkAyV0
トバルカイン (カイン)
『黒円卓の聖槍』に取り込まれた櫻井一族の集合体。崩壊するまで戦い続けるだけの狂戦士。
ヴィルヘルム・エーレンブルグ (ベイ)
吸血鬼。非常に好戦的な性格。黒円卓を自分の居場所と考えており、
騎士あるいは戦士としての一面も持っている。
ルサルカ・マリーア・シュヴェーゲリン (ルサルカ)
ロリババァ。騎士団に入団する前から魔道に踏み込んでいた生粋の魔女。
設定だけなら真ヒロインかもしれない。
ロート・シュピーネ (シュピーネ)
形成(笑)。かませ犬。お茶の間の代表格。黒円卓で(ある意味)一番優秀な男。
リザ・ブレンナー (リザ)
教会のシスターで玲愛の母親代わり。Ｆカップ。
元騎士団員
櫻井戒 (戒)
元黒円卓第二位。螢の兄。現在は『黒円卓の聖槍』に取り込まれ、カインとなっている。
ベアトリス・ヴァルトルート・フォン・キルヒアイゼン (ベアトリス)
元黒円卓第五位。異常者ぞろいの黒円卓の中でただ一人人間の心を持ち続けていたが、
11年前に謎の死を遂げる。
イザーク・アイン・ゾーネンキント (イザーク)
元黒円卓第六位。玲愛の祖父。現在は「城」の中核になっている。
400 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/09(火) 20:13:07 ID:js+KkAyV0
共通ルートに関してはDies irae Also sprach Zarathustra -die Wiederkunft-の方を参照
螢ルート
ラインハルトの放つ圧倒的な威圧感に恐怖する蓮。
そこに司狼がバイクで現れ、蓮を連れて一緒に逃亡する。
互いにラインハルトのあまりの恐ろしさに失禁したことを暴露しあった二人は、
互いの間の切っても切れない友情を再認し、ここに改めて同盟を結ぶことにした。
第七章
ボトムレスピッドに戻り今後の対策について協議していると、
そこにカインを引き連れたリザと螢が現れる。
カインの圧倒的な戦闘力の前にボトムレスピッドにいた人たちは虐殺され、
第三のスワスチカが開いてしまう。
その後も続くカインの猛攻に苦戦する蓮であったが、司狼の策によって反撃の糸口を掴む。
しかし、カインの能力は予想を上回っており、あわや相打ちかと思われたが、
なぜかそこに螢が割って入りカインの攻撃を受けて気を失ってしまう。
それによってカインとリザは撤退し、とりあえず螢を捕虜にする事になった。
(ここまでは香純ルートと同じ)
ボトムレスピッドからの帰り道。
自分は一体何をしているのかと悩んでいたリザの所に突如ザミエルが現れる。
ザミエルは11年前ベアトリスを殺したのは誰かと尋ねるが、リザはそれに答えずザミエルに殺されてしまう。
そして、これによって遊園地に第四のスワスチカが開いてしまう。
403 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/09(火) 20:15:39 ID:js+KkAyV0
第八章
司狼の悪ノリで妙な雰囲気になってしまったボトムレスピッドは、
香純が加わったことでさらに妙な流れになってしまう。
とりあえず螢と二人きりになって話をしてみるも、
話はおろかウマも合わず、蓮は螢の不意打ちで気を失ってしまう。
螢は帰り道で香純と遭遇。
螢は香純の明るさと優しさに触れて不思議と不愉快ではない気持ちになるが、
蓮に対する反発心から香純を使って蓮をおびき出そうと考えてしまう。
一方、ベイはリザがザミエルに処刑された理由をヴァレリアに対し問い詰め、
ゾーネンキントの片割れである香純の存在を知り、香純を確保しようと画策する。
第九章
自分自身の甘さに呆れながらも学校に到着した蓮とエリー。
(司狼はどうしても外せない用事で別の場所に)
ベイ、ルサルカ、カイン、螢とともに学校に来ていた玲愛と再会する。
自身もまた騎士団員であり、もう敵同士だという玲愛に
蓮はその気があるのであれば自分達と一緒に来て欲しいと伝える。
しかし、事態は切迫している。
蓮は悩んだ末、とにかくエリーと玲愛を逃がし、ベイを放置してカインと戦うことを選択する。
するとベイは「以前から気に入らなかった」と螢に対して攻撃を仕掛けてくる。
応戦した螢は苦戦の末ベイを倒し、これによって第五のスワスチカが開いた。
しかし、黄金練成の真実を知ってしまった螢は、自身が騙されていた事に気付き戦意を喪失してしまう。
一方、この隙を突いてヴァレリアは聖槍の力で香純をゾーネンキントにすることに成功していた。
404 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/09(火) 20:17:00 ID:js+KkAyV0
第十章
ゾーネンキントが玲愛から香純に代わった事で、もはや遠慮する必要が無くなったヴァレリアは、
タワーでカインにルサルカを仕留めさせ、第六のスワスチカを開く。
一方、蓮は螢との決着をつけるため再び学校へ向かう事に。
戦いの末に二人は和解するものの、そこにシュライバーが強襲を仕掛ける。
蓮と螢、そして司狼の三人はシュライバーの圧倒的な速度の前に苦戦を強いられるが、
突如現れたヴァレリアが不意打ちでシュライバーを倒し、戦いは終結する。
第十一章
ボトムレスピッドに戻った螢は、エリーと玲愛に自分の一族に起こった悲劇について説明する。
そして蓮を助けてやって欲しいと玲愛に頼まれ、螢は戦う決意をする。
その後、事後処理のために奔走していた蓮と合流、互いの決意を伝え合い、教会に行く事となった。
473 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/11(木) 21:01:40 ID:tp/gyutV0
第十二章
教会についた蓮と螢。蓮はカインを救うえるかもしれない最後の可能性にかけてカインに勝負を挑む。
そして蓮の覚悟を受けた螢もまた、ヴァレリアと対峙する。
11年前、
恋人であった戒が『黒円卓の聖槍』に吸収される時が迫っており、
このままでは戒はおろか螢までもカインになってしまうことを危惧したベアトリスは、
聖槍十三騎士団に敵対していた組織である『双頭の鷲』を諏訪原市に呼び寄せる。
ベアトリスはこの両者の戦いを誘発し、一般人に犠牲者を出さずに八つのスワスチカを開こうとしたのであった。
しかし、未だゾーネンキント(玲愛)は完成していない現時点でのこの行いは完全に失策であり、
ベアトリスは彼女を止めようとした戒と敵対することになってしまう。
結果、ベアトリスは死亡し、戒共々カインとして『黒円卓の聖槍』に取り込まれてしまうのであった。
カイン相手に苦戦していた蓮であったが、螢もまた追い詰められている事に気付き、
カインに対して螢を助けて欲しいと呼びかける。
その呼びかけに応え、カインの中からベアトリスが復活、螢と共にヴァレリアを打ち倒す。
しかし、ヴァレリアが死んだ事でラインハルトが復活してしまう。
475 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/11(木) 21:07:59 ID:tp/gyutV0
第十三章
(不完全とはいえ)復活を果たしたラインハルトは『創造』を発動。
そこにいた蓮達全員を「城」に招き入れる。
そしてベアトリス対ザミエル、蓮対マキナ、螢対ラインハルトの戦いが始まった。
ベアトリスはザミエルと相打ち、蓮もまたマキナを倒すが自身の聖遺物を失ってしまう。
しかし、蓮はベアトリスの聖遺物と再契約する事が出来たため、
マリィを失ってしまった事実を悔やみつつも、螢を助けるために王座の間へ向かっていった。
一方、香純を助け出すために教会に侵入し、そのまま「城」に取り込まれてしまった司狼は、
メルクリウスと出会い、彼が既知感を作った神と言っても良い存在であることを知る。
自分の人生を弄んだ存在を前にして激昂した司狼はメルクリウスを殺そうとし、
その魂の強さを認めたメルクリウスは、司狼に『ゲオルギウス(狼を司る者)』の魔名と聖遺物を与えた。
蓮は間一髪螢を助ける事が出来たものの、ラインハルトの圧倒的な力の前に再び追い詰められてしまう。
しかし、蓮はこの状況で新たな創造である『死想清浄・諧謔』を発動させる事に成功。
「死者を許さない」という渇望によって生み出された『死想清浄・諧謔』の力によって「城」は崩壊を始める。
476 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/11(木) 21:09:09 ID:tp/gyutV0
自身の復活と『流出』だけではなく、自身が全力で戦える場を求めていたラインハルトであったが、
未だ七つしかスワスチカは開いておらず、蓮もまた『死想清浄・諧謔』の力こそ厄介ではあるものの、
マリィを失った今では到底ラインハルトと戦えるほどの力は残っていない。
「城」の崩壊を止めるには最後のスワスチカを開くか、蓮を殺すしかないのだが、
前者はもはや間に合わず、後者では全力で戦える場が欲しいという願いが叶わずに終わってしまう。
つまり、この時点でラインハルトは完全な手詰まりになってしまったのであった。
そこでラインハルトとメルクリウスは、全てを放棄して一からやり直す事を決定しスワスチカを破壊する。
しかし、このまま蓮達を帰すのも癪であるとラインハルトは攻撃を再開、
聖遺物を得た司狼が援護に入るも、三度追い詰められてしまう。
その一方、メルクリウスは香純に対して、誰とも知れぬ男と結婚し、
次のゾーネンキントを産めば蓮達を助けると交渉を持ちかける。
香純はやむなくそれに応じ、対価として戒を蘇生させる。
そして戒が時間を稼いでくれている間に蓮達はやむを得ず逃走。
全員生き残る事が出来たものの、ラインハルトを倒すことは出来ず、
その悔しさはいつまでも蓮達の心の底に残り続けていた。
エピローグ
二十年後、蓮は螢や司狼と共に世界中を駆け巡り、魔都や聖遺物を破壊・封印し続けていた。
二十年前を境に止まってしまった時計の針を再び進めるために、今度こそは勝利すると誓い合うのであった。
477 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/11(木) 21:24:14 ID:tp/gyutV0
玲愛ルート
圧倒的な威圧感を放つラインハルトの魂に呼応して共振する蓮とマリィ。
二人の心が共鳴し、一段階上の存在に進化した蓮はラインハルトに切りかかるが、
ラインハルトには傷一つ付けることが出来ず、聖遺物を粉砕されてしまう。
第七章
敵に捕まった蓮は改めてラインハルトと対面する事になるが、
ラインハルトはただ蓮と一度話しをしてみたかっただけらしく、
自身の目的を簡単に話しただけで家に帰される。
しかし、ラインハルトの聖槍に貫かれたマリィには少しだけ変化が起こっていた。
第八章
今後のことについて話し合うため再び司狼のいるボトムレスピッドに行く事にした蓮。
すると、その途中ルサルカが現れ、玲愛と会うためにタワーに向かう事となった。
しかし、その隙にボトムレスピッドはベイの攻撃を受け、司狼・香純・エリーの三人は殺されてしまう。
478 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/11(木) 21:37:26 ID:tp/gyutV0
第九章
すぐさまボトムレスピッドに戻った蓮達であったが、そこはすでに蛻の殻。
しかし、司狼達の死を信じることが出来ない蓮は、
螢と戦うことで実行犯であるベイを誘き出すことになった。
一方、教会に戻った玲愛はリザ達と改めて話し合う。
それによって覚悟を決めたリザは、香純が死んだ事で計画が破綻したヴァレリアや、
黄金練成の真実を知ったルサルカと共にラインハルトに立ち向かう決意を固める。
イザークはこの異常事態に対し、ベイに螢を殺させて第五のスワスチカを開き、
「城」を展開して蓮達全員を飲み込んだ。
第十章
「城」に飲み込まれたヴァレリアたちに対し、
ラインハルトは三騎士を踏破し自分の所にたどり着くことが出来たなら、どんな望みでも聞くと宣言する。
そこでヴァレリアはマキナをルサルカに、ザミエルをリザとカインに足止めさせ、
自身はシュライバーと対峙する。
ラインハルトになりたいという渇望を捨てた事で、聖遺物を使えなくなってしまったヴァレリアであったが、
逆に人間であった頃に持っていたサイコメトラーとしての能力を取り戻し、
シュライバーの精神を崩壊させる事に成功する。
そして、瀕死の重傷を負いつつもラインハルトの所にたどり着いたヴァレリアは
「イザークと話をして欲しい」という願いを言い死んでいった。
一方、蓮はイザークによって司狼達が死んだという事実を突きつけられる。
そして失意の中大隊長全員を敵に回してしまい、絶体絶命の危機を迎えるが、
ラインハルトの挑発を受けて激昂し、新たな創造である『涅槃寂静・終曲』を発動させる。
しかし、『涅槃寂静・終曲』を発動させたことで『流出』の真実を知ってしまった蓮はその場から逃走、
玲愛を助けだして「城」から脱出する。
479 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/11(木) 21:53:50 ID:tp/gyutV0
第十一章
奪われ続けるばかりであった自分の人生。
その原点はかつてシュライバーとの戦いに決着が付けられなかったことに起因していると考えたベイは、
白騎士の座を賭けてシュライバーと戦いたいとラインハルトに進言する。
一方、ベイの体内にいる司狼は、メルクリウスから自分が蓮の渇望を破壊するための自滅因子であることを明かされる。
メルクリウスの言いなりになる事は癪ではあるものの、
自分がやらなければならない事を理解した司狼は、ここから脱出する方法を模索し始める。
そしてついにベイとシュライバーの戦いが開始。
開始直後から圧倒するシュライバーであったが、ベイも自身の創造を発動させ反撃に出る。
圧倒的な自力の差に追い詰められるベイであったが、体内にいる司狼からの助言を受け、
遂にシュライバーの頭部を粉砕する事に成功するが、勝利を確信したベイはそのまま息絶えてしまう。
(ちなみに頭部を粉砕されても尚シュライバーは生きている)
しかしこの結果、司狼はベイが死亡する際に体を乗っ取って復活する事に成功する。
第十二章
死んだはずの司狼からの連絡を受け、学校に向かった蓮と玲愛。
しかし、再会した司狼は精神的に疲弊しきっており、
この戦いを終わらせるために黄金練成の核である玲愛を殺すべきだと言いはじめる。
しかし、蓮はあくまで誰も見捨てずラインハルトを倒すべきだと言い、司狼と殴り合いにもつれ込む。
(司狼は蓮に自分を切り捨てさせるためにわざと煽っていたのが、徐々に本気になっていく)
お互いに一歩も引けず、今まで言いたかった事を言い合いながら、殴り合う蓮と司狼。
そして喧嘩に敗れた司狼は蓮の意志を認め、「今のお前になら賭けられる」と言って自ら命を絶ってしまう。
こうして第八のスワスチカが開き、ラインハルトは完全復活を果たすのであった。
480 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/11(木) 22:08:14 ID:tp/gyutV0
第十三章
絶叫と共に『涅槃寂静・終曲』を発動させて戦いに挑む蓮であったが、
完全復活し、真の力を取り戻した大隊長三人の前に手も足も出ない。
『流出』の真実を知ってしまった蓮は流出位階に昇る事を躊躇するが、
聖遺物の中にいるマリィと改めて対話し、彼女を信じて流出位階に昇り、大隊長三人を撃破する。
蓮とラインハルトの戦いは世界に穴を開け、二人は万象の根源である「座」に落ちていく。
ラインハルトは時間という概念が無い「座」で自分の過去を振り返り、
自分は本当は全てのものを愛してやりたかったのだという事に気付く。
そしてラインハルトは遂に「座」いる神であるメルクリウスの「本体」と対面する。
自身の内にある強い愛を知ったラインハルトと、ラインハルトとの対話で自己を確立したイザークは、
最終形態へと進化を果たし、神であるメルクリウスへと勝負を挑む。
そして、目論見通りにラインハルトとメルクリウスの激突を誘発できた蓮と玲愛は、
多くのものを失ってしまった悲しみに耐えながら、二人の将来について語り合う。
しかし、メルクリウスが死んでしまえば、
その聖遺物である自分も死んでしまうかもしれないという事実を蓮は玲愛に告げる事が出来なかった。
ラインハルトとメルクリウスの戦いは神の「座」さえも破壊。
メルクリウスは満身創痍、ラインハルトはもはや生きているのかさえ定かではない。
そこに至ってメルクリウスは、この世界は永劫回帰というループをしているのではなく、
何も成し遂げられず、唯一の友と殺しあった末に死んでいくというこの結末が嫌で、
何度も世界をやり直していたのだと言う事に気付く。
また失敗してしまったことに嘆きながらも再度『流出』を行おうとするが、
そこにマリィが現れて自分が蓮達のために新しい世界を創り出すことを宣言する。
こうしてようやく本懐を果たす事が出来たメルクリウスは、マリィに抱きしめられながら死んでいった。
481 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/11(木) 22:26:42 ID:tp/gyutV0
エピローグ
メルクリウスが消滅した事で、最初から蓮と聖槍十三騎士団が存在していない事になった新世界。
玲愛達は曾祖母であるリザの墓参りへとやってくる。
そして香純等が悪ノリにして墓の前で願い事を言い出す中、
玲愛も曾祖母の墓の前で結婚してくれる相手が欲しいとお願いするのであった。
1939年、ドイツ、ベルリン
ドイツ遺産管理局「アーネンエルベ」についたラインハルトは、
そこの職員である奇妙な青年を相手に、つい自身の内にある飢えと乾きについて語ってしまう。
しかし、その青年は、それは人として当然の事であり、何もおかしい事ではないとラインハルトに告げる。
そしてその飢えと乾きに耐えながら生きていく事こそが真摯に生きる事であると言われたラインハルトはその回答に満足し、
これから先何があっても人として生き、人として死んでいくと心に決める。
そしてふと何かを思いついたラインハルトは、
その青年、ロートス・ライヒハートに対し「日本へ行け、テレジア(玲愛)が待っている」と告げて帰っていった。
(ＥＮＤ)
483 名前：Dies irae -Acta est Fabula-[sage] 投稿日：2010/02/11(木) 22:32:51 ID:tp/gyutV0
さすがにこれではエピローグの意味が分からないと思うので補足しておきます。
�］，魯瓮襯�リウスの聖遺物として作られた際、
人格を設定するためにロートス・ライヒハートの魂を使用していた。
�∩阿寮こΔ任魯薀ぅ鵐魯襯箸魯瓮襯�リウスに「お前は逸脱した存在だ」と唆され、黄金の獣になる道を選んだが、
新世界ではロートスと会って「お前は正常だ」と言われた事で普通の人間として生きていく事を決めた。
��ラインハルトの「日本へ行け、テレジア(玲愛)が待っている」という発言について。
尚、これに関しては具体的に書かれているわけではないので推測に過ぎません。
恐らく、この発言によって世界にイレギュラーが生じ、
ロートスの子孫として(あるいはロートス本人が)生まれ変わった蓮が日本に行き、
玲愛と再会するというアフターストーリーが(描かれてないですが)あるのではないかと思います。
今度、玲愛ルートのアフターストーリーを描いたドラマＣＤが発売されるようなので、
そちらの方で詳細が明らかになるのではないでしょうか。
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おもしろい！